韓国語の勉強をしているあなたは韓国語学習をどうやってすれば良いのか悩んでいないでしょうか。
ひと口に韓国語の勉強と言っても、初級レベルで韓国語の基礎を作る段階が終わった後は、学習レベルや学習目的によって取り入れるべき勉強は個々に変わってきます。
そのため、自分で考えても学習方法が分からず、インターネットやSNSなどで韓国語勉強法などの情報を探している人もいるかも知れません。
多くの学習者は、韓国語の勉強と言うと単語を暗記し文法を学んでいると思います。
韓国語単語や韓国語文法を学ぶことは、韓国語を習得するためには絶対に欠かすことができない学習項目です。
しかしながら、単語や文法だけひたすら覚える知識習得だけの学習では韓国語を使えるようにはならず、単に知識が増えていくだけです。
韓国語を使えるようになるためには、必ず学習によって得た知識を使える知識に変えなければなりません。
今回の記事では、学んだ単語と文法を使えるようになるための学習方法のひとつである日記を使った勉強法をご紹介したいと思います。
韓国語で日記を書く目的とは?
まず、日記に限らず何かの勉強法や勉強を始める前には、なぜその勉強法や勉強をするのかという目的をしっかりと理解する必要があります。
目的を理解せずに、「日記が良いと聞いたから書く」のように何となく始めてしまうと、自分のレベルに合わない無理な勉強や必要がないムダな勉強をしてしまうことにもなります。
日記を書くことには以下のような目的があります。
日記を書くか決める前に、まずは自分の学習目的と日記の学習目的が合っているか確認してください。
学んだ単語と文法を使えるようにする
冒頭で触れた通り、韓国語を含めどんな外国語でも、単語を暗記するとか文法を学ぶ知識習得だけでは使えるようにはなりません。
使えるようになるためには、それを実際に使って練習する必要があります。
日記は、書くことによってそれを練習する方法です。
文章を正しく書けるようにする
私達日本人も、日本語を問題なく話せてもいざ書こうとすると漢字が分からないとか、書くとなると正しくまとまった文章がなかなか書けないということがあると思います。
韓国語でも同じように、ハングルを使って文字でしっかり書けないとか、基本に沿ったきちんとした文がうまく書けないということがあります。
会話では省略することも多い助詞なども、文章で書く時にはカジュアルな文章でない限りはしっかりと書きます。
これらの問題点を日記で書くことによって、少しずつ鍛えることができます。
表現力をつける
日記は会話と違い時間を取って書くことができるため、単に文を書くだけではなく表現も考えながら書くことができます。
それを習慣化していくことでより表現力が磨かれます。
日記で作文力をつけることで会話に活かす
会話の元になるものは作文です。
文体と口語体の差はあっても、基本的なところは同じです。
そのため、日記を書くことで作文力が付けば、直接的に会話ができるようになるわけではありませんが、間接的に会話力をつけることにもつながります。
韓国語で日記を書くメリット
次に、韓国語で日記を書くことによるメリットを挙げます。
毎日書くと決めることで勉強を習慣化できる
韓国語を始め英語でも何語でも、またスポーツなどもそうですが、できるようにならない、習得できない大きな原因のひとつが継続できないことです。
韓国語習得でも毎日勉強を続けることが望ましいのですが、なかなか継続ができないという悩みを持つ韓国語学習者が多いです。
そこで、日記を書くことを習慣づけることで、必然的に毎日勉強を続けられ、それが韓国語学習の習慣化にもつながることが期待できます。
作文より気軽に書くことができる
これは韓国語に限らず日本語でも同じことが言えると思いますが、いきなり作文のような長い文章、またTOPIKの書き取りにもあるような論文やレポートのような難易度の高いまとまった文章を書こうとすることは難しいです。
ですが、日記であれば自分のことについて、初めは3行程度から練習を始めることが可能です。
そのため、同じ文を書く練習でも始めるハードルが低く、気軽にできるため継続もしやすいです。
自分のことについて書くので書きやすい
日記は基本的には自分のことについて書きます。
これが、TOPIKの書き取りや何かのテーマに沿って書く論文形式だと韓国語の作文力以外に、自分が書こうとする題材についてある程度の知識なども問われるため難易度が高いです。
自分の身の回りのことやなじみのあることについて書くのであれば、これと言った知識も必要なく、書いた文も自分が話す時にも使えるような内容が多いため実用的な練習ができます。
韓国語の日記のデメリット
次に、韓国語の日記のデメリットを挙げます。
ある程度の単語力と文法力がないと書けない
日記を書くことは、韓国語自体を学ぶことから少し難易度が上がった韓国語を使って別のことをする練習なので、前提として単語や文法をある程度分かっている必要があります。
一概には言えませんが、最低でも初級レベルの単語と文法を知識として知っていないと文章もかなり限られたものになり、日記を書く意味があまりありません。
そのため、韓国語をまだ始めたばかりで
単語力や文法力がない人が日記を書くことはあまり効果的とは言えません。
書く内容がワンパターンになると学びが少ない
通常、日記と言うとその日にあった出来事やそれについての自分の考えなどを書くと思います。
ですが、私たちは日ごとに全く違う一日を過ごすということはほとんどなく、大体毎日決まったような一日を過ごしていると思います。
そのため、通常の日記の定義で日記を書くと毎日似たような内容になってしまうことになります。
それにより、書いても毎日同じような文を書くことになり新しいことを学ぶことができません。
また、同じようなことを毎日書いていても面白くないため日記を書くことに価値観を感じられなくなったり、面白くないので継続することも難しくなってしまいます。
添削してくれる人がいないと間違ったまま覚えてしまう
韓国語を独学でしている人も多くいると思います。
テキストを使った通常の勉強では、一通り学習内容を学んだ後に練習問題を解いて理解できているか確認をすると思います。
その場合は、答えがあるので答え合わせをすることができ、間違いを修正することが自分でも可能です。
しかしながら、日記のような個々に違うオリジナルな要素が入った勉強法で勉強する場合、テキストの練習問題の解答のように答えがあるわけではありません。
そのため、書くことはできたとしても、書いたものが正しいのかや間違いの修正などは自力ですることは難しいです。
日記を書いてもし間違えていたとしてもそのままになってしまうことになります。
日記を書く時の注意点
ここからは、日記を書く時の注意点について挙げます。
自分が既に知っている単語と文法で書く
日記を書く時には、自分が知っている単語と文法で書ける文章を書くようにします。
書くことに限らず会話でも同じことが言えますが、現状自分が知らないことを補って書いたり話すことはできません。
そのため、書く文を考える時に、ネイティブレベルの日本語で考えるのではなく、自分の現状の韓国語能力に合わせて書ける簡単な日本語をまず考えることをしてみてください。
確かに、書く場合は調べながら書くことは可能ですが、それをしてしまうといつまでも自分が既に持っている韓国語能力を活かすことができなくなり韓国語能力が伸びません。
分からないところを調べたり知ることも大事ですが、まずは自分が持っているものをしっかり活かせるようになることが大事です。
その日あったことだけではなく別のことも書く
既に触れた通り、日記に書く内容が一般の日記のようにその日あったことだけだと毎日同じようなことしか書くことができず学びが少ないですし面白くありません。
そして、書く内容が過去のことになるので、文法的な観点から見ると過去形の文を書くことがどうしても多くなってしまいます。
そのため、せっかくいろいろな文法を学んでも日記に書いて練習する機会がなくなってしまいます。
そのため、一般的な日記とは少し違いますが、自分なりにその日に書く簡単なテーマを決めるなど何かしらの工夫をして、書く内容が毎日同じにならないようにすることが必要です。
ここで少し余談!
下記記事では、韓国の地理について解説しています!各都市の特徴などをご紹介していますので、ご参考にしてください♪
必ず添削してもらう
日記を書いたらそれを添削してもらうようにしましょう。
韓国語を習いに行っているとか韓国人の友達がいるなど添削をしてくれる人がいる場合は良いのですが、独学の場合は必ず誰か探すようにしてください。
今は、オンラインレッスンなどで安価にレッスンを受けることが可能なので、日記をある程度書き溜めて、レッスンでは添削や質問に回答してもらうという方法も良いと思います。
せっかく勉強のために日記を書いても、書きっぱなし、間違いがあってもそのままでは日記を書く意味がなく韓国語能力が伸びることもありません。
ここでまた少し余談!
下記記事では、韓国語の教材選びについて解説しています!ご参考にしてください♪
まとめ
ここまで、日記を取り入れた勉強法について書いてきました。
韓国語を使えるようになるためには作文力をつけることがとても重要なので、日記を取り入れて文を書けるようになることは非常に有効な方法です。
ですが、日記を取り入れる場合にはその目的の理解と自分の学習目的と一致しているか、自分が日記を書けるだけの単語力や文法力があるか、書く内容の検討、そして添削をしてくれる人がいるかどうかなど始める前に確認すべきこともあります。
日記を書くことは、メリットがあると同時にデメリットもあります。
このデメリットを解消して日記を書くことを継続することで、作文力や表現力がつき、学んだ単語や文法が単なる知識から使える知識になります。
基礎が身に付いたら日記をぜひ試してみて下さい。
◇経歴
日本、韓国の企業で通訳・翻訳、アシスタントとして勤務
日本にて韓国語講師として5年勤務
フィリピンにてフリーの通訳として英語、韓国語、日本語の3言語の通訳を担当
◇資格
・韓国語能力試験(TOPIK)6級
・延世大学校韓国語教員養成課程修了
◇留学経験
【オーストラリア】
・クイーンズランドカレッジオブイングリッシュ:3カ月
・ゴールドコーストカレッジオブビジネス:6カ月
【フィリピン】
・ファーストウェルネスイングリッシュアカデミー:3週間
【韓国】
・梨花女子大学校言語教育院:3週間
・延世大学校言語研究教育院(韓国語教員養成課程):5週間
【タイ】
・プロランゲージ(タイ語):1年6カ月
◇海外渡航経験
ワーキングホリデーにてソウルの企業数社で通訳・翻訳、セールス、マーケティングを担当
韓国語習得のための留学5回(一般韓国語、ビジネス韓国語)
延世大学校にて韓国人と共に韓国語教育について学ぶ
◇自己紹介
韓国語学習コンサルタント
韓国語講師
講座構築コンサルタント
オンラインで韓国語学習に悩みを持つ学習者の問題解決をする韓国語学習コンサルタント、韓国語講師として韓国語習得に成功する学習法や練習法も指導しています。
また、英語と韓国語習得に成功した経験とカリキュラム構築、教材作成の経験を活かし講座構築の方法をあらゆるジャンルのプロに指導するコンサルタントとしても活動しています。
海外就職でフィリピンのセブに移住して5年半在住、現在はタイのチェンマイに住んでいます。
外国語に興味があり、英語、韓国語(ビジネスレベル)、中国語(中級)、現在はタイ語習得を目標に勉強しています。