Unlessの意味と使い方!便利な会話表現やif notとの違い

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英語を学んでいる皆さん、普段の会話や英文にunlessを使っていますか?

「雨が降らない限り、公園でピクニックしよう」

ピクニックを予定するときはお天気が気になりますが、雨が降らなければやろうという条件をつけているわけですね。これがunlessであり、使い方を理解するとこのような会話が自然にできるようになります。

そこでこの記事では、意外に簡単なunlessの使い方を例文で解説するとともに、似た意味を持つif notとの違いに注目します。

unlessの意味や使い方は意外に簡単?

日本語の「~しない限り/~しない限りは」や「○○の場合以外は」という表現、日常の会話、またビジネスシーンで結構使っていませんか?

これが英語だとunlessなのですが、日本人はあまり使わない単語のひとつに挙げられるようです。

「走らないと間に合わないよ!」
「頑張らないと失敗するよ」
「あなたが行かない限り、私もその飲み会行くのやめとく~」

ここで分かるのはunlessそのものが否定の言葉であること、また「条件」を表すということです。「走らないと」「頑張らないと」「あなたが行かない限り」が条件に当たりますね。

ではunlessを使い、上記の日本語3文を英語の文章に翻訳してみましょう。

You won’t be on time unless you run!
You’ll fail unless you work harder.
I’m not going for a drink unless you go.

実際に例文で見てみると意外に簡単に感じませんか?

unlessは口語表現としても、また英文の中で使える単語としても使える便利な言葉と言えます。さらに、unlessを使う会話はカジュアルすぎず、ビジネスのシーンにも使えますので、使わなければ損と言えるくらいです。

ぜひこの際に使い方をおさえていきましょう。

unlessの意味・使い方

unlessは接続詞です。その意味は「~でない限り」「~しない限り」「~である場合をのぞいて」です。

実際にどのように会話に取り入れるのか、その文法を確認しましょう。

unlessを使った英文の作り方とは?

(主語+動詞)+(unless+主語+動詞)

接続詞のunlessは、thatを使うときの節と同じような扱いで後ろに主語+動詞を持ってくれば良いのです。

unless以降のことが「ない限り」、または「しない限り」と言うことで、それがunlessより条件になって前の文章にかかってくるイメージです。

なお、unless以下ですが、willを使う未来形は使いませんので気をつけてください。あくまでも条件を言っているのであり、未来の話をしているわけではないからです。

理解を深めるためにはやはり例文ですね。いくつかみていきましょう。

We will go to a park to play football tomorrow unless it’s raining.
雨が降らない限り、明日、公園でサッカーをする予定なんです。

公園で明日サッカーをしようと思っているけれど、それは雨が降らない場合に限ってと条件をつけていることから、もし雨が降るようならキャンセルだということをすでに決めているニュアンスになります。晴れた日に改めて集まるとか、他のことをするとかは考えるものの、雨の中でのサッカーはないということになります。

これがunlessによってうまく表現されているのです。

There is little chance of keeping your body slim unless you stick to a diet and take regular exercise.
食事制限と定期的な運動をしない限り、スリムな体型を維持できる可能性はほとんどありません。

耳の痛い話ですが、やはり体型維持には食事と運動であり、それをしない限りは難しい、太ってしまうよという話ですね。砕けた言い方にすれば「食事のことを考えたり運動しないとスリムでいられないよね」という感じ。外国人はスポーツジムに行くのが好きな人が多いので、このような会話ができるよう覚えておくとよいと思います。

My husband doesn’t get me flowers unless it’s my birthday or our anniversary.
夫は誕生日や記念日でない限り、私に花を贈ってくれないのよ。

このケースは誕生日や記念日以外、これらの特別な日”以外”には普段にお花を買ってくれないと訴える妻がいます。記念日には花を買ってくれる優しい夫と言うとイメージが断然違ってきますが 笑)

ここからは、unlessの使い方でさらに覚えておきたいポイントを紹介しましょう。

unlessを文頭で使う

ここまで、unlessを文末に持ってくる形を解説しましたが、文頭で使う方法もあります。この場合は、カンマ(,)で文章をくぎりましょう。

Unless you study hard, you won’t pass the exam.
一生懸命勉強しないと、試験に合格できないよ。

Unless we run, we will be late for the meeting.
走らないと会議に遅れてしまいます。

Unless we all consider much more of climate change, we will have more severe natural disasters.
私たちすべてが気候変動についてもっと考えなければ、より深刻な自然災害がさらに発生するでしょう。

unless otherwiseは英文契約書に使われる

otherwise(アザァワイズ)は「さもなければ」「そうしないと」といった意味の副詞です。

unless otherwiseというパターンになると、「別段に○○でない限り」という意味になり、合意を求めらえる英文契約書によく使われます。

The rule is effective for a period of one year from the date of signature unless otherwise specified below.
このルールについて、以下に明記されていない限り、署名された日から1年間有効になります。

または「このルールは署名された日から1年間に渡り有効です。ただし以下、別段に定めがある場合は除く」というようにも訳すことができます。

業務で英語を使っている方はちょっと抑えておくとよいかもしれませんね。

主節に感情が込められているときはunlessを使わない

さて、嬉しい・悲しい・驚いたなど、人の持つ感情が主節に込められているとき、unlessを使うことはありません。

間違った使い方を例で確認してみましょう。

She won’t be happy unless he does not come to the party.
彼がパーティに来ないなら、彼女は喜ばないでしょう。

訳をみれば自然ですが、上で述べた「感情が表された文章にはunlessは使わない」というルールによって間違った英文になっています。

しかし、この訳を英文にするとどのようになるのでしょう?それが、次で解説するunlessとif notの違いに関わってくるのです。

if notの意味・使い方……unlessとの違いとは?

まずは、上の例文をif notを使って正しい英文に直してみます。

She won’t be happy if he does not come to the party.
もし彼がパーティに来てくれないと、彼女は喜ばないでしょう。

ここでunlessとif notのひとつめの違いが分かりましたね。

unless→ 主節に感情が表されない
if not→ 主節に感情が表されてよい

unlessとif notには、もうひとつ大きな違いがあります。それがそのニュアンスの強さです。

これまで述べたとおり、unlessは「例外的な条件」を表します。この条件さえ合っていれば他の条件は考えていないという捉え方をします。一方でif notは、いくつかの条件がある中のひとつというイメージです。

例文でニュアンスを掴んでみましょう。

I’ll move to London to study English unless my fiancé stops me.
婚約者に止められない限りは、英語を学ぶためにロンドンに行く予定だ。

※主節が強調され、婚約者が自分のロンドン行きにOKなら、必ずロンドンに行きたいという気持ちが込められています。

I’ll move to London to study English if my fiancé doesn’t stop me.
婚約者に止められなければ、英語を学ぶためにロンドンに行く予定だ。

※婚約者に止められなければという従説にポイントが置かれ、ロンドン行きはそれ次第というニュアンスになっています。社会人で有給が取れなかった、留学のための資金が思ったより貯まらなかったなど、他の理由でもロンドン行きがキャンセルになる可能性が含まれています。

以上から、unlessとif notの2つめの違いが分かりました。

唯一の例外「unless」→ ~でない限り、○○だ。
ひとつの否定条件の「if not」→ ~でなければ、○○だ。

ということで、unlessとif文はイコールではなく、unlessの方がより強いニュアンスとなることがお分かりいただけたでしょうか?

unlessの意味や使い方を覚えて会話表現を増やそう!

・unlessの意味は「~しない限り/~しない限りは」「○○の場合以外は」
・unlessは「条件」を表す
・主語+動詞+unless+主語+動詞の形で使う
・unless otherwiseは「別段に○○でない限り」という意味で英文契約書に使われる
・unlessは主節に感情が込められているとき使われない
・唯一の例外が「unless」、一方でひとつの否定条件が「if not」

「もっとお金を貯めないと留学できないの」
「実際に履いてみない限り、どの靴にするか決められないな」
「サインをしない限り、この商品は受け取れませんよ」

誰かとこんな普段の会話をするときにはunlessを使ってみましょう。使えば使うほどunlessが便利だと実感できるはずです。がんばりましょう!


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