cook vs makeの使い分けは簡単!その違いは「加熱」で解決

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英会話をするとき、どっちの単語を使うべきか微妙に迷うことってありませんか?一瞬悩みながらもこっちを使っちゃおうと、とりあえずの会話をしてしまう、、、すると、また同じ展開になったときに何故ちゃんと確認しなかったんだろうと後悔することになります。こういう小さな経験から英語学習がネガティブになってしまうことがあるかもしれません。

ところで、cookとmakeの使い分けは正しいですか?「あ、微妙」と思った皆さん、今回はしっかりと理解するチャンスです。

この記事ではcookとmakeをどう使い分けるかを解説し、その後にそれぞれの例文を紹介することで迷いがなくなるお手伝いをします。生活に欠かせない食に関する単語、とりあえずで選ぶことなく、この機会に確実に使い分けできるようにしていきましょう。

cookとmakeの使い分けは意外と簡単!

おさらい程度の確認になりますが、cookとmakeは両単語とも動詞であり「(料理)を作る」という意味を持ちます。生活の一部である食事に関する頻出の英単語ですね。

さて、使い分けですが、ここで例をだして解説していきましょう。
cook dinner
make dinner

どちらも英語としては正解であり、「夕食を作る」の意味になります。しかし、この英文にはどのような背景があるのでしょう。背景を理解することでcookとmakeの使い分けができるようになります。

意外に簡単な使い分けのポイントは以下になります。

「cook」の定義は、基本的に熱を加えて食べ物を作ること。
「make」の定義は、火を使わずに食べ物を作ること。

さらなる例文で背景を分析してみましょう。

I will cook dinner tonight.
今晩は私が夕食を作るよ。

この英文にはcookが使われていますので、例えばビーフシチューやハンバーグなど、火を使って調理するホットミール(温かい食事)を作ろうと考えています。

She made dinner last night.
昨夜は彼女が夕食を作ってくれたの。

一方で、こちらの文章にはmakeの過去形madeが使われていますが、彼女が作ってくれた昨日の夕食は火を使わずに準備できるものだったということが分かるのです。ランチをたくさん食べた後だったので、切って盛り付けるだけのボリュームのあるサラダだったかもしれません。

1日3食と考えるとき、私たちは朝食はランチやディナーより軽いものを食べるというイメージがあります。しかし、ボリュームやカロリー関係なく、加熱して作ったものであれば朝食でも夕食でもcook、逆にメインと考えられる夕食でも火を使わずに作れば、、、はい、makeになるんですね。

イングリッシュ・ブレックファストはcook?make?

筆者の住むイギリスに、有名な朝食イングリッシュ・ブレックファストがあります。旅行や出張でロンドンなどにいらした方は体験済みではないでしょうか?

このイングリッシュ・ブレックファストは伝統的な朝食で、イギリスで一番美味しい料理?と言われることがあります。ワンプレートでお皿からはみ出すくらいに色々な食材が乗っています。そのカロリーは1食で800カロリーとも1,000カロリーを超えるとも言われています。

その内容を紹介しましょう。

ベーコン
ソーセージ
ベイクドビーンズ
ブラックプディング
卵(目玉焼きorスクランブルエッグ)
トマト
マッシュルーム

このボリューミーなワンプレートにトーストを加えていただきますが、フル・ブレックファストとも呼ばれるほど多くの食材が使われていることが分かります。

代わりに、イギリスのネイティブスピーカーの夕食はサンドウィッチなど軽食のこともあります。食事ひとつ考えても、英語圏には日本とは異なる文化があることも意識すると楽しいですね。こんな時のcookとmakeの使い分けのエクササイズです。○○にはcook、makeのどちらを入れるべきでしょう?

I ○○ a full breakfast.
フル・ブレックファストを作ります。

※回答:ベーコンやソーセージ、そしてトマトやマッシュルームも加熱して調理します。火を使った調理なのでcookになります。

I ○○ sandwiches.
サンドウィッチを作ります。

※回答:サンドウィッチの具で代表的なものはチーズや野菜です。切って準備したものを挟む簡単なものなのでmakeですね。

いかがでしょう?!cookとmakeの使い分け、意外と簡単にできそうではないですか?それでは、さらに理解を進めるために、cookとmakeそれぞれを詳しくみていきましょう。

cookの使い方をさらに確認しよう!

cookほど料理を作るという意味の代表的な言葉はなく、定義は基本的に「熱を加えて食べ物を作る」ことでした。

I cooked ramen for my Spanish friend.
スペイン人の友達にラーメンを作ったよ。

海外でも大人気のラーメンは外国人と一緒に食べると喜ばれます。ここでの「ラーメン」は料理を作ることに対しての目的語になります。しかし、cookの目的語は具体的に作るものだけとは限りません。

そこでcookの使い方について深掘りしてみましょう。cookの後にくる目的語には、

1) それぞれの料理の名前(ラーメンや焼き魚など)
2) それぞれの食材の名前(チキンやじゃがいもなど)
3) 食事をまとめた言い方(ランチやディナーなど)

の3種類があります。

以下、1から順に例文を挙げていきます。

1) We cooked lasagna for our dinner.
夕食にラザニアを作った。

2) He is going to cook chicken for the party.
彼はパーティのためにチキンを料理します。

3) Do you usually cook meals yourself?
普段、自分で食事を作りますか?

どのメニューも火を使って料理しているのでcookという使い分けのポイントもお忘れなく!

ところで、火を使う調理法はひとつではありません。実際にcookを辞書で調べてみても「料理する・煮る・炊く」などが見つかります。カバーする調理法も抑えておくことでcookのイメージがさらに頭に入ってきます。

fry 炒める・焼く
deep fry 油で揚げる
grill 直火・焼き網で焼く
boil 茹でる・煮る
stew じっくり煮込む
roast 直火で焼く
bake 火・オーブンで焼く

ちなみにケーキを焼く人は多いと思いますが、火を使うからcook?オーブンで焼くからbake?とまた新たな疑問が浮かんできます。この場合は、オーブンに入れるケーキや料理はbakeと考えます。

頭が混乱しそうですが、絶対に慣れていきますのでどんどん使っていきましょう。

makeの使い方をさらに確認しよう!

さて、makeです。使い分けのポイントは「火を使わずに食べ物を作ること」でしたね。混ぜる、乗せる、挟むなどが代表的な作り方になります。

I usually make a bean salad for my packed lunch.
私はいつもお弁当に豆のサラダを作っています。
packed lunch=お弁当

My mother is making a cheese and ham sandwich for me. I am bringing them to the picnic.
母がチーズとハムのサンドウィッチを作ってくれてるの。それをピクニックに持っていくよ。

さてcookと比べ、makeは色々な意味をもつ単語ですが、頭を整理するのにひとつ覚えておきたいポイントがあります。それが「makeはprepareとかなり近い使い方をする」です。prepareは「用意する・準備する」の意味から、お料理では「下ごしらえ」のようなニュアンスで使われます。

こちらも例文で確認していきましょう。

I made a tuna salad.
I prepared a tuna salad.

どちらも「ツナサラダを作った」と同じ意味になります。ここでcookは使えませんが、makeはprepareとかなり近い使い方をするという点をイメージできるようにします。

もうひとつ覚えよう!温かい・冷たい飲み物に使う単語は?

ここまで、食べ物に関してcookとmakeの使い分けを解説してきました。ところで、紅茶をいれる、アイスコーヒーを作るといった感じで、飲み物を作ることもありますね。

こんなとき、英語ではcookかmakeのどちらかを使います。温かい飲み物でも冷たい飲み物でもどちらかひとつの単語だけで通じるのです。

Shall I cook coffee?
Shall I make coffee?

日常会話で「コーヒーいれようか?」ということはよくありますが、さて、どちらが正しい英文でしょう。

正解は「Shall I make coffee?」です。飲み物を作る場合は、例え温かいものでも、もちろん冷たいものでもmake、これはシンプルで覚えられますね。

I made a cup of tea for my colleague.
同僚にお茶をいれました。

It is so hot today. I decided to make an iced-coffee.
今日はとっても暑い。アイスコーヒーを作ろうっと。

ところで、料理の仲間とも言えるスープ。加熱して作るスープでも実はmakeを使うんです。Shall I cook vegetable soup?ではなく、Shall I make vegetable soup?となるところも併せて覚えておきましょう。

cook vs makeの使い分けまとめ

cookは、基本的に熱を加えて食べ物を作ること
makeは、火を使わずに食べ物を作ること
makeはprepareとかなり近い
飲み物はいつもmakeを使う
スープにもmakeを使う

知ってみれば、意外に簡単なcookとmakeの使い分け、いかがでしたか?

cookを使うべきときにmakeを、またはその反対の使い方をしてしまったとしても、相手には通じるでしょう。

しかし、ひとつひとつを迷いなくしていくことで英語力があがり、楽しくなってきて自信もついていきます。食べ物、飲み物に関わるcookとmake、ぜひ迷うことなく使えるようにしておけば、和食に興味のある外国人との会話もスッキリですね。

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