映画「インセプション」で英語を学ぼう!会話で使えるフレーズを解説

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皆さん、どうせ英語勉強するなら楽しく学びたいですよね!そういうときには、身近なエンターテインメントを英語で楽しむのが一番だと思います。

この令和の時代にはたくさんのデジタルコンテンツに簡単にアクセスできます。エンターテインメントの代表の一つでもある映画も昔より簡単に自宅で見ることができるようになりました。

今回は数々の映画好きもおすすめするインセプションという映画から英語を学んでいきたいと思います。

インセプションはどんな映画?

「インセプション」という映画は、クリストファー・ノーラン監督の代表作の一つで、先程も書きましたが、国内海外問わず映画好きな人がおすすめに出すことが多い作品です。

もうすでに見たことがある人もいるかもしれませんね。日本人の登場人物として、渡辺謙が出演していることでも有名です。

ちなみに、クリストファー・ノーラン監督の作品には、最近でいうと「TENET」が有名です。他にも「インターステラー」や「ダークナイト」「ダンケルク」などがあります。

特徴的なのは、「クリストファー・ノーラン ワールド」があり、いつもその独特の世界観やストーリーの複雑性、また映像・音楽の美しさです。あまりにも設定やストーリーが複雑なのでなかなか理解できないことでも有名です。

ただ、頭がぐるぐるしてくるような体験するというのも、ノーラン監督の視聴者へのエンターテインメントの提供の形なのかも知れません。他の作品もとてもおもしろいので是非見てみてくださいね!

さて、このインセプションという映画ですが、タイトルでもあるこの「インセプション(Inception)」はあまり聞き覚えのない英単語ですね。

Weblioの辞書で調べてみると、難易度の水準としては大学院以上、英検一級以上のレベルとなっています。これはネイティブスピーカーでもかなり難しいレベルと言っても過言ではないかもしれません。

ただせっかくなので、これを機に洗練されたレベルの高い英単語「Inception」の意味も知っておきましょう。ストーリーにももちろん関係がある単語でもありますので。

Inceptionは「はじめ、発端」という意味です。

また、少し踏むこんだ解説をすると[in-]が「〜の中に」、ceptionの語幹[ceive]が「〜取ること」なので、「中に取る→中に埋め込む」といったニュアンスの言葉でもあります。

英語での解説だと、the establishment or starting point of an institution or activity.という説明になっています。

そうです、この映画は、ある手段(ここの設定がかなり複雑)を使って、なんとかして「相手の行動の発端を作る」=「ある考えを相手に埋め込む」ことがゴールになります。

もう少し映画に沿って言うと、「ライバル企業を倒産に追い込むために、ライバル企業の跡取り息子の頭の中(映画では『夢』の中)に潜入して、会社を潰すマインドを植え付ける(=インセプションする)ことが」がゴールであり、映画のあらすじです。

Inceptionの類語として、BeginningやGenesisあたりもありますが、上のストーリーから考えるとInceptionが一番しっくりくるタイトルのようですね。

ビジネスシーンでは、時にthe inception of a company(会社の創業)といった表現でも出てくることがあります。

さて、タイトルの単語を学んだところで、先程書いた相手の脳内に考えを埋め込む手段について少しだけ説明したいと思います。その手段とは(完全にSFですが)「相手の夢の中に入り込むこと」です。

...はじめてこの映画のことを聞く人にとってはもうよくわからないですよね。とにかく設定にノーラン節が効いてますよね。

インターネット上の様々なウェブサイトで、インセプションの解説が載っているのでここでは詳しくは割愛しますが、夢の中に入り、さらにその中で夢に入り込んでいく、そのことを繰り返していくことで最後は無意識の領域にたどり着き、その無意識の領域でなら考えを埋め込めるという設定になっています。

設定は難しいですが、何が面白いかというと、この夢の階層を映画内で行ったり来たりするので、今どこの階層に入るのかも混乱しそうになりながらもストーリーを追っていく楽しさのようなものもあります。

インセプションはどうやって見ることができる?

少し長くなりましたが、インセプションは現在どのようにしたら見ることが出来るのでしょうか。

2021年5月1日時点での調べによると、NetflixやHulu、Amazonプライムなど主要なサブスクリプションサービスでは見ることができるようです。

すでにサブスクリプションをしている方なら追加料金は不要で、無料で見ることができます。もしサブスクリプションをしていないようであれば、お近くのDVDレンタルショップには置いてあるでしょう。

また、インセプションや映画関連で英語を学んでいけるようなブログも多数存在しますので、さらに英語上達を図りたいという方は是非ブログを訪ねてみてください。

「英語作家・西沢知樹とスタッフ三人娘の英会話上達tips」という英語のエンターテインメントに特化したものや、「英語 with Luke」ではイギリス英語を学ぶことものがあります。


ここで少し余談!

下記記事では、日本でも人気を博した映画「マイ・インターン」を使った英語学習をご紹介しています!映画を楽しく観ながら、劇中のセリフで英語を学べますので、ご活用ください♪

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インセプションの会話から英語を学ぼう

それでは、実際に映画インセプションの中で出てくる会話から英語を学んできましょう。

①Of courseと類語を使いこなして、英会話の表現の幅を広げよう

主人公(Cobb=コブ)が依頼人(Saito=サイトー)の依頼内容を聞くシーンです。

今までは夢に入り込み相手の思考を奪うことをしてきたCobbですが、アイディアを逆に埋め込むこともできるのではとSaitoが話してきます。Inceptionという概念も出てくる大事なシーンの一つです。

Cobb: What do you want from us?

何が望みだ?

Saito: “Inception” ...Is it possible? 

インセプションだ、できるのか?

Cobb: Of course, not.

もちろん無理だ

Saito: If you can steal an idea from someone’s mind, why can’t you plant one there instead?

アイディアを盗めるのなら、”インセプション=植え付け”も可能なのでは?

このあと、Cobbも少しずつできるのかもしれないという考えにも至り、ミッション遂行に進んでいきます。

まずはここの英語の表現から、日常でも使えるような表現を学んでいきましょう。

よく使うことができるものとしては、”Of course, not.”があります。

みなさん、Of courseは知っているかも知れないですが、Of course, notとすれば、「もちろんだめだ」という表現になります。

文法的に理解するのであれば、Of course, (it is) not (impossible).というように括弧内が省略された形として考えるのが良いです。

よく使う例文

A: Do you mind if I use this pen?

このペンを使ってもいいかしら

B: Of course, not.

もちろん、どうぞ

このような会話はよく出てくるので覚えておくと良いでしょう。

”Do you mind...”(〜しても迷惑じゃないですか)と聞かれているので、答えには注意が必要です。

Yesと答えてしまうと、「迷惑です」という意味になってしまうので、問題ない場合はNO「迷惑じゃないですよ=使ってもいいですよ」と答えてあげるようにしましょう。

したがって、上の例文の場合は”Of course, not.”となります。

Of courseばかりを言わないために

もう少しOf courseを掘り下げてみましょう。

Of courseの同義・類義語もあるので、ボキャブラリーを増やすためにも一緒に覚えてしまいましょう。

Sure, Certainly, no problem, by all means, why not, absolutely, definitely, undoubtedly, you bet, not at all, needless to sayなどがあります。

sureももちろんという意味で使います。of courseとは少し違うニュアンスになる場合もあるので注意が必要です。

(番外編)ofc

”ofc”。これはメールなどでof courseの略語として使われることがあります。他にもbtw(by the way)などありますよね。

②会話で使える便利なフレーズを学ぼう1

先程のシーンの続きに当たります。

主人公(Cobb)は依頼人(Saito)に、ライバル企業の跡継ぎにアイディアを植え付けるという難しい任務を依頼されていますが、Cobbの心境は、アイディアを植え付けることはできるかもしれないが、あまりまだ前向きではないシーンです。

Saito:Can you do it?

やってくれるか?

Cobb: Are you offering me a choice? Because I can find my own way to square things with Cobel.

選択肢はあるのか?自分自身でコベル社を調査して、話の辻褄が合っているか調べることができるのだから

Saito: Then you have a choice.

選択肢はあるじゃないか

Cobb: Then I choose to leave, sir.

それなら、断る方を選ばせてもらうよ

いくつか重要なフレーズが出てきましたので、ここで解説していきます。

offer 人 a choice (人に選択肢を提示する)

ビジネスなどでもよく使われます。offer a client a choice of(顧客に選択肢を提示する)といった表現でよく耳にすることがあります。

square things with (〜と事を一致させる)

squareという単語には、色々な意味が含まれています

。例えば、皆さんご存知の「正方形」、数学では「2乗」という意味でも使われます。また、「誠実、公平、五分五分」といった意味でも用いられます。

square dealで「公正な取引」となります。ちなみに、squareはスラング的に使われることもあり、「つまらない奴」という意味や「タバコ」という意味もあります。

choose to do(〜することを選ぶ)

今回の文脈ではchose to leave「交渉のテーブルから降りる(=断る)を選ぶ」という意味になります。

似たような表現では、decide to do(〜することを決心する)、end up doing(結局、〜することになる)といったものがあります。

③会話で使える便利なフレーズを学ぼう2

依頼者のSaitoの依頼通りには物事が進んでいなかった時のシーンの会話です。

We were supposed to deliver Saito's expansion plans to Cobel Engineering two hours ago.

2時間前には、コベルエンジニアリング社の拡張というサイトーの計画を達成するはずだった。

ここには英語の表現でよく使われる be supposed to -が書かれています。この表現は、「そういうことになっている」という意味で使う便利表現です。

例えば、

What time are we supposed to be there?

何時にそこに私たちはいなきゃいけないんだっけ?

という意味になります。

何かスケジュールが決まっていたり、約束していたりした時に使うことができます。be going toという似た表現もありますが、be supposed toもかなりネイティブスピーカーでも使われます。

過去形で使う場合は、「〜するはずだったのに」という表現になります。


ここでまた少し余談!

下記記事では、映画「ターミナル」を使った英語学習方法をご紹介しています!こちらもセリフなどから活きた英語を学べるのでおススメですよ♪

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まとめ

いかがでしたか?映画を見ることは普段使えそうなフレーズや重要表現をたくさん学べて、英語力アップには最適な英語教材です。

英語をかなり上達させた人の英語上達法としても、海外ドラマや映画を見ることが含まれていることが多いです。

ちなみに、Netflixで映画を見る場合は、LLN(learning language with Netflix)というツールを使うと、英語字幕と日本語字幕が同時に出て、英語学習に最適です。(現在はPCでChromeを使って見る時に使用可能なようです)

インセプションのストーリーは難しいですが、一回内容を入れてしまえば次に見るときは英語オンリーでも楽しむことが出来る人も少なくないかも知れません。

映画でも重要なシーンを抜き取って今回は解説してみましたので、皆さんがインセプションを見られる際に少しでも役に立ちましたら幸いです。