「くだらない」の英語表現を細かい意味まで掘り下げてご紹介!

nonsense

英会話上級者であっても、とっさに「くだらない」を英語で何と言うのかを聞かれたら、すぐには出てこないことがあります。

会話の中で自然に出てくることはあっても、改めて聞かれるとちょっと困ってしまうのです。

ここでは、そんな「くだらない」という表現について、細かい意味まで掘り下げていきます!

「くだらない」を和英辞書で調べてみると?

和英辞書で「くだらない」と検索してみると、「くだらない」の他にも別の日本語表現があり、その次にそれにそぐう英単語が書いてあります。

例えば 「値打ちがない」ならworthless
「取るに足らない」ならtrifling
そして例文の中に nonsense
rubbish
useless
little things
などがあります。

一言で「くだらない」と言っても、それに対応する英語は複数あることがわかりますね。

日本語で「くだらない」と言う時には、上記のように「値打ちがない」、「取るに足らない」という意味以外にも、「バカバカしい」というニュアンスとして使われることがあります。

もし「くだらない」という英語表現を見つけたいのであれば、それぞれのシチュエーションに応じた英単語を探す必要があります。

「くだらない」にもっとも適している単語はnonsense!

色々な意味をひっくるめて「くだらない」と英語で表現したいのであれば、それはnonsenseが適切でしょう。

「価値がない」
「バカバカしい」
そんな意味合いを伝えることができます。

文脈によっても意味合いが変わるので、もし自分で言うならその場の雰囲気や場面によって相手がその意味を汲み取ってくれるものと思っておきましょう。

相手が言っているのであれば、自分でその文脈を読まなくてはなりません。

実際にネイティブスピーカーがよく使う表現を知っていると真似できますし、リスニング力もつくので短い例文を見て学んでおきましょう。

・Don’t talk nonsense.

「くだらないことばかり言うなよ。」

・What a nonsense!

「くだらない!」

最初の例文には冠詞のaがないのに、次の例文にはaがついていますよね。

英会話の上達を目指すのであれば、文法的に深く考えるのではなく、音と感覚で覚えていった方が早いです。

あまり細かいことは気にしないのが英会話の上達方法の一つですから、このまま例文を丸暗記してみましょう。

参考にするだけでもこの単語に出会った時の対処が上手くできます。

「価値がない」を強調したいならworthless!

皆さんも、中学時代にworthlessという単語を習いませんでしたか?

worthは「価値がある」、それに否定のlessがついているので、逆の意味になる「価値がない」となります。

これも「くだらない」と辞書で引いた時に出てくる表現ですが、「取るに足らない」や「バカバカしい」という意味合いよりは「価値がない」という意味の方が強く出ます。

以下に例文を紹介しましょう。

・He is a worthless fellow.

「くだらない奴だ。」

・This magazine is absolutely worthless.

「この雑誌は全くくだらない。」

「価値がない」という意味ですからかなり強めの悪口になってしまいますが、使うとしたらこのような文章になります。

言い方によっても、どれほど「価値がない」と思っているのかわかるので、相手が怒っているのか、がっかりしているのか、その表情に注目してみるべきでしょう。

日本語で「価値がない」と訳してしまうとかなりキツイ言葉になりますが、「くだらない」と訳せば少しマイルドになりますよね。

日常会話ではよく使われる表現ですが、英会話レッスンでは先生に言ったりできない悪い文なのでここで覚えておくことをおすすめします。

ちなみに、uselessもworthlessと似たような意味を持つので「くだらない」と言いたい時には以下のように言えます。

・He gave quite a useless talk.

 

「彼の講演は全くくだらないものだったよ。」

ここで言うuselessにもlessという否定が入っていますよね。

「使う」という意味のuseに否定を入れるので、日本語としては「使えない」と表現できます。「使いえない奴」のように言います。

例文のように形容詞として使い、その後に何がくだらなかったのか、名詞を入れるだけで正しい語順になります。

「価値がない」という表現なら、イディオムでwaste of~というものもありますよ。ofの後に名詞を入れれば、「○○の無駄使い」というように言えます。

・waste of time 「時間の無駄」

・waste of talent 「才能の無駄使い」

・waste of energy 「エネルギーの無駄使い」

これらの表現を知っていれば外国の友達と悪口を言い合えるようになるかも!

「ゴミ同然」という意味で使うならrubbish!

「くだらない」に込められた意味のうち、「ゴミくずだ」という表現を使いたいならrubbishが良いでしょう。

これは「ゴミ」という意味なので、「くだらない」の中でも強めの表現のように聞こえますが、よく使われる単語であるため言い方によってはそこまでの強い意味で言っているわけではないこともあります。

この単語はイギリスでは特によく使われ、イギリス人俳優がほとんどであるハリー・ポッターシリーズの中でも使われています。

例えば3巻の、「アズカバンの囚人」では、ロンとハーマイオニーがそれぞれ飼っているネズミと猫のことで喧嘩した際に言っています。

ハーマイオニーが喧嘩の最後に一言rubbishと言い、怒っている様子です。ロンの言い分にそんなわけないという意味も込められているように思えます。

このように、rubbishはこれだけでも使えるので便利です。

覚えておくと特にイギリスのドラマや映画では聞く機会があるでしょう。文章で言うならば、worthlessで使った例文を変えてこんな風に言うこともできます。

・This magazine is absolute rubbish.

「この雑誌は全くくだらない。」

和訳してしまうと「くだらない」を使うのでどちらも同じ意味になってしまいますが、英語ではworthlessの方は「価値がない」のに対し、rubbishの方は「ゴミくず」と表現しているところが異なります。

確かにどちらを使っても同じような意味合いにはなりますが、英単語の意味の違いを知っているとニュアンスまでわかるようになるので覚えておくべきですね。

「小さいこと」と言うならlittle thing!

「くだらない」には、気にする必要がないこと、小さなことという意味もありますよね。

そのような英語を使うのであればlittle thingです。文字通り「小さいこと」で、訳すと「くだらない」が適当になります。

・Don’t worry about little things.

「くだらないことにくよくよするなよ。」

別の訳としては、「小さなことに心配しなくて良いよ。」などが適用されます。

この文脈だと、この文章を言っている側にとっては小さなことでも、くよくよしている相手にとってはその小さなことがくよくよするほど大きなことであることがわかります。

つまり、相手に対してここでworthlessやrubbishを使うのは傷つける可能性があるので、little thingが適切なわけです。

相手にとっては価値がないことやゴミくず同然のことで悩んでいるつもりはないからです。

もしここでworthlessやrubbishを使ったら怒られるか、もしくはもっと凹ませてしまうかもしれません。


ここで少し余談!皆さん「OK」の由来ってご存知ですか?日常的に普通に使っているのに由来は分からないですよね?下記記事でご紹介しているのでぜひ参考にしてください♪

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「バカバカしい」を強調したいならstupid!

単に「バカ」という表現ならstupidという英単語があります。

これを使うと、同じ「くだらない」という表現でも「バカバカしい」というニュアンスを押し出すことができます。

・That’s so stupid.

「バカみたい。」

stupidは形容詞としても名詞としても使えます。

罵倒する表現として日常的に使われているので、自分が言う機会はなくても相手がなんと言っているのか理解するためにも覚えておきましょう。

それこそ英会話レッスン中にはシチュエーションを設定していない限り言わないでしょうから、ドラマや映画を見て表現を初めて知る人も多いようです。

罵倒表現というと学ばなくても良いと思う方もいるかもしれませんが、日本語でも悪い意味でよく使われる「ヤバい」や「クソ旨い」と言った表現がありますよね。

これらは「使わなくても聞いてわかる言葉」にしておきたいのです。

耳を鍛えるなら、そしてネイティブスピーカーが使うより日常的な会話の上達を目指すなら知っておきたいところです。

「バカバカしい」は、ridiculousという単語で表現することもできます。

これ自体が「バカバカしい」という意味で、単語のみで使うことができます。

またハリー・ポッターネタですが、上記で紹介した3巻では魔法の呪文として使われており、それを授業で練習中にマルフォイがridiculous、つまり「バカバカしい」と不満そうに言っていますよ。

皮肉的に「くだらない」と言うならfunny!

英語圏では日常的に皮肉が言われます。

海外ドラマや洋画を見ている方なら、返事にウィットが利いていて、こんなセリフは日本人では急に返せないと思うこともあるのでは?

実はこれ、作品の中だからではなく現に英語圏では日常的にウィットに富んだ皮肉が使われているので、案外珍しい言い方でもありません。

皆さん返しが上手いのは頭の回転が速いからでしょう。

そんな皮肉を利かせて「くだらない」というなら、それとは真逆の意味を持った「面白い」という意味のfunnyが使えます。

・That’s funny.

「(皮肉で)面白いね。」

これは、使う場面と言い方で「くだらない」という意味に変わります。

明らかに自分が興味のない話を延々とされている時などに、片方の眉毛を上げたり、明らかに面白くない顔でThat’s so funny.と言えば「くだらない」という意味になります。

日本語でも、「はいはい面白いよね。」と相手をあしらうようにして言うことがありますよね。

あえて逆のことを言うテクニックも英語圏ではよく使われるので、その場の雰囲気を読むことが重要となってきます。


ここでまた少し余談!下記記事では「わがまま」の英語表現についてご紹介しています!日常的によく使う表現なので、英語でも表現できるようにしておきましょう♪♪

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まとめ

さて、「くだらない」という表現をここまで見てきましたが、聞いたことがあるもの、使えそうだと思うものはありましたか?

どれも全て「くだらない」と訳せるものですが、使う単語によって微妙な差が生まれます。

それぞれの単語を熟知していれば、会話というアドリブの世界でもどれを選べば今の自分の気持ちを適切に相手に伝えられるかわかるようになります。

そのためには、まずそれぞれの単語をアドリブで使えるほどに頭の中に残し、長期記憶に入れ込む必要があります。

その上で、例文を参考にしてみてくださいね。