「A4一枚英語勉強法」の使い方・特徴は?正しい英文を身に着けよう

「A4一枚英語勉強法」の使い方は?正しい時制と英文を身に着けよう

英語を話すとき、日本語から英語に変換していませんか?

英語を話すときに、日本語を一度考えてから英語に変換しているという方は結構多いようですね。

しかし、この方法だと間違いが起こりやすく、会話をするのに時間がかかってしまうデメリットがあります。

今回ご紹介するA4一枚英語勉強法という本は、そんな悩みを解決してくれます。正しい時制と英文を身に着けつつ、英語脳を作っていく本となっているので気になる方は一度チェックしてみてください。

本の作者である「ニック式英会話」のニックさんとは?

A4一枚英語勉強法というユニークなタイトルの本の作者はニックさんと言います。

ニック式英会話という方法も生み出しているのですが、一体どんな方なのでしょうか。そしてニックさんはこの本において何を最終目的としているのでしょうか。

ニックさんのプロフィール

ニックさんは、実は英語教育においてはサラブレッドと呼ばれています。

なぜなら、母は英語を第一外国語として教える方法について研究している言語学者であり、父は外国人に英語を教えるための英語学校をシドニーに設立しているからです。

ニックさんは日本語にも精通しており、中学生の頃から学習し始めたそうです。その後、高校2年生の時に修学旅行で2週間日本に来てから、外国語を学ぶことにさらに興味を抱いたのだとか。

学年トップの成績を誇るものの、お堅く勉強をするのが性に合っていない分効率的に日本語を学べないか分析し、そこまで勉強せずに良い成績を維持できたそうです。

それからは、シドニー大学で心理学を学び、言葉を覚えるメカニズムをメインに学習しています。ここでは子どもが母国語を覚えるメカニズムと、大人が外国語を覚えるメカニズムが全く異なることを理解しました。

同時に日本文学も学んでいるため日本にも詳しい方です。あまり勉強しなくても他言語に精通できるというニックさんの学習方法は徐々に注目され始め、現在は日本で英語を教えて20年になるそうです。

このように、A4一枚英語勉強法の作者であるニックさんは、外国語をできるだけ勉強せずに学ぶという画期的な方法を編み出しました。それはもしかしたらご両親の影響もあったのかもしれませんね。

修学旅行で2週間も来日してくれなければ今この方法は日本で広まっていなかったことでしょう。ただ英語を母語とするだけでなく、日本語や日本文化に精通してくれているからこそ、日本人の英語の弱点を理解し、それをいかに克服するかを思いつけたのかもしれません。

ニック式英会話の目的とは

ニック式英会話の目的は2つあります。

1つは、「英会話中に考える量を減らすこと」、そしてもう1つは「ネイティブスピーカーと同じ思考回路で英語を理解すること」です。

日本の英語教育はどうしても受験対策のようになっており、英会話に特化していないため英会話スクールにがっつりと通わなければなかなか英語を話せるようになりません。

しかし、ニック式英会話は英会話に最も重要な点を鋭く突いています。会話中に日本語を考えて英語に変換しているとどうしても時間がかかってしまい、スムーズな会話ができません。

だからその考える量を減らし、ネイティブスピーカーと同じ思考回路をゲットすることが求められるのです。これができるようになるまでには時間がかかりますが、それは今までそのような練習をしてこなかったから。

今からでも十分できる方法なので、最短で英会話力を上げたいなら実践してみましょう。

1人では英会話の練習なんてできないと思っている方も多いかと思いますが、A4一枚英語勉強法なら隙間時間に練習することができます。ニック式英会話ならこの目的を果たし、スラスラと言葉が紡げるようになります。

「A4一枚英語勉強法」の特徴1:A4一枚分の情報で様々な英文を作れる

A4一枚英語勉強法は、その名の通りA4一枚分の情報で実に様々な英文を作れるようになることが特徴です。

この本には使い方があり、それをわかりやすく示すシートが封入されています。合計4つのパートに分かれており、以下のような構成です。

・パーツA 4つの時制の練習ドリル
・パーツB 表面:グループ化した動詞/裏面:形容詞
・パーツC 前に付け足すもの
・パーツD 後に付け足すもの

どうしてこの構成で様々な英文が作れるようになるのかというと、パーツを組み合わせればどんどん文章ができるからです。例えば、シートに記載してある使い方通りにパーツAとBを組み合わせれば、簡単な文章ができあがります。

よく見るとわかりますが、パーツAとBを組み合わせるだけで、ごく基本的な文が作れます。それにパーツCやDも付け加えることで、さらに詳細な情報を入れることができ、状況がよくわかる文章になります。

特にパーツDは、基本となる文章に付け加えることでより豊かな表現ができるように工夫されています。形容詞や、with形容詞、動詞ingを付けられるようにできており、これによってネイティブスピーカーが使う英文が簡単にできてしまいます。

例えば、簡単な文章をパーツAとBで作ればこんな感じ。

She came home.
彼女は帰ってきた。

けれど、これにパーツDの形容詞を付け加えるとこうなります。

She came home hungry.
彼女はお腹を空かせて帰ってきた。

英語を学んできた方でもあまりしっくりと来ない文法かもしれませんが、これだけでより情報が豊富に入った文章が完成します。

これなら、難しい英文法を論理的に説明する一般的な参考書とは一線を画すのにも納得でしょう。

高い理解力がなくても簡単に文章ができ、英単語を変えればどんどん新しい文章が作れるようになっています。パーツを選ぶ方法なら提携表現が自然にできて簡単ですね。

「A4一枚英語勉強法」の特徴2:考えずにスッと英語が出て来る

A4一枚英語勉強法のもう1つの特徴は、考えずにスッと英語が出て来るようになることです。

これができたら英会話ではかなり良い成績を残せるようになりますね!ニックさん曰く、それには2つのステップが必要だと言います。

1つ目のステップは時制の違いを理解すること、そして2つ目のステップはとにかく口に出して言ってみる練習をすることです。

A4一枚英語勉強法では、時制も難しい英文法も使っていません。4つの中から時制を選ぶという選択式になっています。

そして、その文章を肯定・否定・疑問の3つからまた選ぶだけで文章ができあがります。これを頭に入れれば、難しい文法を思い返さなくても良いので会話もすんなりと行くというわけですね。

時制を選ぶ時にもパーツAやBを使います。未来形なら未来形で使うパーツを選ぶだけでOK。試験などであれば時間があるので考えてから文章を作れば良いですが、会話はいわばアドリブです。

そんな中、悠長に考えて居たら嫌な沈黙が生まれてしまうでしょう。あれこれ考える必要がないこのニック式英会話なら、話している最終に考えることが少なくて済みますね。

スラスラと英語が出て来るのは英語学習者が望む最終形態ではないでしょうか。その目標への近道になります。どうしても英語を口に出す前に日本語で文章を作ってしまうという方にはおすすめの方法です。

「A4一枚英語勉強法」の特徴3:英語脳が作れる

ニック式英会話の目的を達成するにあたり、重要になるのが英語の神経回路を作ることです。

脳には神経回路がありますが、それは使えば使うほど強くなることをご存知でしたか?ニックさんは例としてピアノを出しています。

最初のうちは、どの指をどの鍵盤に置くかを考え、その順番を把握するなど考えることがいっぱいです。しかし、ピアノの練習を重ねるたびに考えずにできるようになります。

この感覚を英語でも作ろうというのがニックさんの考え。ピアノの場合は脳と指が繋がりますが、英語の場合は脳と口とを繋げます。

そして英語で話す練習を繰り返して脳の神経回路を鍛え、考えずとも口をついて英語が出て来るようにするのです。

ただ、ニックさんはただ闇雲に話せば良いわけではないと言います。間違ったままの英語を話し続けたらそちらの方が定着してしまうリスクだってあるわけですからね。

それを回避するためには、ネイティブスピーカーの思考回路に沿って英語のテンプレートを真似する必要があると言います。

具体的にそれを実現させるために、A4一枚英語勉強法には練習ドリルがたくさんあります。自分で例文を組み立てられるようになっているので、毎日やってみましょう。

これで英語脳を作るのです。これに慣れると、実は頭の中で日本語を作ってから英語に変換するよりもずっと楽であることに気付かされます。

しかし、残念ながら日本での英語の時間は日本語を英訳しなさいという問題も多くあり、このことから子どもの時から日本語から英語を作る癖が抜けなくなってしまっています。

日本人が英語を6年やっても話せない理由はここにあるため、まずは学生時代の英語の学習方法をすっぱり忘れることから始めましょう。

読み書きはできるようになるので英検やTOEICには良いかもしれませんが、英会話にはとっても不向きな勉強法だからです。

「A4一枚英語勉強法」を使って、英語脳の基盤を作ろう!

英語脳という言葉はよく聞くかと思いますが、「それを手に入れるには時間がかかる」、「自分には無理」とできない理由を付けて最初から諦めていませんか?

英語脳は別に幼少期から英語学習をしていなくてもできるものです。

今から英語脳の基盤をA4一枚英語勉強法で作り、英語がペラペラになる自分を現実のものにしましょう!