友達同士の会話のようなカジュアルな場面でも、ビジネスシーンなどのフォーマルな場合でも使える「keep in touch」というフレーズ。
さまざまな状況に対応できる、とっても便利で使いやすい言葉です。
今回はこの「keep in touch」の意味と使い方、そして似た表現をご紹介したいと思います。ぜひ、最後まで読んでくださいね。
keep in touchの意味は?
「keep in touch」には、主に、「交流を保つ」と「連絡を取り合う」という2つの意味があります。
いずれの場合も「with+人」を伴って、「〜と交流を保つ」「〜と交際を続ける」や「〜と連絡を取り合う」という意味になります。
ただし、誰と交流を保つのか、誰と連絡を取り続けるのかがはっきりしている場合は、「with+人」は省略しても構いません。
それでは、「keep in touch(with)」の2つの意味について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
交流を保つ
「keep in touch」のまず一つ目の意味は「交流を保つ」です。
例えば、友達同士が「ずっと仲良くいようね」と話したりするシーンが思い浮かびます。あるいは、そんなに仲がよかったり、いつも会っているわけではないけれども、つながりを無くさないためにやっている行動について表現する場合にも使えます。
例えば、「先生と交流を保つために年賀状を出す」「交流を保つために月に一度は会合に顔を出す」といった具合です。
また、ビジネスシーンにおいてもよく使われます。取引先との会話の中で、日本語では「今後ともよろしくお願いします」「ごひいきに、よろしく」とよく言ったりしますが、このような時にも英語では「keep in touch」を使うことができます。
Let’s keep in touch after graduation!
卒業しても仲良くしようね!
I keep in touch with a friend from college.
大学時代の友人と交流を保っています。
He goes to many types of gatherings and keeps in touch with lots of people.
彼はいろいろな集まりに出席して多くの人と交流を続けています。
She doesn’t forget to keep in touch with her teachers in high school by sending Nengajo.
彼女は、高校時代の先生方に年賀状を出して交流を保つことを怠らない。
I have to participate in the monthly meeting of the city to keep in touch with influential politicians.
有力な政治家とのつながりを保つため、私は市の毎月の会合に参加しなければならない。
Our company keeps in touch with new customers.
我が社は新規のお客様に寄り添うことを心がけています。
「今後ともよろしく」という別れ際の挨拶としてもよく使われます。
ビジネスシーンでの「今後ともよろしくお願いします」も同様に「keep in touch」が使えます。
連絡を取り合う
「keep in touch」の二つ目の意味は、「連絡を保つ」「連絡を取り合う」「連絡を絶やさない」などです。
最近では、メールやLineなどのSNSで連絡を取り合う場合も、この「keep in touch」がよく使われています。
How do you usually keep in touch with them?
彼らと普段どうやって連絡を取り合っていますか?
Do you often keep in touch with your university friends?
大学時代の友達と頻繁に連絡を取り合っていますか?
Don’t cry! We can keep in touch with each other by email.
泣かないで! 私たちは電子メールで連絡を取り合うことができるよ。
また、会話の最後の言葉や、手紙やメールなどの文末で「keep in touch」が使われることも多いです。
「また連絡してね」「また連絡するよ 」「 連絡を取り合おう」といった意味ですが、ほとんど別れの挨拶の代わりになっているとも言えます。
See you! Keep in touch!
じゃあ! またね!
keep in touchの言いかえ、似た表現
「keep in touch」と同じように使える、似た意味の表現がいくつかあります。
ここでは、「put A in touch with」「get back in touch」「get in touch with~」などのフレーズをご紹介しましょう。
put A in touch with
「put A in touch with」は、「Aに〜と連絡を取らせる」「Aが〜と連絡できるようにする」「Aに〜と接触させる」「Aが〜と接触できるようにする」といった意味です。「A」には「人」が入ります。
Can you put me in touch with her?
私が彼女と話ができるように取り計らってくれませんか?
When can you put me in touch with him?
いつ彼と連絡を取らせてくれるのですか?
get back in touch
「追って連絡する」「折り返し連絡する」「返信する」という意味になるのが「get back in touch」です。
OK. I’ll get back in touch.
わかりました。折り返し連絡します。
Voice mail: I need to tell you something important. Be sure to get back in touch.
留守番電話:あなたに重要な話があるの。必ず折り返し連絡してね。
I'll get back in touch with you sometime this week.
今週、いつか追って連絡するよ。
get in touch with~
「get in touch with」は「〜と連絡を取る」という意味です。
「keep in touch with」とほぼ同じように使えますが、「keep in touch with」の方が継続的な「交流・連絡を保つ」ニュアンスが強く、「get in touch with」はどちらかというと「連絡を取る」というアクションに焦点を当てています。
He is going to get in touch with them and arrange a meeting.
彼は彼らと連絡を取り、会議を手配します。
I need to talk to my mom but I can’t get in touch with her.
お母さんに話さないといけないことがあるのだけど、連絡が取れないのよ。
Don't forget to get in touch with your family during your trip.
旅行の間、家族と連絡取るのを忘れないでね。
その他
「keep in touch」の「keep」を「stay」にした「stay in touch」も、「keep in touch」と同様に使えます。
You'll stay in touch, won't you?
連絡してくださいね。
「keep in touch」の「touch」を「contact」に変えて「keep in contact with」と表現することもできます。
Teacher, thank you for teaching me a lot of things! We would love to keep in contact with you from now on.
先生、いろいろたくさんのことを教えてくれてありがとうございました。これからも先生と交流を保っていきたいです。
まとめ
いかがでしたか?今回は、「交流を保つ」および「連絡を取り合う」という意味の「keep in touch」について、類似表現も交えて、その使い方を例文とともに解説しました。
お気づきのように、「keep in touch」の主な意味である「交流を保つ」と「連絡する」は、文によってはどちらにもとれる場合があります。文の前後や文脈全体から、どのような意味に解釈するのが適切かを判断してください。
今回紹介したフレーズはどれも日常会話やビジネスシーンでよく使われます。ぜひ、覚えて友達との会話などに使ってみてくださいね。
外国人の友達はいない、という方は、オンライン英会話のレッスンでぜひ活用してみてください。覚えたことをアウトプットすると、しっかり自分のものとして定着しますよ。

◇経歴
児童英語講師
オンライン英会話講師
NC英語アドバイザー
英語学習ライター
元大学教員
◇資格
TESOL/TEC(CANADA)
中学校教諭二級免許状(英語)
◇留学経験
アメリカ・サンディエゴに語学留学(2カ月)の経験あり
その後、オーストラリア・シドニーに大学院留学(2年)の経験もあり
◇海外渡航経験
25歳で初めて、短期間の語学留学をきっかけに本格的に英語の勉強を開始しました。
雑誌の編集・ライティング、テレビCMの企画・撮影等などの仕事が長く、英語を使っての海外取材や撮影経験も多く経験しています。また海外で日系新聞社の副編集長をしていたこともあります。
◇自己紹介
「英語学習に終わりはない」「継続は力なり」を実感し、50代半ばから毎日英語の勉強を続けて2000日近くが過ぎました。
「楽しく学ぶ!」をモットーに、僭越ながら私の異文化経験や英語の知識などをブログに織り交ぜながら、執筆することを心がけています!ネイティブキャンプのオンライン講師もしています。初心者・初級者限定ですが、ぜひ一緒に学びを続けましょう。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.