小さい頃、皆さんの中には「鬼ごっこ」や「かくれんぼ」「ケイドロ」「だるまさんがころんだ」「あやとり」「おままごと」などなど、たくさんの遊びを経験した人も多いのではないでしょうか。
ではこれらを英語ではどのように言うのでしょうか?
今回は懐かしい小さい頃の遊びを英語でどのように言うのか、そして、どのようなフレーズで使われることが多いのかを解説していきたいと思います。
- 子どもの遊びの英語表現一覧
- 鬼ごっこ tag
- ケイドロ cops and robbers
- かくれんぼ hide-and-seek
- だるまさんがころんだ red light, green light
- ハンカチ落とし drop handkerchief/duck duck goose
- 椅子取りゲーム musical chairs
- 影ふみ shadow tag
- ジャンケン rock, paper, scissors
- 腕相撲 arm sumo/arm wrestling
- 指相撲 thumb war/thumb wrestling
- シャボン玉遊び blowing bubbles
- あやとり cat’s cradle
- おままごと play house
- まるばつ tic-tac-toe
- 遊びで使うモノや場所の英語表現一覧
- たくさんある子どもの遊びを英語で表現しよう
子どもの遊びの英語表現一覧
子どもの遊びは、驚くほど世界共通のものが多いです。
もちろん、細かいルールなどは国や地域によって異なりますが、日本の子どもが楽しんでいる日本の遊びが、英語圏でも数多く存在します。遊びの名前は日本語と英語で翻訳すればほぼ同じものがあったり、全然違うものになったりとさまざま。どんな名前なのかを知るだけでもとても面白いです。
まずは、以下、一部ではありますが一覧にしてみました。外国でも同じような遊びがあるのもありますね。
ケイドロ cops and robbers
かくれんぼ hide-and-seek
だるまさんがころんだ red light, green light
ハンカチ落とし drop handkerchief/duck duck goose
椅子取りゲーム musical chairs
影ふみ shadow tag
ジャンケン rock, paper, scissors
腕相撲 arm sumo/arm wrestling
指ずもう thumb war/thumb wrestling
シャボン玉遊び blowing bubbles
あやとり cat’s cradle
おままごと play house
まるばつ tic-tac-toe
それぞれ解説と例文を挙げていきましょう。
鬼ごっこ tag
「鬼ごっこ」とは、逃げる子どもたちを鬼役が追いかけて、鬼が子どもに触れれば、鬼が交代するという遊び。
この「鬼ごっこ」を英語では「tag」と言います。「tag」には「タッチ」という意味もあり、「鬼」が逃げる人を捕まえた時「Tag! 」(タッチ!)(つかまえた!)と言います。
タッチされて捕まったら次にその人が「鬼」になりますが、「鬼」のことは「it」と言います。なので「タッチ」や「つかまえた!」という場合に「You're it!」とも言います。
B:Sounds nice!
C:Let's do it!
D:I'm it. I'm going to get you! Tag! You're it!
A:鬼ごっこしようよ!
B:いいね!
C:やろうやろう!
D:ボクが鬼だ。つかまえるぞ!つかまえた!キミが鬼だよ!
ケイドロ cops and robbers
「鬼ごっこ」の一種に「ケイドロ」があります。日本では「警泥」と漢字表記したり、また「ドロケイ」と呼ばれたりもします。
「警察」と「泥棒」の二手に分かれて、警察が泥棒を捕まえて「牢屋」に入れるという設定です。牢屋に入れられた泥棒は仲間に助けられると逃げ出すことができます。「ケイドロ」は、英語では「cops and robbers」と言います。「cops」(警察)と「robbers」(泥棒)ということで、そのままの翻訳ですね。
A:I enjoyed cops and robbers a lot!
B:Let's play again soon.
A:ケイドロおもしろかった!
B:またすぐに遊ぼうね。
かくれんぼ hide-and-seek
「かくれんぼ」は鬼役が手や腕で自分の目を隠して、数を数えている間にその他の子どもたちが隠れ、数を数え終わった鬼役が見つけ出していくというもの。
英語では「hide-and-seek」と言います。「hide」(隠れる)と「seek」(探す)という意味です。
B〜E:OK! Let's do it!
A:1, 2, 3, …10. Ready or not?
B:OK!
A:There you are!! I found you!
A:かくれんぼをしようよ!
B〜E:やろう!やろう!
A:1、2、3…10 もういいかい?
B〜E:もういいよ〜!
A:いた! みーつけた!
だるまさんがころんだ red light, green light
日本でも地域によってルールが異なるようですが、筆者が遊んだ時は、鬼役が「だるまさんが転んだ」と目をつぶって唱え、その間に他の仲間はジリジリと鬼に近づきます。鬼が振り向いた時に動いていたら鬼につかまる、というような遊びでした。
「だるまさんがころんだ」は英語では「red light, green light」と呼ばれる遊びにあてはまるでしょう。鬼が後ろを向いて「green light」と言っている間は他の人は動けます。鬼が「red light」と言って振り向いた時に動いてしまっていたらだめです。
B:What do you say to playing "red light, green light"?
A:今日は何する?
B:「だるまさんがころんだ」はどう?
ハンカチ落とし drop handkerchief/duck duck goose
「ハンカチ落とし」は、円になって座り、鬼役が皆の周りを回り、気づかれないように一人の人の後ろにハンカチを落とします。
座っている人は後ろを手で探ってハンカチがあった場合、立ち上がって鬼を追いかけます。鬼が空いた場所に先に座る前にタッチできれば鬼役は交代せずそのまま。タッチが間に合わなければ鬼役が交代です。また、鬼がハンカチを落とした後、鬼が一周しても気がつかなかった場合は、その場所の人は円の中央に移動しなければなりません。
「ハンカチ落とし」と同様の遊びは、英語では「drop handkerchief」や「duck duck goose」と言います。ただし、「duck duck goose」ではハンカチは使いません。
ここでは鬼は「キツネ」(fox)と呼ばれます。キツネ役は、円になって座っている仲間の背中を一人ずつ「duck」(カモ)と言いながらタッチしていきます。キツネ役が「goose」(ガチョウ)と言ってタッチしたら、タッチされた人は立ち上がり、キツネ役を追いかけます。キツネ役が「goose」と言われた人がいた場所に座るのが早いか、言われた人がキツネ役にタッチするのが早いかを競います。
B:Nobody has a handkerchief.
C:I have a towel!
D:Let's use it!
A:今日はハンカチ落としで遊ぼう!
B:誰もハンカチ持ってないよ。
C:タオル持っているよ!
D:それを使おう!
椅子取りゲーム musical chairs
「椅子取りゲーム」は、音楽の停止を合図に限られた椅子を取り合うゲームです。最後は椅子が一つになります。英語では「musical chairs」と言います。
小さい頃は椅子取りゲームでよく遊んだものだった。
大人の世界では、権力争いの比喩としても使われますね。
彼らは自分たちがただ椅子取りゲーム(権力争い)をやっているのに気づいていない。
影ふみ shadow tag
鬼役がみんなを追いかけ、逃げている人の影を踏みます。踏まれた人が鬼になるという遊びです。英語では「shadow tag」と言います。
影ふみは子供時代の忘れられない思い出だ。
ジャンケン rock, paper, scissors
日本のジャンケンは、こぶしを握ったものがグー(石)、人差し指と中指を開いたものがチョキ(ハサミ)、手のひらを開いたものがパー(紙)で、石はハサミに、紙は石に、ハサミは紙に勝ちます。英語でもこの3つが登場するのは同じです。
普通「rock, paper, scissors」と言いますが、石の呼び方と順番が変わり、「scissors, paper, stone」と言う場合もあります。ここでは英語の「ジャンケンポン」の言い方を挙げましょう。
ジャンケンポン!
ジャンケンポン!
これは「Three!」で手を出す場合の言い方ですが「One, Two, Three!」の「Three!」が、「Shoot!」「Go!」などに変わることもあります。
腕相撲 arm sumo/arm wrestling
腕力を競う「腕相撲」は、机などに肘をついて行うタイプと、地面に腹ばいになって行うタイプがあります。
世界各地でこの遊びはあり、子どもから大人まで親しまれています。英語では「arm sumo」「arm wrestling」と言います。
ナンシーは小学生の頃、男子に腕相撲でいつも勝っていた。
指相撲 thumb war/thumb wrestling
右手もしくは左手を握り合って行う指相撲は、英語では「thumb war」または「thumb wrestling」と言います。
先生は、指相撲は誰でも楽しめるスポーツだ、と言います。
シャボン玉遊び blowing bubbles
シャボン玉液を吹いて空中に泡をつくる遊びで、英語では「blowing bubbles」と言います。
子どもたちが公園でシャボン玉を吹いています。
あやとり cat’s cradle
1本の紐の端を結んで円にして両手にかけて、「東京タワー」や「橋」など、さまざまな形を作る遊びです。一人で遊ぶだけでなく二人で遊ぶ「二人あやとり」もあります。
英語では「cat’s cradle」の他に、「string figures」や「string game」とも呼ばれます。
一人の時は、今もあやとりをするのが好きです。
おままごと play house
お母さん役、お父さん役、子ども役などを決めておうちごっこをするのが「おままごと」です。
英語では「play house」などと言います。この場合の「play」は動詞です。また一語の名詞で「playhouse」と表記することもあります。
子ども達は外でおままごとをしています。
まるばつ tic-tac-toe
「まるかけ」「まるぺけ」「○×ゲーム」「三目並べ」などいろいろな言い方がある「まるばつ」ですが、英語では「tic-tac-toe」と言います。
3×3 の格子「井」を書き、その中に二人が交互に「○」と「×」を書き込んで、先に縦横斜めのいずれか3つをそろえた方が勝ちというゲームです。イギリスでは「noughts and crosses」と言う場合もあります。
彼らは図書館で「まるばつ」をしていた。
「まるばつ」はいつも引き分けで終わるものだ。
遊びで使うモノや場所の英語表現一覧
ここでは子どもが遊びで使うモノや場所に関する表現を例文とともに紹介しましょう。
遊び場にある遊具を英語で何て言うの?
学校や公園などの屋外での遊び場を「playground」と言いますが、そこにはブランコや滑り台、シーソーなどの遊具があったりします。
遊び場にある遊具の総称は「playground equipment」と言いますが、遊具類のそれぞれは英語で何と言うのでしょうか。下にまとめてみました。
OK! Go down the slide!
さあ、滑り台を滑って!
I want to play on the swing. Can you push me?
ブランコに乗りたいの。押してくれる?
Look! My kids are playing in the jungle gym.
見て! 私の子どもたちがジャングルジムで遊んでいるわ。
Since I did the monkey bars yesterday, I got blisters on my hands.
昨日うんていをしたので、手にマメができた。
Let's play on the pull-up bars.
鉄棒で遊ぼう。
When you go to the sandbox, don’t forget your sandbox set!
砂場に行く時は、砂場セットを忘れないでね!
The seesaw in this playground is popular with local kids.
この遊び場にあるそのシーソーはこの辺の子供たちに人気があります。
遊びに使う道具や小物の英語表現
I will bring playing cards on my family trip.
家族旅行にトランプを持っていきます。
Origami is Japan's traditional paper craft art.
折り紙は日本の伝統的なペーパークラフトアートです。
I am good at juggling small beanbags.
私はお手玉をするのが得意です。
Duce ball is a Japanese toy, consisting of a hammer-shaped handle connected by a string to a ball. It is called Kendama.
けん玉は日本のおもちゃで、球が紐でハンマーの形をしたハンドルにつながっています。「けん玉」と呼ばれています。
I bought a spinning top for my kid.
私は子どもにコマを買いました。
I like the designs of pogs as well as playing them.
メンコで遊ぶのも好きだし、そのデザインも好きです。
Playing with marbles is dangerous for toddlers.
よちよち歩きの幼児にはビー玉遊びは危険です。
My sister has as many as 100 pieces of Ohajiki.
私の妹はおはじきを100個も持っています。
Karuta is useful for children to learn Japanese.
カルタは子どもが日本語を学ぶのに役に立ちます。
たくさんある子どもの遊びを英語で表現しよう
いかがでしたか?子どもの遊びには世界共通のものが本当に多いですね。その分、会話の話題としても最適です。
好きな遊びを英語で言ったり、またお子さんがいらっしゃる方は、親子で一緒に英語のレッスンができますので、おすすめします。
英語で何と言うのか、まずは自分が昔体験したものを英語で説明できるようにしておくと英会話に役立ちますよ。ネイティブキャンプで講師と話す時にも話が盛り上がる事間違いなしです!
◇経歴
児童英語講師
オンライン英会話講師
NC英語アドバイザー
英語学習ライター
元大学教員
◇資格
TESOL/TEC(CANADA)
中学校教諭二級免許状(英語)
◇海外渡航経験
25歳で初めて、短期間の語学留学をきっかけに本格的に英語の勉強を開始しました。
雑誌の編集・ライティング、テレビCMの企画・撮影等などの仕事が長く、英語を使っての海外取材や撮影経験も多く経験しています。また海外で日系新聞社の副編集長をしていたこともあります。
◇自己紹介
「英語学習に終わりはない」「継続は力なり」を実感し、50代半ばから毎日英語の勉強を続けて2000日近くが過ぎました。
「楽しく学ぶ!」をモットーに、僭越ながら私の異文化経験や英語の知識などをブログに織り交ぜながら、執筆することを心がけています!ネイティブキャンプのオンライン講師もしています。初心者・初級者限定ですが、ぜひ一緒に学びを続けましょう。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.