「簡単」を表す単語の使い分け!「easy」や「simple」の違いとは

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日本語では「簡単」ということを意味する言葉がどれくらいあるでしょうか。

例えば、「容易に」「他愛もない」「手軽」「易しい」「簡略」「造作ない」などなど...同じような意味を表す言葉がたくさんありますよね。

覚えるのは大変ですが、それが表現の幅だったり微妙なニュアンスだったりを醸し出す良いアクセントになっていることもたしかです。

英語でも、”easy”だけでなく、”simple”や”plain”など簡単を表す単語は複数あります。ただ場面によって使い分けが必要なこともあるので、今回の記事ではその使い分けの方法を見ていきたいと思います。

ちなみに、世界中にある言語で、語彙数が多いのはどのような言語か知っていますか。ある調査によると、上から英語、ロシア語、日本語の順に語彙数が多いようです。

英語の語彙数は約50万語もあるそうです。全部を知ることは難しいですが、同じような意味を持つ英単語を覚えていくと、ボキャブラリーや表現の幅が広がるので、語学がどんどん上達していきますよ。

さぁ、早速本題に入っていきましょう。

「簡単」を表す3つの代表的な英単語

まずは「簡単」という意味を表す代表的な単語を見ていきましょう。

これから出てくる3つの英単語を知っていると、「簡単な」という表現を使いたい場合にとても便利です。

easy

easyは「簡単、やさしい」という表現をしたいときに最も一般的な単語です。

難しくない状況を表すときに使うことができます。また、状況が難しくないということでリラックスしている状態を指すこともあります。

漢字でイメージすると「安」や「楽」という表現が近いと言われています。Take it easy!「気楽に行こうよ」などもよく聞きますね。

語源的には、「困難、難しさがない」「大きな努力を必要としない」というニュアンスが語幹に含まれています。

easyには多くの使い方がありますが、”easy to 動詞”が代表的です。例えば下のようになります。

easy to understand 「理解しやすい」

easy to do 「〜しやすい」

This homework is easy for me.

この宿題は簡単だ

It is not easy for us to learn French.

私達にとってフランス語を勉強することは簡単ではない

easyを使ったその他の表現。

easy fit 「ゆったりした服」

Easy come, easy go! 「悪銭身につかず」(ことわざ)

an easy-going person 「楽天家」

easy peasy! 「楽勝だよ」

(この表現はイギリス英語の表現で、アメリカ英語としては使われませんのでその点だけご注意ください)

simple

日本語でもよく使う「シンプル」という単語です。

「簡単」という意味の中でも、特に「複雑ではないこと(=単純)」という意味で使われる単語です。 

語源としては、simはsingleのsinから来ていて、「単数(=ひとつ)」という意味です。また、simpleのpleは、「折り重なっている」という意味があります。そこから、「重なりがない」という意味になっています。

easyと置き換え可能な場合も多々ありますが、語源やニュアンスをもとに使い分けると良いでしょう。

(余談ですが、easyとsimpleの使い分けについては、アカデミックにも研究されることがあるくらいなんです。本が一冊かけてしまう程です。学術的に追求しない限りはふわっとした理解で大丈夫です!)

熟語的な表現では、例えば、a simple question「簡単な質問」、a simple life「簡素な生活」といったように使われることがあります。また、“simple to 動詞”という形で使うことができます。

This question is simple to answer.

この問題は、解くのが簡単だ

The instruction manual is very simple.

取扱説明書はとても簡単です

The rule is very simple.

ルールはとても簡単です

もう少し上級者の方向けに、simpleで表現される言葉をもういくつかご紹介します。下のような表現をsimpleで表すことができますよ。

simple people 「庶民」

he has a simple existence 「彼は地味な存在だ」

simple interest 「単利」

a single matter 「ただそれだけのこと」

plain

「簡単」を表す単語で、plainもあるのをご存知でしょうか。

easyやsimpleと比べるとやや出現頻度は落ちますが、覚えておくと表現の幅が広がります。

plainという単語は、他にも「平原、平野」という意味も含んでいます。平原、平野からのイメージ通り、「邪魔するものなどがなく平らな」「はっきりとした」という意味会いがあります。

一番身近なものだとヨーグルトのプレーン味やさけるチーズのプレーン味が一般的ですね。この場合は、味などが特別にはついていない状態を表しています。

また、「はっきりとした、はっきりとさせる」という意味から、explain(説明する)という単語の意味にも繋がってくるのがわかりますね。

また派生して、platform(積み下ろし台、教壇)やplatitude(単調、平凡、決り文句)といった単語もplainと関わっている単語です。語源を勉強すると一気に単語力が増えてくるのでおすすめです。

The teacher teaches his students how to speak plain English.

先生は生徒たちにわかりやすい英語の話し方を教えている

It is a plain question to answer.

それは答えやすい質問だ

もう少しplainの表現を知りたい人向けに、さらに高度なレベルの表現をご紹介します。

(Just) plain Mr./Miss A. 「(肩書のない)ただのA(人名)さん」

to be plain with you 「率直に言うと」

The plain fact is that --- 「明らかに---だ」

その他の表現

他にも「簡単」という意味の言葉(類義語)があるので、そちらもせっかくなので覚えておきましょう。

basic

basicは、「初歩的、基礎的」という意味での「簡単」を表す語です。

ファッション業界でもよく使われる言葉で、基本のアイテムやコーディネート、カラーのことを指します。

He was shocked that he made such a basic mistake. 

彼は、あんな基本的なミスをしてショックを受けた

The basic concept of JOMO – the joy of missing out.

JOMOの基礎的なコンセプト - 見逃すこと

似たような単語でstandardとfundamentalがあります。

standardは、標準という意味で使われます。たとえば、価格帯でベーシックプランとスタンダードプランがあるとすると、ベーシックプランは「必要最低限のプラン」、スタンダードは「標準的なサービスが一通りついているプラン」と考えるとわかりやすいかもしれません。

fundamentalは、基礎的なという意味合いもありますが、より「重要な」や「根本的な」というニュアンスが強い言葉です。It’s a fundamental factor of her success. (それは、彼女の成功の重要な要因です)といった使い方をされます。

basicもstandardもfundamentalも重要用語なので是非これを機に覚えてしまいましょう。

quick

quickは「素早い」や「早い」という意味をもとに「簡単」という表現を出します。

たとえば、ネイティブスピーカーによく使われている表現では、take a quick look 「さっと(簡単に)目を通す」です。

Can you take a quick look at this email I’m sending to our customers? 

私達の顧客へ送るメールに目を通してもらえる?

ちなみに、簡単という意味からはそれますが、早いという単語でquickとfastが代表的ですが、どのように使い分けをしたら良いでしょうか。

quickは、「瞬間的に」速いという意味で使われます。動作が瞬間的に速いものなので、先程の例文のメールをさっと確認するなどに使えますね。

一方で、fastは、人やモノの動作が「一定で」速いという意味があります。たとえば、「新幹線は速い」というのは、速度の変化はあるにせよ、ある程度一定で速い速度で走っているためfastを使います。

Quick : Thank you for your quick response.

早い(迅速な)返事をありがとうございます

Fast:His watch is 10 minutes fast.

彼の時計は10分早く進んでいる

brief

briefは、「簡単に済ませる」という意味で使われます。

時間をかけずにぱぱっと終わらせられるといったイメージです。もともとは「短い時間」「つかの間の」というニュアンスから来ています。

I had a brief chat with my son. 

私の息子とちょっとした雑談をした

We will make a brief stop at Kyoto station. 

京都駅で一時停車します。(新幹線でのアナウンスを想定)

briefはshortとも置き換え可能な場合があります。例えば、short conversationをbrief conversationと言い換えることも可能です。

handy

handyは、直訳では「使いやすい」「扱いやすい」という意味での簡単を表わしますが、「簡単」という意味でも使われる言葉です。

たとえば、She is handy with smartphone. 「彼女はスマートフォンを簡単に(器用に)使ってみせる」といったような使い方をします。

ちなみに、日本では、片手で掃除ができるハンディークリーナーや、小型のビデオカメラをハンディーカムと言ったり、持ちやすいものをhandyと呼ぶことが多いのですが、英語では”useful”という意味で使われることが多いので注意です。

たとえば、Smartphones are so handy.という文があるとすると、これは「スマートフォンが持ちやすいもの」なのではなく、「スマートフォンは便利」という意味になります。

派生して、handyを使った表現では下記のようなものがあります。

--- come(s) in handy. 「---が役に立つ」

keep --- handy 「手元に置く」

light

lightは、漢字で表すと「軽」を意味する言葉です。

こちらの語でも「簡単」という意味を表すことがあります。たとえば、She has a light early-evening meal. 「彼女は早い時間に簡単な(軽い)夕食を取る」といったような文で使われます。

他にもMany hands make light work. 「人手が多ければ仕事は楽になる」といったような使われ方もします。

おわりに

いかがでしたか。「簡単」を表す言葉でも、たくさんの表現の仕方があります。

英語力が上達していくというのは、表現力が増えていくということもひとつあります。このように整理して覚えていくことは、覚えやすくまた忘れにくく、一つの良い英語勉強法だと思いますので是非活用してみてください。

英語学習は積み重ねが重要と言われますが、その積み重ね方も工夫するとより習得スピードも上がっていきますので自分にあった勉強法を見つけられるといいかもしれません。

今回は、「簡単」をテーマに英語表現を見ていきましたが、他にも似たようなテーマで記事がアップロードされる予定ですので、是非英語学習に役立ててください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


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