待ち遠しい!「長期休暇」の英語表現と使い方について!

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長期休暇の英語表現

休暇の前は「夏休みだ!」「年末年始は休める!」と、どの年齢になっても、どの仕事をしていても、心が弾みますよね。休み、とひとまとめにしても様々な形態や期間があります。ちょっとした昼休憩や土日休みなど、それぞれに適した日本語があるように、英語にも適した表現が存在します。

今回は休みの中でも「長期休暇」にスポットを当てていきます。つまり、この記事のテーマは「長期休暇の英語表現とその使い方について」です。休みを満喫するためにも、長期休暇についての英語や英語表現を学んで備えていきましょう。

まず、日本人が「長期休暇」と聞いて最初に思い浮かべる単語は「vacation」と「holidays」ではないでしょうか。ではこの二つの単語は何が違うのか見ていきましょう。

Vacation

“vacation”は主にアメリカ英語で使用される頻度が高く、「学校や仕事の休みの期間」を意味します。学校で習う単語にも登場しており、耳なじみがあるのではないでしょうか。

“vacation”には単に休みという意味だけでなく、リフレッシュやリラックスを目的とし、普段の生活や仕事から離れて心と体を回復させる時間を意味することが多いです。期間は1日~数週間の休みを網羅し、学校の長期休みを表す言葉としても使用されています。例えば、所謂「サマバケ」と呼ばれる “summer vacation”などもお馴染みです。

また、vacationの意味を応用した造語や、単語も多々あります。例えば、“Staycation””stay”と”vacation”を組み合わせて出来た言葉です。これは、遠方への旅行ではなく、休暇を自宅にステイしてゆっくり過ごすことを意味します。全世界で猛威を振るったコロナウイルスが蔓延している際、日本だけでなく各国で、「家で過ごすという休み」が重視されました。そこからまたこの”staycation“という概念がより浸透していったと考えられます。また、近年でも流行しているキャンプやハイキングなどを行い、アウトドアや冒険を楽しむ休暇のことを“adventure vacation”と表現することもあります。

I m going on summer vacation next week.

私は来週から夏休みだ

They planned a family vacation to Hawaii.

彼らはハワイの家族旅行を計画しました

holidays

一方、“holidays”は主にイギリス英語として使用されることが多いです。意味は殆どvacationと変わらず、Summer vacation と同様にSummer holidays なんて表現を使用します。

しかし、holidayには少し特別な意味合いも含まれています。それは「休日・祝日・祭日」を表すことが出来るという点です。例えば、“a public holiday” は国民の休日、つまり「公休日」または「祝日」を意味し、国や地方政府によって公式に定められた休みの日を指します。また、公休日と言っても国や地域で休日は異なります。

例えば、アメリカには独立記念日“Independence day”や感謝祭“thanksgiving day”があり、イギリスには“a bank holiday”という独自の休日が存在します。

Are you going anywhere for the holidays?

休みには何処かに行かれる予定ですか?

On public holidays, public transport usually runs on a different schedule.

公休日には、公共交通機関は通常と異なるスケジュールで運行されます。

long weekends

Vacationとholidaysが抽象的な範囲の休みであったのに対し、“long weekend”土日と連続して祝日が続く週末のことという制限があります。Weekendが「週末」という意味なので、「長い週末」といった意味合いになり短期間であることが特徴です。例えば、土日休みに加え、月曜日が休日の場合は3連休になり、この単語を使用できます。

ここでは、“long”がweekendsを意味的に修飾していますが、vacationやholidaysに付くと“long-term vacation”“extended(longの同意語)holidays”など、「より長い休暇」というような強調の修飾語にもなります。

具体例として、日本で言うゴールデンウィークも土日休みを活用した長い休暇であることから、long weekendsが使用されます。ここで注意したいのが、「ゴールデンウィーク」は和製英語であるという点です。

日本独自の文化として”Shougatsu”(正月) と表記されるように、”Goldenweek”(ゴールデンウィーク)と表現することもできますが、意味が伝わらない場合もあります。そのため意味の伝わりやすさで言えば、ゴールデンウィークに自身の休みを取り、周囲に伝える際はlong weekendsを使用した英語表現の方がより良いでしょう。

We’re planning a trip for the long weekends.

私たちはこの大型連休に旅行を企画している

Long weekends are a great opportunity to relax and recharge.

連休はリラックスしてリフレッシュするのに絶好の機会です

「休み」の英語表現

上記では大型連休の英語表現について見てきましたが、ここでは「仕事の休み」という、より広い意味での言葉について、英語でどの様に使い分けされているのかも見て行きましょう。仕事の休みを英語で表現する場合、幅広く使用されているのは“off”、“absent”、“leave”の三つです。

まず、最も使用される傾向にあるのが、offです。日本語表現にも「オフの日」がある様に、仕事から離れる日を英語表現でもオフと表すのです。基本的に1日以上の休みを表し、決まっている定休から申請したお休みまで幅広く表すことが出来ます。“〇〇(数字) days off…”に“a week”や”a month“を続けることで、週休や月休を表現したり、halfを使用して例外的に半日休みを表したりする事も可能です。

She used her half day off to go to the dentist.

彼女は歯医者に行くために半休を使いました。

Most people prefer jobs with at least two days off a week.

多くの人は、少なくとも週に2日休みがある仕事を好みます。

次に、“absent”について見ていきます。“absent”は、学校や職場を「休む」「不在である」という意味で使われ、その中でも通常、病気や私用などの理由で予定されていた出席や勤務に「欠席する」「休む」場合に使います。

「リフレッシュのため仕事を休む」という意味よりは、対義語が“present”(存在する)であることもあり、「ただ其処にいない」という事を表現する場合に使用されます。そのため、自分の休みには使用できず、第三者の様な存在について客観的に話す場合に用いられることが多いです。

He was absent from work yesterday due to a family emergency.

彼は家族の緊急事態のために昨日仕事を休みました。

最後に、“leave” が表すのは「臨時のお休み」です。“off”などでは予め決まっている休みや自身で調整した休みまで含まれますが、その様なお休みに leave は使用されません。例えるならば、“Off”は「仕事活動モード(on)」と「休止モード(off)」というスイッチを切り替えるような休みであり、“leave”は元のスイッチから一旦離れるような行為でしょう。

仕事を「公式」に休むための用語として使われることが多く、非公式な休みよりも計画的・正式なニュアンスを含んでいます。仕事上では特に、公式に申請した休暇や長期間の休みを指すことが多いです。例えば、有給休暇(paid leave)、年次休暇(annual leave)、産休・育休(maternity leave / paternity leave)などです。

有給休暇

社員が各々の事情で申請する有給休暇は“paid leave”と表記するのが一般的です。長期休暇を取る場合、「有給」という部分を強調したければ “paid holidays” や“paid vacation”で表す事もできます。

また、主にアメリカでのビジネスシーンでは "Paid Time Off (PTO)" と表現されることもあります。PTOは、従業員が病気や旅行などで休む際に使用できる有給の休暇時間をまとめて管理する制度として一般的です。企業ごとに規定が異なるため、PTOの日数は勤務年数や雇用形態に応じて異なることが一般的であり、また、アメリカでは日本と違い、有給休暇が法律で義務付けられていないため、企業が独自にPTOポリシーを定めています。

ビジネスメールでPTOと略されて使用されることもあり、短くて簡略化しているため、電話の自動応答や短い自動返信メールでも使用できます。例えば、“I’m on PTO from November 11 to 19.”(私は11月の11日から19日までお休みを頂いています)などと、迅速に伝えることが出来ます。

年次休暇

年次休暇は“leave”を使用し、“annual leave”と表現することが出来ます。有給休暇などの毎年付与される定期的な休暇を指します。

Employees are entitled to a certain number of days of annual leave each year.

従業員は毎年一定の日数の年次休暇を取得する権利があります。

育児休暇

育児休暇、所謂「育休」は一般的に“childcare leave”と表します。“child”で「子供」“care”で「お世話」という意味を表し、つまり育児をするという事を表現できます。加えて、“child-raising leaves”や“child-rearing leaves”などの表現もあり、どれも「子供を育てる」+「休暇」という意味になります。

また、産休は“maternity leave”と表現されるのが一般的です。妊娠をしている女性側が“maternity”と表し、父親になる男性側を“paternity”と表すことが出来ます。つまり、男性が出産や育児を理由に休暇を取得する場合は“paternity leaves”となるのです。

ちなみに、アメリカではFMLA(Family and Medical Leave Act)という、連邦レベルの法律があり、従業員が病気や育児、家族の介護などの理由で無給休暇を取得できる制度があります。しかし、雇用期間や形態などにより適応されない場合や、無給であることから取得する割合は低いようです。

一方日本では、育児休暇や産休について「育児・介護休業法」で定められていることもあり、女性の休暇取得率は高水準となっています。つまり企業にはよりますが、日本では子育てに関する休暇がより取りやすい傾向にあるようです。

My company offers long childcare leave.

私の会社は長期の育児休暇を提供してくれる

She will start her maternity leave next week.

彼女は来週から産休に入る。

長期休暇時におけるメールの英語表現

では実際ビジネスシーンでどの様にこの表現使用するのか、見ていきます。例えば、長期休暇を取得した場合、取引先相手や社内の人間にどの様にメールを送るでしょうか。以下にテンプレートを作成してみましたので、参考にしてください

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Subject: Notification of Long-Term Leave

Dear [Clients/Colleagues/Business Partners],

I hope this message finds you well. This is [Your Name] from [Your Company Name].

I am writing to inform you that I will be on extended leave during the following period:

Leave Period

[Start Date] to [End Date]

During my absence, I will have limited access to email and may not be able to respond promptly. For any urgent matters, please feel free to reach out to my colleague below, who will be happy to assist you.

Alternative Contact

Name: [Colleague’s Name]

Email: [Colleague’s Email Address]

Phone: [Colleague’s Phone Number]

I apologize for any inconvenience this may cause and appreciate your understanding. Please rest assured that I will address any pending matters promptly upon my return.

Thank you very much for your cooperation and support.

Best regards,

[Your Name]

[Your Position]

[Your Company Name]

[Your Department Name]

[Your Email Address]

[Your Phone Number]

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これは日本で送るビジネスメールの様に、丁寧に休暇期間や緊急連絡先などを示しており、相手に十分配慮した形です。上記のメールの中で休暇について“I will be on extended leave”と表現されています。このように、leaveを使用する際は、“be on leave” の形で使います。上記のメールなどで周囲に告知した上で、それを応用し、英語での自動返信メールの例を作成してみました。以下例:

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Subject: Out of Office Auto-Reply

Dear [Sender's Name],

Thank you for your email.

Please note that I am currently out of the office on leave from [Start Date] to [End Date] and will have limited access to email. I apologize for any delay in responding to your message.

For urgent matters, please feel free to contact my colleague below:

Alternate Contact

Name: [Colleague’s Name]

Email: [Colleague’s Email Address]

Phone: [Colleague’s Phone Number]

Thank you for your understanding, and I will respond to your message as soon as possible upon my return.

Best regards,

[Your Name]

[Your Position]

[Your Company Name]

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自身で使用する際の目安、参考になれば幸いです。

まとめ

今回は休みや長期休暇の英語表現やその例文、応用した文などを見てきました。学生でも社会人でも必ず取得する「休暇」。これを英語で表現出来るだけでコミュニケーションの幅が広がります。今回の記事を参考に、読んだ方が自分の言葉として「休み」を表すことが出来れば、嬉しく思います。

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