【英語と日本語の違い8選】英語学習の効率をUPさせるコツを紹介

日本語、英語、オンライン英会話

中学校・高校で6年間も英語学習をしたのに、英語が苦手と感じる日本人は多いですよね。英語と日本語は完全に違う言語であり、「文法や表現方法」など、英語と日本語は多くの点で異なっていることが大きな原因です。

この記事では、英語と日本語の違い8つを詳しく解説していきます。英語と日本語の違いを知ることで、英語が苦手と感じる原因が明確になり、英語学習の効率がよくなるでしょう。

英語と日本語の違いを知ると学習効率がUP

英語と日本語の違いを知ると効率よく英語学習ができます。ポイントを絞って、英語学習ができるからです。

例えば、日本語と英語の大きな違いとして母音の数の違いがあります。日本語の母音の数は5音に対して、英語の母音は約15音もあります。

英語と日本の母音の違いを知らない→英語の音をカタカナで置き換えてしまい、正確な英語の発音が身につかない。

英語と日本の母音の違いを知っている→カタカナで置き換えられない英語の音がたくさんあるので、英語の発音記号を学ぶことが大事だとわかる。

文章を作る際の語順にしても、英語と日本語でまったく違いがあるということを英語学習者の皆さんは感じているでしょう。

つまり、英語と日本語の違いを知ることは、英語学習の効率UPには欠かせません。以下より、英語と日本語の違いを8つ解説していきます。

英語と日本語の違い8選

英語と日本語の違いは主に次の8つです。

・表音文字と表意文字
・音の数
・開音節、閉音節
・アクセント
・語順
・否定疑問文の答え方
・主語の省略
・相手の呼び方

次から、それぞれ詳しく解説していきます。

表音文字と表意文字

日本語は「漢字・ひらがな・カタカナ」3種類を使いますが、英語は「a-z」26文字のアルファベットのみです。これらを専門用語で「表意文字・表音文字」と言います。

表意文字・・1つの文字で1つの意味を表す。
例)日本語の漢字。

漢字の「人、橋、家」など1つの文字だけで、意味を持ちます。

表意文字のメリット・デメリット

メリット
一目で意味がわかる
1文字で使える

デメリット
文字が多い

表音文字・・音を表す文字で1つの文字だけでは意味がわからない。
例)英語のアルファベット、日本語のひらがな、カタカナ。

アルファベットの「a」だけだと意味を持ちませんが、「apple, ask」などアルファベットを組み合わせることで意味のある言葉を作ります。

表音文字のメリット・デメリット

メリット
漢字と比べ、文字が少なく済む
文字を見て音がわかる

デメリット
スペルを覚えなければいけない

英語は音が重要な言語であることがわかりますね。

音の数

英語は日本語と比べて音の数が多い言語。この違いから、英語は日本語と比較して複雑な音で成り立っている言語であり、日本人が英語の発音でつまずく最大の原因となっています。

母音の数
日本語=5音
英語=約15音

子音の数
日本語=16音
英語=24音

参照:東京大学教育学部英語部会

学校の教科書などで、英単語の読み方をカタカナ表記している場合がありますが、日本語にはない音が英語にはたくさんあるので、カタカナに置き換えることは無理があります。

例えば、日本語では「ア」の音でも、英語では異なる音です。

Cat
日本語「ハット」
英語kˈæt→æ(アとエの中間の音)
Bus
日本語「バス」
英語bˈʌs→ʌ(アに似た音で、口の奥から発音する音)
About
日本語「アバウト」
英語əbάʊt→ə(口の力を抜き、口をあまり開けず軽くアと発音する音。曖昧母音と言われる)

また、以下の単語も日本人にとって同じように聞こえる音ですが、英語では音の区別が明確です。

ライト・・right(右)、light(軽い)
ファースト・・first(最初の)、fast(速い)
バス・・bus(バス)、bath(お風呂)
ライス・・rice(米)、lice(シラミ)

上記の例の通り、英語の音を日本語の音(カタカナ)に置き換えると、意図した意味にならないことがあります。そのため、英単語を覚えるときは、発音記号も確認することが大事です。

開音節、閉音節

言語を考えるとき、開音節と閉音節という音節があります。日本語の単語は全て母音「A・I・U・E・O」または「N」で終わりますが、英語は子音で終わる単語が大半。日本語と英語の違いに、日本語は開音節、英語は閉音節が多い言語という点を理解する必要があります。

専門用語で、「開音節、閉音節」と言います。

開音節=母音で終わる
閉音節=子音で終わる

例えば「私は英語を勉強します」をローマ字で書くと、次のようになります。

「WA・TA・SHI・HA・EIGO・WO・BENKYOU・SHIMASU」

一つ一つ文字のつづりを見ると、「A・I・U・E・O」で終わっていることがわかります。一方で、英語の単語は子音で終わる単語がたくさんあります。

例えば、

English・・「sh」の音(子音)で終わります。発音記号は「íŋglɪʃ」。
Like・・「k」の音(子音)で終わります。発音記号では、「lάɪk」。

日本語は常に母音で終わる言語なので、英語を発音するときも、母音をつけてしまう癖が抜けません。

「イングリッシュゥ」のように母音の「ゥ」をつけてしまう。
「ライクゥ」のように母音の「ゥ」をつけてしまう。

英語の文章を読むときも同様、日本人は単語の後ろに母音をつけてしまう癖があります。

I go to school to study English.
アィ・ゴゥ・トゥ・スクールゥ・トゥ・スタディ・イングリッシュ

常に母音を後ろにくっつけて発音すると、外国人にとって違う音に聞こえてしまうので、英語が通じない原因にもなります。正しい発音がわからないと、当然リスニング力も上達しません。英単語を覚えるときに、発音記号も確認することが重要ですね。

アクセント

4つ目の日本語と英語の違い、それはアクセントです。日本語は高低のあるアクセント、英語は強弱を持つアクセントです。英単語にはアクセントが決まっているのに対し、日本語はアクセントがない言語です。例えば「私は英語を勉強します」という日本語では、「わ・た・し・は」と1文字ずつ、同じ強さで発音します。

一方で英語はそれぞれの単語に強弱(アクセント)をつけます。例えば、「I study English.」という文章の場合、「アイ・スタディ・イングリッシュ」のように、それぞれの単語で強弱をつけます。辞書を引くと、英単語それぞれにアクセントの位置が決まっていることがわかります。

study=stˈʌdi
English=íŋglɪʃ

また、英語は同じ単語でも、アクセントの位置で「意味」が変わることもよくあります。

OB-ject・・物体
Ob-JECT・・反対する
DES-ert・・砂漠
des-ERT・・見捨てる
CON-tent ・・中身
con-TENT ・・満足している

アクセントの位置によって「品詞」が変わる場合も。

IM-port・・輸入(名詞)
Im-PORT・・輸入する(動詞)
A-ward・・賞(名詞)
A-WARD・・賞を与える(動詞)

英語はアクセントの位置が明確に決まっている言語です。日本人にとっては難しく感じますが、慣れないうちは、発音記号をみて発音する練習方法がオススメです。多くの英文や単語に触れることで徐々に感覚が身についてくるでしょう。

語順

皆さんがすでに理解している違いに5つ目の語順があります。英語と日本語の語順は大きく異なります。このため英語を学習し始めるときに語順について英文法を学びます。

・日本語=SOV型
・英語=SVO型
S・・主語(Subject)
O・・目的語(Object)
V・・動詞(Verb)
日本語→ 私は(S)英語を(O)勉強します(V)
英語→ I (S)study(V) English(O).

語順を理解すると、次のことが見えてきます。

日本語:結論より先に説明や具体例を言う
英語:結論を先に言う

例えば、熱が出て仕事を休みたい場合

日本語→「熱が出てしんどいので会社を休みます」と言います。「熱が出た」という説明を言ったあとに、「会社を休みます」と結論を述べます。話を最後まで聞かないと、結論がわからないのが日本語の特徴。一方英語は、結論を先に伝える言語。

I’ll take a day off because I have a fever.
英語会社を休みます、なぜなら熱が出てしんどいからです

「会社を休む」という結論が先にきて、その後に理由「熱が出てしんどいから」がきます。

英語と日本語では、語順が異なる、つまり思考方法が異なります。英語は結論を先にいう言語だと理解していると、英語に対する理解度が格段に上がるでしょう。

否定疑問文の答え方

さらに英語と日本語の違いをみていきましょう。否定疑問文への答え方も、英語と日本語では大きく違います。

日本語
A:お腹空いてないですか?
B:はい、空いてないです。

英語
A:Aren’t you hungry?
B:No, I’m not.

日本語「はい」に対して、英語では「No」が使われています。

他の例文を見てみましょう。

日本語
A:昨日英語勉強しなかったのですか?
B:はい、しませんでした。

A:Didn’t you study English yesterday?
B: No, I didn’t.

日本語「はい」に対して、英語では「No」が使われています。日本語の「はい、いいえ」と英語の「Yes, No」が逆になるので、難しく感じるかもしれません。

答えがプラス(勉強した)なら「Yes.」 、マイナス(勉強していない)なら「No.」を使うと覚えておくと簡単ですよ。

主語の省略

日本語は日常会話で主語を省略することが多いですが、英語は必ず主語が必要です。例えば、日本語で「暑いね」と言えば通じますが、英語で「hot」だけだと、何が暑いのかわからず通じません。英語は「It’s hot.」と、主語の「It」が必要。

他の例を見てみましょう。

日本語では「英語が好き」と言えば通じます。しかし、英語で「like English」と言っても通じません。likeの持つ”好き”ではなく”〜のような”の意味から「英語のような」と捉えられる可能性さえあります。

「I like English.」と、主語である「I」が必要だから。日本語は主語を省略しても通じますが、英語は主語が必要な言語です。

相手の呼び方

日本語では相手の年齢や立場によって、呼び方を使い分けることがマナー。しかし、英語では相手との関係性に関わらず、下の名前で呼び合うことが多いです。この習慣は日本人にとってカルチャーショックかもしれません。しかし、言語はその国の文化を表します。このような違いもぜひ知り理解することが大切です。

例えば、日本語では、

職場・・〇〇課長、部長など
学校・・〇〇先生

一方、英語では、相手との立場や関係に関わらず、「Tom, John」などと下の名前で呼び捨てにすることが多いです。

また、Eメールでも下の名前だけで送る場合が多いです。

日本語

〇〇株式会社
〇〇様

英語

Dear Tom,

日本では目上の人に対して敬称をつけないと失礼になります。英語を話すとき「呼び捨てでいいの?」と少し戸惑うこともあるでしょう。年齢や立場が大きく異なる場合は、念のため「Mr/Ms」をつけるほうが無難です。

ちなみに、わたしの職場に年齢が20歳上のアメリカ人の上司がいて、下の名前で呼び捨てにしていました。

英語と日本語の違い まとめ

本記事では、英語と日本語の違いを8つ紹介しました。

・表音文字と表意文字
・音の数
・開音節、閉音節
・アクセント
・語順
・否定疑問文の答え方
・主語の省略
・相手の呼び方が違う

文化や考え方の違いから、英語と日本語には違いがたくさんあることを理解していただけたでしょうか。

英語と日本語の違いを理解すると、英語が苦手と感じる理由が明確になり、効率よく英語学習ができますよ。

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