英語で「ありがとう」は”Thank you”だということは、英語を話せない人でも知っている人が多いでしょう。しかし、感謝を伝えるフレーズはThank youだけではありませんし、Thank you自体にもさまざまなバリュエーションがあります。
英語でコミュニケーションをする上で、一番大事と言っても良いこの「ありがとう」の言葉。今日は、Thank youという言葉がどれだけ大事なのか、そしてさまざまな感謝のフレーズをご説明していきます。
- 「ありがとう」の大切さ
- 「ありがとう」を“Thank you”で表すバリュエーション
- “Thank you”以外の言葉で表す「ありがとう」の表現
- 「ありがとう」の英語表現は沢山ある……シーン別に使い分けよう!
「ありがとう」の大切さ
英語を話す国やその周辺国では、とにかく「ありがとう」の言葉が大事です。言わなかったら失礼な人だと思われてしまいますし、不自然に感じるくらいです。
日本では、「お礼を言った方がいいけど、言わなくても別に大丈夫。」というような場面は沢山あるかと思います。
ですが、これが欧米では全く異なります。そして、欧米以外の多くの国々でも「ありがとう」は日本より重視されている気もします。
イギリスにいた時、日本人の人たちから「人種差別を受けた」、「イギリス人は英語ができない人に冷たい」というような話をしばしば聞かされました。
しかし、彼らの行動を眺めていると、英語が苦手なばかりにとても不躾な言い方で相手にものを頼んでいたり、お礼を言い忘れていたりしていました。
英語のネイティブスピーカーは、講師たちとは違って「英語が苦手」という気持ちを理解できません。
しかし、「英語が下手」を許容してくれる人はたくさんいます。でもそれは、最低限のマナーをおさえていることが大前提です。
それは、”Hello” “Excuse me” “Please” “Thank you”というような、とてもシンプルな英語です。特に、PleaseとThank youは本当に大事な言葉だと思います。これを付け加えるだけで、相手への印象もよくなります。ちょっとしたことであっても、”Thank you”の言葉を忘れずに。そして、英語に慣れてきたら”Thank you”ばかり言っていると、ちょっと不自然な時もあるので、もう少しバリュエーションを増やしてみましょう。
「ありがとう」を“Thank you”で表すバリュエーション
まずは、”Thank you”に近いありがとうの言い方です。もちろん、Thank youだけでもいいのですが、こんな風な同義語もあります。
1:Thank you very much.
「どうもありがとうございます」という意味です。
Thank youにvery muchをつけて、ありがとうという言葉を強調した、とても丁寧な言い方です。ビジネスの場や、本当に深く感謝をしているときに使いましょう。
2:Thank you very much indeed.
「本当にどうもありがとうございます」という意味です。
“Indeed”というのは、イギリス英語で度々出てくる言い回しです。イギリス英語は、慇懃無礼とも思えるほど丁寧な言い回しが好まれるので、イギリス人向けに特に感謝したい場合はこの言い方がいいでしょう。ただし、あまり言いすぎると本当に慇懃無礼で、嫌味だと思われる場合もあるので、要注意です。
“Indeed”というのは、イギリス英語で度々出てくる言い回しです。イギリス英語は、慇懃無礼とも思えるほど丁寧な言い回しが好まれるので、イギリス人向けに特に感謝したい場合はこの言い方がいいでしょう。ただし、あまり言いすぎると本当に慇懃無礼で、嫌味だと思われる場合もあるので、要注意です。
3:Thanks.
「ありがとう」という意味です。
カジュアルな「ありがとう」の言い方です。友達や家族に物を取ってもらったときなど、ちょっとしたことに使えます。
4:Thanks a lot.
「ありがとう」という意味です。
上のThanksを強調した言い方です。カジュアルな言い回しですが、もう少し深く感謝の気持ちを表したいときに使えます。
5:Thank you for your help.
「助けてくれてありがとう」という意味です。
誰かに何かを助けてもらったときには、これです。もちろん、Thank you very much for your help.や、Thanks a lot for your help.とも言えます。
6:Thank you for everything.
「いろいろお世話になりました」という意味です。
ホームステイしていたお家から出るとき、教えてくれた先生がいなくなるときなど、お別れのときに最適な「ありがとう」の言葉です。日本語で「色々ありがとう」「色々お世話になりました」と言いたいときに使えます。
7:Thank you for (verb)ing.
「〇〇してくれてありがとう」という意味です。
たとえば、パーティに来てくれたときなどには、Thank you for coming.のように、動詞をing形にしてさまざまな言い方ができます。Thank you for sending me the package.(荷物を送ってくれてありがとう)、Thank you for writing me.(手紙・メールを書いてくれてありがとう)・・・などなど、さまざまな場面に応用ができます。
8:Cheers.
「ありがとう」という意味です。
イギリス英語でのカジュアルな「ありがとう」の言い方です。厳密にはThank youのバリュエーションではありませんが、Thanksと同じような使い方をするので、一緒に含めておきます。
英語でそれなりに会話ができるレベルの人なら、使ってみても不自然ではありません。ただし、スラングの仲間ではあるので、フォーマルな場では避けてください。
“Thank you”以外の言葉で表す「ありがとう」の表現
実は感謝の気持ちを表す表現は、Thank youだけではありません。
以下の表現も本当によく使われます。カジュアルにもビジネスにも使えるので、中級レベル以上の人は、こんな言い方をマスターするのもおすすめです。
1:I appreciate it.
「感謝します」という意味です。
何かをしてもらったときに、感謝の気持ちを表現する言葉です。ビジネスでもよく使われる表現ですが、それ以外で使っても特におかしくはありません。
2:I really appreciate it.
「本当に感謝します」という意味です。
上の表現をさらに強調した言い方です。何かすごいことをしてもらったときなどに使ってみましょう。
3:Much appreciated.
「ありがとうございます」という意味です。
これは、受け身表現ですが、直訳してみると相手がしたことが大変感謝されている。という意味になります。これは、It is much appreciated.の略なので、完全にフォーマルというわけではありませんが、オフィスでも使えますし、友達にも使ってもおかしくはありません。
Thank you very much for your help. Much appreciated.のように、Thank youと組み合わせて使うこともできます。
4:I am very grateful.
「本当に感謝しています」という意味です。
誰かにしてもらったことや、誰かの存在について感謝をしたいときに使える表現です。”appriciate”を使った表現よりは目にする機会が少ないかもしれませんが、こういった言い方もあるということを覚えておきましょう。
5:You are the best!
「あなたって最高!」という意味です。
自分に親切にしてくれた人に対して、Thank youだけでは感謝の気持ちが伝わらないほど感動しているときには、この表現。とは言え、そんなに重たい意味はなく、軽く、”Thanks a lot, you are the best!”のように使うことができます。
この言い方はとてもカジュアルで、よく聞く表現でもあります。また、クセがない表現なので覚えておくと便利です。
「ありがとう」の英語表現は沢山ある……シーン別に使い分けよう!
感謝の気持ちを使える英語フレーズは、ちょっと挙げてみただけでもこんなにあります。単に「どうもありがとうございます。」と言いたい場面でも、カジュアルなものとビジネスシーンで使えるものがあるので区別をする必要があります。情報として覚えるだけでなく、実際に使えるよう努力しましょう。
冒頭でお話ししたとおり、「ありがとう」という言葉を口にするのは、とても重要視されます。言い忘れないように、口癖にしておくといいかもしれませんね。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.