英語で「〜の間」と言いたいときに、英語を学習している方の多くが思い浮かべる単語と言えば、「while」や「during」。
日本語にするとどちらも同じ意味ですが、それぞれどのような違いがあり、どのように使い分ければ良いかわからない方も多いのではないでしょうか?
「while」と「during」では、意味や文法的に明確な違いがあります。間違った使い方をしても通じなくはないですが、やはり自然な響きには聞こえないので、注意が必要です。
そこで今回は、「while」と「during」の違いを徹底解説したいと思います。その他の期間を表す表現も紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
while during 違い
「while」と「during」の一番大きな違いは、接続詞か前置詞かといった品詞の種類です。
「接続詞」⇨「主語+動詞」で成り立つ2つの文章を繋ぐためのもの
「前置詞」⇨「前置詞+名詞」のように名詞の前に置くもの
それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。
whileの意味と使い方
まずは「while」の意味と使い方を見ていきましょう。
ここでは、接続詞・名詞としての「while」に分けて解説していきます。
接続詞としての「while」
「while」は「〜する間」という意味を持つ接続詞です。
接続詞は「主語+動詞」で成り立つ2つの文章の間に置いて、1つの文章にするための繋ぎの役割をします。
私は部屋を掃除しました
母は料理をしていました
「while」を使って2つの文章を繋げることで、
母が料理をしている間に、私は自分の部屋を掃除しました。
という表現ができます。
「while」に続く文章が進行形で、かつ2つの文章の主語が同じ場合、「〜しながら----する」という意味になります。
以下のようにwhile側の主語とbe動詞は省略され、「while 〜ing」という形になることが多いので、覚えておきましょう。
I did my homework while I was listening to the radio.
↓
I did my homework while listening to the radio.
※while前後の文章の主語が同じため、while側の「I was」を省略可能。
名詞としての「while」
「while」には接続詞だけでなく、「間」という意味を持つ名詞もあります。
例えば、以下のような文章が、名詞の「while」に当てはまります。
しばらくの間彼に会っていません。
自転車に久しぶりに乗りました。
ヨガをときどきします。
whileを使った表現
ここでは「while」を使った表現を、例文で紹介します。
息子がスイミングスクールにいる間に、食料品の買い出しに行きました。
YouTubeを見ながら勉強をすべきではありません。
しばらくラーメンは食べていません。
久しぶりにこのゲームをプレイしました。
ときどき地元に帰ります。
英語を学ぶことは、努力するだけの価値はありますよ。
duringの意味と使い方
「during」は、「〜の間」という意味を持つ前置詞です。
前置詞は名詞の前に置くため、「during+期間を表す名詞」という形になります。「while」のように「主語+動詞」の形が続かないのが注意点です。
×during it’s summer
◯during the summer
×during I was staying in Kyoto
◯during my stay in Kyoto
なお、「in the summer」や「during the summer」のように、「in」と「during」の違いは一見わかりにくいです。
「in 〜」は単純に期間の範囲を表すのに対し、「during 〜」は期間中ある程度継続していることを述べるときに使うのが、それぞれで異なる点です。
duringを使った表現
ここでは「during」を使った表現を、例文で紹介します。
日中に全てのタスクを終わらせました。
※during the daytime / during the day:日中
夜の間に激しく雨が降ったと聞きました。
イタリアに滞在している間、たくさんの写真を撮りました。
冬季休暇中に、私の家族はハワイに滞在しました。
お盆休暇中にたくさんの人たちがこのお寺を訪れました。
amongとduringの違い
「among」も「〜の間」という意味を持つ前置詞なので、「during」と混同して使ってしまいがち。しかし、2つの単語はそもそも使う用途が異なります。
「during」は期間的な意味で「〜の間」なのに対し、「among」はグループ的な意味での「〜の間」です。
during:期間的
during the day 日中
during my stay 私の滞在中
among:グループ的
among high school students 高校生たちの間で
among their fans 彼らのファンの間で
上記のように、「among」は期間を表すものではないので注意しましょう。
その他の期間を表す表現
最後に、その他の期間を表す表現を紹介します。
for
「for+期間」という形にすることで、期間の長さを表すことが可能です。
「for 3 years」や「for 5 hours」のように具体的な数字を伴ったり、「for many years」や「for a while」のようにアバウトな期間が入ったりなど、文章によって異なります。
10年以上ずっとギターを弾き続けています。
私はおよそ3時間、外でバスを待っていました。
そのバンドは長年存在しています。
しばらくの間、彼女と話していません。
until
「until 〜」という形で、「〜まで」という期間を表せます。
「until+名詞」もしくは「until+主語+動詞」のように、前置詞と接続詞のいずれでも使えるのが特徴です。
私は彼を17時まで待っていましたが、彼は現れませんでした。
私は2021年の終わりまでイギリスにいました。
彼女が帰って来るまで英語の勉強をする予定です。
機械が動きを止めるまでそのボタンを押し続けてください。
by
「by 〜」という形で時点を入れることで、「〜いつまでに」と表現することが可能です。
「until 〜」似ていますが、「by 〜」は「までに」という期限を表すので、混同しないように注意しましょう。
⇨継続している時間の終着点
⇨締切・期限的な意味合い
また「by」は前置詞で、「by+名詞」のように名詞が続くのも、「until」とは異なる点です。
金曜日までにこのレポートを終わらせなければなりません。
午後5時までにそのフォームを提出してください。
今週末までに飲み物を用意しておいてほしいです。
まとめ
では、本記事のまとめです。
while:接続詞(〜する間)・名詞(間)during:前置詞(〜の間)
今回は、「while」と「during」の違いや、その他の類義表現を紹介していきました。
いずれも混同しやすいので、まずは整理しながら覚えて、意識しながら使い分ける練習をすることが大切。一人で練習するのが難しいと感じる方は、オンライン英会話「ネイティブキャンプ」も活用してくださいね!

◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.