マレーシアと日本の物価比較!家賃や食費、通信費などジャンル別にご紹介

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東南アジアの中心に位置する マレーシアは、日本人にとって人気の旅行先、留学先、そして移住先として注目を集めています。 「マレーシアの物価は日本の3分の1」という話を耳にしたことがある方も多いでしょう。しかし、実際はどうなのでしょうか?

この記事では、 マレーシアと日本の物価を様々な角度から比較し、それぞれのジャンルごとの特徴や相違点を詳しくご紹介します。

マレーシアってどんな国?

マレーシアは東南アジアの中心に位置し、マレー半島とボルネオ島の一部からなる多民族国家です。首都クアラルンプールを中心に近代化が進む一方で、美しい自然も残る魅力的な国です。

マレーシアの面積は約33万平方キロメートルで、日本の国土の約9割ほどの広さになります。人口は約3,200万人で、マレー系、中国系、インド系など多様な民族で構成されています。公用語はマレー語ですが、英語も広く通用し、宗教はイスラム教をはじめ仏教、ヒンドゥー教なども共存しています。

東南アジアの中では比較的経済発展を遂げており、世界中から観光客や移住者を集めています。特に日本人にとっては、日本食レストランも多く、物価も比較的安いため、長期滞在や留学にも適した環境と言えるでしょう。クアラルンプールはMRT(地下鉄)などの公共交通機関も整備され、移動も比較的便利です。

三芳町役場 マレーシアってどんな国?

マレーシアの総合的な物価動向・事情

マレーシアの物価は全体的に日本よりも安いことで知られていますが、実際にはどの程度の差があるのでしょうか。世界的な物価統計を見ながら、その位置づけを確認してみましょう。

世界の物価を比較する統計サイト「NUMBEO」によると、マレーシアは世界138カ国中109位とかなり物価が低い国に位置づけられています。同統計では日本は43位となっており、マレーシアの物価水準は日本と比較するとかなり低いことがわかります。

また、各国の物価を計る際によく使われる指標「ビッグマック指数」を見ると、2023年7月時点ではマレーシアのビッグマックは約430円、日本は約470円と、若干マレーシアの方が安い程度です。このように、商品によって日本との価格差は大きく異なることがわかります。

実際、マレーシアではローカル志向の生活をすれば費用をかなり抑えられる一方で、日本食などの輸入品を中心とした生活をすると日本より高くなる場合もあるのです。特に2025年のインフレ率は2.9%に達する見通しで、ガソリン補助金やディーゼル補助金の削減と世界経済の不安定さの影響を受けています。

物価を左右する為替レートについても押さえておきましょう。マレーシアの通貨はリンギット(RM)で、1リンギットは25円~35円程度で推移しています。為替レートにより日本人が感じる物価は大きく変わるため、渡航前にはレートチェックも大切です。

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マレーシアと日本の物価比較:家賃・住居費

マレーシアの住居費は、日本と比較して非常に手頃な価格に抑えられており、移住や長期滞在を考える際の大きなメリットとなっています。特に首都クアラルンプールでさえ、同等の都市機能を持つ東京などと比べると格段にリーズナブルです。

クアラルンプールの中心部では、家具付きの2ベッドルームアパートメントの月額家賃が約3,000~7,000リンギット(約9万~21万円)となっています。東京の同等物件だと約14万円~33万円程度かかるため、ほぼ半額の家賃で暮らせる計算になります。郊外に目を向けると、さらに安い物件も見つかります。

特にマレーシアのコンドミニアム(日本のマンションに相当)の特徴として、ほとんどの物件にプールやジムなどの共用施設が完備されています。日本では高級マンションでしか見られない設備が、マレーシアでは標準装備という点も大きな魅力です。また、物件の多くが家具付きで提供されるため、引っ越し時の初期費用も抑えられます。

ただし注意点として、マレーシアの物件は日本と異なり、水が出ないなどのトラブルが発生する可能性が高いことも覚悟しておく必要があります。信頼できる不動産会社を通じて物件を探すことをお勧めします。

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マレーシアと日本の物価比較:食費・日用品

マレーシアの食費や日用品の価格は、日本と比較してどうなのでしょうか。ローカルのものから輸入品まで、幅広く見ていきましょう。

まず、マレーシアでの飲食費は全般的に日本の半分程度と考えるといいでしょう。特に現地の料理を楽しむなら、さらにお得です。例えば人気のローカルフードであるナシゴレン(焼き飯)が約150~210円、ミーゴレン(焼きそば)が約150~210円で食べられます。屋台で食事をすれば、500~600円程度で十分に満足できる量を楽しめるでしょう。

また、マレーシアのローカルコーヒーショップでは、コーヒー1杯が約112円~157円と非常にリーズナブルです。マレーシアのローカルフードコートであれば、朝食セットがドリンク付きで400円以下という破格の値段です。

スーパーでの食材価格も、日本と比べると安いものが多いです。特に米は1kgあたり約190円で、日本の約410円と比べるとかなりお得です。野菜や果物も、じゃがいもが1kgあたり約140円(日本は約450円)、バナナが1kgあたり約210円(日本は約377円)と、かなり安く購入できます。鶏肉も1kgあたり約620円で、日本の約995円より安く手に入ります。

ただし、日本食材や日本食レストランの価格は例外的に高い点には注意が必要です。マレーシアで高品質な寿司を食べようとすると、日本の1.5~2倍の価格がかかることもあります。

また、イスラム教国であるため、アルコール類も高額で、例えば日本では約218円のアサヒスーパードライが、マレーシアでは約469円もします。

日用品に関しては、シャンプーや洗剤などの生活必需品は日本の約1.2倍と若干高めです。短期滞在であれば、これらは日本から持参するのがお得でしょう。

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マレーシアと日本の物価比較:交通費

マレーシアの交通費は、日本と比較して非常に安いことが大きな特徴です。当サイトの調査によると、マレーシアの交通費は日本の5分の1以下、つまり85%も安く抑えられることがわかっています。

特にタクシー料金の安さは驚異的です。例えば、クアラルンプール国際空港から市内中心部までの約60kmの移動で、一般的なタクシーなら約75リンギット(約1,875円~2,625円程度)です。日本では成田空港から東京都内までの同程度の距離で2万円以上かかることを考えると、その差は歴然としています。

近年はGrabなどの配車アプリも普及しており、短距離の移動であれば5リンギット(約150円)から利用可能です。オフピーク時のクアラルンプール国際空港からKLCC(ツインタワー)までの乗車運賃も最安値で約45リンギット(約1,350円)程度と非常にリーズナブルです。

公共交通機関も非常に安価です。クアラルンプールの地下鉄(MRT)は1駅間の運賃が約41円(約1.2リンギット)程度で、東京の都営地下鉄の初乗り運賃170円と比べると、かなりお得です。バスも同様に安く、市内の移動であれば数リンギット程度で済みます。

また、ガソリン代も日本の半分以下で、レギュラーガソリンが1リットルあたり約65円程度となっています。日本の160円程度と比較すると、かなりの差があることがわかります。

これらの交通費の安さは、マレーシアでの生活や観光において大きなメリットとなります。特に長期滞在者にとっては、移動コストを大幅に抑えられるため、より多くの観光スポットを訪れる余裕が生まれるでしょう。

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マレーシアと日本の物価比較:通信費

マレーシアの通信費は、日本と比較してどのような違いがあるのでしょうか。インターネット回線や携帯電話の料金について詳しく見ていきましょう。

マレーシアの光熱費・通信費は項目によって日本との差が異なります。まず、インターネット回線については、高速光回線で月額約150リンギット(約4,500円)程度かかります。日本の光回線の平均的な料金が4,000円~5,000円程度であることを考えると、ほぼ同等か若干高めというのが実情です。

また、マレーシアのインターネット回線は日本の回線と比較すると速度が遅い傾向にあります。そのため、ビジネス駐在者の多くが「最も速いプラン」を選択することが一般的で、その場合、月々の通信料が8,000円前後かかることもあります。これは日本の格安プランと比較すると、約2倍の料金になります。

携帯電話の料金に関しては、マレーシアでは日本の約半額程度と比較的リーズナブルです。一般的なデータ通信プランであれば、月額30~50リンギット(約900円~1,500円)程度で十分なデータ量を確保できます。日本の大手キャリアのプランが2,000円~3,000円程度であることを考えると、かなりお得と言えるでしょう。

また、短期滞在者向けの観光用SIMカードも充実しており、1週間程度の滞在なら10~20リンギット(約300円~600円)程度で十分なデータ通信が可能です。空港やコンビニエンスストアでも簡単に購入できるため、旅行者にも便利です。

ただし、光熱費の中でも電気代はエアコンの使用頻度によって大きく変動します。年中暑いマレーシアではエアコンを常用する家庭も多く、その場合は電気代が月額200~300リンギット(約6,000円~9,000円)程度かかることもあります。一般的な日本の家庭の電気代が月額5,000円~8,000円程度であることを考えると、やや高めになる可能性もあります。

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まとめ

マレーシアと日本の物価を様々な角度から比較してきましたが、総合的に見るとマレーシアの物価は日本より安いと言えるでしょう。特に家賃や交通費などの生活の基本となる費用が大幅に安いため、全体的な生活費を抑えることが可能です。

しかし、「マレーシアの物価は日本の3分の1」というのはやや過大評価であり、実際には項目によって大きく差があります。家賃や交通費は日本の半額以下である一方、日本食や輸入品、アルコール類は日本より高い場合もあります。また、通信環境や電気代など、日本と同等かやや高めになる項目もあります。

マレーシアで経済的に生活するコツは、ローカル志向の生活を心がけることです。現地の食材を活用した食生活や、公共交通機関の利用、地元の商品の活用など、マレーシアならではの生活スタイルを取り入れることで、より効率的な生活が可能になります。

一方で、日本人としての生活習慣や食生活を維持しようとすると、意外と費用がかさむ可能性があります。特に食生活の面では、日本食材や日本食レストランの利用が増えると、日本の約2倍の費用がかかる場合もあるため注意が必要です。

最終的に、マレーシアでの生活費は個人のライフスタイルによって大きく変わります。単身者の場合、基本的な生活費は月額3,500~5,000リンギット(約10~15万円)程度で充実した生活を送ることができるでしょう。家族での移住の場合は、子供の教育費なども考慮する必要があります。

マレーシア滞在を考えている方は、自分のライフスタイルに合わせた予算計画を立て、現地の物価事情を理解した上で準備を進めることをお勧めします。

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