2024年版:治安が悪い国と安全な旅行のための心構え

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海外旅行に行く際は、トラブルに巻き込まれないよう気をつけなければいけません。

2023年の「世界平和度指数ランキング」によると、世界にはまだまだ危険に満ちた治安の悪い国が数多く存在します。犯罪が頻発するような国には行かないに越したことはありませんが、やむなく訪れる場合は十分気を引き締めなければなりません。今回は、世界の治安が悪い国ランキングや、渡航にあたって注意すべき事項などを解説します。

 

治安が悪い国の特徴

ここでは治安が悪い国の特徴と注意すべき点について説明します。

スリ、置き引き、ひったくり

治安が悪い国でよく発生するのがスリや置き引きです。
荷物は常に手から離さず、足元に置きっぱなしにしないようにしましょう。

犯人は複数でターゲットを物色しています。 1人が話しかけて注意を引き、その隙に別の人間がスリを行うという手口の組織犯罪もあります。 また、都市中心部や繁華街ではひったくりも発生します。

タクシーを待っていたり、交差点で立ち止まっている時に、車やバイクから手が伸びてきて貴重品をひったくられることもあります。特に陽が落ちて暗くなってからは、近くを走行する車やバイクに注意してください。

タクシーの利用に注意

治安が悪い国では、いわゆる白タクが横行しています。

メーターも無くすべて交渉になりますので、絶対に白タクには乗らないようにしましょう。
相場の何倍もの金額を請求されることが多く、目的地とは別の場所に連れて行かれて金品を奪われるといったケースも発生しています。

喧嘩や麻薬に関与しない

貧困層の多い地区では、酒に酔っての喧嘩や麻薬を巡る争いなどが日常的に起こっています。

このような地域には近寄らず、目撃した場合はすぐに現場から離れて巻き込まれないようにしましょう。繁華街であっても、空き地や空きビル、駐車場などに連れ込まれ暴行を受けるケースがあるので、十分に注意しましょう。

また、最近ではリゾート地でも、外国人相手に麻薬の売買がなされているので、売人らしき人には絶対に近づかない ようにします。

 

治安が悪い国ランキングTOP15

ここでは、紛争やテロ活動、政治的安定、犯罪増加率、安全性など様々な要素を基に算出した、治安が悪い国ランキングTOP15、さらに上位3カ国の状況について記載します。ランキングが上位であるほど治安が悪いことを表しています。

  1. アフガニスタン
  2. ベネズエラ
  3. 南アフリカ
  4. パプアニューギニア
  5. ホンジュラス
  6. エルサルバドル
  7. トリニダードトバゴ
  8. ジャマイカ
  9. ブラジル
  10. ペルー
  11. イラク
  12. シリア
  13. ソマリア
  14. メキシコ
  15. アメリカ

1位 アフガニスタン

アフガニスタンは、世界で一番治安が悪いとされている国で、日本の外務省も危険レベル4(退避してください。渡航は止めてください)に指定しています。

様々な指数や統計において常に最悪の治安とされており、毎日のように軽犯罪から重犯罪、テロや監禁や誘拐などが多発する危険な地域です。犯罪発生件数も多く、凶悪犯、窃盗犯、知能犯、賭博や麻薬に加え、政府の腐敗も進んでいます。また、アルカイダやイスラム国、タリバンなどの反政府武装勢力が、政権の奪取や掌握を繰り返しており、各地でテロや襲撃行為を行なっていることでも知られています。

アフガニスタンへ渡航を予定している方はいないとは思いますが、特に外国人はテロ活動の標的になりやすく、警備対策をしても被害を防ぐことは困難です。

援助機関の関係者や国連職員が乗った車が爆破されたり、ジャーナリストが銃撃を受けるなどの事件が発生し、近年は、軍事関連施設や政府関連施設だけでなく、一般市民が集まる場所を標的としたテロも頻発しています。

2位 ベネズエラ

ベネズエラは南米大陸の北端に位置し、自然やビーチに囲まれた国です。

しかし、治安は悪く、犯罪発生件数も多い国です。特に、観光客や外国人をターゲットとした金品の強奪や窃取が頻繁に発生しています。加えて、近年は反政府デモ隊と治安維持部隊の衝突による武力行使もあり、政情の混乱も続いています。これは、数ヶ月で200万%以上という強烈なインフレによって、国家が破綻寸前になってることが背景にあります。食料品や紙製品、薬など不足していることから、略奪事件や犯罪組織による凶悪な事件も頻繁に発生し、多くの国民が貧困にあえいでいます。

3位 南アフリカ

南アフリカは、アフリカ大陸の南端に位置する非常に発展した国です。

しかし、危険な場所もたくさんあり、アフリカ治安ランキングでも最低となっています。毎日軽犯罪や重犯罪が発生し、観光客や旅行者をターゲットとした身代金目的の監禁や誘拐も横行しています。特にケープタウンやヨハネスブルグといった大都市が危険で、ショッピングセンターでの強盗、偽警察官や偽パトカー、空港で旅行客を待ち伏せして後をつけて金品を奪うなどの事件も頻発し、手口が非常に悪質です。

 

治安が悪い国と日本の大きな違いについて

近年は、中国や韓国などの近隣国家との関係性などにより、ランキングが下降する傾向にはありますが、日本の世界平和ランキングは10位以内と、治安のいい国であることに変わりはありません。

諸外国と比べて犯罪発生数は格段に少なく、高いレベルの治安が保たれています。治安の悪い国に渡航する際には、日本とは違うということを強く意識する必要があります。

夜道は歩けない

日本では、夜道でも1人で安心して歩けるのが普通ですが、通常治安の悪い国では、夜間に1人で出歩くことはもちろん、 昼間でも人の少ない路地や裏通りを歩く際は、特に周囲に注意を払いながら歩く必要があります。

拳銃の所持

日本では、銃器の所有が禁止されているため、普段の生活の中で銃犯罪に巻き込まれる危険性は極めて低いと言えるでしょう。

一方で、治安の悪い国では、拳銃を持ち歩いているのが当たり前の国も多く、犯罪者も武装している可能性が高いので注意が必要です。万一、強盗に遭ったら抵抗しないことが重要です。

テロの可能性

日本では、諸外国と比較するとテロや殺人事件の発生率も低くなっています。

これには色々な理由があるようですが、武器の所持が違法であることはもちろん、過去の戦争体験から平和を願い、戦争を回避する政策を打ってきたことが、1つの理由であると言われています。

モラルが高い

日本人は勤勉でモラルも高く、親切で礼儀正しいと言われています。

旅行者を狙った犯罪も、諸外国に比べると少なく、おもてなしの心も犯罪発生率を低くしている要因の1つであると言えます。私たちは、日本の文化や風習を大切にしながら、このモラルを維持していくべきでしょう。

 

渡航前にチェックすべき情報とは?

渡航前は、海外旅行先の社会情勢や治安状況について把握しておきましょう。

現地の治安は外務省の「海外安全ホームページ」で確認が可能です。各国の状況を「危険レベル」を4段階で判定しています。

また、その他の情報としては、経済平和研究所が発表する「世界平和度指数」や、国連薬物犯罪事務所が発表する「犯罪調査統計」などがあります。その国の犯罪率の高さや平和度の高さを確認するのに役立つので、外務省の情報と併せてチェックしておきましょう。

SNSなどで情報を集める人も多いですが。不確かな情報では、知らぬ間に危険な場所に足を踏み入れてしまうこともありますので注意しましょう。

自己防衛策

どれだけ注意や事前準備を重ねていても、残念ながら事件や事故に巻き込まれたり、怪我をしてしまったりする例が後を絶たないのが現実です。

海外における危機管理の基本は
「自分の身は自分で守る」 ことです。

海外旅行や留学などで渡航する場合、どのように身を守っていけばよいのでしょうか?

ここでは、自己防衛策について解説します。

不要に目立たない

外国人や旅行者は、犯罪のターゲットになりやすいものです。

海外で事件や事故に巻き込まれないため注意したいのは、必要以上に派手な服装や高級なアクセサリー、バッグを身につけたりしないこと。携行品は常に身体から離さず、目立つ行動は控えることです。場所や周囲の状況を考慮して行動しましょう。また、海外では親しく声を掛けてくる見知らぬ人物に対しては警戒が必要です。

行動パターンに気をつける

毎日同じ通勤時間だったり、長期の留守や旅行などの予定をオープンにしたりすると、誘拐や侵入強盗などの凶悪犯罪につながる恐れがあります。

生活パターンの固定化に注意して、行動時間や経路を適宜変更し、他人に予測されないようにすることが重要です。

危険な地域に立ち入らない

危険な地域や時間帯の情報を入手して、むやみに近づいたりすることは避けましょう。

貧困層の住む地域や夜の街、裏路地などに不用意に立ち入らないこと。また、テロなどに巻き込まれないためにも、人が大勢集まる場所、宗教関連施設、政府や軍関連施設など、ターゲットなりやすい場所には出来るだけ近づかないようにしましょう。

 

安全に旅行するための心構え

日本にいる時と同じ気持ちで外国を旅行するのは危険です。

基本的なことですが、海外では日本にいる時とは違うということを常に意識しましょう。海外での事件や事故は、慣れてきた頃に気が緩み、観光客が立ち入るべきではない場所や時間帯に発生するケースが多いです。日本との治安の違いを十分に自覚して生活することで、犯罪被害に遭う可能性は大きく下がります。

また、旅先ではその国の宗教、風俗、習慣を尊重し、礼節を持って接しましょう。日本的な考え方は通用しません。その国の独自の文化や作法を事前に調べ、敬意を払うことが大切です。例えば喫煙や写真撮影、食事、飲酒、通話、大声を出すことなど、国によっては禁止されていることもあります。

観光地やホテルなど公共の場所においては、他人に迷惑をかけないよう、節度ある行動を心がけます。もちろん現地の方とコミュニケーションを取る際には、丁寧な言葉遣いや態度で接しましょう。

 

まとめ

今回は世界の治安が悪い国ランキングや、気をつけるべきポイントなどについて解説してきました。治安の良い日本とは異なり、海外では気は抜かないことはもちろん、犯罪発生件数の多い、危険な国には渡航しないということも重要です。自分の身を守るためにも、このような情報を事前にきちんと調べましょう。

 

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