NBAの試合を英語で観よう!実況フレーズや特有の用語を解説

NBAの試合を英語で観よう!実況フレーズや特有の用語を解説

バスケットボールの本場アメリカで世界最高峰を誇るNBA。NBAとはNational Basketball Associationの略です。

身体能力によるスピード感、頭脳戦であるプレーは、バスケットボールのルールをそれほど知らない人にとっても目が釘付けになるほど爽快です。

ショーン・ケンプやレジー・ミラーといった伝説のプレーヤー達に憧れ、バスケットボール部に入部した人も多いのではないでしょうか?

近年は、日本人初のNBAプレーヤー田臥勇太(たぶせ)選手に始まり、ワシントン・ウィザーズで大活躍の八村塁(はちむら・るい)選手、渡邊雄太選手がラプターズと本契約を結んだという嬉しいニュースが続き、日本人選手にも大いに注目が集まっています。

プロバスケットボールへ日本から熱い声援を送る人が増えている今、英語学習者にとってはNBAの英語という点にも興味が湧くのではないでしょうか?

エキサイテイングなNBAの実況を英語でそのまま理解できる、選手のコメントが英語のまま聞ける、こんな風になれば試合の観戦がもっと楽しくなります。

そこで、今回の記事は「バスケットボールの英語」。NBAの試合を英語で観るため、実況に使われるフレーズや特有の用語を解説します。繰り返して使われる英語表現を覚え、応援するチームのゲームを楽しみ、英語力もあげていきましょう!

NBAを英語で楽しむためには独自フレーズを覚えるべき!

1946年6月6日、ニューヨークで設立されたNBA、チーム数は30(5人1チーム)、このチームを東西で2カンファレンスに分けます。

さらに東西を3つのディビジョンに分けます。八村塁選手が所属するワシントン・ウィザーズはSoutheast Division(南東地区)です。

レギュラーシーズンは例えば2019-2020では2019年10月22日に開幕、2020年4月15日に閉幕しました。この間、各チーム82試合を行ないます。

試合は第1Q(12分)→インターバル(2分)→第2Q(12分)→ハーフタイム(15分~20分)→第3Q(12分)→インターバル(2分)→第4Q(12分)です。

東西の上位8チームはプレイオフに進出、各カンファレンスを制覇した2チームがファイナルで対戦、ベスト・オブ・セブン方式(7戦して4戦先勝)で優勝を争います。ベストプレーヤーの選出、オールスターゲームなど盛り上がる要素に事欠きません。

NBAの試合を英語で見るため独自フレーズを覚えれば、観戦の楽しさ倍増は間違いありません。盛り上がる試合の雰囲気をより感じることができるからです。バスケ好き、スポーツ好きの方なら尚さらでしょう。

NBAの試合中に使われる英語フレーズ一覧!

和製英語でなく、本物のアメリカ英語でNBAの試合が理解できるようにしましょう。

抑えるべきは「ボールを持ったら3歩以上歩いてはいけない」「足ではボールを扱わない」というルールです。

それでは、覚えておくと便利なフレーズをカテゴリー別に紹介します。

1. バスケットボールコートに関する用語

basketball バスケットボール
court コート
half court ハーフコート
hoop/rim リング(ボールをシュートするネット付きの輪)
Center circle センターサークル
mid-court line/half-court line センターライン
sideline サイドライン
endline/baseline エンドライン
free throw line フリースローライン
three point line スリーポイントライン

2. 選手のポジション5つ

point guard ポイントガード
shooting guard シューティングガード
small forward スモールフォワード
power forward パワーフォワード
center センター

3. プレーに関する用語

player 選手
rookies 新人選手
veteran ベテラン選手
replace 交代する
substitution 交代
referee レフェリー・審判
fast-break 速攻
score 得点する
pass パス
dribble ドリブル
shoot シュート
dunk ダンクシュート
toss up ジャンプボール
drive/penetrate カットイン
rebound リバウンド
steal/cutting パスカット
screening/box out スクリーンアウト
screen スクリーンプレー
throw in スローイン
free-throw フリースロー
transition トランジション
offence オフェンス
defense ディフェンス
zone defense ゾーンディフェンス
time out タイムアウト
over time オーバータイム

4. バスケの技

crossover クロスオーバー
isolation アイソレーション
pick and roll with ~とのピック&ロール
up and under アップ&アンダー
assist pass アシストパス
intercept インターセプト
hesitation move 緩急のあるムーヴ

5. 違反プレー

travelling/walking トラベリング(3歩以上歩く)
double dribble ダブルドリブル(ドリブル後にさらにドリブルをする)
held ball ヘルドボール(両チームがボールを同等に持つ)
goaltending ゴールテンディング(シュートの際、リングに落ちるときボールを触る)
backcourt violation バックコートバイオレーション(フロントコートに入ってから、バックコートにボールを戻す)
technical foul テクニカルファウル(審判への暴言)
personal foul パーソナルファイル(選手同士の接触など)
pushing プッシング
holding ホールディング
blocking ブロッキング

6. プレーヤー同士が使うフレーズ

Got it!
任せてくれ!

Make it!
シュートを決めてくれ!

Good shot!
ナイスシュート!

Good job!
よくやったな!

Hustle back!
早く戻って!

Don’t worry!
気にするな!

What a super shot!
信じられないシュートだ!

All day!
毎回決めるぜ!

High five!
ハイタッチ!

He bricked it!
ひっどいシュート!

That’s barbecue chicken!
(弱いディフェンダーに)めちゃくちゃにされるー!

7. 実況中継で使われるフレーズ

Hit a three!
スリーポイントシュートが決まった!

Puts it is!
(とどめを刺すシュートが)決まった!

He has no hesitation!
彼はまったくためらいがない!

Bang!
(距離のあるシュートを決めた人に)バン!

Shooting drought since 2Q 3:00.
2Q3分以降、まったくシュートが入ってません。
※drought(干ばつ)という単語を使っています。

He is putting on a clinic tonight!
(相手のチームに)バスケのやり方を教えてるな!

He threads the needle!
僅かな隙間から鋭いパスを出す!

He’s unconscious!
人間とは思えないシュート!

Wide open!
ガラ空きだ!

M substitution replaced by J.
M選手が交代、J選手がコートインです。

He is the GOAT!
彼は史上最強のプレーヤーだ!
※GOAT=Greatest of all time

Three straight win!
3連勝です!

これらの他、まだまだ用語やフレーズがあります。ご興味のある人はNBAのオフィシャルページをチェックして、プロバスケットボールに関する情報を仕入れてみてはいかがでしょう。
NBA:https://www.nba.com


ここで少し余談!

下記記事では、テニスに関する英語表現をご紹介しています!同じく日本人選手が世界で活躍する注目スポーツを英語で説明してみましょう♪

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スリーポイントはFrom Downtown? その理由は?

3ポイントエリアからのシュートが成功すると3点が入ります。

リング中心から3ポイントラインまでは6メートル以上あり、大きな弧を描きながら決まるシュートはする方も観る方にも格別です。スリーポイントが入ると会場から大きな歓声が上がるのもこのためです。

この瞬間、こんな実況になります。

「From downtown!」

なぜ、このような表現になるのか?皆さん、その理由を知っていますか?

いくつかの説がありますが、70年代~80年代に活躍したFred Brown(フレッド・ブラウン)という選手がその理由というものがあります。

フレッドはポイントガードで、距離のある場所から決めるシュートを量産しました。出身の”ミルウォーキー中心街”にあるリンカーン高校時代には、州のチャンピオンに2回導いたリーダー格として既に注目を浴びていました。彼はダウンタウン・フレディ・ブラウンというニックネームまで持っており、それがスリーポイント=From downtown!になったようです。

もうひとつ紹介しましょう。

downtownは商業地区・繁華街といった意味を持つことはご存知かもしれませんね。

試合が行なわれている会場の外にあるところ、それくらい遠いところからシュートを打ったという意味が込められた褒め言葉。選手がダウンタウン出身ということではありませんのでお間違えなく!

次の試合観戦でスリーポイントが見れそうであれば、ぜひ「From downtown!」という実況中継にも注目ください。

トップ・オブ・ザ・キー(Top of the key)の意味とは?

バスケの英語に「Top of the key」というものがあります。

Top of the keyは多くの攻撃が繰り広げられるというコートの中でも重要なスペースです。どのスペースかというと、スリーポイントライン手前からフリースローラインまでの半円のエリア。

このエリアからは最終ゴールであるリングを見ながら、自分以外のすべての選手を視野に入れ、次の動きを計算することができます。ボールを持つ選手の特権がこのTop of the keyでは最大限に活かされるのです。


ここでまた少し余談!

下記記事では、駅伝に関する英語表現をご紹介しています!日本の風物詩である駅伝を是非英語で紹介してくださいね♪

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NBAを英語で理解できると楽しさ倍増!

スポーツを通して、生きた英語を学ぶのはシンプルに楽しいものです。

本記事で紹介したNBAに限らず、プロアメリカンフットボールリーグNFL、アメリカメジャーリーグMLBなどもあります。自分がしている、または興味のあるプロスポーツで英語を学ぶ楽しさは格別です。

単語もフレーズもスイスイ頭に入ってきて、プレーや観戦の楽しさ倍増は間違いなしでしょう!