普段使っている日本語を英語表現にしたいときに、なんていえばいいのか分からない時って多いですよね。
今回ご紹介する日本語も、英語表現にするとどんなフレーズになるのか、ふと疑問に思うことも多い「どっちもどっち」という表現。
普段、私たちはどういう場面で使うことが多いでしょうか?
経験談を話す時や、仕事の話をする時など、意外と使う場面が多いことに気が付くと思います。
使用頻度の高い日本語の英語表現を知っておけば、日常会話でも使うことができますので是非覚えてみましょう。
- 「どっちもどっち」の日本語の意味を知ろう!
- 似ている表現「大差ない」とは?
- 英語での違いはあるの?
- 「どっちもどっち」と似たような日本語は英語で表すと違いはあるの?
- 「どっちもどっち」に似ているけどちょっとニュアンスが違う言葉は?
- まとめ
「どっちもどっち」の日本語の意味を知ろう!
普段、何気なく使っている「どっちもどっち」という言葉ですが日本語でどういう時に使い、どういう意味合いを持っているかご存知でしょうか。
実は使っていた英単語や英語フレーズ・表現でも、実は何となくは分かるけどちゃんとした意味を知らず使っていた…なんてことはありませんか?
日本語でも流行語になる言葉の意味が分からないけど使っている…なんてことも。
まず、英語の単語を知る前に日本語での使う場面や意味を知っておきましょう。
そこからが英語の勉強として第1歩です。
何方(どっち)もどっち
両方ともに同じくらい悪いこと。どちらか一方が悪いと決めつけにくいこと。
-引用 goo辞書
「どっちもどっち」の漢字があったなんて、筆者も調べるまで知りませんでした。
辞書にはこう書かれており、日本語で使う場合も「喧嘩両成敗」のようなシチュエーションで使うことが多いのではないでしょうか。
誰か愚痴や出来事を聞いて「それはどっちもどっちだね」と言うシチュエーションが思い浮かびますね。
似ている表現「大差ない」とは?
一方で、「どっちもどっち」に似ている表現として「大差ない」という言葉があります。
これも、双方のことを指して話すので似ています。
これもまずは日本語の意味を知っておきましょう。
大差ない
同じように見えること、異なる点が分からないことなどを意味する表現。
-引用 Weblio辞書
こちらの意味と「どっちもどっち」の違いは、ニュアンスです。
「どっちもどっち」はどちらかと言えば、”悪さ”に主に比重を置いていますが「大差ない」は”悪さ”だけではなく幅広い違いに対して使います。
例えば、数値・大きさ・程度などに使うのでネガティブなのかポジティブなのかは特に関係なく、双方を比較したときに使われます。
英語での違いはあるの?
日本語の意味合いとして、違いがあることが分かりました。では、英語表現にした際に何か違いがあるのでしょうか。
お互いの英語表現をご紹介しつつ解説していきます。
まずは、「どっちもどっち」からみていきます!
どっちもどっち=Both are to blame
They're both to blame.
どっちもどっちだね。
意味としては、「(起きた事態に対して)2人とも責任がある」です。
They’are both to blame.
どちらも悪いよ!/どっちもどっちだよ。
ここで使われているbothは「両方」という意味です。blameは「責める・咎める」という意味になります。
注意したいのは、それぞれの単語では「どっちもどっち」というフレーズにはならないのでこの表現を使いたい場合はフレーズとして覚えるようにしましょう。
「大差ない」=It's not all that different. / No big difference
They're not all that different in height!
彼らの身長って、そんなに違わないね!
It's not that different?
そんなに違いないよね?
「大差ない」の場合は、「どっちもどっち」と違って「差や違い」の部分です。
そのため、different「違い/差」という単語が使われます。
「大差ない」という言葉は
「大きく違わないよ」
「大きな違いはないよ」
といった意味ですのでdifferentを活用するのが一番ニュアンスが伝わりやすいフレーズです。
「どっちもどっち」と似たような日本語は英語で表すと違いはあるの?
「大差ない」のような、似ているニュアンスの他にも似ているようで違う日本語の英語フレーズもご紹介していきます。
ご紹介するのは、「どっこいどっこい」と「お互い様」という言葉です。
改めて聞くと、確かに似ている…と思いませんか?
日本語も、英語のようにニュアンスが違ったようで似ている言葉がたくさんありますので色々な単語を覚えておくと便利です。
まずは、「どっこいどっこい」の日本語の意味を知っておきましょう。この言葉を使う頻度はそこまで高くないかもしれません。
しかし、どういった意味を持っているかきちんと知ることが大切です。
「どっこいどっこい」
両者の力・勢いなどが互いに同じ程度で優劣がないさま。
「お互い様」
両方とも同じ立場や状態に置かれていること。また、そのさま。
‐引用 goo辞典
力の差や勢いが互角である場合に使いますが、「大差ない」とはそこまで違いがありません。
しかし、「どっこいどっこい」を使う時はスポーツなどではチームの力量やチームの勢い・個人の勢いや技量に使うことが多いのではないでしょうか。
一方の「大差ない」の場合は、数値・大きさに対しての違いを指す場合に使われることが多いので、例えば身長の差にあまり違いがない場合などに使われます。
「お互い様」の場合は、環境やシチュエーションが双方同じである場合に使います。
「どっこいどっこい」は技量や勢いなどを対象に使われますので微妙な違いがあることが分かりますね。
では英語にするとどうなのでしょうか?
まずは「どっこいどっこい」からみてみましょう。
「どっこいどっこい」
about the same / close match / about equal to~
3つのワードが出てきました。
まず、about the sameのsameは「同じ」という意味からきています。
そして、close matchはこの2つの英単語で1つの意味を持つイディオムなのでこのまま覚えるとGoodです。
最後のabout equal to~の equalは「イコール」ですので「等しい」という意味です。
この意味から差がなく等しいという意味合いです。
続いて「お互い様」をみてみます。
「お互い様」
We're both~
「お互い様」という英語のフレーズは、日本語のままを表してくれる単語がありません。
そのため、自分がどういう意味で使いたいかで変わってきます。
今回は、相手が自分と同じ状況であるというニュアンスを伝えたい場合としてご紹介したのがwe are both~という表現です。
bothは「両方・お互い」という意味がありますので、こちらを使えば、「お互い様」というニュアンスのフレーズが使えます。
ここで少し余談!
皆さま「OK」という言葉を普段使う事が多いと思いますが、「OK」とは何でしょうか?その由来について考えたことのある方はいらっしゃいますか?下記記事で「OK」について詳しく解説していきます♪♪
「どっちもどっち」に似ているけどちょっとニュアンスが違う言葉は?
「どっちもどっち」と似ているようで、ちょっと違うニュアンスの意味をもつ言葉もあります。
微妙な違いで、日本語であっても混乱しがちですが日本語を話す際は無意識にきちんと分けて話しています。
そんな風に英語でも無意識に言うには、意味のニュアンスが単語やフレーズを知って覚えておくことが大事です。
今回、ご紹介するのは「どっちでもいいよ」という言葉です。
日本語は似ていますが、使う場面やニュアンスは「どっちもどっち」とは違いますよね。
こうした、似ているけれど違うニュアンスを持つ日本語を説明できるとカッコいいですね!
「どっちでもいいよ」に関しては、ネイティブキャンプ内にブログがあるので読んでもらえれば詳しくわかりますが、今回はそこに載っていないフレーズをご紹介します!
「どっちでもいいよ」というニュアンスは、いくつかの表現があるので伝えたいニュアンスで選んで使うといいでしょう。
It makes no difference.
この表現は、「どちらにも違いはないよ」という意味ですので「どっちでもいいよ」というニュアンスと似ていますので使えます。
日本語で言えば、「どっちを選んでも大丈夫」「別にどっちでも~」というような意味合いです。
Anything will be fine.
こちらの表現を直訳すると、「どれでもいいよ」「何でもいいよ」となります。
特に選択肢が無く、基本的にはどれでも構わない時などに使える表現です。
どちらかと言えば、カジュアルよりではなくビジネス英会話でも使われることがあるフレーズなので覚えておくといいかもしれませんね。
Whichever Is good
こちらのフレーズを使う際は、必ずWhicheverの後に形容詞を付けましょう!
これはかなり重要なポイントです。
なぜなら、WhateverやWhicheverの単体で使ってしまうとかなりネガティブな「どっちでもいい」というニュアンスになってしまうからです。
ネイティブキャンプのブログ内でも紹介されていますが、この言い間違いだけで相手によっては不快を与えてしまう可能性も!!
形容詞を必ずつけ、使うようにすることを忘れないでくださいね。
ここでまた少し余談!
下記記事では「くだらない」の英語表現について詳しくご紹介しています!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪
まとめ
今回は、「どっち~」と付く単語が多かったです。
しかし、「どっち~」と付くということは相手がいたり、もう一つモノがあったりしますよね。
そういう場合の表現は、bothやdifferentが良く使われますのでこの2つの英単語も重要な英単語になってきますので覚えておきましょう。
日本語を改めて見てみると、英語のように似ているようで違うという単語が多いと気付かされます。
こうした類似語は意味を自分の中で正しく解釈をしなければ、英語のフレーズにするのは難しいかもしれません。
ニュアンスを正しく伝えることを意識してみると、いろんな言い回しがあり、どれを使うべきか迷う時は、こういうときには「どっちもどっち」って使うとか、ああいう場面では「お互い様」を使うよな・・など一度フレーズをしっかり考えて意味を正しい解釈にしてから英語を勉強してみるといいですよ!
ぜひ覚えてかっこよく使い分けてみましょう!
◇経歴
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪。
当初は1年で帰国するはずが、留学生活がとても充実していたため結果的に3年滞在。
その後は、外資系アパレルで英語を使う仕事に就き英語を活用し働く。
現在も英語のラジオやスポーツ実況などは英語で聞きつつ、英語力の維持に努めながら仕事に活かす。
◇海外渡航経験
オーストラリア3年留学。
現地のアパレル・レストランのアルバイト
その他、バリ・香港などの経験
◇自己紹介
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪し3年滞在。
当初1年で帰国する気満々で渡豪するも現地の生活があまりにも楽しく、結局3年滞在するという自由人。
現地に永住するか悩んだ末、日本での社会人経験を積むべく帰国。
その後は英語を活かし、外資系アパレルなどで仕事をしつつこのコラムを執筆中。
邦楽より洋楽が好きで、留学の3年間で染みついた海外志向は抜けないねと友人に指摘される程わりと思考は海外向け。
美味しいもの・楽しいことが大好きな関西人で、人と喋ることも好きなくせに割と家にいるのが好き。