今回の記事では、「〜しましょうか?」を意味する様々な英語表現をご紹介します。
日本語でも、誰かに何かをしてあげたい時に、「お手伝いしましょうか?」「窓を開けましょうか?」などと声をかけるようなことがあると思います。そのようなシーンで、「~しましょうか?」を意味する“Shall I ~?”を使うと習った方も多いと思いますが、実は、ネイティブスピーカーの会話では”Shall I ~?”はあまり使われないんです!
ここでは、「〜しましょうか?」を意味する、“Shall I ~ ?”ではない、様々な表現について例文を交えてわかりやすく解説していきます。例文を音読していただきながら、最後までご覧ください。
- 「~しましょうか」の英語表現
- 「〜しましょうか」に対する答え方は?
- "How about"と”what about”の違いとは
- "How about"と”what about”の違いとは
- 「~しましょうか?」にShallは使わない?
- 「~しましょうか?」の英語表現まとめ
「~しましょうか」の英語表現
“Do you want me to ~?”
“Do you want me to ~?” は、「〜しましょうか?」「あなたは私に〜をしてほしいですか?」を意味します。
相手のために何かすることを提案する表現です。日本では、他人の様子や空気を読んで、何も言わずに何かをしてあげたりすることもあると思いますが、海外では、そのようなことは多くありません。本人の意思を尊重し、意思を言葉で確認した上で、何かをしてあげたりすることが多いです。それゆえに、このように自分ではなく相手が主語の質問文になるのでしょう。
日本語にすると「私にXXをして欲しいの?」となり、頼むことに気が引けるような感じもしますが、英語はこうやってオファーをするんだと理解してください。
しましょうか英語の“Do you want me to ~?”は、カジュアルな表現ですので、友達や、家族など、親しい間柄の人々に対して使うことができます。
窓を閉めましょうか?
写真を撮ろうか?
一緒に行こうか?
“Would you like me to ~?”
2つ目の〜しましょうかの英語“Would you like me to ~?”で、「〜いたしましょうか?」「あなたは私に〜してほしいでしょうか?」を意味します。
”would like to “は、”want”と同様、「〜したい」を意味しますが、”want”よりも丁寧な表現です。”Would you like me to ~ ?”は、”Do you want me to ~?”とほとんど同じ意味ですが、こちらの方がフォーマルな表現ですので、ビジネスなどの改まった場などで使われます。なになにしましょうか?と尋ねるときの英語表現としてぜひ覚えましょう。
コーヒーをお持ちしましょうか?
説明いたしましょうか?
(観光客などの見知らぬ人に対して)写真をお取りしましょうか?
「〜しましょうか」に対する答え方は?
「〜しましょうか?」という提案に対しての返事の仕方を、例文を通して見ていきましょう。誰かから親切なオファーをもらったときの定番のフレーズを紹介します。
(提案を受け入れる時)
英語がもし間違っていたら訂正しましょうか?
B:Yes, please
はい、お願いします
私のほうで予約お取りしましょうか?
B:That’s very kind of you. Thank you so much
はい、お願いします
(提案をお断りする時)
明日、起こしてあげましょうか?
B: No thanks. I’m OK.
いいえ、結構です。
何か、食べ物をお持ちしましょうか?
B:I’m good, thank you.
結構です、ありがとうございます。
”Would you like to ~?”
“Would you like me to ~?”という表現について、”Would you like to ~?”という似た表現があり、それぞれ意味が若干異なるため注意が必要です。
“Would you like me to ~?”は「(私が)~しましょうか?」と、自分が行動することを提案する表現であるのに対し、“Would you like to ~?”は、「(あなたが)~したいですか?」「(一緒に)〜しませんか?」と相手の意向を確認したり、一緒に行動することを提案する表現です。しましょうかの英語としてぜひ覚えて使えるようになれば、様々な場面で応用ができるようになるでしょう。
この音楽ききたいですか?
何をしたいですか?
ランチに行きませんか?
"How about"と”what about”の違いとは
”How about A / ~ing?”
“Would you like to ~?”と似た表現として、”How about A/~ing?”があります。
“How about A/ ~ ing?”は、「Aはいかがですか?」「〜しませんか?」と、相手の意向を確認したり、相手と一緒に何かをすることを提案する表現です。
来週末ピクニックに出かけるのはどう?
お茶でもどう?
一緒にランチでもどう?
"How about"と”what about”の違いとは
“How about A/ ~ing?”には、”What about A/ ~ing?”という類似表現があり、意味が異なるため注意が必要です。2つの表現の違いについては、下記の記事をご確認ください。
https://nativecamp.net/blog/20210709english
「~しましょうか?」にShallは使わない?
“Shall I ~?”
冒頭でも軽く触れましたが、“Shall I ~?”で「〜しましょうか?」を意味すると、学校教育で習った方も多いと思います。
しかしながら、ネイティブスピーカーは”Shall I ~ ?”という表現をあまり使いません。
もちろん、”Shall I ~ ?”が「〜しましょうか?」と意味することは間違っているわけではなく、また”Shall I ~?”という表現を使う人が一定数存在するのも確かですが、少し古臭いイメージがある表現のようでほとんどの人は使わないそうです。日本語で例えるならば、「拙者」「馳せ参じます」などのように、意味はわかるけれども古臭いような表現でしょうか。
このように、”Shall I ~?”を使っても意味は通じますが、ネイティブスピーカーには、少し違和感があるように受け取られるかもしれませんので、すでにご紹介した”Do you want me to ~?” “Would you like me to ~?”などの表現を使うようにしましょう。本記事を参考にしていただき、ぜひネイティブが話す自然な表現を使えるようになるチャンスとして捉えてください。
ここでは、参考までに、”Shall I ~?”に似た表現として、”Can I ~?”や”May I ~?”についてもニュアンスをご紹介します。
“Can I ~?”
“Can I ~ ?”は「〜してもいいですか?」を意味し、自分の行動を相手に許可をとる時に使う表現です。友達同士で使うなど、カジュアルな表現になります。
すでにご紹介した、”Do you want me to ~ ?”「〜しましょうか?」の表現では、相手のために何か行動することを提案するような表現でしたが、”Can I ~ ?”は自分のために何か行動してもいいか、許可をえる表現でニュアンスが大きく異なります。
コーヒーをいただいてもいいでしょうか?
窓を開けてもいいですか?
一緒に写真をとってもいい?
“May I ~?”
“May I ~?”は、“Can I ~ ?”と同様に、「〜してもいですか?」を意味しますが、”Can I ~?”よりも、丁寧で改まった表現です。
”can”という助動詞が「〜できる」を意味するのに対し、”may”は「〜かもしれない」を表す助動詞であり”may”は”can”よりも、柔らかいニュアンスをもつ単語と捉えると良いでしょう。
お名前を伺ってもよろしいですか?
こちらに座ってもよろしいですか?
この服を試着してもよろしいですか?
「~しましょうか?」の英語表現まとめ
今回の記事では、「〜しましょうか?」を意味する、様々な表現と、”Shall I ~?”という表現のニュアンス、関連する様々な表現について、お伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
ぜひ、今回の記事の参考に、「〜しましょうか?」を意味する表現を覚え、オンライン英会話などで取り入れてみてください。
また、日本語もそうですが、英語も、時の流れとともに、常に変化しています。学校教育で習った英語表現の中にも、ネイティブスピーカーの若者があまり使わないような古臭い表現なども混じっていたりします。
英会話をしていく上で、自分がすでに知っている表現を使っていくことは素晴らしいことですが、時折、「この表現は、古臭くないだろうか?」「この表現は、他の表現で言い換えられるだろうか?」「この表現のニュアンスは正しいだろうか?」などと立ち止まり、表現の正確さを追求したり、フレーズのバリエーションを広げていくことがオススメです。
英語表現の幅の広げ方についても、今回の記事を参考にしてみてくださいね。
小学生より公文で英語を学び始め、ネイティブスピーカー並みに英語を流暢に話す憧れを抱く。高校生の時には、英語のCDが入ったカセットにしがみつきながらシャドーウィングし、英語の辞書をぼろぼろにしながら、泥臭く英語を学び、無事都内の国立大学への進学を果たす。大学時代の国際交流で、英語が全く話せず、スピーキングの勉強に目覚める。外資系企業に勤務後、現在はフリーで活動中。ネイティブスピーカー並みの英語力を目指して現在も奮闘しています。TOEIC885点。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.