駅伝って英語でなんて言う?英会話で使える例文も紹介!

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毎年、年末年始にはたくさんのテレビ特番が放送されますが、やはりお正月に多くの家族がテレビで見る伝統的なものと言えば1920年から続く「箱根駅伝」です。

毎年新年は家族みんなで箱根駅伝を見て過ごすという方も多いでしょう。

コース沿いには選手に声援を送るために大勢の人が駆けつけ、テレビの視聴率も30%を超えるなど、とても注目度の高い日本の一大イベントです。

 

多くの日本在住外国人も箱根駅伝の存在を知っています。

英語を学習されている方は、駅伝について英語で説明できるようになっておくことで、年末年始に外国人と駅伝の話で盛り上がること間違いなし!

 

そこで今回は、駅伝に関する英語表現や英会話で使える例文をご紹介したいと思います。

 

 

駅伝に関する英語表現

 

ここでは、駅伝について英語で話すために必要な英語表現をご紹介します。

 

「駅伝」って英語でなんて言う?

 

駅伝は日本発祥のスポーツなので、相手が駅伝という言葉を知っている場合は「Ekiden」でかまいません。

しかし、駅伝という言葉を知らない人には、きちんとどういうものなのかがわかる説明をする必要があります。

まず、「駅伝」は英語で

・long-distance road relay

・marathon relay

・road relay

のように言えます。

「distance」「距離」という意味です。

例えば、駅伝がどういうものかを簡単に説明したい時には、

Ekiden is a long-distance road relay.

駅伝とは長距離の路上リレーです。

というように言うことができます。

 

駅伝のルールを英語で説明しよう

 

次に、駅伝とはどういったルールのレースなのかを説明できるようになりましょう。

以下は、駅伝のルールを説明する例文です。

“In Ekiden, teams of several runners compete against each other. Team members work together to complete a course.

Racers run their own sections called “Kukan”. The number of runners in a team varies depending on the race.

Competitors run wearing a sash called "Tasuki". Instead of a baton, one runner passes Tasuki to the runner of the next section.”

〈訳〉

“駅伝では、数人ランナーによるチームが互いに競います。 チームメンバーが一緒になり1つのコースを完走します。

個々はそれぞれ「区間」と呼ばれる独自のセクションを走ります。 チームのランナー数は、レースによって異なります。

競技者は「たすき」と呼ばれるものを着て走ります。 バトンの代わりに、ランナーはたすきを次のセクションのランナーに渡します。”

ボキャブラリー

several いくつかの

compete against 〜 〜と競う

complete 完了する

vary 変わる

depending on 〜 〜によって

instead of 〜 〜の代わりに

pass A to B AをBに渡す

 

箱根駅伝に関する英語例文

 

ここでは、駅伝の中でも最も有名で大きな箱根駅伝について、英会話で使える例文をいくつかご紹介します。

Hakone Ekiden, which is officially called Tokyo-Hakone Round-Trip college Ekiden race, is held every year on the second and the third of January.

箱根駅伝は、正式には東京箱根間往復大学駅伝競走東京と呼ばれ、毎年1月2日と3日に開催されます。

The course of Hakone Ekiden is separated into five sections between Tokyo and Hakone. Each team has 10 members.

箱根駅伝のコースは東京と箱根間で5区間に分けられます。各チーム10人います。

Hakone Ekiden is a 2-day race. It starts in Tokyo and ends the first day in Hakone. The runners return to the starting point on the second day.

箱根駅伝は2日間のレースです。初日は東京で始まり、箱根で終わります。2日目にランナー達はスタート地点に戻ります。

Twenty universities can participate in Hakone Ekiden. Ten of them are seeded teams that qualify by the result of finishing in the top 10 the previous year.

20の大学が箱根駅伝に参加できます。 そのうちの10人はシードチームであり、前年の上位10位以内に入賞しています。

More than 30% of viewers watched 2019 Hakone Ekiden on TV on both days.

テレビ視聴者の30%以上が両日ともテレビで箱根駅伝を見ました。

ボキャブラリー

officially 正式に

A is held Aが開催される

participate in 〜 〜に参加する

seeded シードされている

qualify 資格を有している

 

駅伝に関する豆知識

 

駅伝に関する英語表現を学んだところで、ここではさらに駅伝について詳しく会話できるように、ちょっとした豆知識をご紹介します。

 

駅伝の歴史

 

駅伝は日本発祥のスポーツで、起源は100年以上前に遡ります。

日本で最初に行われた駅伝は、1917年開催の「東京奠都(てんと)記念東海道駅伝徒歩競走」です。

この大会は関東組と関西組に分かれ、23区間に分けられた京都の三条大橋から上野の不忍池までの500km強ものコースで競うものでした。

英語版のWikipediaには

“The first Ekiden was held in Japan in 1917 as a 3-day, 23-stage run from Kyoto to Tokyo for more than 507 kilometers”(Wikipediaより引用)

という記載があり、3日間にかけて行われたことがわかります。

駅伝と名付けられたのもこの時でした。

名前の由来は、江戸時代の東海道五十三次における宿駅伝馬制(公用の書状や荷物を、出発地から目的地まで同じ人や馬が運ぶのではなく、宿場ごとに人馬を交替して運ぶ制度)からヒントを得たものと言われています。

ちなみに、スタート地点の三条大橋とゴール地点の不忍池のほとりには「駅伝発祥の地」の碑があります。

日本初の駅伝大会が行われた3年後の1920年、箱根駅伝が始まりました。当初はアメリカ大陸横断、東京〜水戸間、東京〜日光間などのコースが検討されていました。

しかし、最終的に交通の利便性や山登りの要素が決め手となり、東京高等師範学校(現筑波大学)、早稲田大学、慶応大学、明治大学4校でスタートしました。

1987年に日本テレビが箱根駅伝を全国放送を開始し、新年に家族揃って駅伝を見るという光景が正月の風物詩となりました。

三大駅伝である 出雲駅伝
全日本大学駅伝
箱根駅伝

をはじめとし、かつては全国で数多く開催されていた駅伝大会も、今は年々減少傾向にあります。

ランナーが公道を走るため、車道を封鎖するなどの交通規制が必要になり、それが難しくなってきているというのが理由のようです。

 

日本のお正月文化についてさらに知識を深めたい方は下記の記事もご覧ください!

 

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外国人の駅伝参加

 

駅伝大会では、外国人選手が走っている姿を見るのは特別な光景ではありません。

箱根駅伝でも外国人留学生、特にアフリカ大陸からの留学生の活躍は目覚ましいです。

箱根駅伝における最初の外国人起用は、1989年に山梨学院大学がケニア人留学生、ジョセフ・オツオリ選手でした。

ジョセフ選手が次々に前を走っていた走者を抜かしていったことで、一躍注目を集めました。

ジョセフ選手の活躍により、他の強豪校も外国人留学生を起用するようになっていきました。

その当時は特に規定はありませんでしたが、選手が外国人だらけになるという懸念から、2006年、外国人選手のエントリーは2人まで、実際に走るのは1人までと規定しました。

なお、どこの区間を走らなければいけないという指定はなく、どの区間でも起用できることになっています。

なお、全日本実業団駅伝の男子では2009年より、二区をインターナショナル区間とし、この区間のみ外国人選手の起用が認められています。

外国人選手の起用はチームの強化というメリットのみならず、途上国から来た留学生にとっても将来のために実績を作れるといったメリットがあります。

 

海外の駅伝

 

日本発祥の駅伝

ですが、残念ながら海外にはあまり広まっていません。

もちろん、全く海外で駅伝大会が行われていないわけではなく、近年ではいくつかの国での開催も見られるようになりました。

しかし、柔道空手のような他の日本発祥のスポーツと比べても、駅伝の知名度は低いと言わざるを得ません。

海外に駅伝が広まっていかない理由は、「和を重んじる日本の文化は、より個を重んじる欧米文化にはまらない」や、「神道的な儀式に通ずる要素が強い」など諸説あるようですが、はっきりとした理由はわかっていません。

 

異文化交流の為の英語表現の知識をさらに増やしたい方には下記の記事もおススメです♪♪

 

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では今回の記事のまとめです!

 

・駅伝は英語で 「long-distance road relay」
「marathon relay」
「road relay」
のように表現できる

・日本で最初の駅伝は1917年、箱根駅伝は1920年に始まった

・駅伝は海外での知名度は低いが、日本では多くの外国人選手が起用されている

いかがでしょうか?毎年何気なく見てる箱根駅伝についても、色々知らなかったことが今回の記事で学べたと思います。

今回は駅伝についてでしたが、ご自身の好きなスポーツについても英語で説明できるようになると、さらに英会話が楽しくなるでしょう。

2020年東京オリンピックまでには色々なスポーツについて英語で話せるようになりましょう!