Tasteにはさまざまな意味がある!日常英会話で使われる「taste」を使った英語表現

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「Taste」という英単語を知っている人は多いでしょう。ですが、多くの人が「taste = 味」と思っているのではないでしょうか。

確かに「taste」には「味」という意味もあるのですが、実際はもう少し複雑で、幅広い意味を持った表現なんですよ。しかも、日常英会話の範囲で、ネイティブスピーカーがかなり使っている表現でもあります。

この記事では「taste」という単語の意味や使い方を詳しく解説します。「Taste」を味を表す単語としてしか使ったことがない人は、これを参考にすれば、さらにさまざまな場面で「taste」を使えるようになりますよ。

「Taste」の意味とは?

「Taste」という英語には、動詞としての使い方と名詞としての使い方があります。数が多いので、ここでは動詞と名詞にわけて、「taste」の意味をみてみましょう。

(参考資料:英辞郎 on the WEB https://eow.alc.co.jp/search?q=taste)

動詞のTaste

動詞として使われるtasteには以下のような意味があります。

•味が分かる
•味見する
•味わう
•味がする
•少しだけ経験する

こうして見ると、「味」に関する使われ方が多いのがわかりますね。

「味」は「taste」の基本的な意味ですが、動詞として使う場合は、味を見たり、試食をしたり、試してみたり……というニュアンスがプラスされます。

名詞のTaste

•では名詞のtasteにはどんな意味があるのでしょうか。こちらも以下にリストアップしてみました。

•味
•味覚
•風味
•味わい
•味見すること
•経験・体験
•好み・嗜好
•センス
•趣

こうしてリストアップしてみると、「taste」という単語にはかなり幅広い意味があることがわかるでしょう。

名詞の場合も味に関する意味が多いですが、それ以外にも、好みやセンスといった意味が含まれていることにも注目してみましょう。日常会話で「taste」という言葉が出てくる時、かなり高頻度で好みやセンスの話をしていることが多いのです。

ですから、「taste」を好みやセンスという意味で使えるようになれば、日常英会話の表現力がグッとアップしますよ。

「Taste」を使った日常会話で使えるフレーズ

ここからは、「taste」を使った例文をご紹介します。「Taste」にはさまざまな意味があるので、いくつか意味をカテゴリわけしてご紹介していきます。

どれも日常会話の中で使える表現なので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。

「味がする」「味わう」などを意味する「taste」

まずは味に関する「taste」を使ったフレーズをご紹介します。

(例文1)
A: Can you taste this?
B: Sure.
A: How does it taste?
B: It tastes awful! What did you put in there?

(日本語)
A:これ、味見してもらえる?
B: もちろん。
A: 味はどうかな?
B: ひどい味がするよ!何を入れたの?

ちょっとしつこいくらい「taste」を使ってみましたが、ここでは動詞の「味わう」「味がする」という意味で「taste」が使われています。「Can you taste this?(味見してもらえる?)」のように、「taste」には「味を見る」「試食する」という意味があることもポイントです。

(例文2)
A: Why don’t we go to a Thai restaurant?
B: Hmm…actually, I don’t like the taste of coriander.
A: Oh why? I really love it!
B: Don’t you think it tastes like a bug?
A: A bug? Well, I’ve never tasted a bug before, so I don’t know.

(日本語)
A:タイ料理屋に行かない?
B:うーん、実は私、コリアンダーの味が苦手なんです。
A:え、どうして?私は大好きだよ!
B:虫みたいな味だと思わない?
A:虫?うーん、虫なんて味わったことないから、わからないな。

ここでは「~の味」という意味で「taste of」という表現を使っています。

また、「taste like」とすると「~のような味がする」という意味になります。

どちらもよく使われる組み合わせなので、覚えておくと良いでしょう。

「好み」「センス」などを意味する「taste」

味に関するもの以外で「taste」が使われる場合、「好み」「センス」という意味で使われることが多いです。

こちらも例文をみてみましょう。

(例文1)
A: Wow, you look wonderful today!
B: Thanks! I just got this skirt yesterday.
A: I really love your taste. You have great taste. It suits you very well.

(日本語)
A:わぁ、今日のあなた素敵だね。
B: ありがとう!このスカートは昨日買ったばかりなんだ。
A:あなたのセンス、本当に大好き。素晴らしいセンスだわ。とてもよく似合ってるよ。

こんな風に使えば「taste」が「センス」という意味になります。

ちなみに「You have good taste.」や「You have great taste.」というと、「あなたはセンスが良い」という意味になりますが、これはよく使われる表現なので、まるっと覚えてしまいましょう。

(例文2)
A: My brother has a terrible taste for everything! It’s almost embarrassing.
B: Do you think so? I think his taste in books is really good.

(日本語)
A: 私の兄は、あらゆるものの趣味が悪いの!恥ずかしくなるくらいよ。
B:そう思う?私は彼の本の趣味はとてもいいと思うけど。

自然な翻訳にするために「趣味」という言葉を使っていますが、これも「好み」や「センス」という意味ですよね。

「one’s taste in …」とすると「……についての趣味・センス・好み」という意味になります。これもよく使う表現ですから、覚えておきましょう。

「経験」に関する「taste」

最後にご紹介する「経験」という意味の「taste」は少し捉えづらい表現かもしれません。ここまでご紹介した、味や好み・センスといった意味を持つ「taste」に比べると、頻繁に出てくるわけではありませんが、こちらも日常会話の範囲で使われる表現なので、覚えておくことをおすすめします。

(例文)
A: Once you’ve tasted life abroad, you can never go back to your normal life.
B: I had a taste of life in America, and felt like it wasn’t for me.

(日本語)
A:一度海外生活を味わうと、もう普段の生活には戻れないよ。
B:私はアメリカでの生活を試してみて、自分には合わないと感じたよ。

「Taste」は「短い経験をする」「体験してみる」というようなニュアンスを持つ表現です。日本語でも、体験することを「味わう」と言いますが、そんなところに日本語と英語の共通点があるのも面白いですね。

日本語訳では自然な文章にするために「アメリカでの生活を試してみて」と動詞になっていますが、英語ではそこは「~の経験」という名詞になっています。名詞でも「経験」「体験」という意味を持つことがあることも覚えておきましょう。

まとめ

日常会話の中でよく使われる「taste」という英単語には、さまざまな意味があるため、文脈などにも注意しながら理解しなければなりません。

使い方がわからない時や、「taste」を使った文章を使ってみたい時には、ぜひネイティブキャンプの講師と練習してみてくださいね。たくさん使っていれば、きっと自然と日常英会話でも使えるようになるはずですよ。

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