「9時ジャストに集合!」「ジャストミート」など、日本語でも「ジャスト」という言葉はよく使われますが、この2つは実は英語の「just」の使い方ではありません。では英語の「just」はどのように使うのが正しいのか?
「just」にはさまざまな用法があります。辞書を見るとものすごくたくさんの用法が整理されているのでぜひとも一度確認してみてください。
たくさん意味があるので、「これがjustの意味、こういう時に使われる」と限定できないのがちょっと辛いところですが、今回は、ネイティブスピーカーがよく使う「just」について、主なフレーズなどをご紹介していきます。
ぜひチェックして、意味やニュアンスの違いに触れてみてくださいね。
- Justの意味・使い方1:そのまま
- Justの意味・使い方2:ちょうど〜したばかり・〜したところ
- Justの意味・使い方3:ちょっとだけ
- Justの意味・使い方4:ただの〜
- Justの意味・使い方5:とにかく〜
- 他にもあるいろいろな「just」の意味
- ”Just”の意味まとめ
Justの意味・使い方1:そのまま
「そのまま」や「そっくり」という見た目に関して「just」を使って表現することがあります。
そのままのあなたが好き!
あなたは、あなたのままでとても素敵です。
これらは「just the way ~」という決まり文句としてもよく紹介されています。
彼の目は母親とそっくりだ。
彼女はシャーリーズ・セロンにそっくりです。
これらは「just like ~」という言い方ですね。
Justの意味・使い方2:ちょうど〜したばかり・〜したところ
「ちょうど〜したばかり」「今〜したばかり」「〜したところ」という直前の過去を表す意味で使われます。
ディナーを食べ終えたばかりです。
彼女はちょうど今、本を読み終えました。
私たち、結婚したばかりです!
私はランチをちょうど食べたところです。でもまだ食べられます。
Justの意味・使い方3:ちょっとだけ
量や時間の少なさを強調して表す場合、例えば「ちょっとだけ」「少しだけ」「たった〜だけ」と言いたい場合に使います。
ちょっとだけ待って。
ちょっとだけ待ってくれませんか?
待ち合わせの時間は午後7時です。でも、まだ誰も来ていないんです。夫と私だけ。
このドレスは少しだけ自分に合う。=このドレスはあまり自分に似合わない。
気温は零下ちょっとに下がった。
たった2ドルです。
Justの意味・使い方4:ただの〜
・名詞の前に「just」が置かれると「ただの〜だ」
あまり重要でないこと、無関心さ、容易さなどを強調するのが特徴の「just」です。
彼らはまだつきあっていないよ。ただの友達だよ。
これはただの夢だったんだ
彼は単なる歌手ではない。彼は才能ある画家でもある。
・形容詞の前に「just」が置かれると「ただそれだけ」
形容詞の前に「just」が置かれた場合、「それ以外はいいところがない」というような辛辣なニュアンスを含むことがあります。
彼女は何も取り柄がないわ。彼女は頭がいいだけ。
レストランは雰囲気がいいだけだった。
・「just wanted to+動詞 〜」で「ただ〜したかっただけ」
「ただ〜したかっただけ、他に何も他意はないよ」などと表現したい場合は、「just wanted to+動詞 〜」で表せます。動詞の前に「just wanted to」を置きます。
悪気はなかったんだよ。ただそれを知らせたかっただけなんだ。
父は彼らにそれを食べてもらいたかっただけなんだ。
私たちは今夜来られるか確認をしたかっただけです。
・「be just+動詞の進行形」で「ただ〜しているだけ」
「be just+動詞の進行形」は、「ただ〜しているだけ」という意味になります。
海外でショッピングをする時など、お店に入ると店員さんが「May I help you?(何かお探しですか?)」などと聞いてきます。その時に「Thank you. But, I'm just looking.(ありがとう。でもちょっと見てるだけです)」などと使ったりします。
私たちはただ助けようとしていただけでした。
Justの意味・使い方5:とにかく〜
私自分もそうですが、また周りを見渡しても、言い訳が先に立ち、なかなかアクションを起こさない人っていますよね。そんな時に、そうした人に対して「とにかく〜しては」と言いたい場合に使ったりします。
とにかく試しなよ。
とにかくやりなよ。
わかった、わかった。文句を言うのもそこらへんにして、とにかくやりなよ。
他にもあるいろいろな「just」の意味
「just」にはまだまだいろいろな意味があります。いくつか下に紹介しましょう。
・「どういうわけか」
「just」が「どういうわけか」というニュアンスを伴うこともあります。
例えば、突然彼のスマホの画面が真っ暗になってしまったとしましょう。心配げに何が起こったか「What happened?」と尋ねるあなたに、彼は「I don't know. It just stopped working.(わからない、どういうわけか動かなくなってしまったんだ)」と答えたりすることができます。
私のアプリがどういうわけか動かない!
・「ちょうど〜しかかっている」
現在進行形で、「just」を使うと「ちょうど〜しかかっている」という意味になることがあります。
バスはちょうど出発しようとしているところです。
彼はちょうど電話をしているところです。
・「just」を含む、よく使われる熟語
「just」が含まれた熟語も多くあり、これらを使うと会話や文章などのコミュニケーションに幅を持たせることができます。以下にいくつかご紹介しましょう。
「念のため」「一応」の「just in case」
念のためもう一度確認します。
念のため地震に備えてください。
念のため私のメールを教えておきます。
・「それだけのこと」「そのまま」の「Just like that」
海外のテレビドラマや映画を見ていると登場人物が「Just like that」と言う場面によく出くわします。
「それだけのこと」「そのまま」「ちょうどそのように」「やすやすと」「そんなに簡単に」「何のためらいもなく」など幅広い意味を持ちます。
彼女はいなくなったんだ。それだけのことだよ!
彼はそのようにはできない。
それはそのままでOKです。
・「たった今」「ちょうど今」「今すぐ」「ついさっき」の「just now」
「just now」は過去形、過去進行形、現在形、現在進行形、未来形、過去完了形で使えます。
過去形、過去進行形と使うと、「たった今」「少し前」という意味になります。
彼女はたった今彼と話をしていた。
現在形、現在進行形と使うと「ちょうど今」「ただ今」という意味になります。「ただ今」の場合は「right now」と同じです。
彼は今ちょうど忙しいです。
未来形と使うと「今すぐ」という意味になります。
私は今すぐ始めます。
過去完了形で使うと「ついさっき」という意味になります。
ついさっきお手洗いに行かなかったら、そのバスに間に合っていたのに。
・「ちょうど」「きっかり」の「just on〜」
数量を表す場合に、「ほとんど」「ほぼ」「ちょうど」「きっかり」といった意味になります。
私が家を出たのはちょうど朝の9時だった。
ちなみにこれはイギリス英語の会話で使われる表現です。アメリカ英語で「ちょうど10時」という時には「just」はあまり使わず「at 10 sharp」などと言います。
”Just”の意味まとめ
いかがでしたか?「just」にはいろいろな使い方とイメージがあり、ネイティブスピーカーの日常会話にも頻繁に登場します。
また「just」が置かれる位置で文法や使い方にも変化が現れ、意味やニュアンスも異なります。
ぜひ「just」を使いこなしてみませんか?英会話力や表現力がワンランクアップすること間違いなしですよ。

◇経歴
児童英語講師
オンライン英会話講師
NC英語アドバイザー
英語学習ライター
元大学教員
◇資格
TESOL/TEC(CANADA)
中学校教諭二級免許状(英語)
◇留学経験
アメリカ・サンディエゴに語学留学(2カ月)の経験あり
その後、オーストラリア・シドニーに大学院留学(2年)の経験もあり
◇海外渡航経験
25歳で初めて、短期間の語学留学をきっかけに本格的に英語の勉強を開始しました。
雑誌の編集・ライティング、テレビCMの企画・撮影等などの仕事が長く、英語を使っての海外取材や撮影経験も多く経験しています。また海外で日系新聞社の副編集長をしていたこともあります。
◇自己紹介
「英語学習に終わりはない」「継続は力なり」を実感し、50代半ばから毎日英語の勉強を続けて2000日近くが過ぎました。
「楽しく学ぶ!」をモットーに、僭越ながら私の異文化経験や英語の知識などをブログに織り交ぜながら、執筆することを心がけています!ネイティブキャンプのオンライン講師もしています。初心者・初級者限定ですが、ぜひ一緒に学びを続けましょう。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.