様々な目標、目的を設定し、その達成にむけて普段から英会話や英語学習に励んでいるみなさん!
こんな経験したことありませんか?IELTSや英検などの英語の試験の際、英語スピーカーと一対一で面接形式の試験があり、テキストや解説書を読んで勉強し、聞かれそうな質問に対する答えを準備して挑んだのはいいものの、面接開始時の挨拶の場面でどうもぎくしゃくしてしまう。
質問に答えるほうがずっと難しい英語表現を使うはずなのに、面接官の”How are you today?”や”How are you feeling?”などと聞かれると、何と答えるのがナチュラルなのかわからない。
そのため無難に”I’m good, thank you.”や、なんなら”I’m hungry.”などという少々唐突で不自然な返しをしてしまったり…。
実は、留学も経験し、小学校低学年のころから英語学習をしている筆者もこの、「ネイティブスピーカーの”How are you”にどう返せばいいのか問題」に何度も直面した過去があります。
そもそも、この問題が英語学習者に生じるには訳があって、日本語話者は、普段人と会ったときに面と向かって「こんにちは。今日の気分はどう?」と文字通り聞くことって少ないですよね。
仕事の上司や目上の人に対しては、丁寧なあいさつや社交辞令としてそのような質問をすることはありますが、日常で今日の気分はどうかを多くの人に聞く習慣は日本語話者にはありませんよね。
そのため、いざ英語のネイティブスピーカーと出会い、会話を始めた際に「今日の気分は?」と聞かれると、「えっと…」と一瞬戸惑ってしまう時期があります。
そして、ここが英語でのコミュニケーションにおける面白いところなのですが、本題や話したい内容を事前にしっかり準備して面接やプレゼン、会議に挑んだとしても、初対面の相手との挨拶がぎこちなかったり、まるで教科書で習った定型文のような挨拶を使ってしまったりすると、その後の本題を話す際のモチベーションや自信、流暢さが下がってしまうことがあるのです。(以前留学前に、IELTSのスコアアップに挑戦していた筆者が実際に経験した現象です。)
要するに、会話する相手と出会った際、どれだけリズミカルでナチュラルに挨拶を交わすことができるかが、その後の相手との会話の中での自分の緊張の度合い、英語の流暢さや、会話自体を楽しめているかどうかに影響してしまうんです!
せっかくそれまで頑張って勉強してきた大切な面接試験や本腰を入れて準備をしてきた会議の際、伝えたいことをより分かりやすく、流暢に伝えたいですよね。そこで重要な役目を果たすのが、ナチュラルでリズミカルなHow are youへの返し方なんです。
そこで今回は、この”How are you”に対する返事の仕方と会話の広げ方についてお伝えしたいと思います。
“How are you?”と聞かれるシチュエーションとしてまず気にしたいのが、「話す相手が自分にとってどんな立場の人なのか」という事です。
相手は職場関係の上司や先輩なのか。親戚や家族などの特に近い間柄なのか。久々に会った友達なのか。子供なのか。
それによって、”How are you?”に対する返答が変わってくることもあります。
そこでまずは、日本語で表すなら敬語を使う必要のない、「友人や恋人」「家族」などの比較的、自分にとって親しい間柄の人が”How are you?”と言ってきた際の返答の仕方についていくつか見ていきましょう!
“How are you?”へのカジュアルな返答の仕方
I’m good. / Pretty good, thank you.
+
But maybe a little tired.
I just finished my homework now.
I just met your sister a few minutes ago.
上記のように、”I’m good.”や”Pretty good, thank you.”に加えて、一言二言パーソナルな事(例えば、今の気分や今さっき起きたことなど)をちょこっと伝えることが多いです。
親しい間柄だとしても、”I’m fine.”だけで挨拶を追えてしまうのは失礼ですし、その後の会話の話題を見つけたり続けるきっかけを作るためにも、そのあと軽く個人的な事、些細な事など何でもいいのでつけ足して言うことが基本です。
これは、日本語で話すときも普段自然に行いますよね。ただ挨拶するだけではなく、その後に「そういや、この間、教えてもらった本読んだよ。」とか、「昨日ちゃんと寝れてなくてめっちゃ眠いんだよね~。」などなど。
こういうちょっとした話題作りのための会話を、英語で”small talk”「スモールトーク」と言います。後程、ネイティブスピーカーとの挨拶の際に役立つ、効果的なSmall talkの方法についても紹介していきます。
上記のように、”I’m fine.”や”Pretty good, thank you.”の後に一言付け加えて相手に対応すると、その後はたいてい相手からそのことについて返答や質問が帰ってきたりするため、その後の会話に困らなくて済みます。
つけ足す一言がパーソナルな内容になればなるほど、家族や友達、恋人など親しい間柄通しで使うことができる便利な”How are you?”に対する応答の仕方です。
“How are you?”に対するフォーマルな返答の仕方
続いて、職場の上司や年上の人、初対面同士で挨拶を交わす際に役立つ”How are you?”の応答の仕方を伝授したします。
ポイントは、親しい間柄同士で行うカジュアルな挨拶に比べて、相手にとてもポジティブに聞こえる定型文が存在する点です。
また、個人的出来事やプライベートで起きたことを一言として付け加えることはあまりしません。それでは見ていきましょう。
I’m doing well, thank you. / I’m good, thank you. /I’m fine, thanks.
+
It is a beautiful weather today, isn’t it?
And you?
It’s great to meet you!
My pleasure to meet you.
フォーマルな状況での”How are you?”に対する応答として注目したいポイントは以下です。
まず一つ目のポイントとして、一言目に”How are you?”に対する答え、そして二言目に相手に対するポジティブな気持ちや今日の天気などの言葉を添えるという点です。
“How are you?”に対する答えとしては、カジュアルな状況の場合と大して大きな違いはありませんが、”I’m doing well.”や”I’m fine.”などの応答が一般的でしょう。その後に、一言二言の言葉を追加しますが、ここで大切な点があります。
カジュアルな挨拶とは異なり、昨日起きた出来事や今の率直な気分、本当の気持ち、プライベーなトピックをここでいう事は避けることが多いです。
特に職場の上司や目上の人に対しては相手と会えてうれしい気持ちやこの日を待ちわびていたという英語表現を使ってポジティブな挨拶表現を用いるのが一般的です。
あいさつの後に自然に相手が違う話のトピックを振ってきたらその話に切り替えたり、よりカジュアルな表現を用いた会話に移行していくのが自然な流れです。
「昨日息子と夜更かししたので今日実は少し眠いんですよ~。」だとか、「ご年齢は?」などといった本心や相手に対して踏み込みすぎた質問はまだ挨拶の段階では避けた方がよさそうです。
ここで少し余談!
下記記事では、「not at all」の使い方についてご紹介しています!日常的に使えるフレーズなので、ぜひ使い方を覚えてみて下さい♪♪
挨拶にプラスアルファで印象付けを!「スモールトーク」の秘訣
スモールトークとは
「スモールトーク」とは、直訳すると「小さな会話」。
その文字の通り、挨拶と一緒におこなう、「ちょっとした軽い世間話」です。日本でも、人に会ったときに挨拶だけすることより、今日の天気や気候、以前何か一緒に行ったことがあるならその時のお礼、近況を聞いたりしますよね。それと同じと捉えてください。
英語圏では、この「スモールトーク」を特に大切にします。
あいさつと一緒にスモールトークをおこなって場を明るくし、そのまま少しだけ話してその場を後にする場合もあれば、スモールトークをおこなったおかげで話題作りができ、会話が広がっていくケースももちろんあります。
スモールトークを制する者は会話を制する者、です!
先ほどお伝えした、”How are you?”への返答を行い、その後すぐ一言二言追加して話すことが多いとお伝えしましたよね。
その「一言二言」の部分がスモールトークになります。
ここからはみなさんに、英語であいさつをした後にスモールトークを行うためのコツをお伝えしたいと思います。
スモールトークをするためのコツ① WhyやHowで始まる質問をしてみよう。
例:
How did you get to school today since it’s raining so hard outside?
今日ひどい雨だけど、どうやって学校まで来たの?
Why do you have such a huge backpack today?
今日はどうしてそんなに大きいバッグを持っているの?
HowやWhyから始まる質問を相手にすることで、相手はその説明を具体的にしてくれます。
例えば上記で上げた一つ目の例であれば、「タクシーを何とか拾ってここまできたんだよ。」と答えてくれたとします。
それに対して、自分は「それは大変だったねー!なかなかタクシー雨の日だと捕まらないでしょ。」などと会話を続けられます。
もし、相手がYes/Noで答えられる質問をしてしまうと、Yes/Noで答えが完結してしまうため、その後の会話が続きづらくなります。
ぜひ、あいさつの後はHowやWhyで始まる質問をしてみましょう!
また、WhyやHowから始まらなくても、相手が具体的でイメージの沸きやすい返答をしてくれそうな質問(What did you watch yesterday?/ What did you do last night?など)も、その後の返答が浮かびやすいためおすすめです。
スモールトークをするためのコツ② アクティブなリスナーになろう!
スモールトークを盛り上げるコツは、聴き手(自分)の姿勢が非常に大切です。
相手が返答してくれたことに対して興味をもって質問し返したり、実際に同じ経験があればその時のエピソードをシェアしたり。相槌を適度に打つことも、相手に好印象を与えます。
例えば、
I see.
I know!
Right?
Could you tell me more about that?
など、一言、簡単な単語で良いので自分の相手への興味を示す意思表示を忘れないようにしましょう。
スモールトークをするためのコツ③ 自分だけが好きな話題で1人で話す時間が長すぎないように
以外と忘れがちでやってしまうことの中に、自分が話したいトピックを、相手もきっと好きだからと思って、一人でダラダラと長く話し続けてしまうことがあります。
特に、初対面の相手との挨拶のときに気を配りたいのが話す時間の長さやトピックの種類。あなたが好きなトピックは相手が好きなトピックとは限りません。
初対面の人が好きなトピックなんてわからないのは当たり前なので、自分が話す時間を20秒程度に収めるようにすると、あまり相手が知らないトピックについてでも興味を示してくれるでしょう。
また、20秒程度で相手に話題を振ることができると、話を占拠することなく相手が好印象をもってくれます。
次もこの人と会って話したいな、と思ってもらえるようにこの点を気を付けられると素敵なスモールトークにつながりますよ!
スモールトークをするためのコツ④ スマホは見ない!
現代の人が人との会話中に無意識にやりがちなこと。
それは、自分のスマホを見てしまうことです。本人に自覚や悪気はなくても、仕事からのメッセージが届いていないかや、友達からの連絡が来ていないかなどをちらちらとチェックしながら相手が自分と話していたら、自分に興味がないんだなと誰でも思いますよね。
現代ならではの注意点です。その場にいない人からの連絡は後で確認すればいいんです。今、そこにいる相手との会話に集中しましょう。それがすてきな会話から始まる人間関係の築き方ですよね。
ここでまた少し余談!
下記記事では、ネイティブにはなかなか伝わらない、日本人特有の英語表現をご紹介しています!英会話を上達させていきたい方は、ぜひ参考にしてみて下さい♪♪
まとめ
この記事では、”How are you?”に対するナチュラルな答え方を、会話の相手が親しい間柄かそれとも目上の人や上司なのか、といった、相手や状況に合わせた返答方法について紹介してきました。
また、挨拶の際に欠かせない、「スモールトーク」を英語で行う際のコツについても紹介してみました。
英語でのコミュニケーションで、話したい本題に入る前や、その相手との関係を深めていく過程で、すごく重要な役割を果たす挨拶において、少しでも自然でその後の会話が弾むような方法をお伝えできていれば幸いです。