海外ドラマ『glee』で英会話学習しよう!セリフを解説

glee

日本でも大ヒットした海外ドラマ『glee(グリー)』。1度見始めたらハマってしまったという方も多いのではないでしょうか?

本記事では、『glee』のあらすじや人気の理由、セリフから学べる英語表現などをご紹介していきます。ぜひ、英会話学習の参考にしてくださいね。

1.『glee』って何?

そもそもgleeとはどのような海外ドラマなのかを簡単にご紹介します。

1-1.『glee』のあらすじ

gleeの舞台は、アメリカ・オハイオ州の田舎にあるマッキンリー高校です。

かつての輝きを失った合唱部のグリークラブで、負け犬のレッテルを貼られた部員たちが、新米教師ウィルとともに州大会優勝を目指します。

次々と困難が立ちはだかる中、ウィルと生徒たちが共に奮闘する物語です。

gleeは、2009年から15年までアメリカで放送されたミュージカル・ヒューマンドラマで、シーズン数は6、エピソード数は121あります。

現在は、動画配信サービスなどで視聴できます。

1-2.『glee』が人気の理由

gleeはミュージカル・ヒューマンドラマであるため、シーズンを通して出てくるコーラスやダンスに魅了される人が多いのが特徴です。

その魅力から、gleeのサウンドトラックを購入する人も少なくないといわれています。

また、ストーリー展開が早く、青春時代のワクワク感などを味わえるのもポイントです。

2.『glee』の英語のセリフで学習しよう

gleeの舞台は高校であるため、政治や医療などの内容が複雑な海外ドラマと比較すると、理解しやすい英語が使われています。今回は、登場人物別に英語のセリフをご紹介します。

2-1.新米教師ウィルのセリフ

新米教師ウィルのセリフには、以下のようなものがあります。

I know you're used to being the cock of the walk around here...

君はここで威張るのに慣れてるようだけど…

「be used to~」は「〜に慣れている」という意味で、後ろに動名詞または名詞が続きます。

これは日常会話でも非常によく出てくる表現なので、ぜひ覚えておいてくださいね。

このセリフでは、後ろに動名詞「being」が続いていますが、名詞が続くパターンとして以下のような例文が挙げられます。

I am used to hot weather because I have lived in Thailand for ten years.

私はタイに10年間住んでいるので、暑い気候に慣れている。

ウィルのセリフとして、以下のようなものもあります。

There comes a moment in every performer’s life that defines him or her, sometimes for the rest of their career. This is our moment. We’ve struggled. We’ve endured. And now we must triumph.

パフォーマーの人生において、自分自身の評価を決めたり、時にはその後のキャリアを決定付けたりする瞬間がやってくるぞ。さあ、僕らの出番だ。やることはやった。つらいことにも耐えた。あとは勝つだけだ。

「define」は「定義する、明確にする、決める」の意味です。

「struggle」は「奮闘する、もがく」、「endure」は「耐える、我慢する」を意味します。

「We’ve struggled. We’ve endured.」の部分では、ウィルと生徒たちが今までよく頑張ったという気持ちが表現されています。

「triumph」は「勝利する、征服する」という意味です。

We were all raised by different parents, but we grew up together in the Glee club.

僕らはみんなそれぞれ違う両親に育てられたけど、みんな同じグリークラブで一緒に大きくなったんだ。”

「raise」は「育てる、養う」の意味で、ここでは「be動詞+raised」で受動態として使われているので、「育てられる」という意味になります。

「grow up」は「成長する」という意味で、このセリフでは「grew up」と過去形で使われているので「成長した」を意味します。

2-2.チアの顧問スーのセリフ

スーはしばしば強気な発言をしますが、垣間見える優しさに感動したと感じる人も多い登場人物です。

There's not much of a difference between a stadium full of cheering fans and an angry crowd screaming abuse at you. - they're both just making a lot of noise. How you take it is up to you.

スタジアムいっぱいに集まったファンの大声援も、いきりたった観衆がヤジる声も、うるさいことに変わりない。どっちと受け取るかはあなた次第だ。

「between A and B」は頻出表現で「AとBの間に」という意味です。

このセリフではAが「a stadium full of cheering fans」、Bが「an angry crowd screaming abuse at you」です。

「scream」は「叫び声を上げる、悲鳴を上げる」、「abuse」は「暴言、ののしり」の意味で「scream abuse at~」は「〜に暴言を吐く」を意味する熟語です。

「take」はさまざまな意味を持つ単語ですが、ここでは「受け取る」という意味で使われています。

「up to you」は頻出表現で「自分次第」の意味です。よく「It’s up to you」で「あなた次第だよ」の意味で使われます。

Oh, honey. All healthy relationships are built on lies! You know what? I’m pretty sure that’s why I ended up divorcing myself.

ねぇ、健全な関係はうそによって作られるの。あのね、だからこそ私は離婚したに違いないわ。

「build on~」は「〜の上に築く、〜に基づいて事を進める」の意味です。

今回は「be動詞+built on」と受動態の形で使われているので「〜によって築かれる、〜に基づいて事が進められる」という意味になります。

「I’m pretty sure」は日常会話で非常によく使われるフレーズで「〜でまず間違いないと思う、〜に違いない」と、何か物事を確信したときに使えます。

「end up~」は「結局〜になる、〜で終わる」の意味で「divorce myself」は「自分自身が離婚する」つまり「自分が離婚する」という意味です。

2-3.アメフト部のメンバーだったフィンのセリフ

アメフト部のメンバーだったフィンは、シューに才能を見いされてグルークラブの一員となりました。

Let me help you with that.

手伝うよ。

「Let me~」の形は、日常会話で非常によく出てくる言い回しです。

「let」は「〜させる、〜させてやる」という意味の使役動詞なので「Let me~」を直訳すると「私に〜させて」となります。

今回のセリフのように相手を助けたいときや、以下の例文のように目上の人に許可を取るときなどに多く使われる言い回しです。

Let me ask you a question.

質問させてください。

「Let me~」は、自分に何かさせてほしいという気持ちを表現するときに使えるので、ぜひ覚えてくださいね。

Everything's going to work out.

すべてうまくいくよ。

このセリフには、「be動詞+going to」という構文が使われており、未来に起こることを表現しています。

同じく未来のことを表現する「will」と「be動詞+going to」の違いが曖昧という方もいるかと思います。

「will」はその場で決めたことを表現するのに対して、「be動詞+going to」は以前からすでにやることを決めていたときに使われます。

「work out」は「うまくいく」の意味です。

したがって、このセリフは未来に上手くいくことをその場の判断で考えたのではなく、以前から確信を持っていた様子を表現しています。

2-4.ブロードウェイスターを目指すレイチェルのセリフ

優等生のレイチェルのセリフをご紹介します。

All I’ve ever wanted is to come home and have everyone know my name and now they do.

地元に帰ったらみんなが私の名前を知っていることが、ずっと私の望みだったの。今では彼らは私のことを知ってるわ。

このセリフには「all I want」というよく使われる表現が含まれています。

これは直訳すると「私が欲しいすべて」という意味です。

自分の欲しいものや、やりたいことを表現するために使われる「I want~」から始まる英文と比較すると、「all I want」を使った方が何を望んでいるのかをより強調できます。


ここで少し余談!

下記記事では、こちらもまた海外の大人気ドラマ「F.R.I.E.N.D.S」を使った英語学習方法についてご紹介しています!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪

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3.『glee』で英語学習するメリット

gleeで英語学習するメリットは、今回ご紹介したセリフのような日常会話で使われる表現が学べる点です。

ドラマの舞台が高校で、より身近であるため、今まで海外ドラマを活用した勉強法を取り入れていなかったという場合でも、楽しみながら学習できます。

また、gleeでは世界的にヒットした洋楽のカバー曲などが聴けます。

セリフやその時の雰囲気に合った曲が流れてくるので、登場人物の気持ちを考えながら英語学習できるのも魅力です。


ここでまた少し余談!

下記記事では、海外ドラマで英語学習をする際のポイントについてご紹介しています!おすすめの海外ドラマもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみて下さい♪♪

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4.海外ドラマを活用して英語学習をしよう!

海外ドラマを活用することで、テキストだけを使うよりも楽しく英語を学べます。

また、gleeのような日本でも広く知られている海外ドラマは、日本語吹替や英語字幕を活用して繰り返し視聴することで、効率よく生きた英語を学べます。

動画配信サービスなどでドラマや映画を視聴する人が世界中で多くなってきた現在、その話題は外国人との会話で頻繁に出てきます。

ネイティブキャンプでは、講師とさまざまな話題について話せるので、ぜひ本記事で学習した内容を参考にレッスンで練習してみてくださいね。