「Appreciate」の意味は感謝するだけじゃない!いろいろな意味やフレーズを紹介!

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「appreciate」の意味をできるだけたくさん教えてください!と聞かれたら、いくつ思い浮かびますか?

「感謝する」しか思い浮かばない!という方には、ぜひこの記事を最後まで読んでほしいと思います!

「appreciate」は、「感謝する」だけではなく、他にもいろいろな意味をもっています。

他の意味を覚えていると、理解できる英文の数がさらに増えますよ!

今回の記事では、「appreciate」という単語の意味を例文と一緒に確認していきます。

さらに、「appreciate」の用法もおさらいします。

ぜひ英語学習に役立ててくださいね。

Appreciate 意味

まず「appreciate」という単語のイメージを頭の中に描いておきましょう。

「appreciate」には、「物事の根本的な性質や要素といった、本質を理解している」という意味合いがあります。

このイメージをもって、次にご紹介する「appreciate」の意味をみていきましょう。

この記事では、覚えておくべき4つの意味をご紹介します。

(1)感謝する

(2)真価を認める、~の良さがわかる

(3)状況を認識する、把握する、理解する

(4)値上がりする

感謝する

「appreciate」の1つ目の意味は、「感謝する」です。

英語学習者の皆さんには、最も馴染みのある日本語訳ですね。

Thank you for helping me today. I really appreciate your kindness.

(今日は助けてくれてありがとう。あなたのご親切に心から感謝いたします。)

We will inquire with the headquarters immediately and contact you as soon as possible. We appreciate your patience.

(早急に本社に問い合わせ、出来るだけ早くご連絡いたします。お待ちいただき、ありがとうございます。)

We sincerely appreciate your cooperation in meeting with us today.

(本日会議にお越しくださったこと、誠に感謝しております。)

We very much appreciate your interest in our new project.

(我々の新たなプロジェクトに関心をお寄せいただき光栄です。)

Appreciate the moment.

(この瞬間に感謝せよ。)

真価を認める、~の良さがわかる

「appreciate」の2つ目の意味は、「真価を認める、~の良さがわかる」です。

物事の根本的な性質や要素といった本質を理解していることから、「appreciate」している対象の「真価を認める、~の良さがわかる」と日本語に訳すことができます。

He has been studying Japanese culture and he appreciates the beauty of Kimonos.

(彼は長年日本文化の研究をしており、着物の美しさも理解している。)

Her abilities are fully appreciated in the company.

(彼女の能力は社内で評価されている。)

I know you kept trying and you didn’t give up. I appreciate you. Don’t be afraid to fail.

(何度も挑戦して諦めなかったこと知っているよ。あなたは価値のある人よ。失敗を恐れないで。)

状況を認識する、把握する、理解する

「appreciate」の3つ目の意味は、「状況を認識する、把握する、理解する」です。

こちらの意味も「appreciate」の単語のイメージから派生して考えることができます。

Since becoming an adult, I appreciate the importance of reading books.

(大人になってから読書の大切さがわかった。)

Many people do not appreciate the danger of smartphone addiction.

(多くの人がスマートフォン依存の危険性を認識していない。)

I don’t think he doesn’t appreciate how much time I spent preparing the materials.

(彼は私が資料を準備するのにどれだけ時間がかかったかを理解していない。)

2つ目の意味「真価を認める、~の良さがわかる」と3つ目の意味「状況を認識する、把握する、理解する」は、日本語に訳すと、とても近い表現になります。

実際に使う時は、シチュエーションや文脈から、どちらの意味合いが強いかを判断すれば良いでしょう。

値上がりする

「appreciate」の4つ目の意味は、「値上がりする」です。

この意味は知らなかった!という英語学習者の方も多いのではないでしょうか?

「値上がりする」という意味があることを知らないと、この英文の意味は何!?となってしまうかも……

例文のように、株や不動産の話題を含んだ硬い文章に使われることが多いです。

この機会にぜひ覚えましょう!

I expected my property to appreciate in value.

(私は不動産の価値が上がることを期待していた。)

The investments of his company have appreciated over the years.

(彼の会社の投資は、長年にわたって値上がりし続けている。)

ここで一緒に覚えましょう!「appreciate」の対義語は、「depreciate」です。

Stock prices continued to depreciate on the stock market today.

(今日、株価が株式市場で下落し続けた。)

お願いする時

ビジネスメールで「〜していただけますと幸いです」は、頻出表現ですよね。

「appreciate」を使うと、ビジネスなどのフォーマルなシーンに最適な依頼文を作ることができます。

ビジネスメールで活躍しそうなフレーズを3パターン用意しました。

ぜひこのまま使ってください!

We would appreciate it if you could contact us by Friday this week.

(今週の金曜日までにご連絡いただけますと幸いです。)

I would appreciate it if you could help me with this.

(お手伝いいただけましたら幸いです。)

We would appreciate it if all the departments could submit the monthly reports to us by the day prior to the meeting.

(全部署にお願い申し上げます。月間報告を会議前日までにご提出ください。)

ここで注意点!

丁寧な依頼表現に使われる“would appreciate”の後には、“it”が続きます。

“I would appreciate if...”としないように気をつけましょう。

余力がある方は、依頼表現のレパートリーを増やそう!

We would appreciate it if you could contact us by Friday this week.

(今週の金曜日までにご連絡いただけますと幸いです。)

It would be appreciated if you could contact us by Friday this week.

We are wondering if you could contact us by Friday this week.

Would it be possible for you to contact us by Friday this week?

余談ですが、ここで海外のクライアントとメールでやり取りする際のポイント!

提出物の締め切りや返信の期限を相手に提示する場合は、(1)日付(2)日本or相手国の時間を必ず記載しましょう。特に大切なことは、(2)の時間を具体的に示すことです。詳細な日時を示し、曖昧さを回避したやり取りをしていきましょう!

We would appreciate it if you could reply by Friday, 30th September 2022 at 1:00 p.m. (JAPAN TIME)

(2022年9月30日金曜日の午後1時までにご回答いただけますと幸いです。)

Thank you との違い

「thank you」と「appreciate」には、大きく分けて2つの違いがあります。

(1)感謝する対象の違い

1つ目は、感謝する対象の違いにです。

「thank you」にの感謝の対象は、「人」にです。

一方、「appreciate」にの感謝の対象は、「物・事」にです。

「thank you」と「appreciate」にそれぞれの例文をみてみましょう。

「thank you」の例文

Thank you for coming to see me today.

(今日は会いに来てくれてありがとう。)

お馴染みの「thank you」の構文にです。

thank(感謝する)+ you(相手)+ for coming to see me today(感謝する理由/内容)に という流れになっています。

日本語の直訳は、「〜に〜のことで感謝する」にです。

I thanked my parents for their help.

(私は両親に助けてくれてありがとうと言った。)

I (主語)+thanked(感謝する)+ my parents(相手) +for their help(感謝する理由/内容)

どちらも「thank」にの後ろに、感謝する対象の「人」にが続いています。

「appreciate」の例文

続いて、「appreciate」の例文を確認していきましょう。

I appreciate your help.

(あなたの助力に感謝します。)

I(主語)+ appreciate(感謝する)+ your help(感謝する理由/内容)

「appreciate」の後ろの名詞が、感謝する人と内容を示しています。

I appreciate that you attended the meeting.

(私はあなたが会議に出席してくれたことに感謝しています。)

I (主語)+appreciate(感謝する)+that you attended the meeting(感謝する理由/内容)

前述の例文より詳細な内容を表したい場合は、that節がよく使われます。

that節の中の主語・動詞・目的語で、感謝する人と内容を示しています。

「appreciate」の後ろには、必ず感謝する「物・事」が続きます。

「appreciate」を含んだ文章を作る際には、「人」以外の目的語をとると覚えておきましょう。

あれ?この記事の中で「appreciate」の後ろに「you」がある例文があったような……とお気づきの方もいるのではないでしょうか?

例文

“I know you kept trying and you didn’t give up. I appreciate you. Don’t be afraid to fail.”

では、確かに「appreciate」の後ろに「you」があります。

しかし、この例文での「appreciate」の意味は、「真価を認める、~の良さがわかる」です。

「感謝する」という意味で、「appreciate」を使う場合は、“I appreciate you.”とすることはできません。

(2)ニュアンスの違い

2つ目は、「thank you」と「appreciate」のニュアンスの違いです。

ここで問題です!

下記のシチュエーションでは、“Thank you.”と“I appreciate it.”どちらが適切でしょうか?

Situation: Pat and Ken are having lunch at the table.

(場面:パットとケンがテーブルに着いてランチを食べています。)

Pat: Can you pass me the salt?

(パット:お塩取ってくれる?)

Ken: Sure. Here you go.

(ケン:いいよ。はい、どうぞ。)

Pat: ________

正解は……“Thank you.”です。

このようなシチュエーションで「appreciate」を含んだ文章を使うと、ちょっと不自然です。

冒頭で説明した通り、「appreciate」には、物事の根本的な性質や要素といった本質を理解しているという意味合いがあります。

相手の行為など深く考えた上で、感謝の気持ちを抱いたという背景があるので、上記のような日常的なお礼には、「appreciate」は適していません。

違いを明確にすると、「thank you」よりも「appreciate」の方が丁寧で、ビジネスなどのフォーマルな場面に適しています。

日本語でも「ありがとうございます」と「感謝しています」では、どちらも丁寧ではありますが、言葉の重みが違いますよね。

また、例文“Thank you for helping me today. I really appreciate your kindness.”

のように「thank you」と「appreciate」を続けて使って、本当に感謝しているよ!と表現できます。

Appreciateの意味 まとめ

「appreciate」の単語のイメージは、物事の根本的な性質や要素といった本質を理解している様子

・覚えておくべき「appreciate」の4つの意味

(1)感謝する

(2)真価を認める、~の良さがわかる

(3)状況を認識する、把握する、理解する

 ※(2)と(3)の日本語訳は、シチュエーションや文脈から判断すると良い

(4)値上がりする

・丁寧な依頼表現を作ることができる “I/we would appreciate it if...”

「thank you」の感謝の対象は「人」、「appreciate」の感謝の対象は「物・事」

・「感謝する」という意味で、「appreciate」を使う場合は、“I appreciate you.”とすることはできない

・丁寧の度合い 「thank you」<「appreciate」

いかがでしたか?今回の記事では、「appreciate」の意味と用法を確認しました。

「appreciate」=「感謝する」以外の意味も答えられるようになったでしょうか!?

お馴染みの英単語でも、さらに深く学んでいくと理解できる英文の数が増えますね。

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言い換え表現もたくさん身に付けておくと、表現の幅がぐっと広がりますよ。

この記事がみなさんの参考になると嬉しいです。

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