「How about」と「What about」の違いとは?使い分けのポイント

「How about」と「What about」の違いとは?使い分けのポイント

日常英会話で出てくる機会の多い「How about」と「What about」。どちらも同じ意味として使っている方も多いのではないでしょうか?

たしかに、「How about」と「What about」のどちらを使っても良い場合もあります。しかし、ネイティブスピーカーはこの2つをニュアンスによって使い分けている場合も多いです。

そこでこの記事では、「How about」と「What about」の違いと使い分けのポイントを例文と一緒に解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。

「How about」と「What about」の違いはなに?

さっそく「How about」と「What about」の違いを見ていきましょう。

「How about」は「〜はどうですか?」「〜をしませんか?」のように、相手に提案したり、何かを一緒にしようと誘ったりするときに使われます。自分の考えを押し付けるのではなく、「自分の考えを伝えたうえで相手の考えを知りたい」といったニュアンスを表現できるのが特徴です。

「〜しませんか?」の意味を持つ「Why don’t you/we〜?」と同じような意味合いを持ちます。

これに対して「What about」は「〜はどうするの?」「〜はどうなるの?」のように、これまでに解決していなかった問題や、会話のなかで疑問に感じた点について確認したいときに使われます。

「How about」が使われる場合

「How about」と「What about」の違いについて、なんとなくわかったけれどいざ使おうとすると難しいという方も多いかと思います。

そこで、「How about」と「What about」のそれぞれが使われるシチュエーション別に、さらに少し詳しく見ていきましょう。

「How about」は、次の2つの形で使われることが多いです。

・How about + 名詞
・How about + 動詞のing形

「How about」が使われる例文を確認していきましょう。

How about the day after tomorrow?
あさってはどうですか?

この例文では、「How about」の後ろに名詞が付く形で使われています。相手と遊んだり一緒に勉強したりする日程を決めるシチュエーションで使えるでしょう。

How about a cup of tea?
お茶をいかがですか?

これは非常によく出てくる表現なので、決まり文句のように覚えておいてもいいかもしれません。レストランや飛行機の中などで、店員やキャビンアテンダントなどからお客さんに対してよくかけられる言葉です。

「How about another cup of tea?」とすれば、「もう一杯お茶はいかがですか?」という意味になります。

How about some more coffee?
もっとコーヒーはいかがですか?

こちらは先程の例文と似た表現で、レストランの店員がお客さんに対してコーヒーを勧めるときや、友人をおうちに招いたときに使えるでしょう。

How about sleeping in tomorrow?
明日は寝坊したらどう?

この例文では、「How about」の後ろに動詞のing形が使われています。「sleep in」は「朝ゆっくり寝る」「遅く起きる」という意味です。たとえば次の日が休日のときに、「明日くらいゆっくり寝たらどう?」と相手に提案するときに使えるでしょう。

How about 50 dollars for these three?
この3つで50ドルになりませんか?

これは海外旅行などで値下げ交渉する際によく使われる表現です。

How about going to karaoke?
カラオケに行かない?

友達をカラオケに誘うときに使える表現で、「going to」の後に続く単語を変えることで、カラオケだけでなくいろいろな場所に行くことを誘えるようになります。

How about sushi for lunch?
お昼ごはんにお寿司なんかどう?

この例文は、何を食べようか相談しているシチュエーションで使える表現です。

実は、相手に対して何かを提案したり誘ったりする「How about」は、「What about」で置き換えても問題ない場合もあります。しかし、「How about」の方が好んで使われる傾向があるということを覚えておきましょう。

「What about」が使われる場合

「What about」は次の形で使われることが多いです。

What about + 名詞

名詞にはモノや特定の事柄だけでなく、人の名前が入る場合もあります。「What about」を使う例文を見ていきましょう。

A:I’d like to go to Kyoto next month.
来月は京都に行きたいな。
B:Sounds good. What about our dog?
いいね。犬はどうするの?

これは旅行の予定を立てているときの会話です。飼っている犬のお世話について質問したり、確認したりする意味で使われています。他の例文も見ていきましょう。

A:I’m going to the Italian restaurant with Sara tonight. Do you wanna join us?
今夜サラと一緒にイタリアンレストランに行くんだけど、来る?
B:Sure!
もちろん!
C:What about me?
わたしは誘ってくれないの?

この例文のように「私はどうなの?」「なんで声をかけてくれないの?」という気持ちを表現したいときも使えます。

A:You're too picky.
細かいことにこだわりすぎだよ。
B:What about you?
そういうあなたはどうなの?(自分のことを棚に上げて!)

これはケンカをしているときの会話で、海外ドラマや洋画でよく出てくる表現です。「picky」は「えり好みする」「好き嫌いのある」という意味があります。

このように、「What about」は相手の発言を受けて、何かを指摘するシチュエーションでも使われます。

A:I’m going shopping with Lisa tomorrow.
明日リサとショッピングに行くんだ。
B:What about the next examination?
次のテストはどうするの?

これは親子の会話です。子どもが遊びに行くと言って、それに対して親が次のテストについて心配する気持ちを表現しています。親の言い方によっては、怒っている気持ちも表現できるでしょう。

このように「What about」は、会話のなかで気になった点について質問するときに使われるだけでなく、場合によっては怒っている気持ちを表現したり、良くないと思った部分を指摘したりするときにも使われます。

「How about」と「What about」どちらでも使える場合

ここまで「How about」と「What about」の違いと使い方を紹介してきましたが、どちらでも使える場合があります。それは、相手に聞かれた質問と同じ質問を聞き返す場合です。さっそく例文を見ていきましょう。

A:How are you?
元気?
B:I’m good. How about you?/What about you?
元気だよ。あなたはどう?

最もよく使われるのはこのようなシチュエーションです。オンライン英会話や学校の授業で一度は練習したことがあるのではないでしょうか?

英語は繰り返し同じ言葉を使うことを避ける傾向にあります。たとえば、一度出てきた名前はshe/heのように置き換えることがあるでしょう。

それと同様に、一度聞かれた質問を同じ文法を使って聞きかえすことは好まれません。「How about you?」や「What about you?」で置き換えることで、繰り返し同じ言葉を使うことを避けられるのです。他の例文も見ていきましょう。

A:Where do you live?
どこに住んでるの?
B:I live in Japan. How about you?/What about you?
日本だよ。あなたはどこに住んでるの?

初めて会った人と話をするとき、この例文のようにお互いの住んでいる場所について話すことも多いかと思います。

A:What do you do?
あなたの職業はなんですか?
B:I’m a teacher. How about you?/What about you?
教師です。あなたは?
A:I’m still a student.
私はまだ学生です。

これも定番の会話といえるでしょう。職業について聞くときは「What’s your job?」でも問題ないのですが、「What do you do?」の方が多く使われる傾向があります。

A:Do you often come here?
ここにはよく来るんですか?
B:No, this is my first time. How about you?/What about you?
いいえ、これが初めてです。あなたは?

外国人と会話をするときは、緊張してしまうこともあるものです。相手に聞かれた質問と同じ質問を返せば、時には会話が弾むこともあるかもしれません。

二つの違いを理解して正しく使おう!

「How about」と「What about」の違いをおさらいします。

・「How about」は、「〜はどうですか?」「〜をしませんか?」のように、相手に何かを提案したり、何かを一緒にしようと誘ったりするときに使われる。

・「What about」は「〜はどうするの?」「〜はどうなるの?」のように、これまでに解決していなかった問題や、会話のなかで疑問に感じた点について確認したいときに使われる。

・相手に聞かれた質問と同じ質問を返すときは、「How about」と「What about」の両方を使える。

「How about」と「What about」は、違いを理解せずに使われていることも多いです。最初は使いこなすのが難しいかもしれませんが、今回紹介した例文も参考にしながら、少しずつ日常英会話のなかに取り入れてみてくださいね。