2025年版:治安が悪い国と安全な旅行のための心構え

治安が悪い国、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

 

海外旅行に行く際は、トラブルに巻き込まれないよう気をつけなければいけません。

安全に海外旅行を楽しみたいなら、そもそも犯罪や暴力が街中で頻繁に起きる治安の悪い国を渡航先に選ばないことが重要です。

世界中を安心して観光できれば良いですが、悲しいことに、2024年の「世界平和度指数ランキング」によると、世界にはまだまだ危険に満ちた治安の悪い国が数多く存在します。犯罪が頻発するような国には行かないに越したことはありませんが、やむなくそうした国に訪れる場合は十分気を引き締めなければなりません。今回は、世界の治安が悪い国ランキングや、渡航にあたって注意すべき事項などを解説します。

 

 

治安が悪い国とは?

治安が悪い国とは、詐欺や暴力などの犯罪が発生する確率が比較的高い地域のことであり、長期間の滞在でなくとも犯罪に遭遇しやすい国のことです。こうした国や地域では、旅行者であるが故にターゲットになりやすい点も注意が必要です。

ここでは具体的に、治安が悪い国で起こりやすい犯罪とその対策について説明します。

スリ、置き引き、ひったくり

治安が悪い国でよく発生するのがスリや置き引きです。
荷物は常に手から離さず、足元に置きっぱなしにしないようにしましょう。

犯人は複数でターゲットを物色しています。 1人が話しかけて注意を引き、その隙に別の人間がスリを行うという手口の組織犯罪もあります。

最近では人気観光地のタイ・バンコクにおいて、「日本円を見てみたい」と話しかけた隙に財布からカードやお金を抜く、一見フレンドリーに見せかけて盗みを働く手口も流行っています。また、都市中心部や繁華街ではひったくりも発生します。

タクシーを待っていたり、交差点で立ち止まっている時に、車やバイクから手が伸びてきて貴重品をひったくられることもあります。特に陽が落ちて暗くなってからは、近くを走行する車やバイクに注意してください。

こうしたスリや置引き、ひったくり対策としては、荷物は常に手から離さず、足元に置きっぱなしにしないことです。治安の悪い国や渡航する際には、財布を複数に分けて持ったり、チェーンや紐をつけておくなどの対策も効果的です。

タクシーの利用に注意

治安が悪い国では、いわゆる白タクと呼ばれる、営業許可を取らずに一般の自家用車で送迎を行い、対価として金品を請求する違法なサービスが横行しています。

メーターも無くすべて交渉になりますので、絶対に白タクには乗らないようにしましょう。
相場の何倍もの金額を請求されることが多く、目的地とは別の場所に連れて行かれて金品を奪われるといったケースも発生しています。

白タクと正規のタクシーの見分け方のポイントは、タクシー表示灯の有無、料金メーターの有無、車体表示の有無です。国や地域によりルールは異なりますが乗車前によく車体を確認してから乗るようにしましょう。

特に慣れない土地では、比較的安全性が確保されているタクシーアプリのUberやGrab、DiDiなどの活用もおすすめです。

喧嘩や麻薬に関与しない

貧困層の多い地区では、酒に酔っての喧嘩や麻薬を巡る争いなどが日常的に起こっています。

このような地域には近寄らず、目撃した場合はすぐに現場から離れて巻き込まれないようにしましょう。繁華街であっても、空き地や空きビル、駐車場などに連れ込まれ暴行を受けるケースがあるので、十分に注意しましょう。

また、最近ではリゾート地でも、外国人相手に麻薬の売買がなされるなど、犯罪に巻き込まれる機会が多くなってきています。

なるべくならこうした危険性の高い地域には近寄らないことが一番ですが、繁華街やリゾート地は観光スポットも多くあります。観光の際は、怪しい動きをしている人物や喧嘩中の人々を目撃した場合はすぐに現場から離れて巻き込まれないようにしましょう。

 

2024治安が悪い国ランキングTOP15

ここでは、国際NGO経済平和研究所が毎年発表する、紛争やテロ活動、政治的安定、犯罪増加率、安全性など様々な要素を基に算出した、「世界平和度指数ランキング」において、治安が悪い国ランキングTOP15、さらに上位3カ国の状況について記載します。ランキングが上位であるほど治安が悪いことを表しています。

【治安が悪い国ランキングTOP15】

  1. イエメン
  2. スーダン
  3. 南スーダン
  4. アフガニスタン
  5. ウクライナ
  6. コンゴ
  7. ロシア
  8. シリア
  9. イスラエル
  10. マリ
  11. ソマリア
  12. 北朝鮮
  13. イラク
  14. 中央アフリカ
  15. ブルキナファソ

こうしてランキングを見てみるとみなさんも日頃からニュースで戦争や紛争などの社会的な情勢不安について耳にしたことがある国がほとんどだと思います。

外務省による「海外安全情報」においても、ここにあがっている全ての国において危険度が最も高い「レベル4退避勧告」が発令されているため、海外旅行の渡航先となる可能性は低いでしょう。

また、世界的にみると、アフリカではレソトとボツワナを除き全域で、中東ではカタール、オマーン、アラブ首長国連邦を除き全域で「レベル1十分注意してください」の勧告が出ているので、渡航先としてアフリカや中東を選ぶ際には隣国との位置関係にも注意してみてください。

人気の渡航先であるが注意が必要な国

ここでは、日本人に人気の渡航先であるものの、治安の悪い国ランキングで上位にある国について、具体的に気をつけたい犯罪について紹介します。

25位 トルコ

エキゾチックな建物や食。親日家が多い国として知られるトルコですが、ワースト25位にランクインしています。

特に、シリアとの国境付近は外務省により、危険レベル4(退避してください。渡航は止めてください)に指定されています。国境付近ではクルド系の武装組織との衝突によるテロなどの危険があります。また、観光地として人気のイスタンブールでは2022年11月に爆弾テロが発生しています。

観光地においては、スリ、高額請求(ぼったくり)、詐欺による被害も多発しているため、他の地域と同様に気を引き締めて観光すること、国境付近には何があっても近づかないように注意しましょう。

26位 メキシコ

カラフルな雑貨、陽気な音楽で人気の観光地メキシコも、トルコに次いでワースト26位にランクインしています。

メキシコではほとんどの地域が外務省による「レベル1十分に注意してください」に指定されています。国内各地で強盗や殺人などの凶悪犯罪が多発しているほか、麻薬組織による犯罪、身代金目的のビジネスとして組織的な誘拐事件も発生しています。

外務省は、犯罪に遭う確率を防ぐため、都市間の移動には車ではなく航空機を使い、陸路で移動する場合は不要な停車を防ぐこと、安全な場所での給油・休憩を推奨しています。

32位 アメリカ

映画やドラマの舞台にもなることが多く、憧れの旅行先としてアメリカ。なんとアメリカも下から数えた方が早い、治安の悪い国としてランクインしています。

外務省の危険情報は特に発出されていませんが、貧富の差が大きく盗難や窃盗などの被害に遭いやすい国の一つです。また最近では、アジア人であることを理由に犯罪のターゲットにされるヘイトクライムも多発しています。

なるべく人通りの多い通りを歩く、夜道は出歩かないなど旅の基本を抑えながら観光を楽しみましょう。

治安が悪い国と日本の大きな違いについて

2024年に発表された日本の平和指数ランキングは上位17位と、昨年度より8つランクを下げたものの、諸外国と比べて犯罪発生数は格段に少なく、高いレベルの治安が保たれています。治安の悪い国に渡航する際には、日本とは違うということを強く意識する必要があります。

夜道は歩かない

日本では、夜道でも1人で安心して歩けるのが普通ですが、通常治安の悪い国では、夜間に1人で出歩くことはもちろん、 昼間でも人の少ない路地や裏通りを歩く際は、特に周囲に注意を払いながら歩く必要があります。

拳銃の所持に注意

日本では、銃器の所有が禁止されているため、普段の生活の中で銃犯罪に巻き込まれる危険性は極めて低いと言えるでしょう。

一方で、治安の悪い国では、拳銃を持ち歩いているのが当たり前の国も多く、犯罪者も武装している可能性が高いので注意が必要です。万一、強盗に遭ったら抵抗しないことが重要です。

テロデモに注意

日本では、諸外国と比較するとテロ、デモ、殺人事件の発生率も低くなっています。

これには色々な理由があるようですが、武器の所持が違法であることはもちろん、過去の戦争体験から平和を願い、戦争を回避する政策を打ってきたことが、1つの理由であると言われています。

こうした事件は特に宗教的・歴史的に重要な日に重要な場所で発生することが多くありますので、旅程を組む際には十分に配慮しましょう。

モラルの高さ

日本人は勤勉でモラルも高く、親切で礼儀正しいと言われています。

旅行者を狙った犯罪も、諸外国に比べると少なく、おもてなしの心も犯罪発生率を低くしている要因の1つであると言えます。私たちは、日本の文化や風習を大切にしながら、このモラルを維持していくべきでしょう。

 

渡航前にチェックすべき情報とは?

渡航前は、海外旅行先の社会情勢や治安状況について把握しておきましょう。

現地の治安は外務省の「海外安全ホームページ」で確認が可能です。各国の状況を「危険レベル」を4段階で判定しています。

また、その他の情報としては、経済平和研究所が発表する「世界平和度指数」や、国連薬物犯罪事務所が発表する「犯罪調査統計」などがあります。その国の犯罪率の高さや平和度の高さを確認するのに役立つので、外務省の情報と併せてチェックしておきましょう。

SNSなどで情報を集める人も多いですが。不確かな情報では、知らぬ間に危険な場所に足を踏み入れてしまうこともありますので注意しましょう。

自己防衛策

どれだけ注意や事前準備を重ねていても、残念ながら事件や事故に巻き込まれたり、怪我をしてしまったりする例が後を絶たないのが現実です。

海外における危機管理の基本は
「自分の身は自分で守る」 ことです。

海外旅行や留学などで渡航する場合、どのように身を守っていけばよいのでしょうか?

ここでは、自己防衛策について解説します。

不要に目立たない

外国人や旅行者は、犯罪のターゲットになりやすいものです。

海外で事件や事故に巻き込まれないため注意したいのは、必要以上に派手な服装や高級なアクセサリー、バッグを身につけたりしないこと。携行品は常に身体から離さず、目立つ行動は控えることです。場所や周囲の状況を考慮して行動しましょう。また、海外では親しく声を掛けてくる見知らぬ人物に対しては警戒が必要です。

行動パターンに気をつける

毎日同じ通勤時間だったり、長期の留守や旅行などの予定をオープンにしたりすると、誘拐や侵入強盗などの凶悪犯罪につながる恐れがあります。

生活パターンの固定化に注意して、行動時間や経路を適宜変更し、他人に予測されないようにすることが重要です。

危険な地域に立ち入らない

危険な地域や時間帯の情報を入手して、むやみに近づいたりすることは避けましょう。

貧困層の住む地域や夜の街、裏路地などに不用意に立ち入らないこと。また、テロなどに巻き込まれないためにも、人が大勢集まる場所、宗教関連施設、政府や軍関連施設など、ターゲットなりやすい場所には出来るだけ近づかないようにしましょう。

 

安全に旅行するための心構え

日本にいる時と同じ気持ちで外国を旅行するのは危険です。

基本的なことですが、海外では日本にいる時とは違うということを常に意識しましょう。海外での事件や事故は、慣れてきた頃に気が緩み、観光客が立ち入るべきではない場所や時間帯に発生するケースが多いです。日本との治安の違いを十分に自覚して生活することで、犯罪被害に遭う可能性は大きく下がります。

また、旅先ではその国の宗教、風俗、習慣を尊重し、礼節を持って接しましょう。日本的な考え方は通用しません。その国の独自の文化や作法を事前に調べ、敬意を払うことが大切です。例えば喫煙や写真撮影、食事、飲酒、通話、大声を出すことなど、国によっては禁止されていることもあります。

観光地やホテルなど公共の場所においては、他人に迷惑をかけないよう、節度ある行動を心がけます。もちろん現地の方とコミュニケーションを取る際には、丁寧な言葉遣いや態度で接しましょう。

 

まとめ

今回は世界の治安が悪い国ランキングや、気をつけるべきポイントなどについて解説してきました。治安の良い日本とは異なり、海外では気を抜かないことはもちろん、犯罪発生件数の多い、危険な国には渡航しないということも重要です。自分の身を守るためにも、このような情報を事前にきちんと調べましょう。

 

 

nativecamp.net

 

 

nativecamp.net

LP banner