「I want」以外で言ってみよう!「~したい・欲しい」の英語表現

「I want」以外で言ってみよう!「~したい・欲しい」の英語表現

「~したい」「~が欲しい」という時、”I want” もしくは “I want to” という表現に頼っている人は多いかもしれませんね。確かにこれは正確な英語ではあるのですが、「~したい」「~が欲しい」などの願望を表現したい際に使える英語表現は他にもあります。

シチュエーションによっては、他の表現を使った方が適切なこともあるため、”I want” の言い換え表現を知っておくことはとても重要です。

そこでこの記事では、”I want” の言い換え表現として使える表現をいくつか意味・ニュアンスや例文フレーズとともにご紹介していきます。どれもネイティブスピーカーが日常会話で使っている表現ですから、覚えておくと英会話の表現力により磨きがかかりますよ。

「I want」以外の表現を知る重要性

“I want” の言い換え表現をご紹介する前に、なぜ言い換え表現を知っておく必要があるのかをもう少し掘り下げていきます。

実は “I want” “I want to” という表現はとても直接的な表現です。

I want an apple.(りんごがほしい)

I want to eat Thai food.(タイ料理が食べたい)

これらの英文は正確な英語ではあるのですが、場面によっては失礼英語になっていて相手を不快にさせてしまったり、少し子供っぽく聞こえてしまったりします。

自分の欲求をただ口にしているだけなら問題ないのですが、人に対して願望を伝えているときには、”I want” はあまり適した表現ではありません。

親しい人相手ですら、ちょっと失礼な言い方である場合もあるのです。またビジネスの場では “I want” という表現はあまり使うことはないでしょう。

そのニュアンスがわかっていなければ、外国人と英語で話した時に誤解が生まれてしまう可能性もあります。ですから、”I want” 以外の表現を知っておき、表現したいニュアンスに合わせて使い分けることはとても重要なのです。

「I want」以外の「~したい」「~が欲しい」の言い方

ではここからは、実際に “I want” 以外の「~したい」「~が欲しい」の言い方をご紹介していきます。それぞれ英文フレーズとともに解説していくので、しっかり覚えていきましょう。

I would like ….

“I would like” は “I want” の言い換え表現として最も使われる表現です。英語を使って会話をするなら、必ずマスターしておきましょう。使い方は簡単で、”I want” となる部分に “I would like” を置き換えるだけです。

例文:

I would like an apple.(りんごが食べたいです)

I would like to eat Thai food.(タイ料理が食べたいです。)

この文章は、上記の “I want” を使った文章をそのまま “I would like” に置き換えたものです。

どちらも意図することは同じなのですが、”I would like” を使った表現の方が少し遠回しになり、直接的すぎない表現となります。ビジネスシーンや、あまり親しくない相手に対しては、”I want” よりも “I would like” を使った方が適切であることがほとんどです。

たとえば、レストランやカフェで注文をするときも、”I want this.(これがほしい)” “This please.(これください。” というよりも、”I would like this, please?(これをいただけますか?)”と言った方が丁寧です。

特に “Please” もつけずに “I want this.” と言った場合、命令口調のように聞こえてしまうから、くれぐれも気をつけましょう。

I would love …

“I would like” ととても似ている “I would love” ですが、”love” とあるだけあって、こちらの方が気持ちが強い時に使われます。

“I woud like” でレストランやカフェでの注文について触れていますが、注文をする時というのは感情はニュートラルであることが多いでしょうから、”I would love” と強い気持ちを表すのは不自然なのです。

例文1:

I would love an apple.(りんごがすごく食べたいです)

I would love to eat Thai food.(タイ料理がとっても食べたいです)

例文2:

A: Would you like to come to my party?

B: I would love to! But unfortunately, my sister is having a birthday party on the same day.

A:私のパーティーに来ない?

B:ぜひ行きたい!でも残念だけど、同じ日に妹の誕生日会があるんだ。

“I would love” は、「ぜひそうしたい」という強い気持ちを表すため、このようにお誘いに対してお断りをする時に使うと、「本当は行きたいけど事情があって難しい」というようなニュアンスを作りだすことができます。

上記の例の場合、お誘いに乗るときは “I would love to!” と言えば、”Yes” の意味になりますよ。

I feel like ….

ここまでご紹介した表現とは少し趣の異なる表現ですが、”I feel like” を使って「~したい気分だな」と言うこともできます。まずは例文を見てみましょう。

例文:

I feel like eating Thai food.(タイ料理の気分です。)

I feel like taking a bath.(お風呂に入りたい気分です。)

I feel like being lazy today.(今日はだらだらしたい気分です。)

こんな感じです。”I feel like” を使う場合は、”I want” や “I would like/love” とは違い、”I feel like 名詞” か “I feel like 動名詞(動詞のing形)”という形で文章を作る点に注意しましょう。

この表現は、とっても何かがしたい!という強い気持ちではないものの、「なんだか〇〇をしたい気分」というような時に使えます。カジュアル寄りの表現ですが、直接的でもないので使い勝手の良い表現でしょう。

ただし、この表現を使うと決断しているニュアンスは出ないため、注文をする時やしっかり決断しなければならない時には不向きです。

I’m in the mood for …

“I’m in the mood for” は、”I feel like” とほぼ同じと捉えて問題ありません。

例文:

I’m in the mood for Thai food.(タイ料理の気分です。)

I’m in the mood for taking a bath.(お風呂に入りたい気分です。)

I’m in the mood for being lazy today.(今日はだらだらしたい気分です。)

このように “I feel like” で使った文章に、まるっと置き換えができます。どちらを使っても良いのですが、表現の幅を広げるために覚えておきましょう。

I’m craving for ….

“I’m craving for” は、「~したい」「~欲しい」という表現の中でも、特に欲求が強い表現です。まずは例文から見てみましょう。

例文:

I’m craving for an apple.(りんごが食べたくてたまらない。)

I’m craving for Thai food.(タイ料理が食べたくてたまらない。)

I’m craving for a pint of beer.(どうしてもビール一杯飲みたい。)

“Crave” という単語自体は、何かを無性に欲している様を表すのですが、このように ”craving for” とすると、多くの場合は食べ物や飲み物が次に来ます。

ですから、食べ物や飲み物を無性に欲しているときは、こちらの表現を使うのが適切です。

まとめ

今回ご紹介した以外にも、まだまだ欲求や願望を表す表現はたくさんあります。ひとまずは今回ご紹介したものが使えるようになれば良いでしょう。

日常英会話でもよく使われる表現ばかりですから、ぜひ練習してみてくださいね。ネイティブキャンプの講師たちも、きっと良い練習相手になるはず。ここでご紹介した表現を使ってたくさん文章を作ってみれば、きっとすぐにマスターできるでしょう。