英語などの言語学習者になくてはならないのは辞書ですよね。学生であろうと社会人であろうと、辞書がなければ基礎となる単語の意味がわかりません。
以前は重くて分厚い紙の辞書でしたが、時代は代わり電子辞書が使われるようになりました。けれど、それもますます進化し、ネット上でわからない単語を調べる人も出てきました。
今回は、そんなネットで気軽に単語を検索できるgoo辞書についてご紹介をしていきます!英語学習に役立ててくださいね。
goo辞書とは?
そもそもgoo辞書とはどんな辞書なのでしょうか。
どこの誰が出しているものかわからないようなサイトなら使えませんから、そのあたりを明確にして安心して使いたいものです。その点goo辞書は大丈夫です。
NTTレゾナントが運営するポータルサイトにgooというものがあるのですが、そこがgoo辞書を提供しています。
今回は英和辞書や和英辞書を中心に紹介しますが、その他にも国語辞典などを展開し、現在30辞書があります。
使っている辞書は三省堂と小学館のものがメインであるため、ここでも安心できるのではないでしょうか。英和辞書では一部発音を聞けるので、ここもデジタルの強みかなと思います。
英和・和英の辞書紹介
では、goo辞書が使っている辞書を紹介していきます!
全部で4つあり、それぞれに特徴があるのでそれをチェックしてみましょう。1つの辞書ではなく、複数の辞書があることによって検索結果もより精度が増し、必要なものがヒットしやすくなるのかもしれませんね。
プログレッシブ英和中辞典 第5版
プログレッシブ英和中辞典 第5版は、実用性に特化している珍しい辞書です。
辞書というと学習のために使うものですが、生きた英語が使えるようにと作られた辞書になっています。新語や時事語が含まれていることが最大の特徴です。これらは昔の辞書では調べられません。
実用性を追求したところ、語義順と訳語を選択するなど、学習専用の英和辞典と違った性質ができたそうです。
そのまま使えるイディオムも満載で、日常会話やビジネス会話に使える英語をたっぷり収録しています。
なかなか実用性の高い辞書はないので、これを機会に辞書を使って会話を練習してみるということもできそうですね。
編集主幹/瀬戸賢一・投野由紀夫
編集委員/宮畑一範
編集顧問/安井稔・國廣哲彌・池上嘉彦・堀内克明
プログレッシブ和英中辞典 第4版
こちらの辞書は、第3版の語彙・用例を全面的に見直したバージョンです。
以前は項目数が9万3千だったのが、用例数11万5千にまでパワーアップ!
用例はすべて英米人がチェックしたものとなっているため、英語を学んだ日本人の少しへんてこりんな英語は混じっていません。ネイティブスピーカーが良いと言ったものが使えるなら安心でしょう。
こちらも時事語が収録されていますが、その他に専門語もあるのでちょっと難しい話題について調べる時に最適です。会話にそのまま使えるように工夫が施されており、英語と日本語のニュアンスを近づけている特徴もあります。
学習をしているとよく日本文化を英語で説明しなさいというシチュエーションが訪れますが、この辞書ではそれらを英語で解説した説明欄が新設されているので大いに使えます。
編集主幹:近藤いね子、高野フミ
編集委員:Mary E. Althaus、板橋好枝、一又民子、岩原明子、大束百合子、小林ひろみ、天満美智子、古木宜志子
gooコロケーション辞典
こちらはコロケーションを楽しむために作られた辞典。コロケーションとは、一言で言えば「つながり」です。
例えば、「権利」という単語を使おうと思っても、その単語1つだけで会話は成り立ちませんよね。使うとしたら、「知る権利」だったり、「権利を行使する」だったり、もっと色々な別の単語を結びついて使われます。
このgooコロケーション辞典は、単語1つを調べるのではなくて、このように言葉のまとまりごと検索できることが特徴です。辞書の分類としては和英辞書ですね。
日本語で「知る権利」は英語でどう言い表すのだろうと思った時などに使えます。このようにまとまりで調べられる辞書はあまりないので、これもネット辞書の強みだなと思います。
日本人は、形容詞や副詞など、単語の相性の良さを見極めて使うことに不慣れだと言います。だからこそ、まとまりで覚えてしまった方が効率的という考えから生まれたコロケーション辞典。
単語を1つ調べれば、それらにつらなる単語が次々と見つかります。熱中すればどんどん辞書を引いて止まらなくなるかも!単語に終わりはありませんからね。
機械的に処理が難しいコロケーションを辞典にしたのは画期的だと思います。今までだったら、例文が載っている場合のみ一部のコロケーションを知れたにすぎません。表現力が広がる辞典を探すなら、コロケーションを意識してみてください。
編者/長野格、中畑繁、David Martin、前田秀夫
goo時事英語辞典
goo辞書は、時事英語辞典という時事語に特化した辞典も用意しています。
辞書を買っても、日々更新していってくれなければ新語に対応できません。日本語でもそうですよね。日々テレビを見ていて新しく出て来る言葉はありますし、若者言葉が広がって年齢問わず使うものになっていることもあります。
スマホ関連の新語は多いので、これからもどんどん使いたい言葉は出て来るでしょう。こちらの辞書もコロケーションを意識した作りになっているので会話に使えます。
goo辞書内には専門用語もあるので、そこから新語や時事語について調べることもできます。
英検やTOEIC、受験などの対策をする場合には学習メインの辞書で足りるでしょうけれど、オンライン英会話に通っていたり、いずれは英語がペラペラになりたいと考えている会話メインの人にとってはこういう辞書が必要不可欠です。
ただ英単語の数を増やすだけでなく、それを身近で使えるようにしてくれます。
編者は、サラリーマン川柳を英語に訳したことで有名な以下の方々です。
編者/長野格、David Martin
あなたはわかる?英和・和英辞書で調べられた言葉のランキング
goo辞書の面白いところは、サイトに英和辞書と和英辞書で調べられた言葉のランキングを表示していることです。例えば2021年6月1日現在だと、以下のような単語が調べられています。
- 1位 riddance
- 2位 sweetener
- 3位 gotcha
- 4位 joint
- 5位 高をくくる
- 6位 pleasure
- 7位 clue
- 8位 with
- 9位 mangy
- 10位 export
- 11位 take
- 12位 get A right
- 13位 to
- 14位 whip
- 15位 stick
- 16位 ON
- 17位 Viennese
- 18位 settle
- 19位 draft
- 20位 patient
このランキングを見ると、圧倒的に英語から日本語を調べている人が多いですね。
中学英語も見られますが、色々な意味を含むものがあるのでそれぞれの使い方について調べたい人が多いのかもしれません。
5位の「高をくくる」については、確かに英語でどう言うのだろうと首をかしげる人も多そうですよね。あなたはこのうちどれだけの単語がわかりましたか?
ここで少し余談!
下記記事では、「weblio英和辞典」の活用法をご紹介しています!こちらも英語学習において役立つ辞典になっていますので、是非ご活用ください♪
今後の辞書の使い方
goo辞書など、ネットで使える辞書はとても便利です。
ふとわからない単語があればスマホでサクッと調べればいいのですから。しかし、デメリットは紙辞書や電子辞書のようにマークが付けられないところでしょう。
電子辞書でもマーカーが引けたり、付箋を貼れる機能はありますからね。もし英語学習を進めるのであれば、一度引いた単語は自分のノートに書きうつしておくことをおすすめします。
自分が大事だ、使えそうと思う表現と共に残せば自分の弱点をまとめたノートの完成です!
英語辞書には他にも人気の高いオーレックス和英辞典や英語学習向け電子辞書、ジーニアス和英辞典などがありますが、英語力がついてきたらいずれは英英辞典を使ってもらいたいところです。
これなら日本語を介さず英語で英語を理解することができるからです。英語辞書の中でも最もレベルが高いものですが、これができるレベルにまで来たらかなり勉強した証拠。
1つの目標として設定してみるのも良いと思います。買うのはお金がかかるので、ネットの中にある辞書でどれくらい英英辞典を理解できるようになったかを定期的にチェックしてみることをおすすめします。
まずは簡単は名詞から調べて、説明が理解できるかどうかを確認します。
それができたら、副詞など、ちょっと曖昧でそれだけでは意味が完結しないような単語を選んでどのように英語で解説されているかを見てみましょう。それも理解できるようになれば相当な英語力がついてきています。
辞書の使い分け
今、世の中には紙の辞書と電子辞書、そしてネット辞書の3種類があります。
それぞれをどう使い分ければ良いのかについても少しお話しておきましょう。
まずは紙の辞書ですが、これは長年親しんできたという人や、マークをつけて実際にめくりながら理解をしたいという人におすすめです。
若い人で、デジタルよりも身が入り、内容が定着しやすいと感じる人は多いです。辞書を使った本格的な学習なら、紙辞書を優先してみましょう。
ただ瞬間的に単語を調べたいという場合には、紙辞書より電子辞書やネット辞書の方が使いやすいです。あくまでただ調べるだけ、宿題を早く片付けるために必要、そんなシチュエーションで役立ちます。
学校ではネットにつなぐことを防ぐため、単語はスマホではなく電子辞書で調べるように指示があるでしょう。その時は、気になった単語に付箋を貼る、お気に入り登録するなどして後で振り返れるようにしておくと良いです。
ここでまた余談!
下記記事では、英語学習を行うために便利なサイトを紹介しています!無料で効果的に英語学習できますので、是非ご参考にしてください♪
まとめ
ネット辞書としてかなり使い勝手が良くなっているgoo辞書。
普段はあまり使ったことがないという場合は、コロケーションについて強いというメリットを実感してみてください。
紙辞書、電子辞書、ネット辞書、それぞれの良いとこ取りをしながら英語学習を続けてみましょう!

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.