「誰かを食事に誘う」という行為は、大事なコミュニケーションの一つ。食事に誘うことでお互いの距離が近くなり、親睦が深まります。
今回は、ランチや食事、または飲み会などに英語で誘うにはどう言えばいいのかわからないという人のために、便利なフレーズをご紹介します。
親しい友人や同僚などを食事に誘うカジュアルな表現から、ビジネスで使えるちょっとフォーマルな表現まで、コミュニケーションに役立つ言い回しがたくさん登場します。ぜひ覚えて使ってみてくださいね。
- シーン1:友達や同僚など親しい人を食事に誘う
- シーン2:ビジネスシーンでも使える食事の誘い方
- シーン3:食事をするお店を決めるとき
- シーン4:好きな食べ物や嫌いな食べ物の聞き方
- シーン5:飲みに行くときの誘い方
- 使える英語フレーズを覚えて食事に誘ってみよう!
シーン1:友達や同僚など親しい人を食事に誘う
親しい人を食事に誘う時は、あまり堅苦しくなくカジュアルな表現が好まれます。
ネイティブスピーカーが友達など親しい人を誘う場合の定番表現は「Do you want to〜?(〜しない?)」を使った言い回しです。
「want to」というと「〜したい」という意味だと習ったと思いますが、ここでご紹介するように、カジュアルに相手に提案したり誘ったりするニュアンスを表現することもできるのです。
食事に行かない?
フランス料理ってどう?
明日ランチに行きませんか?
その他の、カジュアルなシーンで使える、食事に誘う際の英文例を挙げましょう。
夕食はどうするつもり?
私と軽食はどうですか?
昼食の時間はありますか?
今日のランチはどうしますか?
一緒に食事に出かけませんか?
「What do you say to ~?」は何かを提案する表現の一つです。「to」の後には名詞や動名詞が来ます。
今夜私と一緒に出かけませんか?
今日時間があるなら、一緒にディナーに行きません?
このように「if you are free(もし時間があったら)」や「if you are not busy(もし都合が悪くなければ)」といった言い回しを付け加えると、相手に配慮している気持ちが表現できます。
最近はコロナの影響もあり、大人数の対面での食事などは規制されるようになっています。そこで登場したのがオンラインで話をしながらの食事です。オンラインの食事に誘う時の例文を見てみましょう。
今日、夕飯作って、オンラインで一緒に食べようよ。
ハンバーガーでも買って、オンラインで一緒に食べない?
シーン2:ビジネスシーンでも使える食事の誘い方
ビジネスシーンでは、カジュアルな場合に比べて、話す相手に合わせて言葉遣いを考える必要があります。
気心の知れた同僚であればカジュアルな場合と同じように話しても大丈夫ですが、あまりよく知らなかったり、それほど仲がいいわけでもなかったり、あるいは相手が上司や先輩だったりする場合は、やはり丁寧な表現を使うのが基本となります。
例えば、「I would like to〜.(〜したいのですが)」「Would you like to〜?(〜しませんか?)」といった言い回しを使うことなどが挙げられます。
ひとことでビジネスシーンといってもそのシチュエーションはいろいろと考えられますが、ここでは「新しい外国人同僚が入社または異動してきた場合」「他の支社から出張でやってきた社員を食事に誘う場合」など、シーン別に紹介しましょう。
・新しい外国人同僚が入社または異動してきた場合
ハーイ、ナンシー。調子はどう? ランチはどうしますか?
これは相手を比較的よく知っている場合ですね。次は少し丁寧な場面でも使える質問です。
トム、最近忙しいですか? 金曜日のお昼、ランチの時間はありますか?
・出張で訪れた社員を食事に誘う場合
おはよう、由佳。ミーティングの後に、ランチを一緒にいかがですか?
ルーシー、新しいプロジェクトはどんな具合ですか? 今日は出張最終日ですね。今夜、あなたを夕食にご招待したいのですが。
・接待など取引先を食事に誘う場合
お忙しくなければ、ディナーをご一緒にいかがでしょうか?
夕食をご一緒する時間はありますか?
我々と一緒に夕飯にでかけませんか?
今度我々と、ディナーに行きませんか?
一緒にディナーに行けたら最高です。
シーン3:食事をするお店を決めるとき
次に食事をするお店を決める時の例文を挙げてみましょう。B:Sounds good!
A:もう、お腹ペコペコ! あそこの日本食レストランで食べない?
B:いいね!
このように「How about(店)?」というのが、食事をする店を提案する時によく使われるフレーズです。
ちなみに、上の例文で登場した「Japanese place」は「日本食レストラン」の意味です。「place」は「restaurant」などと同じ意味で使えます。
B:Yes. I was so busy I forgot to eat my lunch! I'm famished!
A:Let's go out for dinner!
B:Sounds good!
A:Do you have anywhere in mind?
A:仕事は終わりましたか?
B:ええ。とても忙しくて、ランチを食べるのを忘れてしまいました。とてもお腹がすいています。
A:ディナーに行きましょう!
B:いいですね。
A:どこか行きたいお店はありますか?
上のように、「have ~ in mind」で「何かアイデアがある」といった意味になります。
サンドイッチを買って公園で食べるというのもありかも。
このように「could」は何かを遠回しに提案する場合に使えます。主語には「We」を使うことが多いです。
シーン4:好きな食べ物や嫌いな食べ物の聞き方
お店を決める際に、相手が食べてみたいものを聞くことがあります。
また、アレルギーや、宗教上の決まり、個人の主義・信条などの理由で、食べられないものがあるかもしれません。食事に誘う時にそうしたことを聞いておくのも、円滑なコミュニケーションには大事だと思います。
食べ物の好き嫌いはありますか?
食べられるものに制限はありますか?
何か食べられないものはありますか?
食物アレルギーはありますか?
お酒が飲めない、苦手という場合もあると思います。そのような時は以下のように確認してみるといいでしょう。
お酒は飲みますか?
次は、遠方に住んでいる友人が遊びに来た時、あるいは、出張で来た別の支社の同僚や、遠くから訪れたクライアントなどを食事に誘う時に便利な表現です。
ここにいる間に何か食べてみたいものはありますか?
「try」は「〜を試す」ですが、これ一語で「〜を食べてみる」「〜を飲んでみる」といった意味に使えます。「try sushi」だと「鮨を食べてみる」ということです。
シーン5:飲みに行くときの誘い方
ここまでにも既にいくつか登場していますが、ここではあらためて、飲みに誘う時のフレーズを状況別に紹介したいと思います。
・友人や同僚を飲みに誘う時のフレーズ
今夜飲みに行かない。
仕事の後、軽く飲みに行こうよ。
上記の例文に登場した「grab」はとてもカジュアルで使い勝手のいい表現です。「飲み物を飲む」だけでなく「食べ物を食べる」という意味もあり、「ササッと食べる」「軽く飲む」のようなニュアンスがあります。
A:Are you down for a drink?
B:Nice! How about PubA? They have great happy hour specials.
A:飲みに行こうよ!
B:いいね、PubAはどう? すごくお得なハッピーアワーやっているよ。
「happy hour」とは、レストランやバー、パブなどの飲食店で、飲み物や食事が安くなる時間帯のことをいいます。一般的に夕方の4時から7時ぐらいの間になります。これは、夕方の客足が鈍い時間に少しでも客を呼び込むために作られたサービスタイムです。
A:Let's have Vietnamese cuisine tonight?
B:That would be nice.
A:That is a BYO restaurant!
A:今夜ベトナム料理を食べに行かない?
B:それはいいね。
A:そのお店はアルコール持ち込み可だよ!
オーストラリアやニュージーランド、イギリスなどで、店頭やメニュー、ウエブサイトなどでよく見かけるのが「BYO」という表示。これは「Bring Your Own」の略で「お酒の持ち込みOK」という意味です。酒を提供するライセンスを持っていないレストランの場合が多いとされています。「BYOB」という表記の場合もあります。これは「Bring your own booze (bottle, beer, beverage)」の略です。「booze」は「酒」という意味です。
・カジュアルにもビジネスシーンにも使える表現
やはり「Would you like to~?」は丁寧な言い方として重宝します。
私達と一緒に仕事の後、飲みに行きませんか?
2、3杯軽く私と飲みに行きませんか?
これまでにも解説しましたように、「if you are free(もし時間があったら)」や「if you are not busy(もし都合が悪くなければ)」といった言い回しを付け加えると、相手に配慮している気持ちが表現できます。カジュアルな場面でも、ビジネスシーンでもよく使われる言い方です。
もし時間があったら飲みに行こうよ。
都合が悪くなければ、パブに行こうよ。
お忙しくなければ、一杯どうですか。
・「オンライン飲み会」の誘い方
シーン1の「友達や同僚など親しい人を食事に誘う」では、オンラインの食事会に誘う時の英会話フレーズを紹介しましたが、最後に、「オンライン飲み会」の誘い方の例文を挙げます。
「オンライン飲み会」を英語にすると「online drinking party」「online chat drinking party」「online party」「drinking with friends online」などいろいろな言い方ができます。
B:Sounds nice! How about tomorrow night at 8?
A:OK! I'll send you the invitation URL.
A:オンライン飲み会しよう!いつが都合いい?
B:いいね! 明日の夜8時はどう?
A:了解! 招待のURLを送るね。
使える英語フレーズを覚えて食事に誘ってみよう!
いかがでしたでしょうか。今回は食事や飲みに誘う際に使える英語フレーズを集めてみました。
まずは自分が使いやすいと思う表現を覚えて、どんどん使ってみましょう。
親しい友人やビジネスシーンなど、状況に応じて使えるようになると英会話力もアップするだけでなく、コミュニケーションが楽しくなりますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
◇経歴
児童英語講師
オンライン英会話講師
NC英語アドバイザー
英語学習ライター
元大学教員
◇資格
TESOL/TEC(CANADA)
中学校教諭二級免許状(英語)
◇留学経験
アメリカ・サンディエゴに語学留学(2カ月)の経験あり
その後、オーストラリア・シドニーに大学院留学(2年)の経験もあり
◇海外渡航経験
25歳で初めて、短期間の語学留学をきっかけに本格的に英語の勉強を開始しました。
雑誌の編集・ライティング、テレビCMの企画・撮影等などの仕事が長く、英語を使っての海外取材や撮影経験も多く経験しています。また海外で日系新聞社の副編集長をしていたこともあります。
◇自己紹介
「英語学習に終わりはない」「継続は力なり」を実感し、50代半ばから毎日英語の勉強を続けて2000日近くが過ぎました。
「楽しく学ぶ!」をモットーに、僭越ながら私の異文化経験や英語の知識などをブログに織り交ぜながら、執筆することを心がけています!ネイティブキャンプのオンライン講師もしています。初心者・初級者限定ですが、ぜひ一緒に学びを続けましょう。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.