「海外ドラマが好きで、よく見ている」
「登場人物のかっこいいセリフに憧れる、自分も言ってみたいな」
そんな人におすすめなのが、海外ドラマを利用した英会話学習です。
ドラマや映画を活用した英語学習は
・趣味の延長でできるから続けやすい
・ネイティブが実際に使っている英語に触れられる
など、実はメリットがたくさんあります。
この記事では海外ドラマ「ゴシップガール」を例に、海外ドラマを使った英会話の勉強方法についてご紹介します。
- 英語学習用の海外ドラマは「好きなもの」でOK
- 海外ドラマを活用した英語学習の方法とは
- 『ゴシップガール』はどんなドラマ?
- 『ゴシップガール』の英語レベルは?
- 『ゴシップガール』のあらすじ
- 『ゴシップガール』がおすすめな人の特徴は?
- 『ゴシップガール』で学ぶ「明日から使える」英語表現
- まとめ
英語学習用の海外ドラマは「好きなもの」でOK
海外ドラマで英会話を勉強するときのポイントは1つだけ。
「自分が興味を持てる、面白いと思える内容のドラマを選ぶこと」です。
海外ドラマで英語を勉強するときは、モチベーションが最も重要になります。
教科書も先生もいないので「どんなフレーズを覚えるか」「何回視聴するか」は自分次第。
そんな状況で、興味のないドラマを延々見続けるのは苦痛ですし、長続きしません。
英語学習は日々の継続が大切です。
海外ドラマで英語を勉強するなら、毎日見ても楽しく続けられるような作品を選ぶようにしましょう。
海外ドラマを活用した英語学習の方法とは
海外ドラマを使って英会話を学ぶときは、次の4ステップで行います。
1 日本語字幕付きで見てストーリーを把握
2 英語音声に集中して視聴
3 気になったシーンや覚えたい英語フレーズを探して何度も再生
4 登場人物になりきって実際に発音
STEP1: 日本語字幕付きで見てストーリーを把握
海外ドラマをいきなり字幕なしで見る人もいますが、それはごく少数の超上級者向けの方法です。
最初は日本語字幕付きで見て、ドラマのストーリーを把握しましょう。
STEP 2: 英語音声に集中して視聴
一度見てストーリーがわかったら、2回目以降は英語を聴きとることに集中して見ます。
ポイントは頭の中のストーリーやセリフの内容と照らし合わせながら、
・「どんなフレーズがどんな意味になるのか」
・「次に来る単語は何か」
を予想しながら聴くこと。
内容を予想しながらリスニングすることで、英語をイメージと結びつけて覚えることができます。
STEP3: 気になったシーンを何度も再生
1話の中から特定のシーンだけに着目して何度も視聴します。
シーンを選ぶときは次の3つを基準にしましょう
・お気に入りのシーン
・聴き取れなかった部分のうち、特に気になるところ
・「使いたい」と思ったフレーズが登場する場面
特定のシーンだけで良いので、何度も聴いて英語を聴き取りましょう。
字幕を英語にして答え合わせをするのもおすすめです。
英語字幕が選べない場合は、スマートフォンからSiriなどの音声認識ソフトにセリフを聞かせれば英語に変換してくれます。
STEP4: 登場人物になりきって実際に発音
STEP3で聴き取った英語を、実際に発音してみましょう。
それらしく言えるようになるまで、何度も繰り返すのがコツです。
実際に口に出すことで英語フレーズが記憶に残りやすくなり、発音の練習にもなります。
4ステップを毎回全部やるとかなり時間がかかるので、忙しいときはできる範囲で大丈夫です。
ネイティブスピーカーの英語に楽しく触れながら、英語力をアップさせましょう。
なお、海外ドラマだけを使って英会話をマスターしようとすると、数年単位の努力と時間が必要になってきます。
海外ドラマとは別で文法の学習をするなど、他の学習方法と組み合わせると効率的に英語力をあげられますよ。
『ゴシップガール』はどんなドラマ?
今回おすすめする『ゴシップガール』は、ニューヨークに住むセレブ高校生たちの群像劇。
高校生ながら大人顔負けのドロドロ恋愛劇に加え、嫉妬、裏切り、友情、希望が交差します。
1話ごとに必ずと言っていいほど、何かスキャンダルが起こる展開に引きつけられます。
裕福すぎる主人公たちのゴージャスな暮らしぶりにも注目。
豪華なドレスや洗練されたファッション、華やかなパーティなども見どころです。
『ゴシップガール』の英語レベルは?
『ゴシップガール』で英語学習をするなら、基礎レベルの語彙力と中級程度のリスニング力が必要になってきます。
『ゴシップガール』で使われている語彙自体はそれほど難しくありません。
中学英語の延長で使える会話表現が中心で、専門用語もなし。
ただし、ネイティブの英語は教材で聴く英語音声より数段速いことを覚悟しましょう。
英語の発音はアメリカ英語で、スピードさえ克服できれば聴き取りやすいです。
実際のレベルが気になる人はファーストシーズンの予告編をチェックしてください。
https://www.youtube.com/watch?v=eCg1RN-dyQk
『ゴシップガール』のあらすじ
『ゴシップガール』のストーリーを簡単に紹介しておきましょう。
舞台はニューヨークの高級住宅街・アッパーイーストサイド。上流階級出身のリッチな高校生たちが繰り広げる青春ドラマです。
高校生にして超セレブなので、親のお金は使い放題。
お酒もドラッグも、不純な恋愛までまさにやりたい放題な若者たちです。
そんな若者たちの大好物の一つが有名人のゴシップ。
特に「ゴシップガール」を名乗る謎の人物が作ったwebサイトが人気で、これを見れば街の人気者がどこで何をしていたかすぐわかってしまいます。
そんな中、主人公・セリーナがアッパーイーストサイドに帰ってきたことが「ゴシップガール」に載ります。
セリーナは抜群のスタイルと美貌と明るい性格でみんなの人気者でしたが、1年前突然転校していたのです。
急にセリーナが帰ってきたことでアッパーイーストサイドは大騒ぎ。
セリーナたちの人間関係にも大波乱が巻き起こります。
『ゴシップガール』がおすすめな人の特徴は?
・ハラハラする展開の恋愛ドラマが好き
・日常会話で使えるフレーズを知りたい
この2つの特徴に当てはまる人なら、『ゴシップガール』で楽しみながら英会話を勉強できます。
日々根気よく英語学習をすすめていきましょう。
ここで少し余談!
下記記事では、人気の海外映画「ホームアローン」を上手く活用した英語学習方法についてご紹介しています!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪
『ゴシップガール』で学ぶ「明日から使える」英語表現
『ゴシップガール』には一般人には縁遠い、華やかなパーティーやお金持ちエピソードが盛りだくさん。
そんな中でも参考になる表現はたくさん見つかります。
ここでは、シーズン1の第1話から役立つ表現・勉強になるフレーズをピックアップしてご紹介しましょう。
Nate, can I borrow you? (ちょっといい?)
主人公の元・親友ブレアが恋人のネイトに言うセリフ。
パーティで会話しているネイトを「ちょっといい?」と呼び出します。
Can I~? は「〜してもいい?」とたずねる表現で、友達同士でカジュアルに使えます。
Always have, always will. (いつも、ずっと愛してるわ)
これもブレアが恋人のネイトに言うセリフ。
このセリフはブレアが直前に言った ”I love you.” と呼応しており、さらにいくつかの単語が省略されています。
省略せずに言えば
”I always have loved you, and I always will love you.”
です。
前半はhave+過去分詞で「現在完了形」を作っています。
現在完了形には「過去のあるときから今までずっと〜している」という意味があるので、「今までずっとあなたを愛してきた」と解釈します。
さらに未来形のwillもあわせて使って「これから先もずっとあなたを愛する」という愛の告白になるわけです。
とてもロマンティックなセリフですね。
s not discuss that right now, OK? (その話は今やめましょう、いいわね?)
パーティーでセリーナの母が言うセリフです。
Let’s~は日本人にもお馴染み「〜しましょう」と相手を誘う表現ですが、notがつくと「〜するのはやめておきましょう」という表現になります。
ちなみにdiscussという単語は「議論する」と訳されることが多いですが、カジュアルな「お話」という意味でよく使われます。
I just wanna come by and say hi. (ちょっと寄ってあいさつしたかっただけ。)
誘いを断ってパーティーを中座するときのセリフです。
come byは色々な意味のある熟語ですが、ここでは「ちょっと立ち寄る」という意味で使われています。
say hiはsay helloとも言い、「あいさつする」という意味です。
Please say hello to your mother.
(お母さんによろしくお伝えください)
など、自分が直接顔を見せず、相手に言伝を頼む場合にも使えます。
実はこのシーン、セリフの前後にも
There’s somewhere I have to go.
(行かなきゃいけないところがあって)
I don’t feel well.
(気分がすぐれないの)
など、パーティーから帰りたい理由を説明する表現が続きます。
相手の気持ちを傷付けずに断りたいとき、体調や用事を引き合いに出すことは英語圏でもよくあること。
パーティー以外にも色々な場面で使えそうですね。
You’re kind of not invited. (あなたは招待できない)
ブレアがセリーナに向かって言うセリフです。
kind of〜は表現を曖昧にしたいときに使われる話し言葉。
「ちょっと〜」という意味があります。
このシーンの直前、ブレアは自身が主催するパーティーの招待状を配っていたのですが、そこにセリーナがやって来てのこの一言。
一応遠回しではありますが「パーティーにセリーナを招待しない」と面と向かって言い放つ緊迫感のあるシーンです。
Do you like this on me?(この服似合ってる?)
ドレスを試着したジェニーのセリフ。
ジェニーはそこまで裕福な家の出身ではありませんが、憧れのブレアのパーティーに招待されます。
パーティーに着ていくドレス選びを手伝ってもらうシーンで使われるフレーズです。
How do I look?
(似合うかな?)
も同じような意味で使われます。
ちなみにアドバイスを求められた兄・ダンの答えは
You look good.
(似合ってるよ)
日本では、兄が妹の服装を褒めることはあまりない光景かもしれません。
しかし、アメリカではかなり頻繁かつ大げさに人を褒めます。
よく耳にするのは
It looks great on you.
(それ(服などのアイテム)はあなたにとっても似合っている)
You look good in light color.
(明るい色がお似合いです)
など。
こうした文化の違いが学べるのも海外ドラマならではですね。
ここでまた少し余談!
下記記事では、人気の海外ドラマ『glee』を使った英語学習方法についてご紹介しています!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪
まとめ
この記事では
・海外ドラマを英会話学習に活用するときの学習法
・海外ドラマの選び方
・教材としてのドラマ『ゴシップガール』の特徴
・『ゴシップガール』で実際に使われているフレーズ
についてお伝えしました。
せっかく身につけた英語を活かすためにも、海外ドラマで楽しみながら英語に触れることは本当におすすめです。
今回ご紹介した「ゴシップガール」以外にも、英語学習に使える海外ドラマはたくさんあります。
ぜひお気に入りのドラマを見つけてくださいね。
広島県出身。家にあった洋楽のCDをきっかけに英語に目覚めて以来、学校英語と独学を中心に英語学習を継続。高校の英語講師・事務員を経て、現在はフリーランスのライターとして活動しています。英語に関連する記事を中心に執筆しています。趣味は語学の教材を試すこと、映画鑑賞、テレビゲームなど。趣味が高じて翻訳のボランティア活動もしています。翻訳者になることを目指してまだまだ勉強中。TOEIC945点。