今年の9月は敬老の日と秋分の日があるため、2週にわたって3連休が続く方も多いのではないでしょうか。年によっては、これがうまく組み合わさり最大5連休の大型連休となることから、この時期にある連休を「シルバーウィーク」と言うことも増えてきましたね。
このような連休の前後には、休みの間の過ごし方に関するコミュニケーションが弾むことでしょう。そんなとき、「シルバーウィークって英語っぽいけど、そのままで通じるの?」「そもそも連休って英語でどう表現するの?」と、このような疑問を抱く方もいらっしゃるのではないかと思います。
結論、シルバーウィークは日本にしかない祝日を含んだ連休なため、海外の人には通じません。日本に関心のある方であればゴールデンウィークは知っていることがあっても、ここ数年聞くようになったシルバーウィークまでは知らないという方がほとんどです。
なので今回は、シルバーウィークや連休について難なくコミュニケーションが取れるように、シルバーウィークや連休の英語表現をご紹介していきます。例文も併せて紹介していくので、ぜひ日常会話のきっかけに使ってみてください!
シルバーウィークの英語表現
ここからは、シルバーウィークを英語で表現する言葉をいくつかご紹介します。その前に、シルバーウィークとはなんなのかを整理しようと思います。
シルバーウィークとは、9月にある敬老の日・秋分の日の2つの祝日と国民の休日、土日を組み合わせた連休のことです。これらを組み合わせて5連休になった2009年秋の大型連休がシルバーウィークと呼ばれるようになりました。
今年、2024年の9月は敬老の日と秋分の日まで期間が空いているため、本来のシルバーウィークの定義には当てはまりません。しかし、ここ最近だと細切れの3連休であっても、休みが多い期間という意味でシルバーウィークと呼ばれることもあります。今年もシルバーウィークを謳って開催されるキャンペーンなどもあるようです。
本来のシルバーウィークのような大型連休であっても、3連休であっても表現ができるように、連休を意味する英語表現を紹介、解説していきます。
Silver Week
シルバーウィークの英語表現1つ目は、"Silver Week"です。"Silver Week"だけで通じるわけではないですが、シルバーウィークは日本にしかないものなので、その会話の中で「シルバーウィークとは9月にある大型連休のこと」だと伝えられれば問題ありません。
5 day mega holiday in September
次に、シルバーウィークを英語で表現する方法2つ目をご紹介します。それは、"5 day mega holiday in September"です。直訳すると、「9月にある5日間の大型連休」という意味になります。
シルバーウィークという名前を使うことにこだわる必要は特段ないため、シルバーウィークという言葉を知らない相手にこの大型連休の話をしたい場合は使いやすい表現なのではないでしょうか。
シルバーウィークを英語で説明
ここまでで、シルバーウィークの英語表現を2つご紹介しました。とはいえ、表現を覚えたからと言ってコミュニケーションにそのまま活かせるわけではありませんよね。なのでここからは、"Silver Week"と"5 day mega holiday in September"を使って、シルバーウィークを英語で説明する方法を解説していきます。
Wikipediaでは、シルバーウィークの説明として"Silver Week is a new Japanese term applied to a string of consecutive holidays in September."とあります。直訳すると「シルバーウィークは9月の連休を説明するために作られた新しい日本語です。」という意味になります。
これではコミュニケーションに使うには表現として固すぎるので、もう少し口語として適した表現にしてみましょう。
シルバーウィークとは、6年に一回9月に3つの祝日が連続する日本の休暇です。
今年、2024年のシルバーウィークを説明したい場合は、
今年の9月は3回の祝日があるため、3連休を2回取ります。
このように、シルバーウィークの説明をしたあとに自分や相手の休日の過ごし方の話題などに持っていければ、相手のことをよりよく知ることもできてコミュニケーションも弾むことでしょう。
休日の英語表現
今回は、シルバーウィークやシルバーウィークを含む大型連休の英語表現についてメインでお話していますが、そもそも休日とは英語でどのように表現するのでしょうか。
これは、アメリカ英語かイギリス英語かでも異なってきます。イギリス英語では、特別な日ではない単発の休日のことも"holiday"と表現します。それに対してアメリカ英語では、単なる休日のことは"day-off"と表現するのが一般的です。アメリカ英語で"holiday"と言うと、特別な祝日というようなニュアンスで捉えられます。
連休の英語表現
先ほど、休日の英語表現をご紹介しました。そして、今回メインで解説している連休とは、連続した休日を意味する言葉です。シルバーウィークに限らず、休日が連続する連休は英語ではどのように表現されるのでしょうか。ここからは、単なる「連休」を意味する英語表現を3つご紹介します。
A long weekend
「A long weekend」を直訳すると「長い週末」という意味になります。これは一番分かりやすく覚えやすい表現ではないでしょうか。weekendとは、week(週)とend(終わり)を組み合わせた単語です。
基本的に土日を指す言葉です。月〜金で働いている方や学校に行っている方にとっては休日と同じ意味を持ちますが、土日に働いている方もいるのでweekend=休日ということではありません。
Long holiday
「holiday」は、「休暇」「祝日」を表す英単語です。単に休みを表現するのではなく、クリスマスなどの国の祝日や年末年始の休暇を表現することが多く、先ほどのweekendとは少し違うニュアンスを持ちます。イギリス英語では単なる休日を表現する際に使われることもありますが、アメリカ英語では祝日など国で決められた休日に使われる表現です。
B: What is it?
A: It is a long holiday in Japan. There are national holidays for three days in a row in the beginning of May.
A: ゴールデンウィークって知ってる?
B: 何それ?
A: 日本の長い祝日のことだよ。5月の始めに3日連続で国民の祝日があるんだ。
というように使うことができます。ゴールデンウィークもシルバーウィークと対になる、大型連休の例としてよく使う言葉なので、説明できるようになっておくといいと思います。
Vacation
「vacation」と聞くと、なんとなく長期休暇を取ってバカンスに行くようなイメージを持つ方もいるのではないでしょうか。そのイメージはほとんど正解です。アメリカ英語で使用されることが多く、summer vacation(夏休み)やspring vacation(春休み)など、仕事や学校から離れて楽しむような休暇に使われる言葉です。
国で決められた休日などとは違い、家族旅行のためなど、自ら休暇を取得するようなニュアンスがvacationには含まれています。その他にもvacationは、family vacation(家族旅行)やski vacation(スキーのための休暇)などといった使い方もできます。
Consecutive holidays
「consecutive holidays」は、連休を英語に直訳した「連続した休暇」を意味する言葉になります。そのままの意味なので通じないこともないかとは思いますが、ネイティブが使う表現ではないためピンとこないことも多いでしょう。
「連休」と一言でいってもその内容によってさまざま表現方法があり、持つニュアンスも違うことがわかりました。話の内容に応じて使い分けられるとネイティブっぽさが出てかっこいいですよね。
まとめ
今回は、9月にあるシルバーウィークとその他の大型連休、そして単なる休日の英語表現について解説しました。
シルバーウィークは、日本独自の言葉であることに加えて、日本で使われるようになったのもここ数年の話です。そのため、日本に詳しい方であっても海外の方は聞いたことがないことが多いでしょう。
海外の方とスムーズにコミュニケーションを取る上で、日本独自の言葉や文化を英語で説明できるようになっておくことはとても有効です。ぜひこの機会に、シルバーウィークを英語で説明できるようになってみてください!
◇経歴(英語を使用した経歴)
小中学生時代をアメリカ・ニューヨーク州で過ごした後、高校では英語を専門的に学び大学では主に英語教育を学びました。その中で、実際に中学生に対して学校で英語の授業を行ったり塾講師として受験英語の指導を行ったりしていました。
◇資格
・英検準1級
・TOEIC865点
・中学校教諭一種免許状(英語)
・高等学校教諭一種免許状(英語)
◇海外渡航経験
小学校3年生から中学生までの間、アメリカ・ニューヨーク州で生活し、現地の学校に通っていました。
この経験を通じて、異文化の中で生活する楽しさや戸惑いを肌で感じながら、英語や多様な価値観に触れることができました。
まだ幼いうちに新鮮な経験ができたこともあり、クラスメートとの交流や現地の行事への参加を通じて、自然とアメリカの文化に溶け込んでいく貴重な時間を過ごしました。
◇自己紹介
WEBライターのりんと申します。義務教育時代を海外で過ごした経験を活かして主に英語や教育に関する記事を執筆しております。