共通テストのリーディング対策は何をすればいい?

共通テスト

さてさて、いよいよ受験シーズンに突入してきましたね!これから大学受験を控えている方の中には、共通テストに臨む人も多いのではないでしょうか。

今まではセンター試験と言われてきただけあって、まだまだ馴染みが薄いと言わざるを得ないでしょう。

しかし、それでは不安を煽るだけですから、今回は英語の中でも苦手な人が多いリーディングについて、共通テストの対策を練っていきたいと思います。

1:センター試験との違い

まず知っておきたいのはセンター試験との違いです。

過去にセンター試験を受験したことがないし、センター試験がそもそもどういうものかあまりよく知らないということもあるでしょう。

しかし、先生たちはセンター試験の教え方に慣れていますし、先輩やネットなどから情報収集をしてきたならその違いは知っておいて損はないはず。今までどう変わったかを知ることで、何がよりう重視されるようになったのかもわかります。

まず、英語のリーディングの配点が変わったのは大きな違いですね。センター試験では200点満点だったのは、共通テストでは100点になりました。

その代わり、リスニングの点数が50点から100点へと上がったことで、リーディングよりリスニングに重きを置きだしたことがわかりますね。合計点数は変わらず200点ですが、これはかなり大きな思い切った変更と言えるでしょう。

リーディングのもうひとつの大きな変更点は、センター試験にあったアクセント問題や、文法問題がなくなったことです!

中学校のころはまだアクセントをどこに置くかという問題や、文法力を問う単体の問題は多かったはずです。それが一切出題されません。

その代わりに6問すべて長文読解です。リーディングの比重が軽くなったからと一瞬喜んだそこのあなた、長文読解に自信がないとかなりキツイ勝負になりそうですよ・・・!ちなみに、比重が重くなったリスニングの問題数は25問から32問になりました。

今までのリーディングの比重が軽くなったことから、センター試験より共通テストの方が若干簡単になったという声もあります。英検で言えば3級も含まれますし、高校卒業程度の2級もありますが、それも大学受験をするならそれなりのレベルです。

ただし、リーディングは比重が軽くなったことからその分文量を多くしたり、内容を難しくする傾向が出て来ることが予想されます。

2:どんな問題が出るか

共通テストの具体的な問題例がわからないと、イメージがわきづらいですよね。

もちろん色んな問題が出ますが、最近の若者の身近なものを取り入れた問題も出てきています。スマホ画面を見せて、テキストメッセージを英語でどれだけ読み取れるかをはかる問題もあります。また、図表を読み取る問題もあるので、単なる長文読解ばかりではありません。

リーディングは選択制になっているところも簡単と言われる理由ですが、ここはセンター試験と変わっていません。

今回共通テストで大きく変わったのは、問題文も含めてすべて英語で書かれていることです。日本語がないため、問題文を正しく読み取れないと設問の意味すらわからない、つまり答えられないという事態になります。

簡単になったと言われている反面、語彙力はかなり伸ばして置かないとキツイ勝負となります。共通テストを受けるのであれば、とにかく単語量を増やすこと、そして速読できるだけの力を付けておく必要があります。具体的な単語数は、センター試験と比べて1000ワードほど増えています

また、学校ではほとんど出されない問題形式も出てきます。正解が1つと限らない問題です。今までなら、正解となるものを消去法などで選び取ることができましたが、共通テストでは少しでも曖昧だと2つ正解があった場合にミスをしやすくなります。

よって、リーディングは内容を少しも漏らさないようしっかり理解し、なんとなくで解かないようにすることが求められます。

3:解き方のコツ

共通テストの英語のリーディングには、解き方のコツがあります。

英語の基礎がきちんと出来ている人であれば、それを知らなくても感覚で解けてしまいますが、イマイチそれができないという場合は以下を試してみてください。

ひとつは、設問を先に読むことです。これは国語も含め、既にやっている人も多いかもしれませんね。いきなり本文を読み始めるのは、前情報がないため難易度が高くなります。

その前に、何が書かれているのかおおよその予想を立てるため、設問から問題文の内容を少しでも汲み取るのです。どんな状況か説明してくれているものもあるので、先に問いを読む癖を付けてみると良いでしょう。

どんな話が書かれているのか、何を聞かれているのか、それらを意識するだけで問題は読みやすくなります。

もうひとつの解き方のコツは、言い換えを見抜くことです。英語のテストの場合、キーワードとなる単語が問いにも文章にもあれば見つけやすいのですが、そこがあえて言い換えられている場合が多いです。

その言い換えに気付ければ、同じような意味だけど別の単語が使われているとわかれば、問題を解くスピード、そして正解率も高くなります。よって、単語を覚える時には類義語をセットで覚えておくことが大切となります。

4:直前期にできるリーディング対策(今年受験用)

今年共通テストを受けるという、まさに直前にできるリーディング対策には何があるでしょうか。

英語は日々の積み重ねが物を言う教科なので、一朝一夕で能力を伸ばす方法はありません。ただ、唯一暗記なら運が良ければ直前に覚えたものが出題される可能性はあるので、とにかく単語と熟語を暗記しまくりましょう。

センター試験よりもたくさんの単語が出るということは、それにどれだけ備えられるかという勝負でもあります。時間がないとなかなか暗記にだけ時間を割いてもいられないので、試験直前は頭に詰め込めるだけ単語を入れましょう

逆に、読解のコツや慣れを期待した問題をやみくもに解くのは得策とは言えません。慣れるまでには数年かかることもあるので、わからないと自信をなくすリスクにもつながります。

直前には自分に自信を付けるためにも、わからないと投げだすことのない暗記を中心に行い、一気に語彙力をアップさせていきましょう。

5:リーディングに役立つ参考書(来年以降用)

来年の共通テストを見越して今から何かしたいという場合は、おすすめの参考書があります。

特に英語が苦手という人ほど早めに対策しなければならないので、ここで紹介しておきますね。たくさんの参考書があってどれにしたらいいかわからないという時は、とりあえず以下の2冊が役立ちます。難しすぎるようなら基礎を固めてから取り組んでみましょう。

共通テスト問題研究 英語

まずは、「共通テスト問題研究 英語」という参考書です。

こちらはリスニングの対策もでき、10回分の問題が含まれているのでリーディング対策と一緒に勉強することができます。読解問題は5000語を超えたものもあるのでかなりボリュームがあります。

けれど、今の時点でそれだけの問題を解いていくと慣れてくるので、長文を見た時に苦手意識を逃がすことができるようになります。

こちらの問題集には共通テストの攻略法が書かれている「共通テスト対策講座」がある他、新形式対応の「本書オリジナル模試」があります。模試は今の時点で解くにはかなり難しいでしょうから、まずは基礎を練習し、最後に解いてみるのも良いですね。

「共通テスト問題研究 英語」は、センター試験の過去問も共通テスト対策に良いと考えているため、そのセンター試験の過去問もついています。時間はまだたっぷりあるので時間をはかって解いてみましょう。

2022年用共通テスト実戦模試(1)英語リーディング

こちらは2022年用とありますが、来年の共通テスト対策にももちろん使えます。

特筆すべきはオリジナルの模試が用意されていることです。Z会のオリジナル模試ですから信用できますし、6回分あるので十分満足できます。

また、過去問として2021年の第1日程、第2日程も掲載しています。去年のテストと傾向は同じだと思えば安心ですから、定期的に解いて自信を付けていきましょう。

オリジナル模試は、さすがZ会というところで、試行調査や過去問の徹底分析をした結果となっています。ですからこれは本番のつもりで本気で解く価値があるものです。誰にも邪魔されず、時間をしっかりはかって今の自分の実力を確かめてみるのに向いています。

そしてこちらの参考書には、丁寧な解説があるので解きっぱなしで終わることがありません。解いて満足してしまうと、なぜミスをしたのかを解析し、次につなげるという貴重な機会を逃すことになってしまいます。

解説がわかりにくいとそのまま放置してしまいがちなのですが、こちらの参考書の解説はわかりやすく、復習するために作られているため安心です。

単なる答え合わせではなく、どうしたら正解に辿り着けるのかという道筋を提示してくれているので実力アップに貢献してくれます。

むしろ解くことよりも復習の方に時間を取った方が伸びるので、この解説を読んで理解する時間は無駄にしたくないですね。これはリーディング対策だけでなく、他のすべての教科にも言えることです。

まとめ

センター試験から共通テストと名前を変えたからといって、そんなに焦る必要はありません。求められるのは変わらず英語力なのですから、地道にその力を付けていけば良いのです。

ただ、配点が変わるなどしていることから、重点を置くところを変えると効率的ではあります。いつもの勉強を続けつつ、単語力を伸ばすことに意識を置いてみましょう。

リーディングの配点が低くなったことで内容は濃くなると考えられるので、その難問を語彙力でカバーするのです。

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