「鍵はパソコンの横に置いてあるよ」
「この線の横に立ってください」
「このプールの横の長さはどのくらい?」
日常生活のなかで「横」という言葉を使う機会はとてもたくさんありますよね。
他にも、「横」という表現は、クロスワードパズルなどで「横に」「縦に」「斜めに」進んでください、と使われていたり、答えを横一列に並べて書いてください、などと使われてもいます。
横というと、日本語では、病院の診察などでも使われる「横になってください」という表現もよく耳にしますね。さて、それらを英語で表現すると、どのようなフレーズや単語を使うのかをご存知ですか。
今回は、それぞれの状況に応じた場面での「横」の英語表現、そして知っていると便利な表現「斜め」などの英語表現も紹介します。
横 英語表現
さて、想像してみてください。あなたは、素敵な写真を部屋の壁に飾ろうと考えています。「そうだ、この写真をおしゃれなフレームに入れて飾ろう。」
あなたは素敵な装飾を想像し、お店にフレームを買いに出かけます。ところが写真のフレームのサイズはたくさんあって、写真の横の幅が何センチだったのかわかりません…!
横のサイズはなんだろう??
Width|一方から他方への距離
写真用のフレームを買いたいのですが、写真の幅がわからないな。計ろらないといけないな。
この写真の横のサイズはどのくらいかな?このポスターの横の幅はどのくらいかな?こんな時に使える英単語はWidthです。
Widthの読み方ですが、dthのところは日本語にはない発音なのでコツがいります。舌の先を軽く前歯にはさむ感じで発声します。発音はオンライン辞書がとても参考になります。ぜひチェックしてみてください。
LONGMAN:
https://www.ldoceonline.com/dictionary/width
Widthは、写真やテーブルなどの長さ、他にもプールや建物の幅など様々な寸法、サイズを表現したいときに広く使うことができます。
オーディション用に、横幅20センチの写真を撮る必要がある。
主催者は、建物の幅に沿って赤いカーペットを敷くことに決めていた。
建物の幅を計算するのはかなり難しかった。
大工が部屋の幅を正確に測らなかったため、テーブルのサイズが合わなかった。
W|横
家具などのサイズ表示などで、W幅×D奥行×H高さと書かれてあることがあります。このWはWidth=横幅という意味で使われています。
Next to |間近、間に人や建物がなく、すぐそばに
横、隣という意味でも使われてますが、「非常に近く」というニュアンスでもよく使われます。
食堂では、彼女はいつも私の横の席に座る。
私の建物の隣にはプールがあり、かなり大きい。
ホームの横には、電車が近づいてきたらその後ろにいるように警告する線がある。
スタジアムのすぐ近くにテニスクラブがあるよ。それを目印にしてね。
それぞれのニュアンスは、文脈から感じ取るようにしましょう。
Neighboring|隣同士、今いる場所や話している場所のすぐ近く
この英単語は、隣の市や県、あるいは隣国、近隣のイベント、近くのパン屋、郵便局などなど、あらゆる「近くにあるもの」を説明するときにとても便利に使うことができます。
近隣のお祭りには、全国から何千人もの観光客が訪れる。
彼は隣町へ通勤している。
日本の近所の国の一つは、韓国だね。
秋田県が隣接する県の一つは、たとえば青森県だね。他にもあるよ。
隣の市へは、ここからバスで行くととても便利だよ。
By|すぐそば
類義語はBesideです。
私はいつもモニター脇に時計を置き、時間を管理している。
鍵はカウンターのリモコンのそばにあった。
Nearby|距離がそれほど遠くない、近く
例文を見てみましょう。この英単語nearbyは、例文1のように「すぐそば」という意味でも使えますが、例文2や3のように「近くにある」というニュアンスでもよく使われています。
例文1
調査の結果によると、スマートフォンが近くにない方がよく眠れるらしい。
例文2
近くの湖は、観光客の乱獲で魚の資源が減っている。
例文3
近くのショッピングセンターにはいろいろな種類の果物があるが、少し値段が高い。
Beside|すぐそば
類義語はByです。すぐ横、というニュアンスを持ちます。✔️Besideと☑️ByはSynonymsと呼ばれるよく似た意味を持つ単語の仲間で、同じように使うことができます。例文を見てみましょう。
✔️Besideを使う場合
私の会社は駅のすぐ横にある。
☑️Byを使う場合
私の会社は駅のすぐ横にある。
✔️Besideを使う場合
私の家のすぐそばには大きな公園があります。
☑️Byを使う場合
私の家のすぐそばには、大きな公園があります。
先生は、私に線の横に絵を描くように言った。
Lie|床やベッドなど、体が平らになる姿勢をとること
日本語では「横になる」という表現でお馴染みですね。例文を見てみましょう。
彼は日焼けするために、毎日太陽の下で横になっている。
疲れているときは、たとえ数分でも横になっていると気分がよくなる。
彼女はまったく眠くなかったが、眠るまで横になっていた。
ちなみに、嘘をつく、と表現したいときに使われるLieは名詞です。これを機会に一緒に覚えておきましょう。
Tell a lie=事実と異なることを言ったり書いたりすること、嘘をつく
Landscape|高さよりも幅が広い印刷物や画面表示
日本語でいうところの横長の写真、風景モードというニュアンスです。
風景モードは、他のモードに比べて広い範囲をカバーすることができる。
提出する写真は、横向きでなければならない。
横長モードで撮影された写真のみが、大会に参加できます。
縦・斜め 英語表現
縦書き、横書きなど左右の向きを表す表現として、Vertical (↕︎), Horizontal (↔︎), Diagonal (↗︎)(↖︎)という単語を使います。Verticalは縦向き、Horizontalは横向き、Diagonalは斜めの向きです。形容詞です。
文章を書くときの書き方などでは、
Horizontal=横書き
と使います。
線を書くときは、
Horizontal line=水平線
と使います。
Horizontal| 横 ↔︎
Horizontalは、平らで水平、横向きのことです。
Vertical|縦 ↕︎
Verticalは、縦向きのことです。垂直という意味でも使うことができます。地面から90度に立っている電信柱のように、正確に引かれた線を垂直線と呼びます。
例えば、あなたが夜空を見て素敵な星座を見つけたとき、「あ、あそこにオリオン座があるよ!ちょうどスカイツリーから上に向かって(Vertical)、ちょっと斜め(Diagonal)右上のほうを見て!」というふうに、明確な指標がない場所で左右などの方向を指し示したいときなどにとても役に立ちます。ぜひ活用してください。
Diagonal|斜め ↗︎ ↖︎
Diagonalは、斜めの向きのことです。自分から右斜め前の席、左後ろ斜めの席、など、特定の場所を示したいときに使います。
日本語では文章を書くとき、縦書きと横書きがありますが、英語圏では文章は常に横書きです。あなたが英語圏出身の人と話す機会があるときにはぜひ、縦書き、横書きなどの向きについて話してみてください。
そして、日本語も英語も横書きの文章は左から右に書きますが、アラビア語となると左右が反対で右から左に進みます。それらの文化や習慣の違いについて話してみるのも、楽しいコミュニケーションとなりそうですね。
クロスワードの横の単語は、縦の単語よりかなり簡単だった。
このパズルには、縦と横のピースがあります。
私のレゴの建物の横のピースが壊れていたので、返品して別のものを手に入れた。
Horizontalは、水平線や水平面などを表現したいときにも使われます。
赤道は、地球を取り巻く想像上の水平線である。
Horizontally|横へ
Horizontallyは副詞です。副詞は一見使い方が難しいように見えるのですが、副詞を使って表現すると思いがけず簡単に英語表現の幅を広げることができます。
盆栽は、水平に成長するように特別な方法で刈り込まれる。
横に一列に並んでください。
このカメラは、縦にも横にも回転する。
Verticallyは「斜めに」という副詞です。
横顔 英語表現
横顔を英語で表現したいとき、ProfileやSide view faceなどの英単語を使うことができます。
Profile|横顔
Profile という単語の前に、私、彼、彼女などを付けて、誰々の横顔と表現します。
My mother's profile=母の横顔
Teacher's profile=先生の横顔
彼女の横顔は、父親にそっくりだね。
彼女の横顔は、とても美しい。
彼の横顔は、とても悲しそうだった。
人間の横顔は、左右で少し表情が違う。
あなたは右向き、左向き、どちらの横顔が好きですか。
あの芸術家は、常に横顔を描くことを好んだ。
まとめ
今回は、横、縦、斜めの英語表現、サイズや寸法、奥行きを表現したい時の英語や、隣にある、横にある、というニュアンスを言い表したいときのフレーズなどを解説しました。
あなたの家のすぐそばには何がありますか?隣の県は何県ですか?あなたは普段、どの向きで文章を書いていますか?縦書き、あるいは横書きでしょうか?ぜひこの記事を参考に例文を作り、あなたの勉強に活用してください。
◇留学経験
・イギリス ロンドン
・カナダ トロント
これまで、イギリス・ロンドンのWimbledon School of Englishとカナダ・トロントのiLSC Language Schoolで、文法やアカデミックライティング、国際的な社会問題、ジャーナリズムなどのコースを選択し、2年間にわたり徹底的に学びました。
これらの学びを通じて英語のスキルを高めるとともに、国際的な視野を広げる貴重な機会を得ることができました。特に、アカデミックライティングのコースでは、論理的な構成や明確な主張の展開、信頼できる証拠を基にした議論の方法を学び、映画をテーマに議論するコースでは、さまざまな文化的背景を持つクラスメイトたちと積極的に意見を交わしながら、異なる視点から物事を考える力を養いました。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
これまでに滞在した国や島:イギリス、ドイツ、スペイン、オーストリア、スイス、フランス、イタリア、インドネシア、バリ、タイ、ランカウイ、プーケット、ハワイ、グアム、サイパン、アメリカ、オーストラリア、カナダ、パンコールラウ、香港、マレーシア、シンガポール、メキシコなどです。
◇自己紹介
これまでいろんな国を旅して来て、たくさんの人々と知り合い数多くの得難い思い出があります。世界各地に友人ができ、やはり共通の言語は英語なので、今では日常的に英語を使っています。また、イギリスやカナダに滞在し、家を借りたり銀行口座を開設したり、現地の学校の申し込みをしたりした経験から、正確な英語を使う必要性を感じました。
英語のスキルでは、リスニングが得意です。また、COLLOCATIONと呼ばれる、英語の言葉が何とペアになっているかに関しての専門的なコースを取ったこともあり、皆様に少しでも有益な情報をお届けしたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
◇留学への思い
これまでの留学経験を通じて、さまざまな国の人々と出会い、共通の言語として英語が必要不可欠であることを実感しました。現在では日常的に英語を使い、世界中の友人とコミュニケーションを取っています。
異なる母国語を持つ人々と円滑に意思疎通を図るためには、英語は欠かせないツールです。英語は単なる言語にとどまらず、異文化への理解や国際的な問題に対する深い洞察を得るための重要な鍵であることを強く感じています。
留学では、学業以外の思い出も、留学生活をさらに思い出深いものにしてくれました。ロンドンでは、クラスメイトとフランスやイタリアを訪れ欧州の文化を体験したり、週末にロンドンの地下鉄「チューブ」に乗りピカデリーでミュージカルを楽しんだりと、充実した時間を過ごしました。
トロントでは、ワールドカップ期間中にキャンパスのロビーに設置された大きなテレビの前で、世界中の学生たちと共に相手や自分の国の試合を応援し、にぎやかなひとときを楽しみました。
これからも、みなさんに有益な情報をお届けできるようつとめていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.