OKの違いとは?表現方法で意味が変わるOKの使い方

OKの違いとは?表現方法で意味が変わるOKの使い方

日本語でも頻繁に使う「OK」という単語。日本人にとっては馴染みのある言葉ですが、表現方法によって意味が変わることを知らないという方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、「OK」の使い方をいくつかご紹介したいと思います。例文も混じえながら解説していくので、ぜひ参考にしてみてください!

OKの使い方で、意味に違いが生じる?

「all correct」が語源で、今は「Okay」や「k」といったスラング的な使われ方もする「OK。

日本語での会話の中でも「OK(オッケー)」は日常的に使われますが、大半の方が「いいよ!」と快諾したり、「すごくいいね!」といった使い方をしているのではないでしょうか?

実は英語で「OK.」と言う場合は、ただ「わかった」「いいよ」と返事をするだけのときに使われています。

また「I’m OK」「It’s OK」といった表現も、それぞれ意味に違いがあります。

今回は「OK」を使った表現の意味や使い方の違いや、「OK」を言い換えた表現について解説していきます。

1:OKの意味・使い方

「OK」は、

Could you take out the garbage?

ゴミ捨てをしておいてくれない?

ーOK.

わかった。

のように、何かお願いされたときや提案された場合の返事として、「了解。」「わかった。」と返す場合に使われます。

可もなく不可もなく、ただ問題がないというニュアンスで使われるため、日本人同士の会話で使う「オッケー!」「いいね!」のように、相手の提案に対して乗り気で答えるという意味合いではあまり使われません。

「OK.」だけで答えてしまうと、あまり感情がなくフラットな状態なので、「OK, sounds good.」のように「OK」の後にフレーズを付け足すとよいでしょう。

もしもっと感情を込めて「いいよ!」と返事をしたいときには、

「Yes.」

「Sure.」

「Of course.」

などが使えます。

(例文)

Could you drop this mail into the post?

ーOK.

ポストにこの手紙を投函してきてくれない?

― いいよ。

Tomorrow’s meeting starts at 10 am.

ーOK.

明日の打合せは10:00ね。

― わかった。

How about giving Mary the music box you chose for her birthday present?

ーOK, sounds good.

メアリーの誕生日プレゼントにあなたが選んだオルゴールをあげるのはどうかな?

―そうだね、いいと思うよ。

Could you carry one of the bags? My hands are full.

ーSure.

持ちきれないから1つ荷物を運んでもらっていいかな?

― もちろん。

2:I'm OKの意味・使い方

「I’m OK」は、

Would you like something to drink?

何か飲まれますか?

ーI’m OK.

大丈夫です。

のように、何か相手から提案やサービスを提供された際、「私は大丈夫です、いらないです。」と断るのに使います。「OK」が入っているので肯定の意味があると思いがちですが、否定の意味として断る場合に使われるので注意しましょう。

「I’m OK.」だけだとぶっきらぼうな印象があるので、

「I’m OK, thanks.」

(大丈夫。ありがとう。)

「Thank you, but I’m OK.」

(ありがとう。大丈夫だよ。)

と前後に付け加えると、相手に与える印象がやわらかくなります。

Is that OK if the meeting takes longer?

もし会議が長引いても大丈夫ですか?

ーI’m OK with that.

大丈夫です。

のように、「I’m OK」の後に「with that」を付けると、「~だけれど大丈夫ですか?」といった特定の状況のときに、「それでも大丈夫です、かまいません。」と肯定をする表現として使うことができます。

また、ぶつかられてケガはないか聞かれたときなど、

Are you OK?

大丈夫?

ーI’m OK. 

大丈夫です。

のように答えることもできます。

ただし、

「How are you?」

「How’s it going?」

と、「どうしてる?」と体調について聞かれて、どこも悪いところがないのに

「I’m OK.」

と答えてしまうと、「まあまあだよ。」というニュアンスとなり、「あまり元気がないのかな?」「何かあったのかな?」と心配させてしまいます。そのため、このようなケースでは「I’m great.」などと答えるとよいでしょう。

(例文)

Would you like to use this sample?

ーI’m OK.

この試供品を使ってみてください。

―けっこうです。

We are going to have a BBQ tomorrow, you want to come?

ーThanks, but I’m OK.

明日みんなでバーベキューをするんだけど、一緒に行かない?

―ありがとう。でも大丈夫です。

Could you finish this task by noon tomorrow?

ーI’m OK with that.

明日の12:00までにこの作業を終わらせられるかな?

―大丈夫です。

You fell off your bike, are you OK?

ーI’m OK, thanks.

自転車で転んでたけど大丈夫?

―大丈夫です。ありがとう。

3:It's OKの意味・使い方

「It’s OK」は、

I’m so sorry for being late.

遅れてしまって本当にごめんなさい。

― It’s OK.

大丈夫だよ。

のように、相手があやまってきたときに「気にしないで、大丈夫だよ。」と言うときに使い、「Don’t worry.」と同じニュアンスで使われます。

また、

Thank you for helping me.

助けてくれてありがとう。

― It’s OK.

気にしないで。

といった、感謝されたときに謙遜して「気にしないで。気を使わなくて大丈夫だよ。」というときにも使われ、さらには、

You got yelled at by your boss. Are you OK?

上司に怒鳴られてたね。大丈夫?

― It’s OK.

大丈夫だよ。

という具合に、なぐさめられたときに「大丈夫。」と答えるのにも用いられます。

このように、「It’s OK」は通常の「OK」と同じように「大丈夫」と肯定をする意味になりますが、「気にしないで」という意味合いも込められた表現になります。

なお、

Would you like to make a point card?

ポイントカードをお作りしましょうか?

― It’s OK.

けっこうです。

のように、先ほど解説した「I’m OK.」と同じく、相手の提案を断る否定の意味としても使われます。ただ、「I’m OK.」は「私は大丈夫です。」と自分を主体にしているのに対し、「It’s OK.」は「それはいらないです。」と、提案やサービス自体を指して言います。

(例文)

I can’t go to the movies tomorrow. I’m so sorry.

ーIt’s OK.

明日映画を見に行けなくなりました。ごめんなさい。

―気にしないで。

I heard that a robber broke into your house, are you OK?

ーI’m OK. Nothing was stolen.

家に泥棒に入られたようだけど、大丈夫?

―大丈夫だよ。結局何も盗られなかったよ。

OKの言い換え表現

相手から頼まれごとや提案をされたときに、肯定の返事として使え、「OK」の言い換えができる表現を3つご紹介します。

会話のバリエーションを広げられるので、いろいろなシチュエーションで使い分けてみてください。

Of course

Can I borrow your book?

本を借りてもいい?

― Of course.

もちろん。

のように、相手の提案に賛同や許可をするときに使われ、友達同士のカジュアルな表現になります。また、許可はできるけれど何か条件がある場合は、

「Of course, but ~」

として、「but」の後に条件について説明します。

ただし、「of course」には「当たり前じゃん」というニュアンスも含まれているので、使い方には注意しましょう。

(例文)

Can I use the bathroom?

ーOf course.

トイレを借りていい?

ーもちろん。

Can I call you tonight?

今夜電話をかけてもいい?

ーOf course, but call me around 10 pm.

―もちろん。でも、22時ころにしてくれるかな。

Sure

Can I try on this one?

試着させてもらっていいですか?

―Sure.

もちろんです。

のように、誰かから依頼されたときに「もちろん。」と答える際に使われます。ショップやレストランなどで、お客から店員が頼みごとを受けたときに「かしこまりました。」と答える場面で多用されます。

また、

Would you like to go to the restaurant tonight?

今夜レストランに行かない?

―Sure.

ぜひ。

のように、「Sure」はフォーマルな場とカジュアルな場の両方で使えます。

例文のように相手に誘われたときに「もちろん。」と答えるときは「Sure.」を使えますが、「Of course」は使えないという違いもあります。

(例文)

Can I try on a two-size bigger one?

ーSure.

もう2つサイズの大きいものを試着できますか?

ーかしこまりました。

Let’s go to the beach next weekend.

ーSure.

来週の週末海に行こうよ。

ーもちろん。

Absolutely

That new drama is so good, isn’t it?

新しく始まったドラマ面白いよね?

ーAbsolutely!

その通り!

のように、「Of course.」と同じ「もちろん。」という意味ですが、「Absolutely.」は「その通り!」「絶対にそうだよ!」など、相手の言ったことに対して積極的に肯定したいときに使われます。

(例文)

Was the idol’s live show good?

ーYeah, absolutely!

昨日行ったアイドルのライブは楽しかった?

ーもちろん!

What do you think about this one?

ーThat’s absolutely good!

これについてどう思う?

―すごくいいよ!

OKの違いや言い換え表現を学んで正しく返事しよう!

「OK」、「I’m OK」、「It’s OK」の意味や使い方の違い、「OK」を言い換えた表現について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

「OK.」:何か依頼や提案をされたときの返事として「いいよ」「わかった」

「I’m OK」:「けっこうです。」と提案やサービスを断るとき

「It’s OK」:あやまられたり感謝された場合、またはなぐさめられたときに

このように、使い方によって意味や使えるシチュエーションが変わります。言い換えの表現も活用しながら、回答をするときのバリエーションを増やしてみてくださいね!