七五三を英語で説明しよう!~日本人も知らない七五三の由来や歴史~

七五三を英語で言うと、七五三の海外事情、ネイティブキャンプ

11月は七五三の時期ですね。

この時期になると、着物で着飾った子ども達を神社やお寺でよくみかけます。昔からある伝統的な行事ですが、今でも行う家庭が大半です。

また七五三は国内のみならず、観光で来ている海外の方にとっても魅力的だそうです。七五三でお参りに来た着物姿の子どもたちを観て、写真を何枚も撮りたがる方もいるとか。

このように、海外の方も興味がある七五三

しかし「七五三って何?」と聞かれたら、あなたは何と答えますか?せっかく日本の伝統行事に興味をもってくれたのだから、できれば分かりやすく伝えたいですよね!

そこで、今回は七五三を英語で説明できるようにしましょう!

●七五三は英語で○○

七五三は、日本独自の行事なので、直訳できる英語はありません。

英語で伝える時の表記は、 Shichi-go-san となります。

多くの家庭では、子どもが3歳、5歳、7歳になったら、神社やお寺にお参りに行くと思います。そこで家族と記念写真を撮ったり、お祝いの食事をしたり…。

しかし、一番のハイライトは、やはり着物を着ることでしょう!

ところで、私だけかもしれませんが、七五三の由来や歴史を知らない方も多いのでは?

ここからは七五三の由来や歴史を知りながら、それを英語で説明できるようになりましょう!

●七五三の由来と歴史

七五三はいつから?

では、七五三が行われるようになったのは、いつからでしょうか?

これには諸説あるようですが、今のように11月15日に行われるようになったのは、江戸時代からという説が一般的です。

なぜこの日になったかというと、江戸時代の五代将軍・徳川綱吉の息子の健康祈願が行われたのが、この日だったからだそう。

しかし現代では必ずしも15日と決めずに、家族の予定を合わせてやすい11月の土日祝に行われることが多いようです。

七五三をする意味は?

七五三が行われるようになったのは、子どもの成長を祝う為です。

昔は乳幼児の死亡率がとても高く、7歳まで健康無事に成長できるのはまれだったため、この年を迎えた子供のさらなる健康を祈るようになったことが、七五三の起源。

そして時代の流れと共に、現代のように着物を着て、神社やお寺にお参りに行くスタイルへと変わっていきました。

ところで、神社などで祈祷してもらうと、お土産に頂けるのが紅白の千歳飴ですよね。

この飴も、子どもの長寿を願って作られた縁起の良いものになります。江戸時代、細長い飴を食べると、千年の長寿になると売り出されて広まったのが今の千歳飴という説があります。

なぜ三歳、五歳、七歳なの?

現代では、女の子は、三歳と七歳。

男の子は、三歳と五歳にお祝いします。

このようになったのは、昔はそれぞれ別々にあった行事を合わせて七五三という行事ができたからです。

三歳は、「髪置き」(かみおき)
五歳は、「袴着」(はかまぎ)
七歳は、「帯解き」(おびとき)

これらの行事を合わせたのが、「七五三」です。

それでは、英語で七五三を説明してみましょう!

子ども英会話教室でも、日本文化を紹介する練習をしています。自分たちの文化を知り、それを発信することは、海外の人々とコミュニケーションをとるのにとても大切なことですね。

さっそく、子どもも使える簡単フレーズから紹介します!

ここで「お参り」に関する記事を載せておきます!気になる方はぜひ合わせて読んでみてください!


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●七五三を英語で説明しよう!

子どもたちも説明できる簡単フレーズ

☆Shichi-Go-San literally means seven, five, and three in Japanese.
(訳)七五三は、日本語で7、5、3という意味だよ。

☆Shichi-Go-San is a festival for three and five year old boys and three and seven year old girls.
(訳)七五三は、3歳と5歳の男の子、3歳と7歳の女の子のためのお祭りだよ。

☆Children beautifully dress up in Japanese kimono.
(訳)子どもたちは、着物を着て、おめかしするよ。

☆Children go to a shrine with their parents.
(訳)子どもたちは、親といっしょに神社へ行くよ。

☆Shichi-go-san is a traditional Japanese event to celebrate children’s growth.
(訳)七五三は、子どもの成長を祝う、日本の伝統行事だよ。

このように、説明できたら海外の方にも分かりやすいですよね!

続いて、さらに詳しく七五三を英語で説明してみましょう!

詳しく説明する応用フレーズ

☆Shichi-go-san is celebrated on November 15th.
(訳)七五三は、11月15日にお祝いします。

☆Nowadays, it is common to have the ceremony not only on the 15th, but also on weekends or holidays in November.
(訳)現在では、15日に限らず、11月のお休みの日に行われることが一般的になっています。

☆Many families go to shrines or temples and pray for the healthy growth of their children.
(訳)多くの家族は、神社やお寺にお参りして、子どもの健やかな成長を願います。

☆At the shrine, the chief priest prays for each child’s healthy growth.
(訳)神社では、宮司さんに祈祷してもらい、子どもの成長を祈ります。

☆The children are dressed in traditional kimono.
(訳)子どもたちは、伝統的な着物を着ます。

☆Shichi-go-san is one of the few chances when you can see Japanese people wearing kimono.
(訳)七五三は、日本人が着物を着るのを見ることができる数少ない機会の1つです。

☆When visiting the shrine for Shichi-go-san, you may receive a slender red-and-white stick shaped candy called chitose ame.
(訳)神社に参拝すると、紅白に染められた細長い棒状の千歳飴をもらえることがあります。

☆On Shichi-go-san, children eat long stick candy called chitose ame.
(訳)七五三の日、子どもは「千歳飴」と呼ばれる棒飴を食べます。

☆Red and white are considered auspicious colors.
(訳)紅白はめでたい色だと考えられています。

☆Chitose means “one thousand years.” It symbolizes health and a long life.
(訳)「千歳」は、千年という意味です。千歳飴は、健康と長寿の象徴です。

☆After we visit a shrine or temple, we take memorable pictures.
(訳)神社やお寺でお参りした後は、記念写真を撮ります。

☆Aside from the shrine prayer visit, taking photos and hosting a dinner to celebrate the occasion are also common.
(訳)そのほかには、記念写真を撮ったり、家族で食事会を開いたりするのが一般的な祝い方です。

☆Originally, it was a custom only for families of samurai and aristocrats, but in the Edo period ordinary families followed them.
(訳)もともとは、武士や貴族の中での習慣でしたが、江戸時代に一般の家庭もこれに習うようになりました。

これらのフレーズを参考にして、ぜひ日本の伝統行事について紹介してみてください!

●現代の七五三

最近では、お参りに行く日とは別の日に、フォトスタジオで写真を撮る「前撮り」をすることが多くなっています。

当日は、着付けの準備にバタバタしますし、子どもが疲れてしまうので、写真は別の日に撮るということですね。

私の娘も今年3歳になりました。早々と9月に前撮りをして、11月に着物を着せて神社に行く予定です。

子どもの成長を祝う形は変わっても、成長を喜ぶ親の気持ちは現代も変わらないものですね。

お参りは、神社?お寺?

みなさんが七五三のお参りに行く時は、神社ですか?お寺ですか?

例文では神社(shrine)を使っていますが、お寺(temple)に行っても良いのでしょうか?

調べたところ、
どちらにお参りしても良いそうです。

もともとは、この行事は神様へ子どもの無事な成長を感謝するためにお参りしたところから始まりました。

なので、一般的には、生まれた土地の近くの神社に行きます。

しかし、お寺でも七五三の参拝を受け付けているところもあるそうです。その場合は、神様ではなく、仏さまや先祖さまに感謝するという意味になります。

どちらも間違いではないので、ぜひ自宅近くの神社やお寺に問い合わせてみましょう。

海外でも注目の七五三?

日本の伝統文化である七五三ですが、海外でも広まっているようです!

「国際七五三」というイベントが、ニューヨークで2000年から行われています。また、神戸市でも2017年に「外国人七五三詣」という神事が神社で行われました。これらのイベントは外国の方にも、七五三を味わってもらおうという趣旨で始まったとか。

では、海外に住んでいる日本人の場合はどうでしょうか?

たとえ他国に住んでいたとしても、日本で生まれ育った親としては、七五三をお祝いしたいものですよね。

この場合は、日本に一時帰国する時に合わせて、写真撮影をする方が多いそうです。しかし丁度、三・五・七歳の時に帰れるかはタイミング次第なので、大体の年齢で写真を撮るそう。

また海外からインターネットで、日本のフォトスタジオを予約することも可能です。

古くからある日本の伝統行事、形が変わっても趣旨を理解した上で、残していきたいですね。

日本の文化という共通点から「おもてなし」に関する記事を載せておきます!気になる方はぜひ合わせて読んでみてくださいね。


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●まとめ

今回は、英語で七五三を紹介するフレーズをご紹介しました。

英語表記で七五三は、
Shichi-go-sanとなります。

また、日本人も知らないような歴史や由来とともに、七五三の当日の流れや、千歳飴についても英語で紹介しました。

ぜひ、これらの背景を知った上で、例文を参考にして海外の方に伝えてください!

世界に日本の良いところを、どんどん伝えていきましょう!