映画で英会話を勉強してみよう!~マイ・インターン編~

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今回は、映画で英会話の勉強をお勧めしている筆者も大好きな映画の一つをご紹介します。

映画を利用した英会話の学習は、英語学習としてとても有効な学習方法の一つです。観ながら覚えられるという効率の良さも魅力です。

今回ご紹介する映画は「マイ・インターン」(2015年)です。

映画の裏話や劇中のセリフを抜き出してフレーズなども紹介しますので気になったら、ぜひ実際に映画を観て英語学習に活用してみてくださいね!

映画「マイ・インターン」とは?

英語学習をする前に、まずはこの作品を最後まで何も気にせず純粋に楽しんでみましょう。

そのために、この映画の魅力や見どころ、更には裏話まで少しご紹介していきます。

2015年にドイツでプレミア上映されたこの作品。同年にアメリカ・日本でも上映されました。

あらすじ

ファッション通販サイトを運営している女性社長のジュールズは、短期間で会社を拡大さ せた成功者。公私ともに順調な毎日を送っていたところ、シニア・インターン制度で採用 された70歳のベンが入社してきます。
ジュールズの会社は若者が中心で、その中に入ってきたベンは当然社内で浮く存在に。
しかし、ベンの穏やかな性格と誠実さで打ち解けていくのでした。

ある日、ジュールズは公私ともに大きな壁にぶち当たることに。
大きな決断を迫られたジュールズは誰にもその悩みを相談せず苦しんでいたが、ベンの人柄に触れ心を開いていく。ベンに温かな言葉をかけてもらったジュールズは数々の問題に立ち向かって行く。

キャスト

・ベン・ウィテカー:ロバート・デ・ニーロ
・ジュールズ・オースティン:アン・ハサウェイ
・フィオナ:レネ・ルッソ
・マット:アンダーズ・ホーム
・キャメロン:アンドリュー・ラネルズ
・ベッキー:クリスティーナ・シェラー

予告

https://www.youtube.com/watch?v=eMs-qYM_AeM

筆者の私は、この作品がとても大好きです。

心が温かになりますし、誰でも落ち込む事や辛いことがあるときにベンの温かい言葉や支えになってくれる人がいれば、公私ともにきっと穏やかな心で物事を捉え前向きに仕事ができるだろうな‥と思わせてくれる作品です。

ベンはとても紳士。

若者の立ち振る舞いに疑問を覚えても、「なるほど!」と受け入れる広い心と器を持っています。若くして社長になったジュールズを優しく諭し、支えになっていく物語は観ている側も温かな心にさせてくれるようなキャラクターです。

一方のジュールズは、若くして会社を立ち上げるバリバリのキャリアウーマンの傍らで、一人娘を持つお母さん。

忙しい仕事のせいで、娘の発表会には参加できないことも多くそういった事が積み重なったことで夫との関係も少しこじれてしまう。ジュールズじゃ今でいう、バリバリのワーキングママなのです。

会社は軌道に乗り、急成長をしているため時間に余裕がなく仕事と家庭の両立が困難に。

仕事と家庭の悩みを打ち明けられず悩む姿は、6年経った今でもたくさんの女性が悩んでいる課題ですよね。そんな等身大なキャラクターはがジュールズです。

劇中のこの2人のやり取りを観たり聞いたりすると、「わかる、わかる!」「そうなんだよね‥」と、ついつい共感してしまいます。

初共演のロバート・デニーロとアン・ハサウェイ

主演の二人は、この作品で初共演だったそうです。

アン・ハサウェイの当時のインタビューでは、アンは昔からロバートのファンだったと語っています。

「少しずつお互いの距離を縮めていったら、あるとき作中の二人のような関係になっていった」と話しています。

ロバート・デニーロに関してさらに、「彼自身は不満を漏らすことも特別扱いされる子も好まない。難しい局面に立っても感情的にならず落ち着くこと」を学んだと振り返っています。

一方でロバート・デニーロは、「若い人たちは燃えるようなエネルギーで満ち溢れている。iPhoneやPCの操作を覚えることもそうだけれど、経験が少なくともそのエネルギーはとても強い」と語ります。

そんな二人が面と向かって質問をしあっている動画は、聞き入ってしまいますのでぜひおススメです。
https://www.youtube.com/watch?v=4dsKnNugOw0

「マイ・インターン」英語の難易度は?

映画によっては、キャストさんのイントネーションや話の内容により、英語が難しい場合もあります。

学習レベルに合う英語難易度の映画をチョイスすることも大事なステップなので、映画を使った学習をする場合は、その映画の英語難易度を調べてみるといいですよ。

マイ・インターンの英語レベルは少し高めかもしれません。
というのも、ビジネスの現場が英語の舞台になっていますので日常会話はごく一部です。

日常会話と呼ばれるような話題を話すのは、ジュールズの家に通っている場合や同僚たちの恋模様の様子くらいでしょうか。

あとは、ビジネスの場面で使えそうな英語が多いので、比較的レベルは中レベルくらいです。

この映画の特徴として、ビジネスの場面が多いことが挙げられるので、ビジネスで英語を使う時に役立つフレーズをネイティブスピーカーの英語で聞いてみたい・勉強してみたい場合はお勧めですよ!


ここで少し余談!

下記記事では、大ヒット映画「プラダを着た悪魔」を使った英語学習方法をご紹介しています!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪

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「マイ・インターン」の劇中セリフで学ぶ英会話

ここからが本番ですね!

実際に使われている劇中のセリフを抜粋しながら、使える英会話フレーズやポイントなどをご紹介していきます。

ベンのシニア・インターン勤務初日
ジュールズへの挨拶をするために、彼女のアシスタント・ベッキーにアドバイスを求めます。

Ben:Any tips before I go in?
何かいいアドバイスあるかい?

Beckey:Don’t dawdle in any way. Just keep it moving.
もたもたしないことよ。

ここでのポイントは2つ。まず1つめは、tips forです。

これは、≒ Do you have any advice? と同じ意味で使われます。Do you have any advice?以外で使える「アドバイスはある?」というフレーズとして使えますよ!

2つめは、dawdle / 〔無駄に〕時間を費やす、ぶらぶら過ごすです。

これは、≒ to beat around the bush/遠回しに言うという意味です。この to beat around the bushはネイティブスピーカーがよく使う表現で、語源は昔のハンティング方法なのだとか。

日本語で直訳すると、「茂みの周りを叩く」となりますのでニュアンスがくみ取れるかと思います。

ちなみに、遠回しに言うの反対は Just say it directly / 単刀直入に言うとなります。会話の中で、相手が回答に渋っていた場合などに「遠回しに言わずにハッキリ言ってよ」と使える表現ですね。

次のフレーズは、ベンが悩みを抱えているジュールズに対して彼なりに背中を押す言葉を伝えます。

You're never wrong to do the right thing.
正しいと思った行いは迷わずやれ。

この言葉は作家マーク・トゥエインの言葉だそうです。アメリカの小説家で「トム・ソーヤーの冒険」の著者で知られています。

ベンは、ジュールズの経営者としての姿勢を尊敬し才能を認めているのからこそ、こうした言葉をかけたのではないでしょうか。

次にご紹介するのは、仕事が忙しく社内にある一角が段ボールなどの整理が生き届いていませんでした。しかし、ベンが入社してから朝早くに整理整頓してくれていた時にジュールズが発した言葉です。

Best thing that’s happened around here all week.
この一週間でここで起きた中で一番良かったことよ!

Best thing/that’s happend/around here/all weekと4つに区切ることができるこの文章。

いいこと、起こった、ここで、一週間ずっとと主語・述語が明確になっているフレーズですね。長文の場合は、こうして区切るポイントを知っていればニュアンス読み取りやすくなります。

次の場面は、ジュールズが夫との関係性があまりうまく言っていないとベンに打ち明けるシーン。ベンは旦那さんと話し合うことを進めますがジュールズが言った言葉がこちら。

Cause, honestly, I’m not ready to deal with it.
正直、それと直面する準備ができてないの。

ここでのポイントはready to~です。

ready to 動詞は「~する準備ができている」という意味ですが、このセリフのreadyは形容詞です。ready for~の場合は「~の用意ができる」という意味になります。

もう一つのポイントとして、deal with~/~を扱うです。

意味は~を扱うですが、このセリフの「扱う」は解決するのが難しいものを「対処、対応する」というニュアンスなので注意しましょう。ビジネスでも使われる表現の1つです。

最後にご紹介するのは、ジュールズが最終的な決断をする時にベンが優しく言葉をかけてくれた言葉に対してジュールズが返した言葉です。

When you need someone, you know you can count on (me).
誰か必要な時は、私に頼ってね。

このフレーズのポイントは、count on ~です。「~を頼る/~に期待する」という意味になります。この文章ではmeが省略されています。このフレーズは日常会話としても使えるのでぜひ積極的に使ってみましょう。


ここでまた少し余談!

下記記事では、大人気ドラマ「プリズン・ブレイク」を使った英語学習方法をご紹介しています!ご自分の好きな作品を使って英語学習を進めていきましょう♪♪

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心が温かくなるコメディ映画

「マイ・インターン」という作品は、セリフ1つ1つが心に響くセリフが多い映画だと思います。

仕事に明け暮れている現実や、女性経営者であるが故の仕事のしにくさや葛藤が当時でも現代でも等身大に描かれている作品です。

ベンのような心が広く、若者にはない心の余裕さと器の広さは見習いたいところがたくさんあるキャラクターですし、ジュールズは女性だってやれるんだ!という強さと勇気を貰えるキャラクターです。

まだ観たことない方は、英語学習をちょっと横に置いておいて純粋に楽しんでみてください。きっと1度、2度と繰り返しふとした時に見返したくなる映画だと思います。

映画を使った英語学習は、観て聴いて繰り返すのがポイントです。
好きな映画を選んでぜひ役立ててみてください。