「論破」を英語で表現すると?ビジネスシーンでも役立つ表現

win the argument

物議を醸すような話題について、ネット上ではさまざまな論争が起こるのはありがちなことです。

よく見かけるのは「XXを完全論破」なんていうリプライやYouTube動画のタイトルです。

それだけ、その話題がセンシティブなものであり賛否両論だからこそ、論破することに価値があり注目が集まるのだと思います。

この記事では「論破」や関連する単語についての英語表現を学んでいきましょう。

ビジネスシーンでは議論することも多いので、使えるフレーズも紹介していきます。

まずは、「論破」の日本語の意味を確認しておきましょう。

論破:議論をして相手の説を言い負かすこと(weblio辞書)

相手が心から納得して賛成するというより、理詰めで相手を言い負かすイメージですね。

論破する・されるを英語でいうと?

「論破」は英語ではどのように表現するのでしょうか。

LONGMAN英英辞典も参考にして、いくつか適切な表現を紹介します。

・win the argument

・defeat the argument

argument = ”a situation in which two or more people disagree, often angrily”

defeat = “ victory over someone or something ”

意見が異なる複数人のエキサイトした状況で勝つ(打ち負かす・打ち破る)ということから「論破」と言えます。

以下のように別の表現も紹介しますが、上記の2つが最も一般的で優先して覚えるべきかと思います。

・argue someone down

argue = “to disagree with someone in words, often in an angry way”

argumentの動詞形。エキサイトしながら反論するイメージです。

・refute

“to prove that a statement or idea is not correct”

相手の意見や考えが正しくないことを証明することから、理論的に相手の矛盾を突いて論破するイメージです。

・confute

“to prove that a person or an argument is completely wrong”

refuteの類義語。相手や相手の議論が完全に間違っていることを証明する。

・impugn

“ to express doubts about someone’s honesty, courage, ability ”

あまり聞き慣れない単語ですね。相手に対して異を唱え非難攻撃するイメージ、転じて論破することも解釈できるようです。

関連する単語を覚えよう

続いて、「論破」に関連するような単語を紹介します。

前述したように「論破」とはaggressive(白熱したり攻撃的な感じ)な議論の末に相手を打ち負かすイメージです。

・discuss

“ to talk about something with another person or a group in order to exchange ideas or decide something ”

これは多くの方が知っている「議論する」という意味です。”argue”に比べると攻撃的な意味は含まれておらず、問題解決を目的とした落ち着いた話し合いです。

・debate

“ discussion of a particular subject that often continues for a long time and in which people express different opinions ”

「ディベート」は日本語にもなっていますね。

ある題目について長時間に渡る対立した意見のやり取りです。”discussion”と似た意味ですが、対立した意見のやり取りという所が違うと思います。

さらに”debate”は教育目的でも行われ、論理的思考力や説得力を競い合う「競技ディベート」も指すことがあります(狭義におけるディベート)。

競技ですので、審判が勝敗を決定します。

この”debate”において論破して勝つとなると、”win the competitive debate”と表現することができるでしょう。

・quarrel / dispute

“ an angry argument or disagreement ” / “ a serious argument or disagreement ”

こちらは感情的な口論です。この場合ではあまり「論破」する状況ではないでしょう。”dispute”になると少し騒ぎになるような深刻さを含んでいます。

・logical

“ seeming reasonable and sensible ”

こちらもほとんど日本語になっていますが、「理論的な」という意味で理解していると思います。合理的とも解釈できますね。

・persuasive / convincing

” able to make other people believe something or do what you ask ”

「説得力のある」という意味で、それぞれ、”persuade” ”convince” の形容詞です。

この2つの単語は類語としてよく出てきますので覚えておくと良いでしょう。

・矛盾

今度は日本語から考えてみましょう。論破するには相手の矛盾点を見抜いて指摘していく方法が用いられますが、矛盾とは英語では何と表現するのでしょうか。

“The facilitator pointed out a contradiction in my opinion. “

(ファシリテーターは私の意見の矛盾を指摘した)

contradiction = “a difference between two statements, beliefs, or ideas about something that means they cannot both be true”

・揚げ足を取る

口論になるとよくありがちな「揚げ足を取る」言動。あえて細かい部分を指摘して相手の力量を推し量るイメージです。

“You always try to trip me up”

(あなたはいつも私の揚げ足を取ろうとする。)

“Stop nitpicking”

(揚げ足を取るのは止めてくれ。)

trip someone up = “to make a mistake, or to force someone to make a mistake by tricking them”

nitpicking = “when someone argues about small unimportant details or tries to find small mistakes in something”

相手を故意に間違えさせたり、さほど重要でないことについて間違いを見つけようとすることです。

・ぐうの音も出ない

「論破される」立場を考えてみると、よく「完全論破されて、ぐうの音も出ない!」と聞きますよね。

理詰めにコテンパンに叩きのめされて反論できない様子です。英語では何と表現するのがいいでしょうか。

“I was put to silence in the argument. “

(その言い争いで私はぐうの音も出ないほど、やり込められた。)

“I was lost for words by his protest. “

(彼の反論にはぐうの音も出なかった。)

ぐうの音も出ないとは何も言えない状況なので、”silence”や”lost for words”が相当するでしょう。


ここで少し余談!

皆さま「コンプライアンス」という言葉を使っていると思いますが、あの言葉は英語でも通じるのでしょうか?下記記事でご紹介しているのでぜひ参考にしてみてください♪♪

nativecamp.net


会議で使えるフレーズを覚えよう

最後に、相手に質問や反論して自分の意見を主張するようなフレーズを紹介します。

ビジネスにおける会議をイメージしてみて下さい。

・質問

"Could you please explain more about your project management plan?"

(プロジェクトマネジメント計画についてもう少し説明してもらえますか?)

"Are you saying that it's impossible to hire new graduates?"

“My understanding is that it's difficult to hire new graduates?”

(新卒採用は難しいということでしょうか?)

"Sorry to interrupt, but could I ask a question?"

(お話中なのにすみません、質問してもいいでしょうか?)

相手が説明中に、どうしても質問しておきたいことがある場合はこのような表現を使います。

・反対

“It doesn’t make sense”

(それはつじつまが会っていません。 / 矛盾しています。)

"I'm afraid that I disagree with your opinion."

(すみませんが、あなたの意見には反対です。)

“I see what you're saying, however, I believe there are some better options.”

(おっしゃることは分かるのですが、もっと良い選択肢があります。)

“As far as I know, competitors are already aware of our project. So, I believe your proposal is too late.”

(私の知る限り、競合他社は私たちのプロジェクトを察知しています。ですので、あなたの提案では手遅れでしょう。)

・提案

"In my opinion, we should hire foreigners positively. Because..."

(私の意見として、積極的に外国人を採用すべきだと思います。なぜなら...)

“I propose that we focus on project management. Because...”

(私はプロジェクトマネジメントに注力することを提案します。なぜなら...)

“Personally, I prefer plan B to A. Because...”

(個人的にはプランAよりもBの方がいいと思います。なぜなら...)


ここでまた少し余談!

下記記事ではオンライン英会話で学ぶビジネス英語をご紹介します!ビジネス英語も覚えておくと英語を使える場面がかなり増えるので、ぜひ下記記事も参考にしてください♪♪

nativecamp.net


まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事では聞き慣れない単語が多く、難しかったのではないかと思います。

日常会話やビジネスシーンで使えそうな表現をピックアップしてみたので、是非覚えて使ってみてくださいね。