海外に外国人のお友達や親しい知人などがいる場合、エアメールを出した経験がある人もいらっしゃるのではないでしょうか。昨今は、メールで済ませてしまったりスマホのアプリを使ってコミュニケーションを取る方も多いと思いますが、エアメールを出すってなんだかカッコいいと思いませんか?
海外に手紙を出す機会はそう滅多にある事ではありませんが、一方で自分自身が海外に仕事で赴任する、留学する、旅行するといった際に雑貨屋さんで見つけた素敵なポストカードを家族・友人・恋人に送ってみたくなることもあるはずです。
海外のお土産屋さんに限らず、日本でも写真のポストカードや絵葉書など種類豊富にありますよね。数多くの種類から選んで海外から届くエアメール。旅行・留学の思い出に残るそんな機会が訪れた時に住所ってどう英語で書くの?とならないように知識だけでも入れておくといいですね!
当たり前ですが、あなたの出したポストカードに日本語で書いていたら届きません。仕分けるのは外国人の方ですから、英語で書くことがベター。今日は、そんな住所を英語で書くための情報をご紹介します!
都道府県は英語でなんという?
住所‥と考えた時にまずは自分の都道府県を考えますよね。
つまりは最初に日本語で自分の住所を思い浮かべるはずですが、その時にまず最初は都道府県ってなんて書くのかな?という考えに行きつくと思います。
では、「都道府県」は英語でなんというのでしょう?
正解は、prefectureです。「prefecture」って「県」という意味では無いのか?と勘の良い方は気付いたかもしれませんね。そうなのです。英語で「都道府県」は「県」を表すprefectureを使います。
日本語で都道府県というと47ある都・道・府・県をまとめた言い方として使い、県を〇〇県と個別の意味として使いますよね。
しかし英語の場合は個別であっても、まとめた言い方であっても「prefecture」を使います。
○○県という言い方で使いたいときは「○○ Prefecture」として使い、47都道府県あるという言い方で使う時は「47 prefectures」と使います。
日本には47の都道府県があります。
私の叔父は京都府に住んでいます。
ちなみに、京都府のように末尾が「県」出ない場合も区別せずprefectureを使います。
ここで余談ですが、都が付く東京都はTokyo metropolisという言い方がされることもあります。住所での書き方はTokyoのみなのですが、言葉にする時に「Tokyo metropolis」という場合があることを覚えておくといいですね。
metropolisは大都市という意味で、このmetropolisを付けるのは東京都に対してのみです。
そして北海道は、島であることを強調するためにHokkaido islandという場合や表記される場合があるようです。
英語での住所表記
ここからが本題ですね。都道府県が英語でprefectureと分かったところで、表記の仕方を学んでいきましょう。
実は英語で住所を表記する時にそもそもprefectureを書く必要がないのです。
さきほどあれだけprefectureについて記載したのに必要ないの!?と思われるかもしれませんが、英会話でもいう機会はありませんよね?
その理由として、そもそも各県は国名の中の小さな単位の行政区分でしかないので日本の国を全く知らない方や日本の細かい県を知らない方に対してはprefectureを付けて出身地などを説明しても良いですが、昨今のサブカルチャーブームのおかげか日本国内の事情を知っている外国人の方は大勢います。
そのため、わざわざprefectureを付けなくても相手に理解してもらえるという訳です。
英語で住所を書く時も同じく、○○prefectureと書かなくても○○の部分だけで無事に荷物やエアメールは届きますので覚えておきましょう。
さて、本題の書き方ですが英語は日本語の住所と全く逆から書き始めます。つまりは小さな単位から大きな単位に向かって書いていくのです。
ネイティブキャンプの運営会社である株式会社ネイティブキャンプの住所を例に見ていきます。
〒150-0041 東京都渋谷区神南1丁目9−2
これを、英語だと末尾から書いていきます。つまりは丁目と番地から県に向かって書いていくということです。
9-2 1chome Jinnan Shibuya Tokyo 150-0041 JAPAN
このように、番地から国名に向かって書いていくのでまさに日本語とは真逆ですよね。この例のようにTokyo metropolisやTokyo prefectureを書く必要はありません。
アパートやマンションの名前と部屋番号がある方は、その部屋番号→アパート(マンション)名を書いてから番地を書きます。
部屋番号 ⇒ アパート(マンション名) ⇒ 番地 ⇒ 町名 ⇒ 市名 ⇒ 県名 ⇒ 郵便番号 ⇒ 国名このような順となります。もちろん全てローマ字で書きましょう。ここで注意したいのは、国名がしっかり書かれているかどうかがとても重要です。
国名を書かないと最悪の場合は日本に届かず、返却されるなんてこともあり得ますので、住所を書くときは漏れが無いかしっかりと確認してくださいね。
海外の行政区分は?
日本の住所の書き方や県の言い方を学んできました。一方で、海外の行政区分はどうなっているのでしょう?
場合によっては、日本から海外の友人・知人・親族へ手紙や荷物を送ることもあるはずです。その時に海外の住所はどうなっているのかみていきましょう。
ここでまた余談ですが、日本と同じくprefectureを使っている海外の国はあるのか調べてみました。
すると、韓国・中国・ベトナムなどアジア圏に集中しているのが分かりました。もちろんprefectureだけを利用しているわけではありませんが、1つの手段として日本と同じようにprefectureを利用しているという認識です。
しかし、英語のprefectureなのに英語圏には馴染みがないようですね。実際に英語圏ではprefectureを使うことはなく、むしろprefectureを使うことでアジア圏、日本なのかと理解してくれる方が多いというのも特徴のようです。
同じ英語圏であっても、使っている区分はバラバラです。
今回例に挙げた区分はごく一部ですが、皆さんが知っている国ではよく使われている区分なので聞いたことがある方も多いと思います。
state
このstateは、アメリカ・オーストラリアなどが使っています。訳は「州」です。
日本で言うと、県の区分がアメリカやオーストラリアは「州」を使っていますのでstateを住所に使っています。
私の彼はアメリカのロサンゼルス州に住んでいるの。
文章にする時や会話では、stateを言う人はあまりいません。住所を書く時は、仕分けや運搬の関係で書くべきですが英会話上では省略してしまって構いません。
アメリカという大きな国であるために、それぞれの州が大きな力を持っています。それぞれの州ごとに法律・規制があるため独立性のもった州という意味がstateには込められています。
county
パッと見、Countryと見えたのではないでしょうか?Country「国」ではないですよ!スペルに注意して見てみましょう。
イギリスでは、Countyを区別として使っています。訳は「郡」です。
province
カナダでは、provinceを使います。訳は「州」なのですが、stateではないところに注目です。
このprovinceとstateの違いですが、stateがかなり特殊なのです。アメリカでは、州ごとに法律や規律が存在するため1つ1つの州が、小さな国家とイメージしてください。
provinceのいう「州」は小さな単位なのでイギリスのCountyと似ているかもしれません。
district
オーストラリアで使われている区別の1つであるdistrict。訳は「区」です。
オーストラリアも州で分かれているため、stateを使いますが更に小さい区別としてこのdistrictを使用しています。オーストラリアも1つの州ごとに法律や規律があるのでstateを利用しているというイメージでいいと思います。
大きな国土を持つ国で独立性のある州を持つ国はstateを利用しているということです。
まとめ
今回は、英語の住所の書き方だけでなく海外の行政区分もご紹介してきました。途中余談も交えながらご紹介しましたが、知らないこともあったのではないでしょうか?
最後の余談ですが、筆者が実家にオーストラリアのお土産やプレゼントを送る際にはこうしたコラムを読んだりせず、ネットで方法を検索して調べてpostofficeに出向きましたが窓口でいっぱいダメだしされて大ダメージをくらった覚えがあります。
回数が増えるたびに、窓口での英会話や方法などを経験して学びましたが最初は緊張するものです。
ポストカードやエアメールだけなら投函するだけ、窓口に渡すだけですが荷物となると話は変わってきます。もし、荷物を送る場合はしっかり梱包についてや住所の記載方法や送料などにも注目しながら検索してみてくださいね。
英語が得意な方や、海外留学・海外旅行を頻繁にされている方は荷物やエアメールの送り方、受け取り方に詳しい方もいると思います。
しかし、このコロナ禍で英語を勉強し始めた方の中で旅行はこれからという方や、留学を今後控えているという方もいらっしゃるかもしれません。そういう方たちにお役に立てれば幸いです。

◇経歴
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪。
当初は1年で帰国するはずが、留学生活がとても充実していたため結果的に3年滞在。
その後は、外資系アパレルで英語を使う仕事に就き英語を活用し働く。
現在も英語のラジオやスポーツ実況などは英語で聞きつつ、英語力の維持に努めながら仕事に活かす。
◇海外渡航経験
オーストラリア3年留学。
現地のアパレル・レストランのアルバイト
その他、バリ・香港などの経験
◇自己紹介
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪し3年滞在。
当初1年で帰国する気満々で渡豪するも現地の生活があまりにも楽しく、結局3年滞在するという自由人。
現地に永住するか悩んだ末、日本での社会人経験を積むべく帰国。
その後は英語を活かし、外資系アパレルなどで仕事をしつつこのコラムを執筆中。
邦楽より洋楽が好きで、留学の3年間で染みついた海外志向は抜けないねと友人に指摘される程わりと思考は海外向け。
美味しいもの・楽しいことが大好きな関西人で、人と喋ることも好きなくせに割と家にいるのが好き。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.