「じわる」の英語表現とは?「ツボる」についても紹介します!

I love it

twitterやinstagram、YouTubeなどでfunniest momentsとして笑える画像や動画が紹介されていることがあります。

そんな時にただ面白いというのではなく、じわじわと面白くなってくる時「じわる」と表現する方もいると思います。

この「じわる」という言葉自体、国語辞典で調べても出てこないような新しいものですが、今回はこの「じわる」の英語表現を6つご紹介します。

また、同じようなシチュエーションで使うことのできる「ツボる」の英語での言い方もあわせてご紹介いたします。

「じわる」は英語で表せる・・・?

まず始めに、英語で「じわる」をズバリ表す表現は無いと言って良いでしょう。

また、そもそもの話になってしまいますが、「ジワる」を意味するような表現は動画サイトなどを見ていてもほとんど見られませんでした。

I love it.

I really like it.

Made me lol.

This is pretty funny.

Ha ha ha.

と素直に、あるいは単純に笑ったとか面白いということを表すことが多いです。

こういったところにも日本人と外国人の感覚の違いが見て取れるのも英語学習の良い点かもしれません。

ただし上で見たように「じわる」という言葉自体がなかったり、使う機会が少なかったとしても、そういった状況を表現することはできます。

「じわる」の意味を考えてみると、一見するだけでは面白くない、場合によってはつまらないものが時間をかけて面白く感じてくるということが分かります。

これを

·だんだん

·徐々に

というニュアンスを含んだ語を使いつつ「面白い」という意味を表すことで、日本語で言う「じわる」を表現できます。

getting funnier and funnier

「面白い」という日本語から思い浮かべる最もシンプルな英単語は”funny”でしょう。

そこで、まずはこの”funny”を使った表現をご紹介いたします。

It’s getting funnier and funnier.

だんだんおかしくなってきた。(=じわる)

単に”It’s getting funnier.”と言っても意味はほぼ同じですが、進行形を使うことで時間の経過とともにというニュアンスを表すことができます。

さらに比較級 and 比較級の構文を使うことで「だんだんと」という意味も含ませることができます。

The tree is growing taller and taller.

その木は「ますます」高く伸びている。

上の例や”More and more”のフレーズなどを思い浮かべるとイメージがつかみやすいかもしれません。

little by little

上のfunnier and funnierと似た構文で「徐々に」という意味を表せるものとして、”little by little”という表現があります。

これは”day by day”や”step by step”のように段階を追ってというような意味になるので次のような使い方ができます。

I’ve been reading this book these days, and it’s getting funny little by little.

最近この本を読んでて、少しずつ面白くなってきたよ。

gradually makes me laugh

「だんだんと」という日本語を聞くと、まっさきに”gradually”を思い浮かべる人も多いかもしれません。

「じわる」というニュアンスを表現したい時、より自然な言い回しになるのは

gradually makes me laugh

でしょう。

The video gradually made me laugh.

その動画じわった。

grow on

ここからは中上級者の方向けの「じわる」の英語表現として”grow on”をご紹介します。

grow onには以下のような意味があります。

·だんだん良く思えてくる

·(何かの存在が)徐々に自分の中で大きくなる

He’s growing on me.

彼のことが気になり始めてる。

「面白い」とか「笑う」というニュアンスは含まれていません。

ただし、

The post you did yesterday on Instagram gradually grows on me.

昨日君がしたインスタグラムの投稿がじわってきた。

のように物や冗談·ジョークを主語に持ってくることで笑えてきた、おかしくなってきたという状況が表せます。

先ほどのgraduallyなどとあわせて使うと、より「じわる」に近い表現となります。


ここで少し余談!

下記記事では、「頑張れ」の英語表現をご紹介しています!フレーズによっては相手に失礼な印象を与えてしまうので気をつけましょう!

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くすくす笑う

ここまでは「じわる」という日本語の「だんだん」「徐々に」といった時間が経つにつれて面白くなるという部分にフォーカスした表現をご紹介してきました。

さて、「じわる」というと面白いものを見て笑っている状況ではありますが、どのような笑い方をイメージするでしょうか?

日本語で言う「失笑」、つまりくすくす笑い出すというような、つまり爆笑のように大げさではない笑い方であることが多いはずです。

そこでここからは「じわる」の「くすくす笑える」というニュアンスについて表せる表現を2つご紹介いたします。

giggle

「笑う」というとほとんどの場合で”laugh”と言うことができますが、「くすくす笑う」は”giggle”という単語がピッタリあてはまります。

Cambridge Dictionary (WEB版)によると

“to laugh repeatedly in a quiet but uncontrolled way”

とあり、”uncontrolled”=思わず、”quiet”=静かに笑うということから、失笑の意味とほぼ同じであると言えます。

I had an impulse to giggle when I heard what had happened to him.

彼に何が起きたかを聞いてじわった。

(彼に何が起きたのかを聞いて、くすくす笑う衝動にかられた。)

I found myself wearing shirts inside out that made me giggle.

自分がシャツを裏返しに着ていることに気づいてじわりだした。

tickles my funny bone

最後にご紹介するフレーズは”tickles my funny bone”です。

Funny bone(ファニーボーン)は聞いたことがある方もいるかもしれませんが、肘のある特定の部分を打つと通常よりも痛みをひどく感じる部位のことです。

このことから「笑いの急所」というような意味合いで使うことができ、さらにくすぐるという意味の”tickle”と組み合わせると「じわる」を表現することができます。

His joke tickles my funny bone.

彼のジョークがじわってきた。

この表現はウィットに富んでいて面白いとか、ユーモアがあるというような使われ方をするので、まさにじわるという状況にピッタリと言えます。

また、”hits my funny bone”で単に面白いということも表せます。

「ツボる」の英語表現

さて、ここまで「じわる」という表現について解説してきましたが、似たような場面で使うことのできる「ツボる」に関するフレーズをご紹介いたします。

この「ツボる」という表現も英語に直訳することは難しいですが、ピッタリのイディオムに”a laughing fit”というものがあります。

ここでのfitは「発作」という意味で、少しfunny boneにも近い言い回しではないでしょうか。

He had a laughing fit and could hardly talk for about 5 minutes.

彼は5分近く笑いのツボにはまって話すことができなかった。

We went into insane laughing fits and couldn’t stop for a while.

みんな気が狂うほどツボに入って、しばらくの間抑えられなかった。

I remember getting caught in laughing fits when I read the book.

その本を読んでツボにはまったのを覚えている。

以上のように多くの動詞をともなって使うことができます。


ここでまた少し余談!

下記記事では「グチる」の英語表現をご紹介しています!日常で良く使う言葉を英語で表現できるととても便利なのでぜひ一緒に学んでいきましょう♪♪

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「じわる」と「ツボる」の英語表現まとめ

最近ではSNSで面白動画などが流行ったりすることもあり、「じわる」という表現は特にネット上で使う機会も多いと思います。

ただし、冒頭でも述べたように英語圏で「じわる」という表現はそもそもあまり使われないことや、直訳できる単語やフレーズもありません。

もしかすると、アニメなどを通して多くの日本文化が海外に知られていく内に「じわる」が”Jiwaru”になる日が来るかもしれません。

しかし、少なくとも今はそう言っても通じないので「じわる」に近い表現を使う必要があります。

今回はその「じわる」の英語表現5つと、同じような場面で使うことのできる「ツボる」に関するフレーズをご紹介いたしました。

最もシンプルな言い回しとして、“getting funnier and funnier”や”gradually makes me laugh”を挙げました。

また、上の表現とともに「だんだん」の言い換えとして”little by little”を使うのも良いでしょう。

別の表現としては”grow on”がありました。

また、「くすくす笑う」という部分にフォーカスすると”giggle”と”tickles my funny bone”という2つのフレーズで「じわる」を言い表せます。

最後に「ツボる」の表現として”(have/go into/caught in) a laughing fit”というイディオムについて解説いたしました。

直接訳すことができないものも、裏を返せばたくさんの表現で言い表せるのも英語を勉強する面白さかもしれません。

語学の学習にはアウトプットが欠かせませんから、この記事でご紹介したうちの表現から気に入ったものを是非使ってみてください!