効果的な英語学習法とは?英語学習がうまくいかない理由と一緒に考えよう!

効果的な英語学習法、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

早いもので、2022年も半分が過ぎてしまいました。新年の抱負として「英会話上達」を掲げた方も多いと思いますが、学習の進捗はいかがでしょうか?順調に進んでいる方もいれば、テキストを購入してみたものの最初の10ページで諦めてしまった等、英語学習を継続できていないという方も多いのではないでしょうか。

しかし、英語学習の継続が難しいのは決してあなただけではないので、自己嫌悪に陥らずに!今回の記事では、筆者自身の経験や学習塾講師としての経験から考える、皆さんの英語学習が思うように進まない「よくある理由」3つと、その対処法としての効率的な学習方法をご紹介します。英語学習の継続がいつも難しく感じるという方は、共感できる理由が一つは思い当たるのではないでしょうか。

英語に限らず、一つの言語を習得するにはある程度の時間と労力が必要です。あっさりと上手くいくものでないからこそ、モチベーションをキープして継続できる英語学習法を選ぶことが重要なのです。今回の記事で紹介する学習法が1つでもマッチして、皆さんの英語力アップに貢献できれば幸いです。それでは早速見ていきましょう!

英語学習がうまくいかない理由3選&効果的な学習法

No.1:時間が取れない&やる気が続かない!

忙しく英語学習の時間が取れない。あるいはやる気が続かずに、英語学習が続けられない。特に、日々忙しい毎日を送っている社会人には、非常に多い英語学習の悩みです。例えば、一か月後に会社で英語のプレゼンがある等の明確な予定が決まっている場合は、危機感を持って英語学習に取り組み、どうにかスキマを見つけて学習時間を捻出できるでしょう。

英語学習に限ったことではありませんが、明確な目標や情熱がなければ、時間と労力がかかる作業を継続するのは難しいものです。ですから、英語学習を始める前に、まずはしっかりとした目標設定を行うことを強くおすすめします!

英語学習継続のコツ:明確な目標設定

英語を学ぶ目標や目的を明確に設定することは、英語学習を継続する上で最も重要なポイントです。目標設定が出来れば、英語学習継続に必要なプロセスの半分はクリアしたようなものです。では、どのような目標を立てれば、時間が無い中でもやる気を継続させることができるのでしょうか。

ここで例として、2つの目標を挙げてみます。どちらの目標が目標達成に効果的と言えると思いますか?

A:いつか海外旅行に行けるように英語を勉強する。

B:今年中にTOEIC500から、TOEIC700にスコアを上げる。

答えはBですね。良い目標設定とは、「SMARTの法則」に沿った目標と言われています。SMARTとは、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性)、Time-bound(期限が明確)のそれぞれの頭文字を取ったもので、このSMARTの法則の5つの基準を満たすようにすると、効果的な目標設定が可能です。では、早速その5つの基準がどんなものか見てみましょう。

具体的(Specific)

「毎日英語を勉強する」など、何を達成したいのかよく考えないままに抽象的な目標を立ててしまうと、英語の上達は難しくなります。効果的な目標とは、明確かつ具体的であるべきです。一口に「英語」と言っても、使用する場面によって必要とされる能力は異なります。例えば、数か月後に会議でディスカッションする必要がある場合、ビジネス英語を集中して勉強する必要があるでしょう。

測定可能(Measurable)

目標の中に具体的な数字を加えてみましょう。英語学習の進捗状況を「見える化」することで、今までにどれだけ目標達成に近づくことが出来たのか、まだやるべきことがどれだけ残っているのかが理解できるため、モチベーションを維持することができます。「TOEIC700」等といった試験の目標であれば分かりやすいですが、他にも例えば「英会話教室で会話を5往復以上続けられるようになる」なんていう目標も考えられますね。

達成可能(Achievable)

目標が難しすぎたり、時間が足りなさすぎたりすると、目標達成を諦めて挫折してしまいがちです。スモールステップで達成可能な目標を立てて、一つずつクリアしていきましょう。

関連性(Relevant)

目標は、自分の今の状況に関連する内容であればあるほど達成しやすくなります。例えば、家族の仕事の都合で外国に滞在することを想像してみてください。その場合は、日常英会話や英語コミュニケーションに焦点を当てるべきですよね。ビジネス・ライティングを練習しても、現地で生活する準備としては役立ちません。

期限付き(Time-bound)

“Time-bound goal”とは、期限がある目標のことです。目標に期限を設定すると、集中して取り組む意欲が湧いてきます。逆に期限を設定しないと、時間が無限にあるように感じてしまい、集中力を欠き、やる気を失ってしまう原因となります。明確な期限の設定が難しければ、例えば、思い切って2か月後にTOEICの受験を予約してしまうというのもいいですね。

以上が、「SMARTの法則」の5つの基準です。この基準に沿って効果的な目標を立てることで、学習計画と行うべきタスクが明確になり、最小限の時間や労力で英語を上達させることができるはずです。

No.2:自信がなく、アウトプットが始められない

英会話を上達させるには、英会話教室でもオンライン英会話でも良いので、まずはアウトプットの機会を作ることが重要です。しかし、自信がない方や完璧主義の方は、まだ基礎ができていないから、あるいは英語でまだ流暢にコミュニケーションができないから・・といった理由で、英語のアウトプットの機会を持つことを躊躇していらっしゃる方も多いのではないでしょうか。自信の無さと完璧主義を取り除くことは、コミュニケーションを円滑にするための重要な考え方です。

アウトプットのコツ:レッスンの事前準備をする

そのような方におすすめするのは、レッスンの事前に準備をしておく方法です。日本語でのビジネスシーンであっても、ミーティング前にはどのようなことを話すか事前に準備しておきますよね。

まず初級者の方は、レッスン開始前に交わされる挨拶のお決まりのフレーズへの返答を準備しておきましょう。”Well begun is half done.(始まりよければ全てよし)”と言われるように、レッスン始めの挨拶を完璧にすれば、自信を持ってレッスンに取り組めるはずです。

対面・オンライン問わず、レッスンの始まりに使用されるのは以下のようなフレーズです。

A: Hi, how are you?

こんにちは、調子はどうですか?

B: Great, thank you. How are you?

とても良いです、ありがとう。あなたは?(とても前向き)

B: Good, thanks, and you?

良いです、ありがとう。あなたは?(普通)

B: Fine, thanks. How are you?

良いです、ありがとう。あなたは?(あまり前向きではない)

A: How was your day?

今日はどんな一日でしたか?

B: Really good! Thanks for asking. (とても前向き)

いい日でした。聞いてくれてありがとう。

B: Good. How was yours? (普通)

いい日でした。あなたは?

このような定型の挨拶に対する返答では、必ずしも自分の状態を正直に言う必要はありません。返答のフレーズを全て覚える必要はないので、まずは一番言いやすいフレーズで答える練習を何度も繰り返してみましょう。レッスンで教材に入る前の流れをさらりとこなすことができれば、きっと英会話を続ける自信がついてくるはずです。

英会話に少し慣れた中級者以上の方は、レッスン前に教材を音読するとともに、教材で扱われているトピックに関する自分の考えを簡単にまとめておくことをおすすめします。英語で質問を受けた場合に、英語が出来ないから答えられないのではなく、日本語であっても頭の中にそもそもアイディアがないから答えられない、というケースはかなり多いです。これで「英語が苦手」と思い込んでしまってはもったいないですよね。

例えば、”Do you think countries can recover from a financial crisis?(国家は金融危機から立ち直れると思いますか?)”という問題がテキストに出てきた場合、日本語でも答えるのが難しいですよね。日本語としては単純な、”What's your favorite season? Why?(好きな季節は何ですか?その理由は?)”という質問でさえ、答えるのが難しく感じる方もいるはずです。英会話のレッスンはテストではありませんから、自分がストレスなく話せるような準備をしてから臨むのは決してズルいことではありません。

英語で話す自信がなく、英会話レッスンが始められないという方に、アウトプットの「事前準備をする」という方法をご紹介しました。ここまでお読み頂き、気づかれた方もいらっしゃると思います。レッスンでのアウトプットのためのこのような地道な作業は、実は極めて上質なインプットになっているのです。ですから今は英語で話す自信がないという方ほど、これから飛躍的に成長できる可能性は非常に大きいのです!

No.3:英単語が覚えられない!

英単語やフレーズがなかなか頭に入ってこないという悩みを持つ方はとても多いです。

はじめに、目安としてどれくらいの数の単語を覚えれば英語でコミュニケーションが取れるようになるのかを確認してみましょう。Oxford English Dictionaryによると、現在使われている英単語数は推定171,146語とされています。そのうち英語ネイティブスピーカーが知っている単語数は、そのうち1万5千語から2万語と言われています。では、第二言語として英語を学習する日本人が、現実的に目指すべき単語数の現実的な目標はいくつなのでしょうか?

その目安は、2000~3000語です。3000語の知識があれば、専門的ではない文章の約95%を理解することができると言われています。専門的な文章であっても、知らない単語があれば推測し、あるいは調べながら読めるレベルに到達します。

学習指導要領によれば、日本人学生は中学で1,100語、高校で2,000語の合計3,100語の英単語を学んでいるそうです。中学・高校では最低3100語を学んでいるとすれば、私達は既に英語を話すのに十分な単語を一度は学んでいるということになりますね。

効果的な英単語習得のコツ:自分に関連する単語を「使う!」

では、効果的に英単語を身に着けるためにはどうすればいいでしょうか?英単語の覚え方には様々な方法がありますが、「使える語彙」を目指すのであれば、習得の基本は何度も繰り返して「使う」ことです。一度学校で習っただけの英単語は、使わないうちに忘れてしまうのが当たり前。何度かその単語に出会い(インプット)、実際に自分で発語し、いつの間にか覚えていたという状況を作ることが大切です。

おすすめしたいインプット方法は、自分に関連のある、必要な英単語から優先して覚えていくという方法です。様々な分野の語彙を身につけることは理想的ですが、それはある程度自信がついてからで良いと思います。

例えば、金融業界で働いているのであれば、インターネット等で金融に関連する英文記事を読み、そこで見つけた知らない単語を調べ、書き留めてみましょう。そのようにインプットした英単語は、すぐにアウトプットを行うことで脳への定着度が何倍にも増します。英語を日常的に使える環境になければ、英会話レッスンのフリートーク等を活用し、その単語を無理にでも使ってみましょう。英単語は会話の中で積極的に使い、相手から理解してもらえたというプロセスを経て、初めて自分の「使える語彙」となるのです。

まとめ

今回の記事では、英語学習者が学習を続けられないよくある理由3つと、その対策としての効果的な英語学習方法をご紹介しました。どんなに良い学習方法を採っても、外国語の習得は困難で時間がかかるものです。しかし、現実的な目標を立て、効果的な学習法さえ知っておけば、たとえ忙しい方でも英語をマスターすることは可能です!

海外出張や英語でのプレゼンへの抜擢など、英語を使うチャンスはいつ訪れるかわかりません。モチベーションを維持し続けるのは難しいことですが、突然訪れたチャンスを逃さないよう、自分に合った学習法を実践してみてください。

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