「反抗期」の英語とは?反抗期の子供に使える英語表現

反抗期、ネイティブキャンプ、英会話

「反抗期」、、、ティーンエイジャーの本人たちはもちろんのこと、家族も疲れちゃったりする時期。

思春期を迎えたティーンは急激に体が成長しますが、心の成長とのバランスがとれずに不安になったりストレスを抱えたりして悩み、反抗期を迎えると言われています。反抗期は何も日本だけではなく、世界共通のもの。では、日本語でいう反抗期、英語ではどのように表現されるのでしょうか。

この記事では、子供の第一・第二反抗期という時期に焦点を当て、スラングを含む英語表現や関連するフレーズなどを解説します。まさしく今、ティーンエイジャーの息子を持つ筆者がお届けしましょう。

反抗期やその時期に使う英語表現は一般的ではない

二度訪れると言われる反抗期。

第一反抗期が自我が発達する2歳~4歳、イヤ期です。そして、第二反抗期が子どもから大人への移行期間である12歳~16歳ころ。
※反抗期を迎える年や期間は子どもによって個人差があります。

多くの子ども、子育てをする親がぶち当たる反抗期。

さて、反抗期を表わす英語。さっそくみていきましょう!と言いたいところですが、これがバッチリと当てはまる言葉はないようです。

反抗期の反抗は、他人の指示に対してそれを拒否したり、反抗的な行動をとることが多いところからきています。そういった意味では、rebellion(名詞・レベリオン・反逆、抵抗)や、rebellious(形容詞・レベリアス・反抗的な、従順でない)が当てはまります。

英会話例文で確認してみましょう。

A: At what age are children the most rebellious?
B: The serious rebellion usually occurs at the beginning of adolescence, between the ages of 9 and 13.

A: 子どもたちが最も反抗的なのは何歳ごろですか?
B: 深刻な反抗期は一般的に、思春期のはじめ、9歳~13歳に起こります。

引用:hello Motherhood
https://www.hellomotherhood.com/at-what-age-are-children-the-most-rebellious-9585715.html

しかし、これらの英文は日常生活で使うには少し硬い印象があります。実は、一言で反抗期を言い表そうとするよりも、子どもの行動や態度自体を表現するほうがより自然な英会話になるのです。

どういうことなのか、次でさっそく解説していきましょう。

反抗期の英語表現・スラング

反抗期を表す英語は多くあります。

「第一反抗期」と「第二反抗期」に分けて紹介しましょう。続けてスラング、そして反抗期がない場合についてもみていきます。

第一反抗期の英語表現とは?

英語で”第一反抗期”を表す面白い表現があります。

Terrible twos - 魔の2歳児
Horrible/Troublesome threes - 恐怖の3歳児
Ferocious fours - 猛烈な4歳児
Angel/Fantastic/Finally fives - 天使の5歳児

なんでも「いや~っ」と言うイヤイヤ期が始まる2歳から、どんどん手強くなる子ども達。5歳くらいになるとようやく話しを理解したりと成長し、”天使・素晴らしい・ついに”と言う表現に移りかわっていきます。

例文で確認してみましょう。

My daughter has a terrible temper because she was a terrible two, but now, finally she is an angel five.
娘はイヤイヤ期でひどい癇癪(かんしゃく)があったけれど、今ではようやく天使の5歳児になったの~
※temper=気性・気分
Shopping with our son is very difficult. We have to keep our eye on him, and try to avoid him screaming when he can’t get something he wants. He is a troublesome three year old!
息子と一緒だとどんな買い物でもとっても大変。常に目を離さないようにしないといけないし、欲しいものが手に入らない時に叫ぶからそうならないよう避けないと。手のかかる3歳児よ!
※keep eye on ○○=○○から目を離さない

第二反抗期の英語表現とは?

第二反抗期は思春期の子供たちです。

心も体もグングン成長し、子どもと呼んで親がコントロールしようとすることはもはやできなくなっていきます。

部屋に閉じこもったり、一緒に出かけなくなったり、、、自分の世界を築いていく過程ですが、不機嫌になったりイライラしていたりと多くの家庭で親子間のコミュニケーションが難しくなる時期でもあります。

そんな反抗期を表現する英語ですが、難しい言葉を使わなくても、意外にも”teen=10代の若者”で表わすことが多いことが分かります。

Terrible teen - ひどいティーン
Troubled teen - 悩めるティーン
Typical teenager - 典型的なティーンエイジャー

どれも子ども自身のことではなく、彼らの反抗期にある態度を指してひどいと言う表現をしています。

英語例文でみると、以下のように使います。

She is a terrible teen, she is moody all the time.
彼女、反抗期でいっつも不機嫌なの。
My son is concerned a lot about assessments at school, he is a troubled teen.
息子は学校での評価についてすごく心配している。悩めるティーンよね。
He gets irritable so often as a typical teenager.
彼は典型的なティーンエイジャーで、しょっちゅうイライラしてるよ。

反抗期を自覚していれば、以下のような言い方もできます。

I was a typical teenager and was irritated by my parents because they asked me too many questions.
典型的なティーンエイジャーだったな。質問攻めしてきた親にイライラしてた。

反抗期のスラングを紹介

上で述べたrebellionを調べると、スラングもあることが分かりました。

反抗期について英会話するときに役立つかもしれませんね。

against the grain

通常行なわれるようなルールや期待に反して、自分のやり方ですることを意味します。反抗期は人のやり方に抵抗することからもニュアンスが分かります。

rotten apple

おもに学校での規律上で問題があり、親に反抗的な態度をとるティーンを意味します。

rotten(腐った)りんごという意味で、侮辱的な言い方になるので使い方に要注意です。昔、ドラマ金八先生で「お前は腐ったりんごじゃない」という名セリフがありましたね。

反抗期がないときの英語表現

「反抗期なんてなかったよ」という人がいます。

それまでのように、学校のことをよく話したり親との外出も今までとおり、当たり散らすこともない。性格によっては反抗期なしで大人になっていくことがあります。

この場合、英語での表現は「He didn’t give his parents a hard time.」といった感じで良いでしょう。「He didn’t give his parents a hard time when he was a teen.」とすれば、さらに反抗期の時期にも親にとって大変ではなかったと明確になります。

反抗期など、子どもの教育に使える英語表現

反抗期を迎える子ども達に対し、普段の会話ででてきそうなもの、子育てに際して使える英語表現、おもに第二反抗期について紹介していきましょう。

子どもの態度編

反抗期の子ども達は急に成長し、自分の世界が家庭から外へと広がっていきます。

親の掛け声や質問に答えることさえ面倒だったり、友達との時間が最優先になったりします。

自立・独立心 independence

助けまたは支配なしで自分の力でできる、こういったことが自立です。反抗期でも、自分はなんでもできるんだという思いが強くなります。

Some conflict between parents and teens is natural. Encouraging independence.
※conflict=衝突
※encouraging=勇気(望み・自信)を与える

態度 attitude, behaviour

それまで言ったことのないような言葉を使い始めたり、明らかにイライラを親にぶつけたり。

そんなときの態度はattitudeまたはbehaviourで表わします。ちなみに、attitudeは気分や何かに対する感情や意見、一方behaviourは行動や反応といった違いがあります。

Your attitude is not nice.
Your behavior is not acceptable.
イライラする・迷惑がる
become frustrated/feel impatient/feel irritable/get annoyed
逆ギレする(口ごたえする)
talk back
不機嫌な・気分が変わりやすい
moody

子どもの教育編

いくら成長していく子どもであっても、親にはまだ責任があります。そこで、反抗期にはどんな対応が必要と言われているのか、その辺に関する英語表現を紹介します。

叱る scold

反抗期の子どもがいれば、叱ることは日常茶飯事。

そんなときには「I have to scold my son everyday.」などと言えます。

叱るに反して”怒る”ですが、こちらは感情的で自分が言いたいことを子どもにガミガミいうイメージです。怒ってしまうと反抗期の子ども達はますます反抗するでしょう。怒る場合はtell (someone) off、小言を言うというときはnaggingが使えます。

説教する lecture

コンコンと説教する、、、でも子どもには伝わらない。

こんなジレンマを抱える親御さんも多いかもしれません。「Don’t lecture me!」なんて反抗されることも。

注意する warn

説教しても響かない、また同じ間違いを起こす。

こんなときには注意または警告してみることがあります。「I am warning you. No gaming if you do that again.」と何かを取り上げることで効果を期待することも。

禁止する banned from

どれだけ真剣かわかってもらうため、子どもがしたいことを禁止することもあるでしょう。

”banned from going out”なら外出を禁止”banned from using a moble phone”なら携帯禁止ですね。

門限 curfew

curfewという単語はコロナウイルス対策で”Restriction on the 8pm curfew”というように、レストランやパブが早めに店を閉めるときによく使われました。

子どもが10時までに帰宅しなければならない門限は「your curfew is 10pm.」となります。門限を破ったときはbreak a curfewになります。

反抗期の子供に使える英語表現まとめ

誰にでも起こり得る反抗期。子どもの立場でも親の立場でも、反抗期についての表現を知っておくことは日常会話に役立ちます。

ちなみに我が家の息子もtypical teenagerで、家のことを何もしないのに自分のことは自分でするから放っておいてよという態度でした。

こちらは理性的に話すように努めたり、しつこく小言を言わないようにしていました。そういったやり取りはパーフェクトではありませんでしたが、今はほぼほぼ落ち着いていい感じです。

オンライン英会話の講師との話題にも一度、反抗期について触れてみてはいかがでしょう?!

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