「臨機応変」の英語表現ご紹介!四字熟語の英語表現とは!?

Play it by ear

仕事のシチュエーションで良く使う言葉の中に、「臨機応変」という言葉があります。

会話の中でも、使う方が多いのではないでしょうか。

「臨機応変」に行動や対応をするシチュエーションは一体どんな場面でしょうか?

職場での仕事中、面接の対応、電話対応、何かのトラブル発生時、転職時や買い物中など・・

こういったシチュエーションを説明するときや、実際に海外で経験することも多いはず。

そんなときに使える「臨機応変」を英語で言うと何というのでしょうか。

今回は、いろいろな「臨機応変」の英語表現を紹介していきますね!

臨機応変の意味を知ろう!

英語表現の前に、まずは日本語での「臨機応変」の意味を知っておきましょう!

「臨機応変」とは、四字熟語(Four character idiomatic compounds)と言われる日本語です。

四字熟語とは、漢字4文字で作られた熟語を指す用語のことです。

四字熟語は、それぞれ独立した意味を持つ2つの熟語が合わさって、新しい意味を持つものやセットになって初めて意味を成すもの、4つの関連ある語を組み合わせたものと様々です。

「臨機応変」という四字熟語は、「臨機」と「応変」の2つの語句が合わさってできている四字熟語です。

「臨機」・・・時と場合に応じて適切な処置をとること。

「応変」・・・その場の状況・思いがけない出来事に応じて適切な処置すること。

意味を見ると、似ている表現ということが分かりますよね。

これを合わせることで”状況やその場に応じた対応や処置を行うこと”という意味になります。

臨機応変という四字熟語を使う場面てどういう場面が多い?

この言葉を使う場面て、どういった場面が多いでしょうか?

会社でのビジネスシーン?

お客様に対して?

転職活動時の面接官に対して?

海外旅行中?

英会話中?

接客中?

生活している中で、”場面や状況によって対応を変える”というシチュエーションは数多く存在しますよね。

基本的に臨機応変に対応する場合が多いのは、マニュアルが存在する対応が存在するばめんではないでしょうか。

マニュアル通りに対応ができない時に、「臨機応変」な対応を求められることが多く

さらには「臨機応変」に対応できた場合に、ポジティブな結果が待っているなんてことも。

事前に予測できることをマニュアルに落とし込むことが普通ですが、予測できない事態が起きた時に 『どう対処するか=臨機応変に対応する』という理解になります。

臨機応変に似た類似語は?

日本語には、臨機応変と似た類義語はいくつか存在します。

四字熟語で、類似しているのはいかの2つ。

「当意即妙(とういそくみょう)・・・即座にその場に合った対応を行う

「融通無碍(ゆうずうむげ)」・・・・行動・考えが何にもとらわれない

この2つが臨機応変と同じ、又は似ているとして類似語で挙げられます。

一方で、四字熟語ではない言葉として臨機応変に似ているのは以下のような言葉です。

成り行きに任せる

時と場合に応じて

その場にふさわしく

機転の利く

空気を読む

ケースバイケース

こちらの方が、類似している四字熟語より使う頻度が多いかと思います。

上記のようなフレーズよりも、「臨機応変」というだけで意味合いやニュアンスが通じるので通常の会話の際、「臨機応変」は非常によく使われる言葉です。

英語で「臨機応変」を使ってみましょう!

ここからがこのブログの本題!

英語を知る前に、日本語を正しく知るのは基本中の基本です。

日本語のネイティブスピーカーであっても、「国語」をきちんと知らないまま会話していることが多いですよね。

英語を知る前に、これから勉強する英語の意味や語句の由来を知ることも大切なステップです。

「臨機応変」の意味や語句を知ったら、いよいよ英単語の出番!

四字熟語というのは、日本特有の言葉ですので英語にすると色々なフレーズがあるのです。

日本語でも、「臨機応変」と似た語句があるように英語にもいくつか存在しますので

ニュアンスに合った使い分けをしていきましょう!

色々ある!「臨機応変」と使える英語表現!

これから紹介する英語表現を、海外の友人や知人に使う時は伝えたいニュアンスに沿って

使い分けてみましょう!

・臨機応変の英語表現

Play it by ear

意味:臨機応変に行う/その場の状況に合わせて行う

この表現は、ネイティブスピーカーの方たちも頻繁に使うようです。

元々は、”楽譜なしで耳で聞き演奏する、いわゆる「耳コピ」を意味する”フレーズなのですが、日常会話ではその場の状況に応じて対応することで使われており、ビジネスシーンでも頻繁に使われるフレーズです。

~ according to circumstances

意味:状況に応じて/状況によって/事情に応じて

circumstanceの意味が、状況・環境という意味を持ちます。

~according to は、~によって/~に従って/~に応じてという意味を持ちますので

この2つを合わせて使うと、上記のような意味合いになります。

rise to the occasion

意味:臨機応変の処置をとる/臨機応変の対応をする

riseは、昇る/上がる/出る/舞い上がる/そびえ立つ/飛び立つという意味を持ち、

occasionは、場合/折/行事/祭典/機会/好機/きっかけという意味を持ちます。

これを、~to theで繋ぎ、1フレーズにしたのが上記のフレーズ。

以上の3つを使いこなせれば、「臨機応変」をうまく伝えることが出来ると思いますよ!

一番使いやすいのは、play it by earかもしれませんね。

これはネイティブスピーカーも頻繁に使い、ビジネスシーンにも使われることが多いフレーズなので、シチュエーションやTPOに併せて変える必要が無いので使いやすさで言えば1番です。

臨機応変と似た表現はあるの?

日本語にもいくつか似た表現が合ったように、英語表現にも似た表現はあるのでしょうか?

臨機応変と似た表現でいうと、「成り行きに任せる」という言葉が一番「臨機応変」と似ている表現かと思います。

「成り行きに任せる」とは、「臨機応変」と違って流れに任せるというニュアンスに近いものがありますよね。

「臨機応変」では、マニュアルに沿った動きから逸れる場合に使いますが「成り行きに任せる」は、自然や時に任せるというようなニュアンスです。

英語表現も、少し違った表現をしますのでご紹介していきますね!

go with the flow

意味:流れに任せる/流れとともに行く

flowは流れという意味ですので、場の流れや時の流れに逆らうことなく流れに任せるというニュアンスが含まれています。

なるがままに身を任せた方が良い場合に使ってみましょう。

take it as it comes

意味:成り行きに任せる

take it で受け入れるという意味で、as it comesはそれがなるままにという意味です。

ニュアンスとしては、結果はどうあれそのまま受け入れるというような受け身のニュアンスがあるフレーズです。

let nature take its course

意味:自然の成り行きに任せる

natureという単語は自然。ここでのletは~させるという意味を持つので直訳すると自然に成り行きを任せるというような意味合いに。

以上の3つが、「成り行きに任せる」という意味合いを持つフレーズです!


ここで少し余談!

下記記事では、「マウントを取る」の英語表現についてご紹介しています!ぜひ参考にしてください♪♪

nativecamp.net


実際に使ってみましょう!

臨機応変で使ってきた英会話フレーズを実際に例会話として例文をご紹介していきます!

「臨機応変」という英会話フレーズは、1語ではありません。覚えるとなると、2語以上をまるっと覚える必要があります。

これがちょっと苦手な人は苦手なところ。

1語であれば、差し込むところを理解しておけば簡単に応用が利きますが今回のフレーズは複数の単語で構成されているフレーズなので少し難しいかもしれません。

まずは、1つのフレーズをしっかり覚えるところから始めましょう!

覚えていますか?「臨機応変」のフレーズ!

Play it by ear

~ according to circumstances

rise to the occasion

このフレーズを、まるっと覚えて英会話に使っていきましょう!

・Play it by earを使った表現

My schedule is not decided yet.

まだスケジュールが決まってなくて・・

OK!Let's play it by ear.

了解!じゃぁ、臨機応変でいこう。

If something does happen, I'll just play it by ear.

もし何かあっても、臨機応変に対応するだけだよ。

You'll have to play it by ear at the interview.

面接では、臨機応変に対応しなくちゃいけないね。

I don’t know how they’ll react, so we’ll just have to play it by ear.

どんな反応するか分からないね。まぁ、その場の状況で対応しよう。

I’m not sure. I’m going to play it by ear.

まだわからない。まぁ、その時になったら考えるよ。

・ ~ according to circumstancesを使った表現

You should act according to circumstances.

状況に応じて臨機応変に行動しなければいけないね。

According to circumstances, we will temporarily close tomorrow.

都合により、明日は臨時休業いたします。

・rise to the occasionを使った表現

Let me explain a point at which we did not rise to the occasion.

私たちがうまく対処出来なかったときの話をさせて。

He will rise to the occasion.

彼はどんな状況にも対応できるね。


ここで少し余談!

下記記事では「かまちょ」の英語表現をご紹介しています!日本の若者言葉としてはかなり広がっていますが、海外にはそういった若者言葉は存在するのでしょうか?

nativecamp.net


まとめ

「臨機応変」という言葉は、英語でもいくつか候補がありました。

play it by earが一番使いやすく、使われているフレーズなのでこちらを統一して使ってみるのもおすすめです!

慣れてきたら、他のフレーズを覚えてニュアンスによって使い分けをしていきましょう!