ところで皆さま、お菓子は甘党?それとも、しょっぱいのが好きですか?
間食としてつまんだり、ついつい夜遅い時間に手がでてしまうお菓子ですが、日本でも海外でもそれは多くの商品があります。海外へ旅行すると、スーパーマーケットでその国のお菓子を買う楽しみもあります。
さて、英語でお菓子を表現する場合には、甘いもの・しょっぱいもの・デザートなど大きくまとめてどう言うのか知るとともに、個々のお菓子の英単語が分かるといいですね。
この記事では、お菓子を英語で表現できるようにするためいろいろ解説します。好きなお菓子は特に覚えていきましょう!
お菓子は英語でどう表現するのか知っていますか?
「お菓子、食べたいなぁ」
「○○ってお菓子、知ってる?」
普段の暮らしでお菓子を食べるシーンは多かったり、お菓子作りが好きな人がたくさんいます。そういうことから、お菓子は会話に頻繁に登場し、コミュニケーションに欠かせません。
筆者の住むイギリスでは老若男女、特にスイーツと呼ばれる砂糖が使われたお菓子、そして”クリスプス”と呼ばれる日本でいうところのポテトチップスの消費量が半端ないようです。
英語圏で甘いお菓子、しょっぱいお菓子は以下のように表現されています。
甘いお菓子は「sweet」
砂糖や蜂蜜などが使われた”甘いお菓子”は総称してsweetです。和菓子ならJapanese sweetとなります。
ケーキ、ドーナッツ、アイスクリーム、チョコレート、飴、ビスケットなど、甘いお菓子をあげればキリがありません。子どもへのトリート(ご褒美)でスイーツをあげると喜んだり、食事の後でデザートとしてスイーツをいただくと食事が完結した気になったりします。
甘くないお菓子は「savoury」
savoury(セイヴォリィ)という単語は聞き慣れないかもしれませんね。
savouryは塩味や辛味のあるものなど、甘くないお菓子のことを指します。甘みの代わりに、野菜やチーズが使われるパターンです。
例えば、イギリスでアフタヌーンティなどで食されるスコーン。チーズやベーコンなどが使われた甘くないものはsavoury sconeとなります。
英語を学習している皆さんでイギリス英語に興味のある人は、スイーツもセイヴォリィもお菓子作りのレシピをBBC FOODでお探しになることをおすすめします。イギリス英語の学習になりますし、英国のスイーツ文化を楽しむ機会になります。
「お菓子」の英語表現とニュアンス
「おやつにはポテトチップスが最高」
「食事のシメにはアイスクリームがいいな」
甘いお菓子、甘くないお菓子という分け方に加え、お菓子を食べる時間でも異なる英語表現があることも覚えておきたいですね。
おやつなどの間食はsnacking(スナッキング)と呼ばれ、主食以外の飲食を指しますが、主にお菓子を食べることで小腹を満たすというニュアンスになります。
ジャンクフード(junk food)という言い方があります。栄養のバランスが著しく悪い調理済み食品のことを指しますが、お菓子のうちでポテトチップスなどスナック菓子がその代表です。
そして、食事の後に食べるお菓子はdessert(デザート)です。レストランでもメインや飲み物と別にdessertのメニューがあります。
デザートの場合はチーズを除いて、ほぼ甘いお菓子になりますし、dessert wine(デザートワイン)と言えば食後に提供される甘口のワインになります。食後は甘いものをいただくことで完結しますね。
さらにもう一つ。
confectionary(コンフェクショナリー)という単語もお菓子を総称する言葉です。お菓子類という表現だったり、”コンフェクショナリー○○”であれば、○○製菓会社と使われるように多少フォーマルな印象があります。
パン系・ケーキ系のお菓子の英語表現
ここからは、それぞれのお菓子についての表現を紹介しましょう。
まずは、みんなが大好きなパン系・ケーキ系のお菓子です。最近、マリトッツォがトレンドでしたね。ふわふわパンにまん丸の生クリームがたっぷり挟まれているローマ発のお菓子です。
さて、パン系の英語一覧をご覧ください。
ドーナッツ donut
ワッフル waffle
クレープ crepe
アップルパイ apple pie
ラスク rusk
シュークリーム cream puff
エクレア eclair
パンケーキ・ホットケーキ pancake
ここで一息つきましょう。
イギリスを始め、アイルランド、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどでは年に一度「パンケーキデー」というイベントがあります。
宗教行事のひとつで、イースターを基準に2月または3月にあります。翌日から断食が始まるために家にある卵やバターなどをパンケーキにして食べ切ろうというのが由来です。
この日は日本人にはクレープと言えるような薄いパンケーキにレモンと粉砂糖をかけていただいたり、各地でパンケーキレースが真剣に行われます。英語を学習している人は知っておいてもよいイベントでしょう。
さて、次はケーキ系のお菓子を紹介します。
日本のケーキは軽くてふわふわですね。それに対してイギリスのケーキはどっしりしたものが多くあります。たっぷりのドライフルーツと数種類のスパイスを入れたクリスマスケーキや、ヴィクトリア女王が愛したというヴィクトリアスポンジケーキなどに代表されます。
パウンドケーキ pound cake
チョコレートケーキ chocolate cake
ヴィクトリアケーキ victoria cake
シフォンケーキ chiffon cake
ブラウニー brownie
マフィン muffin
バームクーヘン baumkuchen
マドレーヌ madeleine
チーズケーキ cheese cake
ロールケーキ swiss roll cake
ミルフィーユ millefeuille
モンブラン mont blanc
プリン系・アイス系のお菓子の英語表現
冷たくても温かくても美味しいプリン、いろいろなフレーバーから選ぶのが楽しいアイスクリーム。さっそく、英語表記をみてみましょう。
プリン creme caramel/flan
※プリンならpuddingでしょうと思われることがあるかもしれません。日本でいうプリンはクリームキャラメルかフランという表現になります。
義母の家で食事をした後、”プディングはどう?”と聞かれた渡英直後の筆者は”プリン食べます”と答えました。するとケーキがでてきたのです。puddingはデザートになることもあれば、ヨークシャープディングのように小麦粉、卵、バターなどを混ぜて固めた料理を指すこともあるのです。
パンナコッタ panna cotta
ババロア bavarois
ムース mousse
クリームブリュレ creme brûlée
スフレ souffle
アイスクリーム ice cream
ソフトクリーム soft cream
ジェラード gelato
シャーベット sorbet
キャンディー系・クッキー系のお菓子の英語表現
ケーキなどと比べると、カロリーが控えめなキャンディーやクッキー。
グミなど小さめのお菓子はハロウィンのトリックorトリートで子ども達に配られる代表的なものです。
ちなみにクッキーとビスケットの違いをご存知ですか?クッキーと言えば、小麦粉・バター・砂糖・卵・牛乳などを加えた焼き菓子という意味のアメリカ英語です。
クッキーやクラッカーなどはビスケットに含まれます。イギリスではビスケットという言葉の方が断然に聞く印象があります。クリスマス前に焼くジンジャーマンビスケットは生姜が効いたビスケットです。
飴 candy
キャラメル caramel
ファッジ fudge
グミ gummy
ガム gum
マシュマロ marshmallow
ゼリー jelly
チョコレート chocolate
クッキー cookie
ビスケット biscuit
サブレ sable
クラッカー cracker
スコーン scone
マカロン macaron
また、ハイチューなどはsoft candyと呼びます。
日本のお菓子の英語表現
日本のお菓子は美味しさ、食感、ヘルシーと揃って海外でも人気です。ジャパンセンターと呼ばれる日本のものを販売しているショップ、中国・韓国系のスーパーマーケットで買うことができます。
日本のしょっぱ系お菓子
おせんべい rice cracker
ポテトチップス potato chips(アメリカ英語)/crisps(イギリス英語)
日本の甘い系お菓子
おまんじゅう manju/sweet bun with sweet beans
羊羹 yokan/azuki bean jelly
お団子 dango/rice dumpling
大福 daifuku/rice cake with sweet beans
どら焼き dorayaki pancake with sweet beans
抹茶の味 matcha flavoured
お菓子に関連する英語フレーズ
一緒にお菓子を食べれば会話も弾みます。外国人とのお喋りにお菓子が使われたイディオムなどを仕入れておくのはいかがでしょう?
お菓子が使われた英語イディオム
a piece of cake/簡単・楽であること、朝飯前の
※Don’t worry, it should be a piece of cake.
cakewalk/楽に達成できること
※This championship should be a cakewalk!
the cherry/icing on the cake/良い状態をさらに良くするもの。
※He was pleased to be promoted but to get a set of golf club was just the cherry on the cake.
a tough cookie/強い人、気丈な人
※She is a tough cookie for sharing her experience.
お菓子ファッジを使ったスラング
fudge/ごまかす、ちくしょう!
※The actor fudged his age.
※Oh fudge!, I forgot it again!
スナックを使ったスラング
snack/色気のある人
※Look at Erin, she is such a snack.
おやつを表すスラングnosh
※Would you like some nosh?
I could do with a good nosh-up!
お菓子にまつわる英語表現を覚えて活用しよう!
お菓子にまつわる英語は多いものの、自分の生活に直結しているところからも興味を持って覚えることができるのではないでしょうか?
イギリスに来てソルト&ビネガー味のクリスプスを初めて食べたときは、美味しさに感動しました。逆に日本人にとっては甘すぎるスイーツで受けたカルチャーショックなど話せば、お菓子はコミュニケーションのためにとても便利なものになります。
お国別のおすすめのお菓子を聞いたり、日本のお菓子について話せるようにすることをお勧めします~!

◇経歴
日本では外資系製薬会社などで勤務。
2006年夏に渡英し、現在イングランド在住。
2012年以来、南ロンドンで剣道道場を運営。地元の行政と関わり、日本文化を紹介するイベントを担当したり、剣道や居合道のデモンストレーションのオーガナイスを行なう。
また、日本の2大学と英国剣道協会とのパートナーシップ締結のためのリエゾンおよび翻訳・通訳を担当。
◇資格
・Food Safety Level 2
・Principles of Internet Safety Prepare to Deliver Excellent Customer Service
◇海外渡航経験
スキューバダイビングで訪れた国々を始め、3ケ月間のヨーロッパ各国バックパッカーの旅を経験。
◇自己紹介
こんにちは!椿サリーです。夫がイギリス人、日英ミックスの息子(UK大学生)という家族構成の国際結婚組です。ライターとして、多国籍メンバーが所属する剣道道場の女将として、日本文化紹介を紹介する地元グループ代表として行政とのやりとりなど、イギリスで幅広く活動しています。英会話ができると世界が広がりますし、外国人とのコミュニケーションは楽しい!を日々実感しています。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.