マレーシアの法定通貨「RM(リンギット)通貨」とは?紙幣と硬貨の種類などをご紹介

RM通貨、フィリピン、ネイティブキャンプ、オンライン英会話「マレーシア旅行を計画しているけど、現地の通貨について何も知らない...」

「マレーシアへの長期滞在を検討しているけど、お金の扱いに不安がある」

そんなお悩みを抱えている方へ、この記事では現地通貨の基本から実践的な情報までをご紹介します。

マレーシアへの旅行や駐在を検討している方にとって、現地の通貨について知ることは非常に重要です。

マレーシアの法定通貨である「RM通貨」(リンギット・マレーシア)(以下RM通貨)は、東南アジアの中でも特徴的な通貨システムを持っています。

本記事では、RM通貨の基本情報から紙幣・硬貨の種類、両替方法、さらにマレーシアのキャッシュレス事情やチップ文化まで解説します。

■本記事の内容

1. マレーシアの通貨「リンギット」の基本知識と歴史

2. 現地でお得に両替する方法と注意点

3. キャッシュレス決済の活用法とチップ文化の理解

マレーシアの通貨「RM(リンギット・マレーシア)」の知識を深めることで、現地での買い物や両替でのトラブルを回避し、スムーズな滞在生活を送ることができます。

特に初めてマレーシアを訪れる方は、この記事を参考にして現地通貨の基本を押さえておくことで、より充実した旅行や滞在が実現するでしょう。それでは、マレーシアの通貨システムについて詳しく見ていきましょう。

マレーシアの法定通貨「RM通貨」とは

マレーシアで使用されている法定通貨は、正式にはリンギット・マレーシア(Ringgit Malaysia)と呼ばれ、通貨記号は「RM」、通貨コードは「MYR」です。

一般的に「マレーシアリンギット」とも呼ばれており、国際的な為替市場ではこの呼称が使われることが多いでしょう。

「リンギット」という名称はマレー語で「ギザギザな」という意味を持ち、かつての硬貨のギザギザした形状に由来しています。

通貨の歴史と特徴

リンギットが公式名称として採用される以前は、「マレーシアドル」と呼ばれていました。

1967年に新しく設立されたマレーシア国立銀行の下でデビューし、それまで使用されていたマレーシア・ボルネオ・ドルに取って代わりました。

現在でも一部では「マレーシアドル」という呼称が使われることもあります。

マレーシアは多民族国家であるため、国内でも呼び方が異なる場合があります。

英語話者は1リンギットを「1ドル」と呼ぶことがあり、中華系の福建語を話す地域では「shu gu yin」と呼ばれています。

マレー半島の一部地域では10センを「クパン」と呼ぶなど、同じ通貨でも様々な呼び方が存在するのが特徴です。

リンギットは不換紙幣であり、マレーシア国立銀行(Bank Negara Malaysia)が発行・管理しています。

為替相場の変動が比較的安定した通貨として知られており、東南アジアの新興国通貨の中では比較的信頼性の高い通貨とされています。

マレーシア・リンギット (MYR)

RM通貨:紙幣の種類

マレーシアの紙幣は色鮮やかでデザイン性が高く、各金種ごとに異なる色が使用されています。

すべての紙幣に初代国王トゥアンク・アブドル・ラーマンの肖像が印刷されているのが特徴です。

現在流通している紙幣は主に以下の6種類です:

・RM1(1リンギット札):青色が基調

・RM5(5リンギット札):緑色が基調

・RM10(10リンギット札):赤色が基調

・RM20(20リンギット札):茶色が基調

・RM50(50リンギット札):緑/青色が基調

・RM100(100リンギット札):紫色が基調

以前はRM2(2リンギット札)も流通していましたが、現在は新規発行されていません。また、RM500とRM1000の紙幣は1996年に廃止されており、現在は流通していません。

2014年に発行が始まった第4世代の新紙幣のうち、1リンギット札と5リンギット札にはポリマー加工が施されています。これにより水には強くなっていますが、熱には弱いという特性があります。

また、50リンギット札の国王肖像の右にある銀色のラインは、角度や光線の具合によってレインボーに変色するホログラム加工が施されています。

マレーシアで流通している紙幣

RM通貨:硬貨の種類

マレーシアの硬貨もマレーシア国立銀行によって発行・管理されています。現在流通している硬貨は以下の5種類です。

・1セン硬貨

・5セン硬貨

・10セン硬貨

・20セン硬貨

・50セン硬貨

補助通貨単位は「セン」で、1リンギット = 100センとなっています。ただし、1セン硬貨はほとんど流通しておらず、小売店などでは価格を5セン単位に切り上げまたは切り下げして計算するのが一般的です。

2008年からは、1セン単位の端数処理について公式なルールが導入されました。端数が1、2、6、7センの場合は切り捨て、3、4、8、9センの場合は切り上げとなり、結果として金額は必ず5センの倍数で揃えられます。

過去に流通していた1リンギット硬貨は2005年12月7日をもって通貨流通を終了し、現在では法律により使用が禁止されています。

マレーシアの紙幣とコイン

日本円からRM通貨へのおすすめ両替方法

マレーシア旅行や滞在を予定している方にとって、日本円からマレーシアリンギットへの両替は重要な準備の一つです。両替方法によって為替レートに差があるため、どこで両替するかは重要な決断となります。

日本国内での両替

日本国内でマレーシアリンギットに両替する場合、一般的に以下の選択肢があります。

・空港の両替所:便利ですが、レートは最も不利な場合が多いです。

・銀行:空港よりは若干良いレートですが、それでも市中の両替商や現地の両替所と比べると不利です。

・外貨宅配サービス:日本国内では比較的良いレートを提供しており、自宅まで配送してくれる便利さがあります。

原則として、日本国内での両替はあまり推奨できません。特に高額の両替を予定している場合は、現地で両替する方がはるかに有利なレートを得られる可能性が高いです。

マレーシア現地での両替

マレーシア現地での両替は、場所によってレートが大きく異なります。

・空港の両替所:便利ですが、レートは市街地の両替所と比べて不利です。

特にクアラルンプール国際空港のKLIA1ターミナルのレートは非常に悪い場合があります。

・市街地の両替所:最も良いレートを提供しています。

特にクアラルンプールのブキッビンタン地区KLセントラル駅周辺には、競争力のあるレートを提供する両替所が多数あります。

・銀行:空港よりは良いレートですが、民間の両替所と比べると若干劣ります。

これらの両替所では、日本円から直接リンギットに両替することができます。わざわざ米ドルを介する必要はありません。

また、両替の際にパスポートなどの身分証明書は基本的に不要です(一部の銀行系両替窓口では求められる場合があります)。

高額の両替をする場合は、複数の両替所でレートを確認してから決めるのが賢明です。

また、「10万円をリンギットに両替したらいくらになりますか?」と尋ねてみると、交渉の余地があることもあります。

マレーシアリンギット両替おすすめは?日本と現地のレートを比較しました

マレーシアのキャッシュレス事情

マレーシアは東南アジアの中でもキャッシュレス決済が進んでいる国の一つです。特に都市部では様々な電子決済方法が普及しています。

主要なキャッシュレス決済サービス

1. Touch 'n Go eWallet

マレーシアのキャッシュレス環境の草分け的存在である「Touch 'n Go」は、元々は1997年に高速道路料金の決済用として登場したカードでした。

2017年からはスマホアプリでの電子決済サービス「Touch 'n Go eWallet」が提供されるようになりました。

コンビニエンスストアやドラッグストア、スーパーなどでQRコード決済ができます。

Touch ‘n Go eWallet

2. GrabPay

配車サービス「Grab」が提供するキャッシュレス決済サービスです。

旅行者でもパスポート番号での登録が可能で、アプリ内のGrabPay Walletにチャージして支払いができます。

GrabPay

3. BigPay

格安航空会社AirAsia(エアアジア)が提供する決済サービスです。

プリペイドカードとアプリを組み合わせたサービスで、VISAカードが付帯されているため海外でもチャージ額分まではクレジットカード感覚で使用できます。

BigPay

旅行者におすすめのキャッシュレス決済方法

短期旅行者の場合、Touch 'n Go eWalletやGrabPayが比較的簡単に利用できるでしょう。特にGrabは配車サービスとしても利用できるため、一石二鳥です。

ただし、地方や市場(マーケット)などでは依然として現金決済が主流ですので、キャッシュレス決済だけに頼りすぎるのは避けたほうが良いでしょう。

多彩な選択肢 | マレーシアのキャッシュレス事情

マレーシアのチップ事情

マレーシアは基本的にチップ文化がない国です。レストランやホテル、タクシーなどのサービス業においても、通常はチップを渡す必要はありません。

チップが不要な理由

マレーシアでチップが一般的でない主な理由は以下の通りです:

1. サービス料の存在:高級レストランやホテルでは、請求書に自動的に10%程度のサービス料が加算されることが多いです。

2. GST(物品サービス税)の導入:かつてはGST(現在はSST:Sales and Service Tax)が導入されており、これによりサービス業のコストが価格に組み込まれています。

3. 文化的背景:マレーシア社会では、サービスに対して追加料金を支払う習慣が一般的に根付いていません。

ただし、繰り返しになりますが、チップは義務ではなく、渡さなくても失礼にはあたりません。

マレーシアリンギット紙幣と硬貨の種類

まとめ

マレーシアの法定通貨であるRM通貨(リンギット・マレーシア)は、カラフルな紙幣と特徴的な硬貨で構成される独自の通貨システムを持っています。

通貨記号は「RM」、通貨コードは「MYR」で、マレーシア国立銀行によって発行・管理されています。

紙幣は1、5、10、20、50、100リンギットの6種類が主に流通しており、硬貨は1、5、10、20、50センの5種類が存在します。

ただし、1セン硬貨はほとんど流通しておらず、価格は5セン単位で切り上げ・切り下げされるのが一般的です。

日本円からマレーシアリンギットへの両替は、日本国内よりもマレーシア現地の市街地にある両替所でするのが最も有利です。

特にクアラルンプールのブキッビンタン地区やKLセントラル駅周辺には、良いレートを提供する両替所が多くあります。

マレーシアはキャッシュレス決済が進んでおり、Touch 'n Go eWallet、GrabPay、BigPayなど様々な電子決済サービスが利用可能です。

ただし、地方や市場では現金決済が主流のため、旅行者はある程度の現金も用意しておくことをおすすめします。

また、マレーシアは基本的にチップ文化がない国です。

レストランやホテルでは通常チップは不要で、高級施設では請求書にサービス料が含まれていることが多いです。今回は、マレーシアの法定通貨「RM通貨」についてご紹介しました。

マレーシア旅行や滞在の際に役立つ情報をまとめます。

1. RM通貨の正式名称:リンギット・マレーシアで、通貨記号は「RM」、通貨コードは「MYR」

2. 紙幣の種類:1、5、10、20、50、100リンギットの6種類が主に流通

3. 硬貨はセン単位:1、5、10、20、50センの硬貨があり、1リンギット=100セン

4. 両替は現地が有利:日本国内より現地の両替所でのレートが有利

5. キャッシュレス決済:Touch 'n Go eWallet、GrabPay、BigPayなどが一般的

6. チップ文化なし:マレーシアではチップを払う必要はなく、サービス料に含まれることが多い

マレーシア通貨の知識を持って、快適な旅行や滞在をお楽しみください。

マレーシアの物価や観光スポットについて知りたい方は、関連記事「○○」も参考にしてみてくださいね!

 

nativecamp.net

nativecamp.net

nativecamp.net