英語の勉強時、よく活用されている方法が映画を使った勉強法です。映画は教材になりますし、耳を英語に慣れさせるためにも活用されるので重宝しますよ!
筆者も留学中に安い映画DVDを買い集めて、たくさん観たおかげで英語も耳に慣れさせることもできましたし、映画を観ることが趣味になりました。
映画によってさまざまな言い回しがセリフで使われているので、日常会話で使えるフレーズや英単語もたくさん出てきますのでおすすめの勉強法です。
今回ご紹介したい映画は、「プラダを着た悪魔」です。2006年にアメリカで上映された映画で、日本でも同年に公開されました。筆者も大好きな映画で、DVDを買って何度も何度も観たくなる映画です。
この「プラダを着た悪魔」には、心に響くセリフが多く、勉強の手をついつい止めて見入ってしまうことも多々ありました。
今回は、劇中のセリフや映画のエピソードなどを紹介します。
プラダを着た悪魔
そもそもこの映画は、原作がある作品です。2003年に創刊された小説作品が原作で、日本語訳も発売されました。
ジャーナリスト志望の主人公が、悪魔のような上司の下でひたむきに頑張る姿を描いた物語。
主人公は女性、上司も女性として描かれており、当時は同世代の女性たちから指示を受けベストセラーとなりました。
著者である、ワイズバーガー氏も主人公と同様に「VOGUE」で編集長アシスタントをしていた経験を持っており、物語の一部は実体験が基になっているとか。
作中に出てくる鬼編集長も、実在する編集長をモデルにしたようです。
映画版では、主人公のアンドレア役にアン・ハサウェイ、編集長ミランダ役にはメリル・ストリープ、アンドレアの同僚エミリー役をエミリーブラントという配役で2006年に上映。原作のテイストをふんだんに盛り込んだ映画になっており、ヒット作となりました。
日本の出版社により、大学英語の教科書にも登場している作品です。
撮影は、パリ・ニューヨークなどファッション最先端の街で行われ、作中に登場する衣装もこだわり抜かれた最先端のファッションと話題になりました。
実際に、地味な服からファッション業界に入って、オシャレになっていく主人公のさまざまなファッションは観ているだけでわくわくしますよ。
2007年のアカデミー賞では、アン・ハサウェイとエミリーがプレゼンターを務めました。そのアカデミー賞にはメリル・ストリープも参加しており、プラダを着た悪魔の一幕を演じる場面はSNSでも賑わいました。
日本ではアメリカより約5カ月ほど遅れた上映となりましたが、プロモーションには出演者だけではなく衣装担当も来日する稀なパターンでした。というのも、このプラダを着た悪魔は内容さながら、数々の衣装にも注目が集まったためと言われています。
映画を使った勉強法のポイント
映画を使った勉強法はおすすめの勉強法の一つです。メリットなどと合わせておすすめの映画もご紹介します!
映画で英語を勉強するメリット!
映像を観ながらなので継続しやすい
映画の醍醐味といえば、映像ですよね。
映画で勉強する場合は本を読む勉強法ではなく、映像を観ながらなので継続しやすいです。
記憶に残りやすい
英語だけに限らず、何かをしながら覚える暗記法は、その動作をすることで物事を思い出すということがあります。映画のように、物語のそれぞれの場面で出てくる単語を物語のベースで覚えていくことでセリフを覚えたり、英単語がパッと出てくることがあります。フレーズも覚えてしまえるので、苦手な方は映画の物語毎に覚える方法も記憶に残りやすいですよ。
視覚と聴覚のW効果
学習方法として、なんでもそうですが五感をフルに使うことができれば吸収率も多く上達も早いと言われています。英語学習本を目で追うだけでなく、口に出して耳で聞くのをプラスすることで脳に叩き込むといった感じです。その点でいうと、映画は両方を兼ね備えています。英語字幕を目で追い、映像を観つつ音楽を聞きながらネイティブスピーカーの英語発音を聞くことができるので、英語学習に向いている教材と言えます。
ネイティブスピーカーの生の発音を聞ける
英語をマスターするには、やはり現地に行って現地の活きた英語の環境に自分を置くのが一番・・・なのですが、それが叶わないこともありますよね。そこで使えるのがこの映画なのです。映画では、役者がセリフとはいえネイティブスピーカーなので、人それぞれの癖はあるものの、活きた英語と生の発音を聞くことができる教材なのでおすすめです。
映画で英語を勉強する際の注意点
レベルに合った映画を選ぶ
自分の英語力がどれくらいなのか分かっている場合は、見る映画に幅が出るかもしれませんが、自分の英語力を把握できていない場合には映画を選ぶ必要が出てきます。教材として、アニメーションを選ぶのもいいです。子どもでも分かる英語がふんだんに使われていることが多いので、リスニングとして英語を耳に慣らすのに最適です。レベルに合わせる映画選びは重要なポイントです。
映画で英語の勉強として教材にする場合は
吹き替えは英語そのまま
字幕も英語
再生スピードを1~3段階遅く
何度も繰り返し観る
気になるフレーズは口に出して繰り返し言う
場面ごとに巻き戻してセリフ完コピを目指す!というような目標を立てる
英語音声で観ると、映画好きの方や筆者の場合は役者の声がしっかりと聞けるのでついつい手が止まってしまいがちなのでそこだけ注意してくださいね!
日本語吹き替えではなく、英語そのままで観る魅力は、役者の生の声が聞けること。これはちょっとした誘惑になりがちなので・・・皆さん頑張って乗り越えてください。
筆者もよく手が止まってしまっていました。
ここで少し余談!
下記記事では、人気の海外ドラマ『glee』を使った英会話学習方法についてご紹介しています!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪
映画で勉強するツール
ひと昔前は、DVDショップで探したり借りたりすることが当たり前でしたが、今ではサブスクリプションの動画配信サービスがたくさんありますね。サブスクリプションにすることで、見放題という嬉しさやコスパの良さが魅力です。
さらに、動画配信サービスによってはオリジナル作品もあります。映画だけでなくドラマ・アニメもありますので色々と教材にできるものは多いです。
今日ご紹介している「プラダを着た悪魔」は以下の動画配信サービスで配信中。
・Hulu
・dTV
・TSUTAYA
・music.jp
・Amazonプライムビデオ
・GYAO
・クランクインビデオ
・ビデオマーケット
ぜひチェックしてみてくださいね!
劇中に出てくるセリフで英語学習してみよう
プラダを着た悪魔に出てくるセリフやフレーズをご紹介して勉強してみましょう!
プラダを着た悪魔では、イギリス出身の女優さんが多いので、アメリカ発音とは少し違うイギリス発音が多いです。スペルも少し違いがあるので戸惑う方もいるかもしれませんが、そこも違いとして楽しんでみましょう。
アンドレアを初日にみたエミリーが、「ファッション誌なの。ファッションへの興味はマストなんだけど」とアンドレアに言います。するとアンドレアがひと言。
What makes you think I’m not interested in fashion?
なんで私がファッションに興味がないって思うの?
What makes you think I’m ~? / なぜ私が~だって思うの?
アンドレアが使った一言を日常的に使いたい場合は、最後のFashionをいろいろな単語に変えて使うことができます。
なんでわたしが○○に興味がないっておもうわけ?と使えますね。
面接初日のアンドレがエミリーにミランダって誰?と聞いた時にエミリーがひと言。
Oh My God. A million girls would kill for this.
冗談でしょ?この仕事をしたい女子は数え切れないほどいるのよ。
I would kill for~ / 死ぬほど~したい
killと出るとちょっと物騒な感じがしますが、死ぬほど○○したい!と表現するときに使います。
仕事仲間であるナイジェルにアンドレアは愚痴をぶつけます。一通りアンドレアの話を聞いた後、ナイジェルはアンドレアを励まします。
I can get another girl to take your job in five minutes… one who really wants it.
Andy, be serious. You are not trying. You are whining.
君の代わりなんて5分で見つかる。本当に仕事をやりたがっている子がね。
アンディ(アンドレアのニックネーム)しっかりしろ。君は努力をしていない。
ただ愚痴ってるだけだ。
ポイントは、whiningという単語です。
~ingの場合は、泣き言をいう。whine単独は泣き言・愚痴という意味です。
よく仲間同士や友達との会話で出てくるフレーズがあります。
劇中では、エミリーがアンディについてを同僚と話しているシーン。
Emily:I absolutely have no idea why Miranda hired her.
Serena:Tell me about it. We were in the Beauty Department and she held up this Shu Uemura eyelash curler and said “What is this?”
エミリー:ミランダは何だってあんな子を雇ったのかしら。
セレナ:まったくよね。あの子さぁ化粧品の部署でシュウ・ウエムラのアイラッシュ・カーラーを持って「なにこれ?」って言ったのよ。
ポイントは、Tell me about it.の部分です。
直訳すると、「それについて聞かせてよ」となるのですがこういった仲間同士での会話では「まったくよね」「ホントその通り」という同意の意味で使われることがあります。
ここでまた少し余談!
下記記事では、人気の海外ドラマ『ゴシップガール』を使った英語学習方法についてご紹介しています!英語学習を継続させられるように自分の好きな作品なども使って英語学習に取り組んでいきましょう♪♪
まとめ
「プラダを着た悪魔」という映画は、ひたむきで精一杯仕事を頑張る主人公に共感できるシーンが多いので、支持されているのだと思います。
今回紹介したナイジェルのシーンは、とても感動しますよ。
嫌い・向いてないと思うのではなく自分が行っている仕事は数多くの人が望んでいるポジションであり、文句ばかり言っている場合ではないと主人公が気づかされる大切なシーンです。
もしプラダを着た悪魔を観て勉強する際は、1度全てを観てから好きなシーンを見つけて繰り返し覚えていくのもいいかもしれませんね。

◇経歴
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪。
当初は1年で帰国するはずが、留学生活がとても充実していたため結果的に3年滞在。
その後は、外資系アパレルで英語を使う仕事に就き英語を活用し働く。
現在も英語のラジオやスポーツ実況などは英語で聞きつつ、英語力の維持に努めながら仕事に活かす。
◇海外渡航経験
オーストラリア3年留学。
現地のアパレル・レストランのアルバイト
その他、バリ・香港などの経験
◇自己紹介
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪し3年滞在。
当初1年で帰国する気満々で渡豪するも現地の生活があまりにも楽しく、結局3年滞在するという自由人。
現地に永住するか悩んだ末、日本での社会人経験を積むべく帰国。
その後は英語を活かし、外資系アパレルなどで仕事をしつつこのコラムを執筆中。
邦楽より洋楽が好きで、留学の3年間で染みついた海外志向は抜けないねと友人に指摘される程わりと思考は海外向け。
美味しいもの・楽しいことが大好きな関西人で、人と喋ることも好きなくせに割と家にいるのが好き。