TOEICパート4攻略—コツさえつかめば怖くない!—

TOEIC、パート4、英語学習、攻略法

英語学習者のみなさんこんにちは。
今回この記事では、就職活動や職場での昇格などさまざまな場所で求められるTOEICの高得点。

そんなTOEICの中でもリスニングの力が問われるパート4の問題について解説をしていきたいと思います。

特に、リスニングをまだ苦手としている方も、ただ英語の音声になれるだけではなく、このパート4の問題構成や出題される問題の種類、聞かれる内容、問題を解く手順などをしっかりと頭にいれて練習してから挑めば高得点を狙えますよ。

TOEICは英語力のテストと思いがちですが(当たり前ですね)、問題を解く際の目の付け所や問題文のチェックポイント等のパターンを覚えて、応答していけばある程度の点数まで必ず届くことができます。

逆を言うと、英語力だけで挑んでは高得点は狙えない、という事です!高得点を得るためには「解き方」を学ぶことが最も重要!

それではTOEICパート4の解説と解き方のコツを紹介していきましょう!

TOEIC パート4の問題構成

・問題の説明の後、30秒~60秒の長めの音声を聴き、音声終了後に3つの質問に答えます。
・再生される音声の種類は、電話でのやりとり、会議や空港、駅などで行われる会話一部やスピーチなどが挙げられます。
・一度の音声について質問が3問あり、それを全部で10回分解きます。よって、1音声(3問)×10=全部で30問に答えることになります。
・音声は一度しか再生されません。一度でしっかりと聞き取れるようになるための対策が必要です。
・問題用紙への書き込みは禁止されているので、リスニング中にメモを取ることができません。注意しましょう。

<問題例>

出典:
iibc一般社団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会, (n.d.) Retrieved February 25, 2021 from https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format/sample04.html

問題の解き方の流れ

1.Direction (説明)の音声が流れている間に、できるだけ多くの悦問に目を通しておくといいでしょう。

Directionを聞く必要は全くないので、この時に質問に答える際にどんな単語が聞こえたら注意して聞けばいいかを予想しておきましょう。設問の文の中で注目すべき単語に目をつけておきましょう。

2.リスニングの音声が流れ始めたら、設問を読み進めるのをやめて音声に集中しましょう。

リスニング音声の再生が終わると、設問1から順番に音声が流れ始めます。

設問1が読まれたら、設問の音声が流れるまでの約秒間の間があります。この時、設問1から3まで律儀に順番に答える必要はないです。答えがすぐにわかった設問からどんどん答えて、考えるのに時間がかかりそうな難しいものは最後に回しましょう。

ここで重要なのが、設問1,2,3の音声が再生されている間にすでに問題を解くことに着手していることです。

音声が流れるペースにしっかりと合わせて問題を解いていたら、せっかく答えが分かっていて次の設問を読み進められる時間が無くなってしまいます!

基本的に、説明の音声や設問の音声が流れている時は次の設問に目を進めて内容を確認する時間にしましょう。

3.上記で述べた通り、早めに解答が終わったらどんどん次の設問を読み進めましょう。

次の設問の内容がすでに頭に入っているのであれば、そのまた次の設問の内容を確認しておくといいでしょう。このようなペースを保ちながら、第2問、第3問と進んでいきましょう。

だいたいの問題の解き方の流れはつかめたでしょうか。

大切なのは、説明の音声や設問の音声のペースには絶対に合わせずに、どんどん設問の内容を確かめるよう読み進めておくことです。その上で、リスニングの音声が流れ始めたら素早く耳と脳を切り替えて音声に集中しましょう。

また、途中で聞き逃してしまい答えが分からない設問があっても、その問題に悩みすぎて設問を読み進めるペースを崩してしまうと、どんどん悪循環に陥ります。ひとつわからない設問があったら、その後何問も落とさないためにもその設問だけあきらめるのもひとつの秘訣です。

次に、TOEIC パート4を解く上で必ず頭に入れておきたい「出題される問題の種類」について詳しく見ていきましょう。これらをしっかりと頭に入れて問題の分類ができているだけで、リスニングの音声に集中できます。

出題される問題の種類

<音声の場面・状況>

※上に書いてある問題程頻出度が高いです。

電話での会話
カスタマーへの説明
同僚・従業員への説明
報道
商品やイベントの宣伝
会議
スピーチ
商品の使い方説明

<設問で聞かれる内容の種類>

①設問1で頻出する内容

・この音声の話者は誰なのか/聞いては誰なのか
・何について話されているか
・この会話が繰り広げられている場所はどこか

設問例

Where most likely is the speaker/listener?
話し手/聞き手はどこにいると考えられますか?

What is the purpose of the speech/announcement?
このスピーチ/放送の目的は何ですか?

Where does the speaker most likely work?
話し手はどこで働いていると考えられますか?

Where is the speech taking place?
このスピーチはどこで行われていますか?

②その後何をすべきか聞かれる設問

・音声が終わった後、指定された人物が何をするべきかのアクションを聞かれる
・設問1で出題されることはあまり多くなく、大抵設問2または3で多く出題される。
・音声の終盤に、問題を解くためのヒントが再生されることが多いためこの手の設問が出たら後半をとくに注意して聞くと良い。

設問例

What does the speaker ask listeners to tell customers about?
話し手は顧客に何を伝えてほしいと聞き手に頼んでいますか?

What does the speaker offer to do?
話し手は何をしてほしいと頼んでいますか?

What are listeners asked to do?
聞き手は何を頼まれましたか?

③詳細を聞かれる設問

・音声についての詳細を詳しく聞かれる設問。
・設問の初めが、What, When, Who, How, Which…どの疑問詞からも始まる可能性がある。
・設問の文中のどの単語に注目して音声を聴けばいいか考えながら聞くとよい(特に動詞)。

設問例

What are listeners asked to do?
聞き手は何を頼まれましたか?

→listeners と asked という単語に着目し、「聞いている人が何をしろと言われたか」という部分がきたら耳を澄ます。

What bothers the man about Toland Advertising?
Toland Advertisingについてその男が迷惑に思っていることは何ですか?

→bothersとthe manという単語に着目し、「男の人が迷惑がっていること」についての音声に注目して聞く。

④話し手の意図について聞かれる設問

・音声の中で話し手が具体的に話した内容はどのような意図で言われたのか問われる。
・話し手の意図を聞く問題のため、答えは話し手が感じた気持ちや感情に関することになることがほとんど。
・万が一答えに迷ってしまったら、話し手の口調は明るい雰囲気だったか、それとも悲しそうもしくは暗めの雰囲気だったかを頼りに答えを選ぶこともできる。

設問例

What does the man mean when he says, “Here is the thing”?
“Here is the thing”と男が言った時の意図は何ですか?

What does the speaker imply when she says, ”I personally don’t think so”?
“I personally don’t think so”と言った話し手の意図は何ですか?

Why does the speaker assign extra work to the listeners?
なぜ話し手は聞き手に残業をさせたのですか?

⑤図表を見て答える問題

・ほとんどの場合、10問のうち最後の1,2問に登場する。
・他の問題とは異なり、再生された音声の内容と図表に示されている情報をみて、それらを照らし合わせ、関連付けて答えを導き出す。

設問例

Look at the graphic. What /When/Which/Who/How…?

Look at the graphic. Who will be the final presenter? 
図表を見てください。誰が最後のプレゼンターになりますか?

(A) Ms. Carbajal
(B) Mr. Buteux
(C) Mr. Chambers
(D) Ms. Ohta


ここで少し余談!

下記記事では、TOEICパート3の対策方法についてご紹介しています!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪

nativecamp.net


TOEIC パート4練習におすすめのサイト紹介

さて、ここまでTOEICパート4を解くために覚えておくべき問題の種類と内容、具体的な問題の解き方を紹介してきました。

これらの知識を頭に入れたうえで、本番までにパート4の問題を実際にたくさん解いてみて慣れておくとなお、高得点が狙えるでしょう。

以下では、筆者おすすめのTOEICパート4の問題練習ができるサイトを紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてください!

①TOEIC公式サイトサンプル問題

TOEICの公式サイトに行くと、リスニングセクションのパート1から4までと、リーディングセクションのパート5から7までの問題を実際に解くことができます。

今回紹介したリスニングセクションのパート4の問題は、Directionの音声から設問の音声まで再生ボタンを押せば自分で音声を再生して聞くことができるようになっています。

出典: iibc一般社団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会, (n.d.) Retrieved February 25, 2021 from https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format/sample04.html

②English Journal Online

こちらはアルクが運営しているEnglish Journal Onlineというサイトです。サイト内では、TOEICのパートごとに練習問題が受けられるようになっています。

また、TOEICの問題練習に限らず、英語学習のTipsやノウハウをブログ形式でシェアしてくれているので、英語学習に生きず待った時や刺激が欲しい時などに読むのもおすすめです。

出典:English Journal Online, (n.d.) Retrieved February 25th 2021 from https://ej.alc.co.jp/entry/20201109-toeic-daily-part1 


ここでまた少し余談!

下記記事では、TOEICパート2の対策方法についてご紹介しています!満点を狙うコツもご紹介しているので、これからTOEICに挑戦される方は、ぜひ参考にしてみて下さい♪♪

nativecamp.net


まとめ

以上、TOEICリスニングセクションの最難関問題、パート4について、①解き方の流れ ②出題される設問の種類 ③出題される設問の内容 ④練習問題おすすめサイトを紹介してきました。

とにかく大切なことは、問題を解く前に、頻出度の高い設問の種類と聞かれる設問の内容を把握しておくこと。

そして、Direction音声が再生されるところからの問題へ目を通す先読みの仕方、解き方まで一連の流れを頭に入れておくこと。それをクリアしたら、あとは練習問題で実際に何問も問題音声を聴き、解いて慣れていきましょう。

このプロセスを何度も繰り返しパターン化することで、本番にどんな問題が出たとしても落ち着いて、リラックスして問題に挑むことができるはずです。また、

途中聞き取れなくて答えられそうにない問題が出ても大丈夫。次の問題音声が始まったらその一問だけはあきらめて、次の設問の音声を聴くことに頭を切り替えましょう。一問だけあきらめることで、その後の設問を落とさないように姿勢を切り替えるという事も大切なテクニックの一つです。

今回お伝えした最難関のパート4の問題に慣れてしまえば、パート1から3の問題を解く際も解き方を応用できます!ここでお伝えしたリスニング問題の解き方の流れは、すべてのリスニング問題を解く際に有効になるため、ぜひ、覚えておいてくださいね。

みなさんのTOEIC のリスニングセクションパート4の本番で力が発揮できますよう、心から応援しております!