映画「ターミナル」で英語を学ぼう!実践で使える表現も紹介

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英語学習はテキストブックなどでたくさんのことを学べますが、ときには机に向かっての勉強にやる気が出なかったり、リフレッシュしたい気分になるもの。

そんなときに勉強感覚を忘れ、楽しみながら英語を学習するのに便利なのが映画です。

数え切れないほどの映画が存在していますが、英語学習者に1度は見てほしいのが「ターミナル」

英語が学べるだけでなく、英語学習へのモチベーションが上がるようなストーリーなので、少なからず刺激を受けるでしょう。

そこで今回は、映画「ターミナル」の概要や英語レベル、実戦で使える表現などをご紹介したいと思います。

「ターミナル」とは

「ターミナル」は2004年に上映されたアメリカ映画で、原題は「The Terminal」。

監督は「ジョーズ」や「A.I.」、「宇宙戦争」など数々の名作を生み出しているスティーブン・スピルバーグ氏、主演はトム・ハンクスです。

イランから国外に追放され、1988〜2006年の18年間パリのシャルル・ドゴール空港に滞在していたマーハン・カリミ・ナゼリさんがモデルとなっており、部分的に実話に基づいたラブコメディストーリーとなっています。

「ターミナル」のあらすじ

ニューヨークに滞在予定の主人公ビクター・ナボルスキーは、ジョン・F・ケネディ国際空港に降り立つ。入国手続きをしようとするも、ビクターが飛行機に乗っている間に母国でクーデターが起きてしまい、政府が消滅。

パスポートとビザが無効となってしまったため、アメリカに入国もできず、母国にも帰れないという状況に。
状況が変わるまで空港のターミナルに滞在しなければならなくなったビクターだが、英語をほとんど話せないため、自分が置かれている状況がいまいち飲み込めないでいる。

そんなとき、ターミナルにあるテレビに母国のクーデターの状況が映し出され、少しずつ事態を飲み込んでいく。

ターミナル内で生活し始めたビクターは、英語を話せないながらもなんとか様々な登場人物たちとコミュニケーションを取り始め、本屋で英語の本を購入し、夜な夜な英語学習に励む。
ターミナル内で旅客用カートを集め、返却のデポジットでお金を稼いでいたが、ある日その仕事ができなくなる。空港内の工事現場で勝手に作業をしてしまったところ、現場の大工にその仕上がりを認められ雇われることに。

そのような生活をしている中で、客室乗務員のアメリア・ウォーレンと出会う。何度かターミナル内で話すような仲になり、空港スタッフの応援もあって二人は空港内でディナーをすることに。

しだいに二人は意気投合し、距離が近くなってきたところでビクターはアメリアにターミナルで生活している理由を明かす。
ビクターの母国の戦争が終わるが、責任者に「ニューヨークではなく母国にすぐに帰れ。さもなくば仲間たちに悪いことが起きる」と脅される。

母国に帰ることを決意するも、すでにビクターの仲間になっていた空港のスタッフの協力もあり、ついにアメリカへ入国してニューヨークに入ることに。
ビクターはニューヨークの街で本来の目的を果たし、ようやく母国へ帰れることとなる。

「ターミナル」の英語レベル

ターミナルで使われている単語や表現の中には少し難解なものもありますが、全体的に見れば平均的なレベルと言えます。

主人公のビクターが英語を話せないため、他の登場人物がビクターに話しかけるときに簡単な英語になることはあります。

ただし、それなりに速いスピードで話すため、上級者の方でも字幕をつけないと聞き取れないという部分が多々出てくるかもしれません。まずはわからない表現などを確認しながら字幕付きで視聴し、それからもう一度字幕なしで見てみるとよいでしょう。

英語学習者にぜひ見てほしい理由

ターミナルは、英語を学習している方にはぜひ見てほしい映画です。

始めは英語が全く話せない・聞き取れなかった主人公が、理解できないなりにも様々なことにチャレンジしていき、少しずつ英語を習得していくようになる状況が描かれています。

空港内で色々な人に話しかけ、言われたことを勘違いしたりといった失敗もしますが、めげずにコミュニケーションを取り続けます。また、さらに上達するために自ら本を使って夜遅くまで英語の勉強も続け、ボキャブラリーを増やしていきます。

これは、テキストブックでインプットをし、実践の場でアウトプットしながら言語を習得していくプロセスとしてとても大事なこと。ターミナルで描かれているドラマチックなストーリーは、きっと視聴後に皆さんの英語学習へのモチベーションを上げてくれるでしょう。


ここで少し余談!

下記記事では、大人気映画「ハイスクールミュージカル」を使った英語学習方法をご紹介しています!ぜひ皆さんの英語学習にお役立てください♪♪

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「ターミナル」で使われている英語フレーズ

ターミナルでは、実際に英会話で使える表現がたくさん出てきます。メインの舞台は空港なので、海外旅行で使える表現なども使われています。

そこで、ここではターミナルに出てくるセリフの中から、会話に役立つようなフレーズをいくつかご紹介したいと思います。

What is the purpose of your visit? Business or pleasure?
訪問の目的はなんですか?仕事ですか、または余暇を楽しむためですか?

I need to see your return ticket.
あなたの帰りのチケットを見る必要があります。
return ticket 帰りのチケット

I don’t think he gets it.
彼がそれを理解しているとは思いません。
「get」は「understand(理解する)」という意味で使われることがよくある。

All the flights in and out of your country have been suspended indefinitely
あなたの国に出入りする全てのフライトが無期限で停止されています。
suspend 停止する
indefinitely 無期限で

Your passport and visa are no longer valid.
あなたのパスポートとビザはもはや有効ではありません。
no longer もはや〜でない
valid 有効な

For security reasons, please keep your luggage with you at all times.
安全上の理由から、手荷物は常に肌身離さずお持ちください。

I don’t know what to say.
なんて言えばいいかわかりません。
what to 動詞 〜すべきこと

There’s nothing we can do for you here.
ここであなたにできることは何もありません。
There is nothing 主語 can 動詞 主語が〜できることは何もない

He has to break the law by leaving this terminal.
彼はこのターミナルを出ることで法を破ることになる。
by 〜ing 〜することで

You don’t know what the hell you’re talking about.
あなたは自分で何を言っているのか分かっていない。

Buddy, I think you’ve been spending too much time inhaling them cleaning products.
友よ、あなたは掃除用品を吸い込むのに時間を使いすぎてるんだよ。
buddy 仲のよい友人

You got to be kidding.
冗談でしょ。

Unfortunately, I got to tell you that the position’s been filled.
残念ながら、その仕事のポジションは埋まってしまったとあなたに伝えなければならない。

I’ve got to say I am so sorry about what happened last time.
前回起きたことについて謝らなければなりません。

You want me to bring him back to the terminal?
私に彼をターミナルに連れ戻してほしいですか?
want 人 to 動詞

We have a situation upstairs.
上の階で困ったことになっている。
have a situation 問題が発生している

Do you understand what I’m saying to you?
私があなたに言っていることを理解していますか?

What are you waiting for?
あなたは何を待っているのですか?

I promise you’re gonna get really fat with all the food I’m going to give you.
あなたが本当に太るくらい食べ物をあげるって約束するよ。
get 形容詞 〜(な状態)になる
「become 形容詞」はずっとそのままの状態であり続けるのが前提だが、「get 形容詞」はもとの状態に戻る可能性を含んでいる。

I’m supposed to be meeting somebody.
誰かと会うことになっています。
be supposed to 動詞 〜することになっている

The war is over.
戦争は終わりました。
〜 is over. 〜が終わる

I owe you so much. Please let me help you.
私はあなたに借りがたくさんあります。あなたの力にならせてください。
owe 人 〜に借りをつくる

Would somebody please tell me what the hell is going on down there?
そこで一体何が起きてるのか、誰か教えてくれないか?
What the hell 疑問文 一体何が〜
「the hell」を入れることで強調。


ここでまた少し余談!

下記記事では、海外ドラマ『ウォーキング・デッド』を使った英語学習方法についてご紹介しています!ぜひ参考にしてみてください♪♪

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まとめ

いかがでしたでしょうか?英語を習得しながらあらゆる困難に立ち向かう主人公のストーリーは、きっと英語学習者の皆さんのよい刺激となるでしょう。

ターミナルはNetflixやhulu、U-NEXTで定額見放題、その他の配信サービスでもレンタルで視聴可能なので、ぜひ見てみてください。また、ネイティブキャンプのオンラインレッスンも利用し、講師と映画の感想を英語で話すことにもトライしてみましょう!