TOEICのパート2はこう解く!満点を狙うコツを徹底解説

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ビジネス英語の登竜門とも言うべきテスト、TOEIC。TOEICのスコアは就職・転職活動で有利、または必要になることがあるため、英語を学習している方であれば一度は受けようと思っている・受けたことがあるのではないでしょうか。

TOEICのパート1〜4はリスニング問題のため、多くの日本人が苦戦する傾向にあります。特に初めは「答えを考える時間が足りない」「どんどん問題が進んでしまって、集中し続けるのが大変」という経験をする人が多く見られます。

そこで今回はTOEICのパート2にフォーカスし、出題傾向を知った上で対策できるよう、解き方や満点を狙うコツなどを徹底解説していきたいと思います!

TOEICのパート2とは

TOEICには4種類のテストがあり、最も広く普及し受験者が多いのがTOEIC Listening & Reading(L&R)です。「聞く/Listening」・「読む/Reading」の能力をテストして、どのくらい英語力があるのかを点数によって数値化します。

リスニングセクションの問題数はパート1〜4までで100問、495点満点の構成。パート2は約9分の間に全25問が出題されます。

パート2では、まず初めに発言もしくは質問の音声が流れます。次に、聞こえた内容に対して用意された3つの選択肢の音声が流れ、適切な答えを選ぶ形式です。音声が流れるのは1回のみで、流れる音声の文章は問題用紙に書かれていません。

最後の選択肢の音声が流れた後、次の問題までの時間は約5秒。じっくり考える時間はなく、素早く適切な答えのマークシートを塗りつぶす必要があります。

逆に、1問1問余裕を持ってこなせるようになることで、解答後はすぐ次の問題に集中でき、結果的に高スコア獲得に繋がります。パート2は他のパートに比べて音声の文章が短いので、コツさえ掴めばスコアを上げやすいという特徴もあります。

パート2の出題パターン

ここでは、パート2にはどのような出題パターンがあるかを紹介したいと思います。ある程度のパターンは決まっているので、しっかり頭に入れて対策しておきましょう。

5W1Hの疑問文

5W1Hの疑問詞を使った文に対する適切な答えを見つけるパターンです。

When(いつ)
Where(どこで)
Who(だれが)
What(なにを)
Why(なぜ)
How(どのようにして)

といった具体的なことを聞かれるので、基本的に「Yes/No」という返しは不自然になります。

例えば、

問題文
When did you start learning English?

選択肢
A) Yes, I did.
B) About 3 years ago.
C) I like that.

という問題があったとします。

「When」が使われているので、時について述べている「B」が正しい答えとなります。

少なくとも「Yes/No」で答えている「A」は間違いだということがわかりますよね。また、「C」についても、「いつ」と聞かれているのに、「それが好きです」と全く関係ない答えと判断できます。

Yes/Noで答えられる疑問文

5W1Hから始まらない疑問文は、基本的にYes/Noで答えられますよね。

Do you 〜?
Did you 〜?
Are you 〜?
Have you 〜?
Can/Could you 〜?
Will/Would you 〜?

などから始まる疑問文などが例です。

問題文
Did you study English last night?

選択肢
A) No, because I was busy with work.
B) I went there 3 days ago.
C) That was nice.

上記のような問題であれば、聞かれているのは「英語を勉強したのか(してないのか)なので、「はい/いいえ」が答えになると考えられるので「A」の正解を導くことができます。

ただし、必ずしも「Yes/No」から始まるものが正解とは限らないので注意が必要です。

選択肢を与られる疑問文

疑問文には「〜, or 〜?」のように、選択肢を与えられているパターンもあります。

例えば、

問題文
Did you go to a cafe, or a restaurant?

選択肢
A) Me either.
B) We had lunch at home.
C) I think so too.

この場合は「カフェに行ったのか、レストランに行ったのか」を聞かれているので、それらのうちのどちらかを答えたもの、またはそれに繋がりのある内容のものが解答となることが予想できます。

「A」と「C」は問題文の内容と全く繋がりません。一方で「B」は食事に関係あることなので、3つの選択肢の中では一番正解にふさわしいですよね。

疑問文返し

英語でも日本語でもよくあることですが、疑問文に対して疑問文で返答することもあります。そのため、問題文が疑問文だからといって、必ずしも平叙文が正解になるとは限りません。

問題文
Would you like something to drink?

選択肢
A) He said so.
B) I went drinking last night.
C) Do you have coke?

上記の例の正解は「C」となりますが、このように疑問文で返すパターンもあるので覚えておきましょう。

また、問題文で「drink」・「B」に「drinking」という単語が出てきたからといって、短絡的に「B」を選んでしまわないようにしましょう。パート2では似たような発音の単語や同じ単語による引っかけ問題も多くあるので、注意が必要です。

平叙文へのリアクション

問題文は全てが疑問文とは限らず、平叙文の場合もあります。その場合は、一番内容に関連のあるリアクションを選ぶことになります。

問題文
I couldn’t sleep well last night.

選択肢
A) I don’t know.
B) You shouldn’t have taken a nap during the day.
C) Is that a sleeping bag?

「昨日はよく眠れませんでした」という文章に対して、「A(わかりません)」も「C(それは寝袋ですか?」も内容には関連性がありません。

一方、「B(日中に昼寝をすべきではなかったですね)」が最も近い内容なので正解だということがわかります。

このように「平叙文⇨平叙文」のパターンもありますし、「平叙文⇨疑問文」というパターンも考えられることを覚えておきましょう。


ここで少し余談!

下記記事では、大学受験の英語を効率よく乗り越えるための方法をご紹介しています!これから大学受験をされる方は、ぜひ参考にしてみて下さい♪♪

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パート2で満点を狙うためのコツを紹介

これまでの内容で、パート2のおおよその出題パターンが見えてきたと思います。

ここからは、確実に正解を導きながら満点を狙うためのコツをシェアしていきます。

文法をしっかり理解していることが前提

これはTOEICのどのパートでも言えることですが、基本的な文法をしっかり理解していることが高得点を狙うための前提となります。文法がしっかり身についていないと、聞こえてくる音声・選択肢の英文のどちらも瞬時に意味を把握できるようになりません。

音声を聞きながら「どのタイプの疑問文なのか」「何を言っているのか」などを判断できるようになるには、高校レベル程度の文法理解は欲しいところ。基礎がしっかりしていないと先々で必ずつまづくことになるので、なるべく早い段階で復習しておくことをおすすめします。

問題文や選択肢の英文を速読練習する

パート2では問題文・選択肢の文章はいずれも短めなので、ある程度英語を学習している方であれば比較的簡単に感じるでしょう。

ただ、文法が身についているにも関わらず音声の意味がうまく頭に入ってこないという方は、問題に使われている短い文章を速読する練習がおすすめ。速読はリスニング力改善にもかなり効果的なのが理由です。

TOEICパート2が練習できるテキストブックのほとんどは、解答・解説の部分に出題文章が記載されています。その文章を目で読みながら、視覚で瞬時に意味が頭に入ってくるまで速読練習してみましょう。

速読する際にNGなのは「日本語に訳しながら読む」「かえり読みをする」です。英語の語順のまま読み、英語のまま理解できるようになることで、音声を聞きながらでもリアルタイムに意味をとれるような英語脳を鍛えることが目的だということを意識して取り組みましょう。

疑問文は出だしを聞き逃さない

パート2では問題文が疑問文のパターンが多いですが、確実に正解を導くコツは「出だしを聞き逃さない」ことです。

英語の文法構造上、疑問文の肝心な部分は出だしです。Whereなのか・Doなのか・Areなのかなど、出だしが分かれば容易に答えの検討をつけることができます。

逆に、頭の部分を聞き逃すと何を聞かれてるのかわからなくなります。TOEICだけでなく英会話でも大事な部分で、これができないと話が噛み合わずコミュニケーションがうまくとれません。

TOEICリスニング対策用のテキストに付属している音声などを活用し、

・集中して聞き続けられる力をつける

・出だしを聞き逃さないクセをつける

ように意識して練習してみましょう。

基本的に正解以外の選択肢は全く関係のない内容

3つの選択肢のうち、正解以外の2つは問題文とほぼ関係のない内容です。

前述したように、似たような発音の単語が入った文章が選択肢に入っていることもありますが、冷静に考えれば明らかに違うパターンがほとんどです。

文章の見た目だけに惑わされず、しっかり音声の内容を理解することがとても大事です。少しでも余裕・自信を持って聞けるようになるためにも、日常的にたくさんの英語を聞くようにしましょう。


ここで少し余談!

下記記事では、英検準2級における「面接」の対策方法についてご紹介しています!本番で緊張してしまって、何も実力が出せなくて終わってしまうという事の無いように、しっかりと対策していきましょう!

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まとめ

最後に、今回の記事のまとめです。

・出題パターンを知る
・文法をしっかり理解すること
・音声が流れる前に選択肢の短い英文を速読する
・疑問文は出だしを聞き逃さない
・基本的に正解以外の選択肢は全く関係のない内容

TOEICのパート2の解き方・満点を狙うコツはいかがでしたか?

今回はパート2に特化して書きましたが、パート1・3・4もそれぞれ特徴があるので、気になる方は調べてみましょう。

今回紹介したようなテクニックは色々ありますが、英語力が高ければテクニックに頼らずとも高得点はとれるようになります。そのためにも、ぜひネイティブキャンプを活用しながら日々英語学習に励んでくださいね!