英語ができないと、ツアーはともかく個人で海外旅行に行くのは厳しいなんて思ってはいないでしょうか。
長期間住むとなると言葉がわかった方が良いでしょうが、短期間の旅行ならちょっとした短いフレーズや、起こる出来事に対する答え方を準備しておけば、乗り切れるでしょう。
ここでは、そんな旅行に役立つサバイバルな英語フレーズをご紹介していきます。
入国審査で役立つフレーズ
飛行機に乗るのは日本国内からですから、実際に英語に出くわすのは現地について入国審査を行うときでしょう。実は、多くの国で入国審査を行うときに無言でよかったりもします。あやしい渡航歴がなければ、何も訊かずに入れてくれるんですね。
アジアの国だとそういう国も多いのですが、欧米の方に飛ぶと事情が異なります。不法入国に苦しんでいる国もあるため、入国審査でたくさん質問してくることもあるんですね。
どういうことを訊かれるかというと、なんのために来たのか、どのくらいの日数いるのかというようなことです。英語ができない人に複雑な質問はしてきませんから、渡航の目的と日数さえ答えられれば、なんとかクリアできます。
渡航の目的を訊かれるときには、このような言い回しがあります。
“What’s your purpose of your visit?” (何のための滞在ですか?)
“Business or pleasure?” (仕事ですか?休暇ですか?)
“Why did you come here?”(なぜここに来たんですか?)
このほかにも色々な言い回しがありますが、とりあえずこんな言葉が聞こえてきたら、
“Sightseeing.”(観光です。)
と答えれば、大丈夫です。文章で言いたければ、
“I’m here for sightseeing.”(観光に来ました。)
などと言えばいいでしょう。
滞在日数をきかれる時には、
“How long are you staying here?”(どのくらい滞在しますか?)
“How many days are you staying here?”(何日間滞在しますか?)
のように訊かれます。
これには、自分がその国にいる日数を英語で答えましょう。
“Five days.”
“I’m staying here for five days.”
といった感じです。
入国審査では、完璧な英語を話す必要はありません。単語だけ返しても大丈夫です。逆に英語が流暢だとたくさんの質問を投げかけられることもあるので、あまり流暢ではない方が得だったり・・・なんてケースもあります。
ちなみに、汚い格好をしているとあやしまれやすいですから、カジュアルでも清潔感のある格好をして入国審査に臨んでください。
ホテルに着いたときに使えるフレーズ
日本だとホテルに着いたら、「予約をした〇〇ですけど」とフロントに話しかけますよね。これは、海外でも同じ要領でこなせます。
予約をしていることを伝えるには、このような言い方をするといいでしょう。
“Hello, I have a reservation for today.” (今日予約をしています。)
“Hello, check in please.” (チェックインをお願いします。)
“Reservation”という言葉は長くて言いづらいので、単に”check in please”の方が楽かもしれませんね。
これを言うと、名前を訊かれますから自分の名前を答えるだけです。
通常パスポートを見せることを要求されるので、先にパスポートを手に抱えておくとスムーズです。
あとは、フロントのスタッフが言っていることがわからなくても、なんとなく任せていれば無事チェックインできます。
ホテルの人は、英語ができない人が来るのに慣れていることが多いため、そんなに心配することはありません。また、日本語ができるスタッフが常駐しているホテルもあります。
物を買うときに役立つフレーズ
観光中に物を買うときも、英語を使うことになるでしょう。そんなときに必須のフレーズはこれです。
“Hello.” (こんにちは)
“How much is this?”(これはいくらですか?)
“Can I pay by this card?”(このカードで支払えますか?)
“Thank you very much.”(ありがとうございます。)
敢えて、こんにちはやありがとうという基本のフレーズを入れているのは、日本人はなぜかこの2つの言葉を忘れてしまいがちだからです。日本で物を買う時には、店員さんに挨拶をしたりお礼を言わなくてもなんとかなるからかもしれません。
しかし海外、特に英語圏やヨーロッパ圏ではこれはかなり悪い態度です。レジに並んだときや、お店の人が挨拶をしてきたときには、しっかりHelloと挨拶をしましょう。また、何かをしてもらったらThenk youの一言は必須です。
レストランで使えるフレーズ
英語ができないのを不安がって、日本食料理店やファーストフード店などに行くのはもったいないことです。レストランでもサバイバルな英語をマスターしておけばなんとかなりますから、いくつかのフレーズを覚えておきましょう。
まず、お店に入った時には、何人かを訊かれます。このようなフレーズが聞こえてくるでしょう。
“How many people?”(何人ですか?)
これに対しては、こう答えれば大丈夫です。
“Just one.” (1人です。)
“Three people.”(3人です。)
単語だけで答えると無愛想と感じるかもしれませんが、この場面では問題ありませんから安心してください。
また、予約をしているかどうかを訊かれることもあります。そんなときは、こういう訊かれ方をするでしょう。
“Do you have a reservation?” (ご予約ですか?)
“Did you reserved a table?” (予約はされましたか?)
そんなときには、YesかNoかで答え、予約をしたのなら予約名も一緒に告げましょう。
注文の頼み方は簡単です。ここは、「サバイバル」ということで、指をさして、”This, please”の言葉を添えていきましょう。特に失礼にはあたりませんから、心配しないようにしてください。
ただし、注文を取ってもらったあとは、必ず”Thank you.”と言うようにしましょう。
お支払いをしたいときには、ウェイター・ウェイトレスを読んで、
“Check please.”
“Bill please.”
と言います。どちらもお勘定をお願いする言い回しですが、上はアメリカ英語、下はイギリス英語となります。大抵の国でどちらも通じますが、自分がいる場所によって使いわけてみてもいいでしょう。
お金を支払い終わったら、お礼を言いながら店を後にしましょう。
まとめ
意外と簡単なフレーズが多くて拍子抜けしている人もいるのではないでしょうか。このくらいのフレーズなら言える!という人もいるでしょう。「サバイバル」という意味では、このくらいの英語を知っておけば、海外旅行はなんとかなります。
実際、英語がまだまだ話せないという人でも、海外旅行をバンバンしている人もいます。最初は不安かもしれませんが、ここで紹介したフレーズを覚えていけば、たいていのことはクリアできますから、安心してください。
海外に出て見ると、意外と英語ができない人が一人旅をしていることに気づいたりすることもあるでしょう。そこまで心配しなくても、なんとかなるのです。
ただし、現地の人と仲良くなって会話をしたり、旅行者たちと友達になりたいという場合は英会話力が必要になります。ですから、英会話力をつけていた方が、海外旅行でもっともっと楽しめるのは事実でしょう。