海外旅行や留学にこれから行くという方はいらっしゃるでしょうか。今の時代、スマホやネット環境はなくてはならないもの。たとえ海外に行ったとしても、その前提は同じですよね。
むしろ、初めての場所だったり、見知らぬ土地を歩き回る海外旅行こそ、ネットが必須だと言えるかもしれません。実際の選択肢として、スマートフォンのデータローミングを利用したり、あるいは日本から旅行用のWi-Fiルーターを契約して持参する人、またはSIMフリーの端末を使い現地の通信事業者を使ってネット環境を用意するなど、実に様々な方法があります。
今日は、そんな海外旅行時・滞在時の現地でのネット環境についてやるべき準備や、料金相場、注意点等についてもまとめてみました。また、海外でカフェやお店に行ったときにWi-Fiパスワードを聞くためのフレーズについても見ていきましょう。
- 海外で携帯を使うための設定方法
- 海外で通信料がかからない設定とは
- Wi-Fiを使う場合のやり方と注意点
- ピンチのときに海外でWi-Fiを借りる英文フレーズ
- 海外でWi-Fiスポットはどこですか?と聞くフレーズ
- お店のWi-Fiのパスワードを聞くためのフレーズ
海外で携帯を使うための設定方法
ではまず、海外で自分の携帯電話を使うための設定について見ていきましょう。
まず、携帯電話自体のネットワークを使って、インターネットを利用する方法としては2つあります。
1. 海外で、データローミングをオンにしてモバイルデータ通信を利用する方法
正直なところ、こちらは皆さんへはオススメしません。
というのも、この方法はよく海外旅行にまつわる笑い話、ショッキングな話として有名ないわゆる「高額請求」へとつながってしまう方法だからです。
よくある失敗談として、
「うっかりデータローミングをオンにして、気づかずに1週間過ごし、帰国したあとにはびっくり。なんと、10万円の請求が来ていた。」
といったショッキングな自体は誰もが避けたいものだと思います。
それではどのように設定すればいいのでしょうか。海外に到着する前に、機内から下の設定を完了しておきましょう。
①携帯電話の設定画面より、モバイルデータ通信>データローミング という項目へ進む。
②データローミングをOFFにする。
こんな、シンプルな手順なのですが、たったこれだけで悲劇のような高額請求があなたの身に起こることはなくなります。ちょっと一安心ですね。
そもそも、データローミングって何なのか?というと、現地の通信事業者(外国の携帯電話会社)が提供している電波やネットワークを、SIMカードの差し替え無しに使えるようにしてくれるという便利な機能なのです。
より正確に言うのであれば、データローミングとは
「普段使用している携帯電話の電波が届かない場所へ行くと(海外など)、もともと契約していた各キャリア(ドコモやソフトバンクなど)の電波が使えない代わりに、海外で提携している現地の通信業者の電波を使い、通信ができるようにする機能」のことです。
基本的に、お使いのスマートフォンを国内で使っているときには、契約しているキャリアの電波しか拾わない仕組みとなっています。しかしながら、データローミングの素晴らしい点としては、海外に行っても現地キャリアの電波を使うことでデータ通信を問題なく行えるということです。
渡航先で、面倒な手続きやSIMカードの交換等を一切行わなくても通信ができるという点はとても魅力的です。
では、なぜローミングが問題になってしまうのかというと、設定があまり一般的ではないために知らずに利用してしまう人が一定数いる点と、海外での仕様となるためパケット定額制が適用されなかったり、通話料が普段よりも高額になってしまうといった要因が挙げられます。
もともとは、便利な機能であるローミング。メリットとデメリットを知った上で使いこなしていきましょう。
2. 海外で、現地の通信事業者のSIMカードを利用してモバイルデータ通信を利用する方法
次の方法として、仮にあなたがSIMフリーのスマートフォンを持っている場合には、現地の通信事業者のSIMカードを現地の空港などで購入し、モバイルデータ通信を利用する方法です。
海外に行ってみると、現地キャリアのSIMカードが以外にも簡単に手に入るものです。また、プランも充実しており、7日間のデータプランや電話かけ放題など、国とキャリアによって様々なプランが用意されています。
あなたが現地の通信ネットワークを利用する際に必要な手順は5つです。
①日本を出発する前に、自分の携帯電話がSIMフリーに対応しているかを確認しておく
②SIMフリーにするための手続きが事前に必要なのであれば、完了させておく。
③現地についたら、その国の通信事業者のSIMカードを手に入れる
④自分の携帯電話のSIMを現地キャリアのものへと交換する
⑤現地キャリアが用意しているプランに加入する
まずここで最も重要と言える点は、自分の携帯電話がSIMフリーかどうか、または手続きによってSIMフリーとして使えるかどうかです。
例えば、自分の例を挙げさせていただきます。
日本に滞在していたときにはSoftbankのiPhone7を使っていました。
他のキャリアがどうかはわからないのですが、ソフトバンクで分割購入したiPhoneでは、購入から約100日が経つとSIMロック解除の手続きを自分で進めることが可能となっており、実際に自分は購入から4ヶ月ほどでMy Softbankのメニューより行った記憶があります。
実際に所要時間は20分もかかっておらず、機体に書かれた製品番号を入力したりするだけで、予想以上に簡単な作業でした。今ではSIMフリー化の動きがより進んでいると聞くので、以前よりルールが緩和されているのではないでしょうか。
また、実際にその後フィリピンに来ましたが、空港にて携帯会社の営業スタッフが待っているカウンターに行き、加入したいプランを伝えると設定も代行してくれ、入国手続きのあとすぐに携帯が使えるようになっており、感心したものです。
実際に投稿先についてからの設定は、現地のスタッフに任せてしまえば全然難しくはないので、SIMロック解除の手続きだけを忘れないように注意していきましょう。また、分割購入後100日経っていない端末に関しても、現地のSIMカードは使えないので代わりにWi-Fiをレンタルするか、現地で使える機種を現地で手配するといった工夫が必要になります。
ここでちょっと休憩!
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海外で通信料がかからない設定とは
これより、海外においてデータ通信量や通話料が発生するのを防ぐ手順に関してご紹介します。
内容はそこまで難しいものではなく、万人に共通して言える設定は
先ほど少し触れたような、スマートフォンの「データローミング設定」をOFFにするということ。
海外で通信料の高額請求をされてしまったという人は、大半がこのデータローミングをOFFにしていなかったが故に帰国後に悲しい目に遭っています。
なので、日本を出国する前に今一度、いや2度も3度も設定画面を見直していただき、
「モバイルデータ通信」内の「データローミング(=海外で自動的に現地キャリアのネットワークに繋いでくれるサービス)」を間違いなくOFFにしていることを確認しましょう。
しかしながら、上記の設定を完了したのに「それでも不安だ・・・」という方にはまだできることがあります。
それは、「機内モードを常にONにしたまま持ち歩くこと。」
当然ですが、機内モードにしている限りは、構造上データ通信が行われることはありません。つまり、データ通信量が発生することもありません。
そして機内モードにしていても、Wi-Fiは接続可能です。
自分が海外旅行の際、行きの飛行機の中では機内モードをONにしたままWi-Fiに接続し、映画を見たり音楽を聞いたりしていました。
もちろん現地についてからも、「機内モードを常にONにし、現地のWi-Fiスポット、または日本から持っていったポケットWi-Fiだけを使う」という方法はおすすめです。
これで、現地で日本の携帯キャリアから法外なデータ通信量を請求されることはまず起こり得ません。非常にシンプルですが、心配しがちな人にはおすすめです。
※ただ注意点として、現地キャリアのSIMカードを使いデータ通信を行うという人は、機内モードがONになったままだといつまでも電波がONになりませんので、ご注意を。
意外とうっかりやってしまっている人を、これまで数名見たことがあります。笑
Wi-Fiを使う場合のやり方と注意点
海外でネット環境を確保するための選択肢として、「日本からポケットWi-Fiを持っていく」という方もいるのではないでしょうか。それは、現実的な選択肢として非常にオススメです。
しかしながら、あえて最初にデメリットを紹介したいと思います。それは下記の4つです。
①ポケットワイファイの電池の持ちが意外と良くないことが多い
自分が過去に旅行に行った際には、3時間でバッテリーが切れてしまうものも過去にありました。その場合は、モバイルバッテリーも併せて携帯することを強くオススメします。
②実際にWi-Fiルーターを持ち運ぶと、意外と重かったり手がふさがったりと、煩わしく感じるケースもある。
やはり、携帯電話に加え新たに持ち運ぶものが増えるため、特に移動時など少しストレスを感じる可能性は大いにあります。こちらについても、予め移動時の荷物等を想定した上で、持参するか決定するといいでしょう。
③複数人で別れて行動する際に、1つのWi-Fiルーターしかないと連絡手段が一時的に絶たれてしまう。
もしグループで旅行されるのであれば、持参するWi-Fiルーターの数に関しては入念に考えておきたいところです。仮にチームで別れたり、もし誰かがはぐれてしまった場合にはその人の連絡手段が絶たれてしまうので、常に対策や緊急時の対応方法を考えておくべきでしょう。
④万が一電池が切れたり、前日に充電をし忘れた場合は本当に通信手段に困る。
あまり想像したくはないですが、見知らぬ海外の地で突如Wi-Fiルーターのバッテリーが切れ、通信手段が完全に失われたらどうするでしょうか。仮に自分ひとりの状態だったとしたら、
・友達と連絡が取れない
・地図も見れない
・検索もできない
・辞書も翻訳アプリも使えない
・スマホ内にあるEチケットなども使えない
という、窮地が一挙に訪れることになります。
そこから挽回するのは至難の技。特に、真夜中に一人で知らないところでそうなってしまったら・・と考えると、なかなか怖いものではないでしょうか。
旅行ではなく普段の生活であれば、携帯電話の充電が残っていれば無意識に安心してしまうものだと思います。しかしながら、渡航先で管理する機器が一つ増えるというのは、少し油断すると本当に大変なことになる可能性も秘めているため、慎重に検討することをオススメします。
万が一のために、ガイドブックを購入しよう!
Wi-Fiルーターのバッテリーが切れ、道がわからないなどの緊急事態に備え、ガイドブックは持っておきましょう。
過去のブログでは、ガイドブックについて紹介しています。是非ご覧ください!
自分がいかなる状況でも管理できるというのであれば、問題はありません。
少しデメリットを多く書いてしまいましたが、自分が昔アメリカに行った際にはイモトのWi-Fiを空港でレンタルし、結果的にコスパもよく現地で重宝しました。
やはり、日本でそういった通信環境の下準備を済ませておいて、現地入りをすると安心感も違うので、そういった意味では非常に有り難く、お世話になったと感じています。
また、現地のWi-Fiスポットに頼っていると、以外にも回線速度が遅かったり、接続までにトラブルが発生して使えなかったりと予想外のことが起こるため、やはり間違いなくこれを使えば大丈夫、という最後の砦のようなものを携帯しておくと、まさに心強いです。
海外のホテルや空港など、公共の場でWi-Fiを使うという場合には、必ずセキュリティについて確認しましょう。暗号化されてないネットワークでは、他人があなたのデバイスの情報にアクセスし何かを盗み見ることも可能です。
そのため、覚えのないアクセスから身を守るためVPNのアプリや設定を使いガードを固めておくのも一つの手です。詳しい設定に関してはネットで検索すると見つかります。
ピンチのときに海外でWi-Fiを借りる英文フレーズ
例えばあなたが日本からワイファイルーターを持参せず、海外でレンタルする場合には、実際にお店に行って借りるための契約をする必要があるかと思います。
また、それ以外にも例えばあなたが持っていたWi-Fiルーターが電池切れになってしまい、「近くにいる誰かにWi-Fiか、テザリングを使って電波を借りたい」といったピンチな状況も中にはあるかと思います。
そんな追い込まれた状況で使えるフレーズを考えてみました。
Excuse me. Actually, I cannot use my Wi-Fi because the battery is dead.
So could you open your hotspot if you don’t mind?
(すみません、実は私のWi-Fiがバッテリー切れで使えなくなってしまいました。
もし嫌でなければ、テザリングを使って電波を貸していただけないでしょうか。)
May I use your hotspot for a while?
(少しの間、あなたの携帯電話の電波をお借りしてもよろしいでしょうか。)
Even just for 3 minutes.
(たったの3分だけでも)
海外でWi-Fiスポットはどこですか?と聞くフレーズ
次に、海外で町中を歩いている際など、Wi-Fiスポットを聞くためのフレーズに関して調べてみました。
Excuse me, do you know the available Wi-Fi spots around here?
(すみません、このあたりでWi-Fiが使える場所を知りませんか?)
Do you know any store where Wi-Fi is available?
(Wi-Fiが使えるお店を知りませんか。)
Do you have any ideas for where Wi-Fi is around here?
(このあたりのWi-Fiについて何かご存知ではないですか。)
お店のWi-Fiのパスワードを聞くためのフレーズ
あなたが渡航先の国でカフェに行ったとして、パソコンを使って作業するときなどに店員さんへWi-Fiのパスワードを聞くシーンもあるかと思います。そんなとき、スムーズに聞けるフレーズをまとめてみました。
Excuse me, can I have the Wi-Fi password?
May I know the Wi-Fi password?
Could you give me the Wi-Fi password?
(全て、「Wi-Fiのパスワードを教えて下さい」という意味です。)
このように同じ要件でも、いくつかの表現方法があるので自分にあったものを使ってみてください。
また、店員さんが気持ちよく対応してくれたときには
Thank you so much!や
Have a nice day!
といった一言もお忘れなく。

20歳の時にアメリカひとり旅を経験する。カリフォルニア西海岸の美しい日差しに惹かれ、将来海外移住することを決断。 現在は常夏の国フィリピンに移り住み、在住歴2年となる。英語に関して特にこれといった勉強はしてこなかったが、高校生の時から趣味で洋楽を歌い始めたことがきっかけで英語にハマる。 趣味はカラオケで、洋楽や邦楽問わずラップを愛する。将来の夢はロサンゼルス移住し、最高の夕日が見えるベニスビーチで遊ぶこと。