海外ドラマ『ウォーキング・デッド』で英会話学習しよう!セリフを解説

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アメリカで2010年から放送されている人気ドラマ『ウォーキング・デッド』。ゾンビが大発生する荒廃したアメリカで、保安官のリックを含めた生存者たちが安住の地を求め、ゾンビに立ち向かう物語です。

現在シーズン10まで放送されており、シーズン11をもって2022年に終了予定です。日本でも2010年以降に動画配信サービスで放送され、話題になりました。

本記事では、『ウォーキング・デッド』のあらすじやセリフから学べる英語表現などをご紹介します。ぜひ英会話学習の参考にしてくださいね。

1.『ウォーキング・デッド』のあらすじ

英語のセリフを確認するにあたり、登場人物などを把握できるようシーズン1とシーズン2のあらすじをご紹介します。

1-1.シーズン1のあらすじ

主人公である保安官のリックが勤務中のけがによる昏睡状態から目を覚ますと、世界はすでに崩壊していました。生存者であるモーガン親子から説明を受け、リックは家族を探す旅に出ます。危険を顧みずたった一人でアトランタの街へ向かいますが、突然ウォーカー(ゾンビ)の群れに遭遇。街で物資を調達していたグレンの協力により、危機を逃れて脱出に成功します。

その後同僚のシェーンや家族との再会を果たし、唯一の望みである疾病予防センターへ向かいますが、そこに解決法はなく生きる意味を見失った博士とともに死ぬかどうか、究極の選択を問われます。そんななか生き残ったメンバーは、再び危険が待つ世界へ向かいます。

1-2.シーズン2のあらすじ

安全な地を求めて移動中のリックたちは、ウォーカーの群れに遭遇。それぞれ隠れてやり過ごそうとしますが、エドとキャロルの娘ソフィアが行方不明になってしまいます。必死の捜索中にリックの息子カールが銃で撃たれてしまい、治療を受けるため農場へ。

そこは理想的な環境に見えましたが、農場の主ハーシェルには秘密があり、なんと納屋の中はウォーカーだらけだったのです。納屋から最後に現れたのはソフィアでした。ウォーカーの大群が農場に押し寄せ、安全の地はあっけなく燃え上がります。生き残ったメンバーには、さらなる過酷な試練が待ち受けるのでした。

2.『ウォーキング・デッド』の英語のセリフで学習しよう

ウォーキングデッドで使われるセリフは、家族や友人との愛や未来への希望、生きることに関するものが多いです。今回は、主人公リックとクロスボウの使い手ダリル、農場の主ハーシェルのセリフをご紹介します。

2-1.リックのセリフ

リックのセリフには、以下のようなものがあります。

”You do a lot for us, for the kids. You sacrifice a lot. Is there anything you wouldn’t do for the people here?

君は僕らのためによくやってくれている、子供たちのためにもね。君は自分をすごく犠牲にしている。ここの人々のために君がやらないことなんてあるのかい?”

「do a lot for ~ 」は「〜のためにあれこれやる」という意味です。「sacrifice」は「〜を犠牲にする」を意味し、「You sacrifice a lot.」は「あなたは自分自身を犠牲にしている」ということが表現されています。

”We can all live together. There’s enough room for all of us.

みんなで一緒に住める。僕らみんなが入るだけの十分なスペースはある。”

「enough」は「十分な」という意味で、日常英会話のみならずビジネス英語でもよく使われる単語です。「room」は「部屋」というイメージを持つ方が多いと思いますが、ここでは「スペース」という意味で使われているので注意が必要です。「all of us」は「私たち全員」という意味で「一人残らず」というニュアンスを示したいときに使える便利な慣用表現です。

”I’m taking anyone back there who wants to leave. If you want to come with us, step forward now.

ここを去りたい人がいれば誰でも連れて行く。もし僕たちと一緒に来たければ前に出てくれ。”

「take ~ back」は「連れ戻す、引き取る」、「step forward」は「前に進む、前に出る」の意味です。

2-2.ダリルのセリフ

ダリルは、仲間から絶大な信頼を得ている凄腕のクロスボウの使い手です。

”If anybody deserves to be happy, it’s you.

あんたこそ幸せになるべきだ。”

「deserve」は日常英会話の頻出単語で「〜を受けるに値する、〜の価値がある、〜にふさわしい」の意味です。このセリフを直訳すると「もし誰かが幸せになるのにふさわしいのだとしたら、それはあなただ」という意味になり、つまり「あなたに幸せになってほしい」ということを表現しています。

”You stay the hell away from Carol, you hear me?

キャロルに近づくんじゃない、分かったな?”

「hell」には「地獄、悪魔」という意味がありますが、このセリフではスラングとして使われており「くそ、ちくしょう、そんな」といった苛立ちや驚きを表しています。「the hell away」は「away」を強調しており、「絶対に近づくな」というニュアンスが表現されているのです。「you hear me?」は直訳すると「聞こえてる?」という意味ですが、ここでは「わかったな?」と相手に念押しする意味で使われています。

”It’s a waste of time, all this hoping and praying.

こうして期待したり祈ったりするのは、時間の無駄だ。”

「waste of time」はネイティブスピーカーが非常によく使う表現で、「時間の無駄」という意味です。「hoping」は「期待する」、「praying」は「祈る」を意味します。

2-3.ハーシェルのセリフ

農場の主ハーシェルのセリフには、以下のようなものがあります。

”You step outside, you risk your life. You take a drink of water, you risk your life, Nowadays, you breathe, and you risk your life. Every moment now. we don't have a choice. The only thing you can choose is what you are risking it for.

外へ出歩いても危険を冒すことになる。水を一口飲むのだって危険なんだ。最近なんて息をするのだって危険だ。一瞬一瞬だ。選ぶことなんて出来ない。一つだけ選べるのは、何に自分の命をかけるかということだ。”

「risk one’s life」は「危険を冒す」という意味です。「take a drink of ~ 」は「〜を一口飲む」を意味します。「every」は「あらゆる、すべての」、「moment」は「瞬間」を意味し、「Every moment now.」で「一瞬一瞬が大切なんだ」という緊迫感のある様子を表現しています。

「The only thing 主語 + 動詞 ~ 」は頻出フレーズで「〜唯一のことは」という意味です。「The only thing you can choose is what you are risking it for.」を直訳すると、「あなたが選択できる唯一のことは、何にリスクを冒すかということだ」という意味になります。「The only thing 主語 + 動詞 ~ 」を使った他の例文も見てみましょう。

The only thing you have to do is to clean your room.

あたながしなければならない唯一のことは、部屋を掃除することよ。

これは、掃除が何よりも最優先事項であることを伝えたいときに使える表現です。ハーシェルの他のセリフを見てみましょう。

”There is no hope and you know it now, like I do, don't you? There is no hope for any of us.

希望なんてない。私と同じようにそれが分かっただろう?誰にも希望なんてないんだ。”

「like I do」は直訳すると「私がしたのと同様に」という意味、つまり「私と同じように」という意味です。文末に「don’t you?」がつくことで、「〜でしょう?」と念を押すような気持ちが表現されています。「don’t you?」の部分は、主文で使われている動詞によって変化するので、他の例文も見てみましょう。

You are a high school teacher, aren’t you?

あなたは高校の先生ですよね?

この例文では主文でbe動詞「are」が使われているので、文末にはその否定形「aren’t you?」が使われています。


ここで少し余談!

下記記事では、大人気の海外ドラマ「スーツ」を活用した英語学習方法についてご紹介しています!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪

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3.『ウォーキング・デッド』で効率良く英語学習する方法

ウォーキング・デッドを活用して効率良く英語学習するためには、日本語吹替・日本語字幕・英語字幕などさまざまなスタイルで繰り返し視聴することがポイントです。

まずは、日本語吹替で視聴してストーリー全体を把握してみましょう。その後に日本語字幕で視聴することで、「この場面ではどんな英語が使われているんだろう?」と考えながら視聴でき、リスニング力の向上を図れます。日本語字幕で英語のセリフをある程度聞き取れるようになってきたら、最後は英語字幕で視聴してみましょう。そうすることで、セリフをさらに深く理解できるほか、発音練習もできます。

ウォーキング・デッドは他の海外ドラマと比べるとセリフが少なめで、登場人物の表情から状況を読み取れることも多いです。「海外ドラマを使って英語学習したいけど、どのくらいのレベルのドラマを選べばいいかわからない…」といった疑問を持っている方も、このドラマであれば理解しやすいかもしれません。ただ、ウォーキングデッドはゾンビが出てきて暴力的なシーンもあるので、苦手な方は注意してくださいね。


ここでまた少し余談!

下記記事では、大ヒット映画「ハイスクールミュージカル」を活用した英語学習方法をご紹介しています!自分の好きな作品を上手く活用して英語力を上げていきましょう♪♪

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4.海外ドラマを活用して英語学習をしよう!

海外ドラマを活用することで、テキストだけを使うよりも楽しく英語を学べます。また、ウォーキング・デッドのような日本でも広く知られている海外ドラマは、日本語吹替・日本語字幕・英語字幕などを活用して繰り返し視聴することで効率よく生きた英語を学べます。

動画配信サービスなどでドラマや映画を視聴する人が世界中で多くなってきた現在、その話題は外国人との会話で頻繁に出てきます。ネイティブキャンプでは、講師とさまざまな話題について話せるので、ぜひ本記事で学習した内容を参考にレッスンで練習してみてくださいね。